著者
加来 耕三
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.196, pp.98-101, 2001-01

これは間違いではない。が、江戸も幕末に近づくにつれ、幕府の警戒心も徐々に薄れ、十一代将軍・徳川家斉(いえなり)などは、薩摩藩主・島津重豪(しげひで)の女むすめをその正室に迎えている。 重豪の正室が御三卿(ごさんきょう)の一いつ、一橋宗尹(むねただ)の娘であったこともあり、この藩主は世上(せじょう)、「高輪下馬将軍(げばしょうぐん)」 と呼ばれた。
出版者
山梨県
巻号頁・発行日
1903
著者
天野 郁夫
出版者
日本教育社会学会
雑誌
教育社会学研究 (ISSN:03873145)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.44-49, 1983-10-20
著者
桑原 規子 味岡 千晶 猿渡 紀代子 竹村 さわ子
出版者
聖徳大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究では、日本の版画が国際的に注目され、評価された絶頂期ともいえる1950年代から1960年代を中心として、日本版画の世界進出と国際交流の実態を多角的に把握することを試みた。海外で開催された日本版画展覧会のリスト作成、国内外の欧米人コレクターの資料収集や関係者への聞き取り、シアトルを中心とする日米の作家交流の現地調査を通して、戦後日本版画の世界に於ける位置とその独自性を検証し、その成果を著書や論文で発表した。
著者
仁科 繁明 乾 敏郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理
巻号頁・発行日
vol.96, no.306, pp.7-12, 1996-10-17
参考文献数
14
被引用文献数
2

視点依存表現に基づく物体認識の理論では, 一つの物体に対していくつかの視点からのviewを記憶することによって任意の視点からの認識が達成されると考えられている. そこでは3次元的な構造情報の利用は全く考慮されていない. 本研究では2次元情報のみでは識別が困難であるように作成した刺激の組を用いて, 人間の物体認識システムが3次元構造情報をどのように利用しているかを検討した. 得られた結果はGRBF的な2次元的比較モジュールと3次元的比較モジュールの2つのモジュールが同時並行的に働いていることを示唆した. さらに, 試行を繰り返すことによって見いだせる学習の効果は特に3次元的比較プロセスで大きいことを示した.
著者
森本 武利
出版者
日本体力医学会
雑誌
体力科學 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.9-10, 2007-02-01
被引用文献数
3 1
著者
辻 浩和
出版者
立命館大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2011

1. 〈遊女〉の生活実態に関わる基礎的事実の解明をすすめた(1)『梁塵秘抄』380番歌および『遊女記』の読解から、遊女・従女の服飾・身分的表象・出自等について解明を進めた。(2)『遊女記』の新解釈を提示し、〈遊女〉の得分について明らかにした。2. 〈遊女〉の身分論的把握をすすめた→(1)従女を中心として、〈遊女〉の「家」内外の権力関係を考察した。(2)『遊女記』をもとに、〈遊女〉集団内外の秩序・勢力関係について考察した。その結果、集団内部に遊女・従女の階層が、集団外部に「豪家之侍女」(出遊)との競合関係が存在することがわかった。3. 中世後期〈遊女〉史研究への展望をひらくべく、基礎作業を進めた→(1)〈遊女〉の芸態について、芸能史的系譜関係を考察するため、『梁塵秘抄』248番歌の新解釈を提示し、傀儡子と関わる可能性を指摘した。(2)〈遊女〉の芸能を中世芸能環境の中に位置づけるため、仏教芸能を中心として、広く文化・芸能状況の調査を行った。また、神社関係の新出史料を中心に法楽芸能における歌女参仕について分析・考察した。(3)女性を含む芸能者、および被差別民と関連の深い祇園社に関してその実態を探るため、その統括者である社家に関して基礎的な分析を行った。さらに、祇園祭に関する文献の紹介と批判を行った。また、同じく芸能者・被差別民との関係が深い賀茂社に関して新出史料の分析を進めた。
著者
井代 彬雄
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要 第II部門 社会科学・生活科学 (ISSN:03893456)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2-3, pp.119-128, 1984-01-31 (Released:2009-12-07)

