著者
松本 美保 横井 茂樹 安田 孝美
出版者
情報文化学会
雑誌
情報文化学会全国大会講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.10, pp.133-136, 2002

近年では, ウエブサイトを制作するためのソフトウエアも数多く開発され, 基本的な制作ツールやプログラムは操作パレットに組み込まれている.しかしながら, 非営利組織ウエブサイトは, 企業のウエブサイトに比べてデータの性質やテーマの本質に対応した見せ方を行っている事例が少ない.非営利組織は, 個人や民間企業, 国からの支援や資金援助を得ることが不可欠であり, また活動に対する理解と関心を求める必要がある.広いネットワークを利用した情報公開は有効であるが, 運営の目的に対応した情報デザインが行われていない.本論では, 非営利組織ウエブサイトの一般的な情報アーキテクチャを明らかにし, 問題点の整理と解決策の提案を行った.そして, それらの調査結果をもとに, ユーザーによる情報発信の必要性と今後の情報デザインの在り方について考察を行った.
著者
謝 秦
出版者
神戸大学
雑誌
鶴山論叢 (ISSN:13463888)
巻号頁・発行日
no.4, pp.51-70, 2004-03
著者
大惠 克俊
出版者
立命館大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

これまでに喉頭傷害や喉頭癌等により,声帯の音源としての機能を失った患者のための人工喉頭の開発に関する研究を行ってきた.この人工喉頭は音源に軽量小型な圧電発音体を使用しているが,その発生音は人間の声帯音とは異なる.そのためこの音源の音質向上に関する研究を行った.また,発声音の制御を行うことで音声の明瞭度を向上させることが可能であり,頚部の筋電位信号に着目し,その信号を用いた制御に関する研究を行った.
著者
礒島 知也
出版者
京都大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2006

原子気体ボーズ凝縮体中の渦糸についての研究を行った。この凝縮体では、これまでに、2本の渦糸がそれぞれ螺旋状の配置をとる構造や、4本の渦糸が同一面内に平行に並んだ配置をとる構造が実現されている。これらに対する理論的研究をこれまで行ってきたが、それをさらに進めて、2本の渦糸が鎖状の配置をとる構造や、4本の渦糸が編目状の配置をとる構造を実現するための、理論研究を行った。どのような構造が発生するかは、ボゴリューボフ方程式の固有値と固有ベクトルを調べることでおおよそ予測できることを示し、その固有値等の性質によると、実験のための最適な条件は、原子気体凝縮体の、線密度の最大値を調節することで得られることがわかった。また、凝縮体を非調和型トラップに閉じ込めた場合には、凝縮体内の比較的広い範囲で、渦糸が鎖状や編目状の配置をとれることを示した。それらの情報を元に、実現可能な原子数や閉じ込めトラップの配置で、三次元空間で渦糸の位置の時間変化をシミュレーションし、鎖構造と網目構造ができることを数値的に示した。この研究内容の一部は、これまでに国内の学会で発表していたが、今回新たに、渦糸2本や4本からなる構造、ねじれ構造と鎖状構造といった空間配置のパターンごとに、それを実現するための条件を整理し、より精度を上げた数値計算を行って論文として発表した。これによって、海外の研究者に向けても、このような多様な構造の可能性を指摘することができた。

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1941年07月23日, 1941-07-23
著者
布袋屋 智朗 林 英司 長山 勝 柳 久美子 林 良夫
出版者
Japanese Society of Oral and Maxillofacial Surgeons
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.43, no.11, pp.840-842, 1997-11-20
参考文献数
13
被引用文献数
9 2

Vascular leiomyoma is a benign tumor of smooth muscle that mainly occurs in the hands and legs. However, it rarely occurs in the oral cavity.<BR>A case of vascular leiomyoma of the buccal mucosa is reported. A 73-year-old woman visited our department because of a swelling in the buccal mucosa. CT examination revealed a smooth tumorous lesion in the left buccal mucosa. The clinical diagnosis was a benign tumor, and enucleation of the tumor was performed. The histopathological diagnosis was vascular leiomyoma.

