著者
青木 智子
出版者
情報文化学会
雑誌
情報文化学会全国大会講演予稿集 (ISSN:1341593X)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.55-62, 1995-10-28

ボードリヤールは「消費社会の神話と構造」において,商品(モノ)は記号であり,人はそのイメーシを消費しているに過ぎないと主張した。仮に,商品(モノ)そのものより,イメージが消費に関係しているとするなら,商品イメージの説明に莫大な時間と金を投じて制作される広告やコマーシャル,すなわち,広告媒体がマーケティングで果たす役割は想像以上のものとなるはずである。しかも,情報化社会の到来は,私たちに次世代の広告の可能性や方向性を示すと共に,新たなマーケティングの在り方を提言してくれるに違いない。本研究では,広告とマーケティングの関係を踏まえた上で,深層心理学的な見地から,今や人の無意識を反映し,自己実現の道具とも化している商品と,これを促進し,欲望の刺激を試み続ける情報としての広告について分析を試みた。
著者
西田 豊昭
出版者
経営行動科学学会
雑誌
経営行動科学 (ISSN:09145206)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.101-122, 1997-10-20
被引用文献数
1

One of the most widely believed axioms of management is that a happy worker is a productive worker. However, most research on the nature of relationships between job satisfaction and job performance has not yielded convincing evidence that such a relationship exists to the degree most managers believe. 0ne reason for this might lie in the way in which job performance is measured. Numerous studies have reported that using Organizational Citizenship Behavior to supplant more traditional measures of job performance may result in more robust relationship between job satisfaction and job performance. Although citizenship behavior has been regarded as an important factor and done as a daily work in Japanese company, little research has focused on it. ln this study 71 employees who work for the Japanese company were interviewed and found that the most employees engaged in the citizenship behavior for their self-interests. And then a questionnaire survey was conducted with 403 subjects who provided self-report answers designed to examine the relationship between citizenship behavior and satisfaction, commitment, and stress. ln addition the relationship between citizenship behavior and employees' awareness of evaluation was examined. Results showed support for the relative importance of employees' awareness of evaluation as well as satisfaction. Implications for research on the causes of citizenship are discussed.
著者
ブフォード D.E.
出版者
日本植物分類学会
雑誌
植物分類・地理 (ISSN:00016799)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.133-154, 1987-09-25

ミズタマソウ属は北半球に広く分布し、落葉樹林の湿った林床に生育する匐枝を持つ多年草である。本属は2つの群に分けられる。第一群の花は総状花序の軸から開出した小花柄につき、(Fig.1-d)、花序が伸長した後に開く。柱頭が雄ずいより長いため、葯は直接柱頭に花粉を落とせない。また、葯の裂開も一斉ではない。一般に、毎日一花序あたり1~2個の花が開く。この群の多くは蜜腺が花筒の開口部からつき出している(Fig. 1-e)。開花は気候と温度に関係があり、蕾が開きはじめる15℃は本属の訪花昆虫が活発になる温度である。花が互に離れているので、訪花昆虫は花から花へ飛び移る必要がある。この群は本来他家受粉であるが、自家受粉の可能性もある。第二群の花は総状花序が伸長する前に数個同時に開く。この時に小花柄が直立しているので、アブラナ科に見られるように、開いた花は互に接している(Fig. 1-a)。この群の花を訪れる昆虫は開花している花を花から花へと歩きまわって訪れることができ、飛ぶ必要がない。柱頭と雄ずいの長さは等しく、受粉はしばしば蕾の中で行なわれていることがある。このことは天候不順時に普通に見られるが、良い天気の時には葯が烈開する直前に花が開くこともあるので、他家受粉も可能である。訪花昆虫の主なものはSyrphidae(双翅目、ハナアブ科)とHalctidae(膜翅目、コハナアブ科)である。一般に、ハナアブ類は湿った。日影に生える植物を訪れるが、コハナバチ類は乾いた、日当たりの良い所を好む。これらの昆虫は花を動きまわっている間に、受粉を行っている。舌の短いハエやハチの訪花は植物群に選択性を与えてきたようである。その結果、外交配をする第一群の多くは蜜腺を持っている。一方、一部の外交配機構を残しながら、自家受粉機能を発達させた第二群は、冷温帯の林床に生育するミヤマタニタデに顕著な分化をもたらした。
著者
渡邊 和彦
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.36, no.9, pp.779-787, 1993

