著者
平田 恵子 島村 保洋 鈴木 敬子 貞升 友紀 伊藤 弘一
出版者
[日本食品衛生学会]
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.46, no.6, pp.263-269, 2005-12-25
参考文献数
9
被引用文献数
3

食品添加物酵素処理ステビアの成分分析法を開発した.分析条件を設定するため,まずグルコアミラーゼを用いて付加糖の加水分解条件を検討したところ,反応温度および時間は55℃,3時間,グルコアミラーゼ量は反応溶液10mL中250 Uが適切な条件であった.C18カートリッジカラムによる固相抽出法で試料から多糖類などの除去を行い,さらに加水分解して得られた配糖体および遊離糖をC18カートリッジカラムで分離し,それぞれの含有量をHPLCにより測定した.本法により,3試料を分析したところ付加糖としてグルコースが検出され,その含有量は25~42% であり,未反応配糖体含有量を除いた配糖体総含有量は35.7~52.5% であった.両含有量を合計した酵素処理ステビア成分含量は77.5~80.4% で,回収率(C18カートリッジカラム処理後の試料量を100としたとき)はすべて85% 以上であった.また,糖量に係数(×0.9)を乗じさらに乾燥物換算して得られた成分含量値は,すべての試料で80.0% 以上であり,日本食品添加物協会の規格値を満たした.
著者
森 浩太 陳 國梁 崔 允禎 澤田 康幸 菅野 早紀
出版者
日本経済国際共同センター
巻号頁・発行日
2008-12

本稿は、日本における自死遺族の数の推計を試みる。自殺者の家族構成・親族関係に関する統計情報は存在していないため、本稿では日本の平均的な数値を基づいて推計を行う。主な結果としては、現在の日本では自殺者一人当たり5 人弱の遺族が存在するということ、現在日本には自死遺児(親を自殺で失った未成年者)の数はおよそ9 万人存在するということ、そして現在日本に存在する自死遺族全体の人数はおよそ300 万人であるということの3 点が挙げられる。
著者
Yano Shuichi
出版者
Springer Verlag
雑誌
Behavioral Ecology and Sociobiology (ISSN:03405443)
巻号頁・発行日
2012
被引用文献数
33

ハダニは天敵から身を守るためによそ者同士で協力する. 京都大学プレスリリース. 2012-02-22.
著者
羽田野 袈裟義 安福 規之 兵動 正幸 橋本 晴行 久保田 哲也 福岡 浩 里深 好文 山本 晴彦 高橋 和雄 宮田 雄一郎 鈴木 素之 牛山 素行 田村 圭子 後藤 健介 藤田 正治 牧 紀男 朝位 孝二 善 功企 守田 治 滝本 浩一 三浦 房紀 種浦 圭輔
出版者
山口大学
雑誌
特別研究促進費
巻号頁・発行日
2009

(1)災害概況:2009年7月の豪雨により防府地域と福岡県北半部の全域で土砂災害が多発し合計で27名が亡くなった.(2)土砂災害の実態:防府の土砂災害は,土石流中の巨礫堆積後の土砂流による埋没である.土質調査からマサ土地域での崩壊発生と間隙水圧の関係が示唆された.土石流の流動解析で石原地区の土砂流出量を評価し,砂防施設の有効性を評価した.(3)情報伝達と警戒避難体制の状況:防災・避難情報の収集・伝達や警戒避難体制の整備状況や土砂災害警戒区域の指定に伴う警戒避難体制の整備状況と問題点を明らかにした.
著者
杉山 淳司 馬場 啓一
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1995

低温ホルダが納入されたことによって、水溶液を直接顕微鏡に持ち込み、観察することができるようになった。予備実験では、酵素分解の相乗効果に加えて、セルロースそのものの構造が、分解プロセスに影響与えることが示唆された。そこで分解過程のセルロース懸濁液を経時的にサンプリングし、高い分解能で観察することを試みた。ところが、低温ホルダと同時に納入された試料汚染防止装置のギャップ間の距離が、既存の電子顕微鏡のポールピースの磁極間距離にあわないことや、その電源から低周波の振動が冷却フィンに伝わることで、まともに高解像度の画像が取れない等の不具合が生じた。このような問題点を克服するためにかなりの時間を浪費し、いまだに未解決の問題もあるものの、現段階では試料ホルダを40度近く傾斜でき、低温の実験に用いることができるようになった。像室については未だに未解決の問題があるが、電子回折を得るには最高の試料観察条件を整えることができた。そこで当初の研究プロジェクトを一部修正して、セルロースが還元末端あるいは非還元末端のいずれから合成されるかを決定するテーマに取り組むこととした。これまでの研究で大きな進展がみられ、セルロースの分子鎖の還元末端が生体の外側に向くように、つまりできあがった分子鎖の非還元末端に、モノマーが付加重合されることを、実験的に初めて証明することができた。
著者
村上 和彰 吉井 卓 岩下 茂信
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.91, pp.49-56, 1994-10-27
被引用文献数
15

