著者
中埜 拓 島谷 雅治 村上 雄二 佐藤 則文 井戸田 正
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.195-201, 1994-06-10 (Released:2010-02-22)
参考文献数
13
被引用文献数
5 9

WPPの消化吸収性について, 消化酵素を用いた人工消化試験ラットを用いた消化性および腸管から血中へのアミノ酸移行速度等を素材であるWPCと比較した。ペプシン・パンクレアチン連続処理では, 両者ともほぼ同様な分子量分布に分解された。しかし, ペプシンまたはパンクレアチンのどちらか一方の酵素で処理した場合には, WPCは高分子画分の分解が不完全であった。胃ゾンデを用いたラットによる消化吸収試験では, WPP群は, 投与7分後で胃内容物が大きく減少し, これに対応して血漿遊離アミノ酸濃度も有意に上昇した。一方, WPC群の血漿遊離アミノ酸濃度は30分後にピークが現れた。このため, WPPは生体内での消化吸収性が優れていると考えられた。また, WPP投与時の血漿遊離アミノ酸濃度は, 投与後7分以降急激に減少することから, 吸収された遊離アミノ酸は血液から各組織へ速やかに移行し, 組織で利用されていると考えられた。
著者
村木 一郎 近藤 弘 篠田 健一
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
工業化学雑誌 (ISSN:00232734)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.22-26, 1962-01-05 (Released:2011-09-02)
参考文献数
17
被引用文献数
2

乾電池用電解二酸化マンガンの品質性能を迅速に評価する方法として,二酸化マンガンによる過酸化水素の分解反応に関する研究をおこなった。二酸化マンガンによる過酸化水素の分解能試験は,NH4Cl 5~10%溶液中で,試料粒度,採取量および温度などを規定しておこなえば,再現性のある満足な結果が得られる。この方法で電解二酸化マンガン,および天然二酸化マンガンなど数種の試料について,比較試験をおこない,これらの結果と電池放電性能の関係を検討した結果,各試料の運酸化水素分解能の順位は放電性能の順位と全く一致することを認めた。NH4Cl,ZnCl2,およびNH4Cl-ZnCl2などの各溶液中における二酸化マンガンによる過酸化水素の分解反応について研究した結果,NH4Clは分解反応の促進剤であり,ZnCl2はその抑制剤となることを認めた。また,これらの機構について考察をおこなった。
著者
小林 直弥
出版者
日本大学
雑誌
日本大学芸術学部紀要 (ISSN:03855910)
巻号頁・発行日
no.47, pp.57-71, 2008

1930年代から40年代にかけ、戦前の日本で大変な人気を博していた舞踊家がいた。その名前は、朝鮮人の舞踊家「崔承喜(チェ・スンヒ)」である。日本では「サイ・ショウキ」の名前で知られ、多くの広告に抜擢されたり、また、世界ツアーや、歌舞伎座公演などを開催するなど活躍したという。さらに、未だ「創作舞踊」という概念が確立できてはいなかった時代にあって、その草分けである石井漠に舞踊を習い、日本、朝鮮、中国において活躍したこの崔承喜は、時代に翻弄されながらも、現代に新しい舞踊創造への働きかけを続けた人物である。このたび、著者の中国における海外研修において、崔承喜の足跡に加え、中国での活動の断片をまとめた考察が本稿である。

1 0 0 0 教育・図書

著者
日本建築学会編
出版者
丸善
巻号頁・発行日
2003
著者
夏 徳仁 斎藤 敏康 曹 瑞林 高屋 和子
出版者
立命館大学経済学会
雑誌
立命館経済学
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.1363-1390, 2011-03
著者
西山 一朗 篠 政行 Ichiro NISHIYAMA SHINO Masayuki
巻号頁・発行日
vol.34, pp.15-20, 2001-03-03

キウイフルーツ果汁からコバレントクロマトグラフィーにより、アクチニジンを96%の純度で精製した。食肉を精製アクチニジンによって処理したところ、pH3.3では食肉タンパク質が非特異的かつ非選択的に加水分解されたのに対し、pH6.0ではミオシン重鎖の選択的加水分解が生じた。食肉組織を走査電子顕微鏡で観察したところ、pH6.0の条件下でアクチニジン処理を行ったとき、筋原線維の基本構造は保持されたまま、筋内膜が分解除去されることが示唆された。以上の結果からアクチニジンは、従来使用されてきたパパインやブロメラインなどの食肉軟化酵素にはない、優れた特性をもつものと考えられる。

1 0 0 0 OA 続日本紀 40巻

著者
藤原, 継縄
出版者
巻号頁・発行日
vol.[1], 1691
著者
Foucouda
出版者
[s.n.]
巻号頁・発行日
1870

1 0 0 0 小説宝石

出版者
光文社
巻号頁・発行日
vol.4, no.6, 1971-06
著者
黒田 久泰 直野 健 岩下 武史
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.505-511, 2009-06-15

ライブラリは,汎用性の高い複数のプログラムを再利用できる形でひとまとまりにしたものである.身近な例として,C言語でよく使われるprintfやmalloc関数などはC言語標準ライブラリ関数と言われているものである.ライブラリといってもファイル入出力,メモリ管理,通信に関するものなど数多く存在するが,ここでは特に数値計算ライブラリを取り上げる.そして,自動チューニング技術がどのように数値計算ライブラリで適用されているのかについて紹介する.本記事では,まず自動チューニング機能を取り入れていない従来型の数値計算ライブラリについて紹介し,その後,自動チューニング機能付き数値計算ライブラリについて紹介する.