著者
上田 秀樹 木村 雅浩 村上.ゆき
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学学芸学部論集 (ISSN:18807887)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.115-131, 2006-03-08

本学では、平成14年度から管理栄養士養成施設として、厚生労働省から認可を受けて、食物栄養学科では、その教育・養成のカリキュラムに沿った教育を行っている。管理栄養士養成施設は増加することが予想されており、管理栄養士養成施設の外部評価として、国家試験の合格率が重要視されることが考えられる。以上の観点から、食物栄養学科では、国家試験対策に特化した科目を設け、合格率の向上を図っている。このような状況から、管理栄養士国家試験対策の一環として、各学生の学力や理解力に応じた学習システムの構築が必要であると考えられる。本研究では、学内ネットワーク機器を活用した管理栄養士国家試験対策の学習システムを構築することを目的とする。学生の学習を支援するツールとして学内ネットワークを利用したWebシステム構築に関して、データベースの設計とユーザーインターフェースを検討した。国家試験の過去の問題や模擬試験問題をデータベース化することにおいてはほぼその基本形が定まったと考える。また、ユーザーインターフェースや結果出力についても一定の基準に達していると考える。 今後は、1)利用状況によるサーバーのCPUやメモリー等ハードウェアのパフォーマンスの評価 2)ユーザーインターフェースの評価 3)ASPページ内のコードのデバッグ 4)結果出力様式の検討など、小数のモニターからの評価を元に本システムの最適化を図ってゆきたい。
著者
亀岡 聖朗
出版者
桐生短期大学
雑誌
桐生短期大学紀要 (ISSN:13424076)
巻号頁・発行日
no.18, pp.69-78, 2007

本研究では,学習が食に対する態度に及ぼす影響を行動的な側面(食行動)と意識的な側面(食意識)から捉え,学生の入学前と現在の態度の個人内差異を検討することにより,その変化と変化の要因としての学習効果について考察した.栄養士養成課程に所属する73名の学生に調査を行った結果,食行動の面では摂取カロリー(エネルギー)の制限,食事のバランスへの配慮,食材の吟味の点で,入学前よりも現在の方がより注意を払っているという結果が示され,学習の成果として捉えることができる可能性が示唆された.また,食意識(食に対する嗜好)は入学前後でさほど変化が認められなかった.この原因として,今回の調査対象者が食物で感情をコントロールする傾向が低いためではないか,あるいは食に対する嗜好が学習による影響を受けにくいためではないかということが考察された.
著者
浅見 泰司
出版者
公益社団法人 都市住宅学会
雑誌
都市住宅学 (ISSN:13418157)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.64, pp.137-143, 2009-01-31 (Released:2012-08-01)
参考文献数
8

This paper examines the optimal majority rule and amount of social loss for consensus building in the event of rehabilitation of condominiums, when there is a correlation among benefits of stakeholders. The results show that (1) simple majority rule is optima even when excess compensation is necessary and even when there is some resistance in agreement for rehabilitation;(2) the larger the correlation among the benefits of stakeholders, the larger social loss may incur by having stricter majority rule;(3) the number of stakeholders does not influence so much concerning the optimal majority rule. These results suggesthat the 4/5 majority rule in current sectional ownership law should be amended to a simple majority rule or similar mild majority rule.
著者
Chen Zhen Nozaki Ryusuke
出版者
American Institute of Physics
雑誌
Journal of Chemical Physics (ISSN:00219606)
巻号頁・発行日
vol.136, no.24, pp.244505, 2012-06-28
被引用文献数
16

We report here a broadband dielectric spectroscopy study on an ionic liquid microemulsion (ILM) composed of water, Triton X-100 (TX-100), and 1-butyl-3-methylimidazolium hexafluorophosphate (bmimPF6). It is found that the phase behavior of this ILM can be easily identified by its dielectric response. The dielectric behavior of the ILM in the GHz range is consistent with that of TX-100/water mixtures with comparable water-to-TX-100 weight ratio. It consists of the relaxations due to ethylene oxide (EO) unit relaxation, hydration water dynamics, and/or free water dynamics. The water content dependence of the EO unit relaxation suggests that this relaxation involves dynamics of hydration water molecules. In the IL-in-water microemulsion phase, it is found that bmimPF6 molecules are preferentially dissolved in water when their concentration in water is lower than the solubility. An additional dielectric relaxation that is absent in the TX-100/water mixtures is observed in the frequency range of 10^[7]-10^[8] Hz for this ILM. This low-frequency relaxation is found closely related to the bmimPF6 molecule and could be attributed to the hopping of its cations/anions between the anionic/cationic sites.
著者
小島 一生 村松 浩幸 室岡 聡也 小松 裕貴
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.169-172, 2011

中学生にネットトラブルに関して保護者への相談を意識させるために,ゴールベースシナリオ(GBS)理論に基づいたシナリオゲーム教材を開発することを目的とした.教材は,主人公を女子中学生とし,母親と関わりながら「不当な請求」,「個人情報」,「著作権」,「掲示板トラブル」の各内容に関する情報を収集し,その対応法を選択する構成とした.開発は,Flashによるゲーム制作ツールでおこなった.1年生64名を対象にした授業実践での評価から,1)中学校の授業で使用可能なこと,2)シナリオゲーム型や親子の設定により,本実践の範囲内において保護者への相談の意識が一定程度向上したこと,が確認できた.
著者
陣野 久好 木崎原 千秋 田中 甫
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会九州支部会報 (ISSN:02853507)
巻号頁・発行日
no.19, pp.7-9, 1962-11-01
被引用文献数
5