1 0 0 0 OA 一宮市勢概要

著者
一宮市 編
出版者
一宮市
巻号頁・発行日
1938
著者
屋井 鉄雄 平田 輝満 福田 大輔 鈴木 美緒 古倉 宗治 高川 剛
出版者
東京工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

無数に存在する交差点での自転車と自動車の出合い頭事故を防ぐことを目的とし,自転車を検知するディテクターの諸元の検討,および事故を再現できるシステムの構築を行なった.その結果,歩道上の自転車の検知には70[mm]×150[mm]、300[μH]程度の四角形コイルが適していた。また,動体視野角の概念と実地観測調査結果を用い,仮想空間内で対象とする出合い頭事故の再現を可能とし,ドライビングシミュレータにより左側から進入する自転車を見落とし,衝突に至る過程を再現することができた.
著者
瀬之口 敦 福田 豊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.169, pp.19-22, 2008-07-18

コンフリクト警報は,管制間隔未満となる航空機の接近に対し,航空管制官へ注意喚起を促すものである。近年,航空機の動態情報を地上側で利用するデータリンク環境が検討されており,不要なコンフリクト警報の低減等が期待されている。この効果を示すためには,コンフリクト警報を必要と不要とに分類することが欠かせない。電子航法研究所では,コンフリクト警報を分類することが容易となる解析ツールを開発した。本ツールは,現状を模擬した航空交通シナリオによるコンフリクト警報の表示記録等を入力として,警報表示記録の集約,個々の警報発生状況の詳細表示,それらの動画再生が実行可能である。
著者
富士川英郎 [ほか] 編
出版者
汲古書院
巻号頁・発行日
1985

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1927年09月07日, 1927-09-07
著者
田中 義浩
出版者
東京医科歯科大学
雑誌
若手研究(A)
巻号頁・発行日
2004

本研究は,各種食品の食塊の物性測定を行い,嚥下食前の物性を明らかにし,そこに至るまでの変化を解析して,その動態を調べた.また,義歯装着者に対しても同様に解析し,健常者との比較を試みた.被験食品はせんべい,チーズ,ピーナッツを選択した.被験者は健常者と義歯装着者を,義歯装着者はアイヒナーB4,あるいはC群を選択した.直径12mm,高さ10mmのアクリル製のコンテナーに食塊を格納し,直系5mmのプランジャーを用いて物性を測定した.測定項目は破断エネルギー,弾性率,粘性率,硬さ荷重,付着性,凝集性である.解析には多変量解析を用いた.また義歯装着者の解析には健常者から得られた因子スコア係数を使って,因子スコアを算出した.健常者では凝集性が他項目とは独立していて,咀嚼の進行に伴い収束したが,他の測定項目については,収束しなかったため,残りの5項目について主成分分析,因子分析を行った.その結果,全ての食品において,おおむね因子1は破断エネルギー,硬さ荷重,付着性と,因子2は弾性率,粘性率と相関が高くなった.すなわち,嚥下直前の物性は,食品の相違にかかわらず,各項目の構造的な位置関係が一定になることが示された.義歯装着者は求めた因子スコアから,健常者と比較して,咀嚼回数が少なく健常者の嚥下直前の物性に至る前に咀嚼を終えている被験者,咀嚼回数が多く健常者よりさらに咀嚼が進行した状態で咀嚼の後期に至る被験者の二通り認められた.また凝集性は健常者と同様で,他の物性の項目とは独立して一定の値に収束した.以上結果をまとめると,健常者の嚥下直前の食塊物性は,各項目間の構造的な位置関係が一定になることが示され,いわゆる嚥下閾地の存在が示唆された.また,義歯装着者での解析から,食塊物性からの咀嚼の評価には,凝集性,咀嚼回数,凝集性以外の物性の3者での評価が必要であることが示唆された.
著者
内山 充 鈴木 康男 福沢 健治
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.88, no.6, pp.678-683, 1968-06-25
被引用文献数
33