海外各国で最近10年間に出版された「日本研究書」の出版点数の推移,分野別,テーマ別に眺めた出版傾向等を概観すると,英語圏のイギリスと米国の学術出版書がやはり多く,日本で英文出版される「ブックス·オン·ジャパン」や現代日本作家の英訳本等と並んで,広く「日本」への関心を換起している。特にイギリスでは,おもに社会科学分野における本格的な「日本研究書」がめざましく増えている。まず,イギリス人の「日本研究」の先駆者たちの名著を出版文化史の上で辿り,本年刊行の最新刊「ケンブリッジ日本百科事典」刊行に至るまでを,イギリスにおける「日本研究」の旺盛な展開として跡づけてみたい。
著者
金田 諦元 KANEDA Taigen
出版者
岩手大学人文社会科学部
雑誌
歴史と文化
巻号頁・発行日
pp.205-221, 1981-02-20

一九八〇年七月から二ケ月間、文部省短期在外研究員として西ドイツのミュンへン大学で研究資料調査に従事していたとき、たまたまドイツ語圏(西ドイツ、オーストリア、スイス)大学の全講義録が目にとまった。日本を離れてドイツという他国に身を置き、日本という国が今までにないはど強く意識されていたとき、ドイツ語圏の日本学教育の現状に強い関心が芽生えたのは、筆者が多年日本のドイツ語教育に携った一人であったからであろうか。ドイツの日本学研究者は日本学関係の新刊行物には絶えず注目し、講義の中でもそれに言及する時間を設定している。これは当然のことゝしても、われわれドイツ文学関係の翻訳の仕事に対しても注意しているほどであるから、日本人のわれわれ、特にドイツ語を理解するドイツ学関係者の誰かが、ドイツ語圏の日本学教育の現状に興味をおぼえても奇異なことではない。以下に記すものは一九七九年冬学期から一九八〇年夏学期に至る日本学教育の現状である。その前にドイツの日本学の学会についてのべる。
著者
森 芳樹 吉本 啓 稲葉 治朗 小林 昌博 田中 慎 吉田 光演 沼田 善子 稲葉 治朗 小林 昌博 高橋 亮介 田中 愼 沼田 善子 吉田 光演 中村 裕昭
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

文法理論の拡張にあたって実用論を援用しようとする試みは少なくない。本プロジェクトでは意味論を諸インターフェイスの中心に据えて、コンテクストと文法の相互関係についての研究を進めた。記述上の対象領域としては情報構造とアスペクト, 時制, モダリティー(ATM)を選択し、一方では, パージングを基盤に置いた構文解析を言語運用の分析と見なすDynamic Syntax(DS)の統語理論的な可能性を検討した。他方では、形式意味論・実用論と認知意味論・実用論の双方の成果を取り入れながらテクスト・ディスコースとコンテクストの分析を進めた。 なお本プロジェクト期間中に、当研究グループから4本の博士論文が提出された。
著者
藤木 庸介 柏原 誉 山村 高淑
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 = Transactions of AIJ. Journal of architecture, planning and environmental engineering (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
no.629, pp.1499-1506, 2008-07-30
参考文献数
24
被引用文献数
2 2

The objectives of this research are to understand the use of traditional houses, to identify the associated tourism impact from the standpoint of maintaining houses in the World Heritage Site, the Old Town of Lijiang, Yunnan Province, China. This is part of an investigation of the problems related to the rapid development of tourism and its pressures on the Old Town of Lijiang, focusing on the use of traditional houses.<br> The findings revealed that the following three points were influencing the transformation of the use of traditional houses.<br>1) The place transformation of each function, such as living, guest room, and etc. in the traditional houses.<br>2) The area transformation of each function, such as living, guest room, and etc. in the traditional houses.<br>3) The social transformation surrounding the traditional houses in the Old Town of Lijiang.
著者
堤 定美 南部 敏之 玄 丞烋
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1998