順調に成長を続けるトランジスタ集積度を技術的背景として,(i)汎用マイクロプロセッサ,(ii)汎用メモリ,および,(iii)粗粒度機能メモリの3面性を備えた新しい汎用機能部品PPRAM(Parallel Processing Random Access Memory Practical Parallel Random Access Machine)を提案している.PPRAMは,(i)大容量の汎用メモリ(SRAMあるいはDRAM),(ii)1個以上の汎用プロセッサ,および,(iii)外部インタフェースを1チップに集積したものである.その方向性は,今日の高性能マイクロプロセッサが進みつつある方向と一致してはいるものの,その目指す製品形態は大きく異なる.本稿ではさらに,PPRAMの応用形態をいくつか紹介し,PPRAM実現に向けて検討すべき課題を示している.This paper proposes a novel concept of LSI products, called PPRAM(Parallel Processing Random Access Memory, Practical Parallel Random Access Machine), which provides the trinity of conventional LSI products: (i) microprocessors, (ii) DRAM and SRAM, and (iii) coarse-grain functional memory. The PPRAMis defined as an LSI which incorporates (i) DRAM or SRAM, (ii) one or more processors, and (iii) external interface logic into a single chip. This paper also illustrates some applications of PPRAM, and then discusses several issues to be resolved to realize the concept of PPRAM.
著者
高木 誠司
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
no.508, pp.457-460, 1924-06-26

Beim Einleiten eines Gases in eine Flussigkeit je inniger die beiden in Beruhrung kommen, desto schneller, erfolgt die Absorption. Wie aus der Figur ersichtlich, erfullen die vom Verfasser konstruirten Kolben mit Seiten-rohr, welches wie eine Peligotsches Rohr funktionirt, diese Erfordernisse ganz vortrefflich. Beim Gebrauch giesst man in die Flasche so viel Fluissigkeit, als das Niveau etwas hoher als die seitliche Mundung des Kolbens liegt. Wenn das Gas von der Flussigkeit zu begierig absorbiert wird, so steckt man das Ende des Leitungsrohres nicht in die Flussigkeit hinein, wo durch das Zurucksteigen der letzteren vermeiden wird. Im Vergleich mit einem offenen Gefasse verkurzen diese Kolben die Opetationsdauer einer Reaktion ausserordentlich.
著者
辻田 眸 塚田 浩二 椎尾 一郎
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.18-28, 2010-01-26
被引用文献数
1

距離を隔てて暮らす人たちに,相手の存在感や振る舞いなどのアウェアネスを伝えることで,従来の電話やメールを補完もしくは置き換えようとする新しいコミュニケーションシステムが多数提案されている.本研究では,日常生活における行動の偶然の一致が,話題のきっかけ,親近感,連帯感などをもたらすことに着目し,遠隔地にいる人々の行動が偶然一致したことを伝達する,新しいコミュニケーションシステムを提案する.また,ドアの開閉,ソファーへの着席,テレビの視聴などを検出して一致を伝達するシステムを試作し,研究室間での評価実験を行った.さらに2家族間での遠隔実験の結果を示し,今後の展望を述べる.
著者
甲賀 かをり
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

妊娠高血圧症候群の病因として、胎盤の形成不全と、それによって胎盤から母体血流へ分泌されるsFlt1などの血管新生抑制因子の関連が知られている。今回の研究により①血栓形成などの際に生成するトロンビンが血管新生抑制因子であるsFlt1の胎盤での産生を刺激すること、②血管新生抑制因子であるsFlt1および血管新生因子であるPlacental growth factor (PlGF)の血中濃度を測定することにより、本症の予知が可能であること、が明らかになった。

1 0 0 0 IR 雨の朝 : 詩歌

著者
小島 篤 [コジマ アツシ]
出版者
龍南會
雑誌
龍南
巻号頁・発行日
vol.181, pp.84-85, 1922-03-10