Mechanism of antioxidation of tocopheronolactone, isolated as the quinonoid metabolic product of α-tocopherol, was examined. Tocopheronolactone was as effective as α-tocopherol in inhibiting the increase of TBA value during the in vitro incubation of α-tocopherol-deficient mouse liver homogenate, but the production of peroxide from unsaturated fatty acids irradiated with ultraviolet ray was not depressed by the sole addition of tocopheronolactone. Reduced tocopheronolactone depressed TBA value during the irradiation of unsaturated fatty acid with ultraviolet ray and reacted with the stable free radical α, α-diphenyl-β-picrylhydrazyl, but tocopheronolactone was not active. Reduced tocopheronolactone was oxidized to tocopheronolactone by free radical products of heme-catalyzed decomposition of cumene hydroperoxide. Tocopheronloactone in cytoplasm was reduced in 9000×g supernatant fraction but not in mitochondria, so that mitochondrial peroxidation was not inhibited by tocopheronolactone itself. Antioxidativeeffect of tocopheronolactone seems to appear after the biochemical reduction of the tocopheronolactone in vivo, followed by the reaction with free radicals and peroxides.
著者
長谷部 晃 柴田 健一郎
出版者
北海道歯学会
雑誌
北海道歯学雑誌 (ISSN:09147063)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.230-232, 2012-03
著者
河野 孝太郎 川邊 良平 松原 英雄 南谷 哲宏 羽部 朝男 半田 利弘 川良 公明 田村 陽一 江澤 元 大島 泰 児玉 忠恭 伊王野 大介
出版者
東京大学
雑誌
特別推進研究
巻号頁・発行日
2008

サブミリ波望遠鏡ASTEに連続波カメラを搭載し、ダストに隠された大質量の爆発的星形成銀河(サブミリ波銀河)を1400個以上新たに発見した。これらの距離や性質を調べるため、多色超伝導カメラ、および超広帯域分光観測システムを開発した。赤方偏移3.1という初期宇宙の大規模構造に付随したサブミリ波銀河の集団の発見、重力レンズによる増光を受けた極めて明るいサブミリ波銀河の発見、非常に赤方偏移の高いサブミリ波銀河候補の発見、など、大質量銀河の形成・進化について重要な知見を得ることができた。
著者
河西 達夫
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.11, no.6, pp.530-540, 1989
被引用文献数
2

成人遺体100体について, 気管支動脈の起始から肺門にいたる走行を肉眼解剖学的に剖出した。気管支動脈は右2本, 左2本のケースが最も多い。その起始は, 1)大動脈より出る最上位の右肋間動脈, 2)右鎖骨下動脈, 3)左鎖骨下動脈, 4)大動脈弓, 5)下行大動脈, の5部位に分類できる。左右の肺門における気管支動脈の走行は, 右上枝, 右下枝, 左上枝, 左下枝の4枝を区別できる。上記5つの起始と肺門における4枝との間には, 一定の規則性が認められる。右上枝は起始1)から出ることが多く(85%), ときに2)からの枝を有する。左下枝は97%で起始5)から出る。左上枝は起始4)または5)から出るが, ときに3)からの枝を併有する。起始3)と4)からの枝は, 2分して右下枝と左上枝となることが多い。右下枝は最も変異が多く, 起始4)または5)から出るが, 大動脈の上位で出る枝は気管の前を通り, 下位で出る枝は気管と食道の間を経て, ともに気管分岐部の下方にでる。これらの所見をもとに, 気管支動脈の一般走行をFig.3に模式的に示した。肺外および肺内気管支静脈についても実体顕微鏡のもとに剖出した。肺静脈の1枝が腕頭静脈に注ぐ例, また気管支静脈が左心房に注ぐ例が観察され, 形態学的には, 肺静脈と気管支静脈が明瞭に区別できないことが判明した。以上の結果を総合して, 肺の循環動態を考察した。