スポーツによる脳震盪などの障害を予防する防具としてのマウスガードやヘッドギアなどについて、その安全性について生体力学的に評価し、新しい衝撃吸収用生体材料の開発研究を行った。衝撃解析には有限要素法とMADYMOを併用した。マウスガードの効果についてまとめると、下顎への打撃に対して緩衝する能力は十分に認められ、特に開口時における打撃に対して有効であった。この緩衝効果は5人のボランティアにおけるオトガイへの振子による打撃試験において、頬骨への加速度の伝播状態からも確認できた。PVAゲルは生体にとって安全であり、高含水率、高弾性率を有するが、水が飛散し易いので、保水性に優れた化合物を複合化すれば、耐久性に優れた高衝撃吸収性ゲルとなり、生態親和性に優れた防具として使用できる。有機溶媒を用いたPVAゲル化合成法を考案した。重合度8800、30wt%のPVAを水:DMSO=2:8に調整した有機溶媒を用いて冷凍してゲル化すると、均一でヤング率の高い材料を作ることができた。重合度の低い(1700)PVA試料は、エタノールによって有機溶媒を置換し、冷凍してゲル化を促進させた。重合度の高い(8800)試料は、140℃、数百気圧にて押し出し成型を行い、冷凍してゲル化を行った。この方法により、20〜40%の高濃度PVAゲルが得られた。別に、PVAを140℃にてDMSOに溶解させ、メタノール中に再沈殿させてDMSOを除いた。再沈して得た試料を真空乾燥後、140℃で5分間ホットプレスで成形した有機溶媒沈殿法試料のtanδの温度依存性は、0〜50℃にピークを持ち、前記の試料とブレンドすれば、tanδが低い温度領域を相互補完できる。このPVAゲルは大きなヤング率を持つにも関わらず100%以上の伸び率を示し、80%まで伸ばした後、除荷した履歴曲線は、強い衝撃に対する吸収特性を示した。
著者
染矢 正一
出版者
大分県立芸術文化短期大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:02869756)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.41-62, 1990-12-31

日本の大学生の多くは、一般教養の外国語科目として英語を履修している。英語が得意な学生ばかりであれば、教材を選ぶ教師は、その選定にあたりあまり苦慮する必要がないかもしれない。しかし、英語が得意でなかったり、英語にさほど関心がない学生を対象に授業をする場合には、教材の選定がことさら大切になってくる。学生の興味にできるだけマッチしたものを選び、その中で接点を求めながら英語力をつけさせる工夫が大切であろう。一般英語のクラスで学生の意見を調べてみると、大多数は「読み・書く」能力よりも、「聞き・話す」力を高めたいと願っている。万事にわたり≪国際化≫が唱えられる今日にあっては、この学生の声は当然のことと首肯できよう。しかし、≪日常会話≫だけを丹念に学習しても、ごく限られた範囲内でしか意思の疎通はできない。「読み・書く」能力を含めた総合的な英語力を向上させながら、「聞き・話す」英語の運用能力を養うことが肝要と思われる。いみじくも山浦昭雄が『やる気にさせる英語指導法』の中で指摘しているように、"リンゴが食べたい学生にニンジンを与える"ことばかりしていては学習意欲を無くさせてしまう。しかし、全体の栄養のバランスを考えると、ときには相手が厭がっても、"ニンジン"を与える必要がある。本稿では、昨年著したJiro Goes to Americaに言及しながら、「意欲を駆り立て、しかも学習効率のよい」教材とは何かについて考察してみたい。授業の内容と関連のある課題の提出の仕方にも、工夫次第によっては学生の興味を喚起しつつ、学習効率を高めることができるものがあるに違いない。この点についても一考した。
著者
西成 活裕
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

車や人の渋滞について、理論解析および実験をおこない、その解消方法を提案した。まず、車の渋滞について、織り込み合流部の理論解析を行い、流量低下を避けるために、車線変更禁止線を引くことで合流ポイントを遅らせるアイディアを提案した。さらに高速道路でのサグ部の渋滞緩和について、渋滞吸収走行の社会実験をした。人の渋滞についても、成田国際空港などの大規模施設における渋滞緩和を想定し、入国審査場での待ち行列の最適化の研究をした。
著者
小林 宜子
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

12世紀半ば以降、イングランドを含む西ヨーロッパ各地の世俗君主の宮廷において、アリストテレスやキケロに代表される古典古代の政治倫理思想の影響を受けながら、世俗社会の政治構造やその倫理的基盤を俗語で論じ、俗語に備わる表現能力を政治理論や社会思想の領域でも最大限に高めようとする努力が盛んに行なわれるようになった。本研究は、14世紀末から15世紀半ばまでのイングランドにおける俗語文学の発達を、こうした汎ヨーロッパ的な思想的潮流の一環として再検証した試みである。
著者
秋山 豊子 宮本 康司 池田 威秀 片田 真一
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶應義塾大学日吉紀要 自然科学 (ISSN:09117237)
巻号頁・発行日
no.47, pp.83-110, 2010