9月15〜16日に本土を襲った第2室戸台風は,長崎県においては,松浦市,平戸市,北松浦郡,南松浦郡の北部島喚および壱岐,対馬の水稲に甚大な潮風害を与えたので,特に被害の甚しかった北松浦郡田平町を選び,被害の様相を調査したものである。
著者
岩本 英久 梶原 康博 滝 聖子 関 洲二
出版者
社団法人日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会論文誌 (ISSN:13422618)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.208-217, 2007-08-15

技能の伝承や保存のために,技能者の動作をモデル化し,その動作の特徴を明らかにすることは重要なことである.本研究では,技能者による動作のモデルとして,技能伝承訓練段階であっても,患者の生命に危険を与えてはならない外科手術における運針動作を対象にする.運針動作のモデル化は,外科医の運針軌跡を4種類のパターンに設定し,ロボットで再現することによって行う.運針動作の特徴は,縫合針の軌道と運針後の軌跡を比較するとともに,持針器に加わる回転トルクを測定して考察する.その結果,縫合針円に沿った運針パターンは,軌道と軌跡の差および回転トルクを最小にできることが示された.実際の手術現場では,縫合針円よりも深い運針を行っているので,縫合針円より深く補正する運針パターンの中で比較すると,縫合長さの中央で深く補正する運針パターンが軌道と軌跡の差が小さく,回転トルクの小さい運針であった.
著者
都留 民子 高林 秀明
出版者
県立広島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

就労・家族生活における変動(events)に向き合う主たる姿勢・行動は、「自己防衛」「個別的奮闘」あるいは「個別的抵抗」であり、状況・問題の「社会化」がまれなことが、住民たちの言説において明らかになった。個人的対応こそが、スパイラルに貧困(化)をすすめ(健康悪化を含む)、そこでは家族はしばしば重い「拘束」「負担」となり、貧困の防波堤にはなっていない。他方、安定的な、かつポジティブなアイデンティティの形成は、労働ではなく、包括的な社会制度(失業対策事業・生活保護など)によって可能となっている。
著者
菅野 理 平野 順治 平野 和彦 久保田 洋子 沼沢 和夫 川村 俊三
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.75, no.3, pp.523-527, 1984

悪性褐色細胞腫に2年6ヵ月間ラベタロールを投与し血圧を良好にコントロールできた1症例を報告する。患者は35歳男性で、末梢冷感、発汗発作、頭痛を主訴に1980年8月9日入院した。術前検査はNora-drenarineのみが高値で、かつ遠隔転移が確認されず、異所性良性褐色細胞腫と診断し手術を施行したが、摘出不可能であった。そこで術後よりLabetalolを投与し、血圧のコントロールを行っていたが、1年3ヵ月後に肺及び骨転移をきたし悪性褐色細胞腫と診断した。Endoxan、Aclacinon、Vincristineによる化学療法で、肺転移巣は6ヵ月間不変であったが、その後増悪し、D1Cを合併し1983年3月15日死亡した。褐色細胞腫の血圧のコントロールにLabetalolは有効であると考えられた。
著者
佐野 泰
出版者
園藝學會
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.84-90, 1974
被引用文献数
1

球根アイリス•ウエジウッドの花芽分化, 発達におよぼす温度の影響を知るために実験を行なつた. 使用した球根はいずれも新潟県産のものである.<br>1. 8月12日より35日間, 8°Cまたは13°Cで低温処理を行なつたのち, 15°C, 20°C, 30°Cに移してその後の花芽分化, 発達を調べたところ, 13°C後15°C区が最も早く, ついで8°C後15°C区で, 8°Cまたは13°C後20°C区はややおくれたが, 8°Cまたは13°C後30°C区は花芽分化しなかつた. 連続20°Cに置いたものはおくれて花芽分化した. これらの葉数は連続20°C区が最も多く, ついで13°C後20°C区, 13°C後15°C区, 8°C後20°C区, 80°C後15°C区の順であつたが, 8°Cおよび13°C区とも30°Cに移したものは葉分化が進まなかつた. 第1葉の伸長は低温処理後20°Cに移したもので大きく, 15°Cで小さかつた. また30°Cに移したものは伸長が停止した.<br>2. 球根を8月9日から13日間, 35°C, 30°C, 20°Cおよび13°Cにおいたのち, 13°C40日間の低温処理を行ない, その後20°Cに移して花芽分化, 発達を調べたところ, いずれの区も花芽分化し, その発達は13°Cまたは20°C区が, 30°Cまたは35°C区よりやや早かつた. 葉数はほとんど差がなかつたが, 第1葉長および花茎長はともに高温区より20°Cまたは13°C区のほうが大きくなつた.<br>3. 13°C30日または45日の低温処理を行なつた球根を, 35°Cに0, 2, 4, 8または16日間おいたのち, 20°Cに移してその後の花芽分化, 発達を調べたところ, いずれの区もすべて花芽分化した. このうち低温30日処理区では高温8日以上のもので, また低温45日処理区では高温16日以上のもので花芽の発達がおくれたが, その程度は高温に置かれた日数程度であつた. しかしこれらの葉数は増加していた.<br>4. 以上の結果より, 球根アイリス•ウエジウッドの花芽分化は, 8°Cから13°Cの低温によつて促進されるが, その作用は後作用として働き, 花芽分化時にこれらの低温である必要はない. また低温処理前の高温処理は, 休眠が終了するころであれば必しも花芽分化を促進しない. 低温処理後の高温は, 花芽分化を多少おくらせるが, 低温処理の効果を著しく減少させるものでないことが明らかとなつた.
著者
Nakanishi Tomoki 中西 知樹
出版者
日本数学会代数学分科会
雑誌
代数学シンポジウム報告集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.226-237, 2010-08-09

第55回代数学シンポジウム, 北海道大学, 2010年8月9日-8月12日