この小論は,ナチズムとヨーロッパ文化に深く根ざしているカトリシズムとの関係を明らかにしようとする作業の一前提として,ナチ党とカトリック政党である中央党(Zentrumspartei)との関係を,主にヴァイマール共和制時代よりナチス体制初頭にかけての期間に限定しつつ,考察しようとしたものである。「中産階級にバイアスをおく結集政党」としてのナチ党は,周知の如く,かなり巾広くドイツ国民全体を自己の勢力下に結集していった。だがしかし,伝統的に中央党などを支持してきたドイツ・カトリック人民は,そう簡単にナチ党に征圧されてしまうことなく,最後まで伝統的政治態度を棄てなかった。カトリック教徒のナチ党に対する免疫性が指摘される所以である。しかしこうした指摘もさらに検討の必要性があるし,カトリック人民から中央党指導層に視点を移せば,ナチズムに対する免疫性以上に,むしろそれとの親近性を指摘する必要も出てくるのである。本論において,ナチズムと中央党との関係が,まさに収斂するナチ党による1933年3月24日の「全権委任法」への歴史過程の考察を通じて,冒頭に掲げた作業の一端を明らかにしたい。 Wie und warum war Hitler möglich? Keine Darstellung über das Ende der Weimarer Republik oder den Beginn der nationalsozialistischen Herrschaft kann sich den Sog dieser zentralen Frage der jüngsten deutschen Geschichte entziehen. Besonders "die Frage, die es sachlich zu klären gilt, ist diese: Wie konnte es dazu kommen, deß die maßgebenden geistlichen und geistlichen Führer des deutschen Katholizismus im Jahre1933in Hitler und dem NS-Staat Wegbereiter einer umfassenden Erneuerung sahen und nachdrücklich zur positiven Mitarbeit und zur Unterstützung des NS-Regimes aufriefen?" (E, W, Böckenförde) Diese Frage ist nicht hinreichend beantwortet, wenn man nicht die allen geschichtlichen und struktullen Zusammenhängen zwischen dem Nationalsozialismus und der deutschen katholischen Zentrumspartei vollendet analysiert. In dieser Abhandlung beschränkt sich der Autor auf die Frage den geschichtsentwicklungsgang der beiden sozialpolitischen Gruppenwechselwirkungen. Wir können zum Schluß eine bestimmten Affinität unter den Führer dieser beiden sozialpolitischen Gruppen in der Haltung über Bolschewismus erkennen.
著者
井代 彬雄
出版者
大阪教育大学歴史学研究室
雑誌
歴史研究 (ISSN:03869245)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.1-22, 1984-06-25 (Released:2008-04-24)
著者
藤巻 裕蔵 鷹股 昌子 佐藤 文
出版者
帯広畜産大学
雑誌
帯広畜産大学学術研究報告. 自然科学 (ISSN:09193359)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.37-46, 1994-10-07
被引用文献数
1

帯広市の半自然条件の草原(A)と農耕地(B)で,1977-1981,1983-1986年の繁殖期にノビタキの巣92例を調べ,繁殖生態について明らかにした。ノビタキの繁殖地への渡来は4月中旬で,雌でやや遅いことがあった。成鳥の再渡来率は雄で52%,雌で19%,最も長期にわたって生存が確認されたのは,雄で45か月,雌で33か月であった。造巣開始は早い例では4月28日,遅い例では7月11日で,造巣期間は4-10日,平均5.3日であった。営巣場所は前年の枯草が覆いとなるような地上であったが,地上15-19cmの草上に造られた巣が2例あった。巣密度と巣間距離は,Aで0.8-1.0巣/ha,50-163m,平均110m,Bで0.4-0.5巣/ha,50-321m,平均179mであった。ただし同一つがい(または雌雄の一方が同一個体)の1・2回目(やりなおしも含む)繁殖の場合は,Aで22,68m,Bで17-132m,平均69mであった。第一卵産卵日のピークは5月上旬と6月下旬-7月上旬であった。毎日1卵ずっ産卵され,最終卵の産卵後に雌による抱卵が始まった。抱卵期間は12-14.5日,平均13.6日,1腹産卵数は3-7卵,平均が前期繁殖(第一卵産卵日5月31日以前)で6.3卵,後期繁殖(第一卵産卵日6月1日以後)で5.6卵であった。ふ化した巣の割合は85,4%で,ふ化しなかった例には,巣の放棄、卵の消失、捕食または草刈による巣破壊,カッコウの託卵があった。1腹雛数は1-7羽,平均が前期繁殖で5.8羽,後期繁殖で4.5羽であった。育雛期間は11-15日,平均13.4日であった。巣立ちした巣の割合は92.3%で,育雛期間中の死亡例には,雛の捕食と消失,ウシによる巣破壊大雨による雛の死亡があった。1巣当たりの巣立幼鳥数(巣立直前の雛数)は,1-7羽,平均が前期繁殖で5.7羽,後期繁殖で4.4羽であった。巣立ち後5-8日で幼鳥は草上に姿を現わすようになり,この頃の幼鳥数は巣立ち時の40-90%に減少していた。巣立ち後10日目頃まで給餌をうけ,30日目頃の幼鳥数は巣立ち時の17-50%になっていた。ふ化率(ふ化数/産卵数)は前期繁殖で82.7%,後期繁殖で66.9%,巣立率(巣立幼鳥数/ふ化数)は前期繁殖で81.4%,後期繁殖で89.7%,繁殖成功率(巣立幼鳥数/産卵数)は,前期繁殖で67,3%,後期繁殖で60%であった。繁殖期間は4月下旬-8月中旬で,1回目の繁殖に成功したっがいのうち約70%は2回目の繁殖をし,その間隔(第一卵の産卵日の間隔を基準とする)は46日であった。1つがいが1繁殖期に巣立たせる幼鳥数は6.5羽であった。
著者
岡本 道也 鎌原 淳三 植田 和憲 下條 真司 宮原 秀夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.85, no.8, pp.1269-1276, 2002-08-01
参考文献数
4
被引用文献数
11

短時間で概要を把握するための映像コンテンツとしてダイジェストがある.スポーツダイジェストの場合,試合のもつストーリーをダイジェストにおいてユーザに提示する必要がある.本研究ではスポーツの試合のストーリー決定に教師付き学習プログラムC4.5を利用し,決定したストーリーに対応するシナリオテンプレートを用いて,ダイジェストを自動的に生成する手法を提案する.また,本手法を野球に適用しシステムを実装した.このシステムを用いて実際に行われた試合のスポーツダイジェストを生成し,朝日放送による試合へのコメントと比較を行った.その結果,本システムによって生成されたスポーツダイジェストと朝日放送によるコメントとの間に多くの関連性が見られることがわかった.
著者
山梨 淳
出版者
同志社大学
雑誌
新島研究 (ISSN:02875020)
巻号頁・発行日
vol.103, pp.9-55, 2012-02

資料紹介(Historical Document)ページは巻末九-五五
著者
高尾 洋之 山本 誠 大塚 忍 鈴木 貴士 増田 俊輔 村山 雄一 阿部 俊昭
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.298-305, 2012-04-20
参考文献数
30

近年,数値流体解析(CFD)技術はさまざまな分野で応用され,医学の分野において,多くの論文で数値流体解析の結果が報告されている.現在,脳動脈瘤の発生,増大および破裂のメカニズムは十分に理解されていない.それに対し,CFDを用いてそれらに関わる流体力学的パラメーター(wall shear stress : WSS, shear strain rate : SSR, oscillatory shear index : OSI, energy loss : EL, pressure loss coefficient : PLC)を検討した論文が数多く存在し,中でもWSSが注目されているが,相反する両論が存在している状況である.本論文では,そのパラメーターをいくつか紹介し,われわれのCFD解析結果の報告に加え,われわれの結果と最近の他の論文の結果を比較する.