研究ノート昨年の報告に引き続いて,今年度も未来先導基金の公募プログラムとして西表島での野外実習を行った。一昨年の実習からは3 回目の実習である。これまでの報告にあったように西表島は八重山列島に属し,その特異な地形・風土から多様な生物が観察される。また,離島であるために廃棄物や水,エネルギーの問題などが凝縮した形でみられ,多くの環境問題が認識できる。これまでの実習の経験を元に,今年度も4 月から全学部とキャンパスに広報を行って参加学生を募集し,昨年同様,琉球大学熱帯生物圏研究センター西表研究施設に宿泊し,昨年同様のプログラムにいくつか今年新規の試みを加えて実習を行った。今年度の変更点・改善点・問題点とこれらの新規のテーマを中心に報告する。
著者
上原 聡 SANDERS ROBERT 上原 聡
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

本研究では、北京・台湾の標準中国語間の差異について、特に話者が同一の声調を持つ母音を発音する際に、・この2言語地域の間にどのような音韻学的・音響言語学的相違が規則的に現れるか・それぞれの言語地域内においてどのような社会言語学上のバリエーションが見られるかの2点に関して調査するため、両地域の被験者計83名(北京:54名、台北:29名)を対象にフィールド調査を実施し、現代標準中国語において可能な音節1,275種の発音を、各被験者につき約1時間分の音波ファイルという形で収集した。その後、本研究期間終了時の平成17年3月に至るまでに、計18名分(北京:5名、台北:13名)の音声ファイルに関して、各ファイルの一連の音波を個々の音節に分割し、音節毎の音響学的分析を進めた。従って、現在はデータ全ての分析に基づいた研究成果について結論づけて述べられる段階ではないが、これまでの対照分析の結果、台湾の標準中国語話者の声調について以下のような特に注目すべき点が存在することが判明した。すなわち、(1)台湾話者の第3声は不安定な場合があり、約3%の音節が第二声または第四声として発音されていた。(2)第三声として発音された音節の大半が、通説となっている第三声のピッチパターン、いわゆる半声調と呼ばれる短時間の落ち込み(2-1-1)を示さず、長時間の3-1型下降パターンになっていた。同時に、通常5-1の下降パターンを持つ第四声は、5-3というパターンをとっているケースが多数見られた。従来から標準中国語には地域的差異が存在しないという論理的前提があり、声調各声のピッチパターンについてもそれは同様であるが、この現象は明らかにそれへの反証であり、台湾の標準中国語の声調が独自の内部相関的体系を有していることを窺わせる。以上の考察を、さらにデータ処理・分析を進め、サンプル数を増やすことによって検証して行くことが今後の課題となる。
著者
吉良 芳恵 井川 克彦 村井 早苗 久保田 文次 斎藤 聖二 櫻井 良樹 久保田 博子
出版者
日本女子大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2003

1、宇都宮恭三氏から拝借した宇都宮太郎(陸軍大将)の資料(日記15冊と書類約1700点、書簡約4600通、写真約300点等)をもとに、宇都宮太郎関係資料研究会を立ち上げ、平成15年度から1点毎の資料整理を行って、書類と書簡の目録・データベースを作成した。2、全日記の解読・翻刻(入力作業)を行い、書類や書簡と照合しながらその内容の分析を行った。その過程で、中国での情報収集活動をもとに、宇都宮が陸軍のアジア政策を立案し、中国革命への種々の関与・工作を行ったこと、諜報活動資金を陸軍機密費だけでなく岩崎久弥からも得ていたこと、二個師団増設問題で妥協工作を行ったことなど、新しい歴史事実が明らかとなった。中でも、朝鮮軍司令官時代の3・1独立運動時の対応(堤岩里事件等)や、「武断政治」的統治策を批判して「文化政治」的懐柔工作を行ったことなどは、従来知られていなかった事実でもあり、日本の植民地研究に大きく寄与することになるだろう。また陸軍中央の人事についても具体的背景が判明したことは収穫であった。3、書簡の一部(特に上原勇作書簡)の解読・翻刻を行い、「長州閥」と「反長州閥」との闘いの実態を明らかにすることができた。4、日露戦争期における英国公使館付武官としての役目や行動を、英国調査や書類の解読で明らかにすることができた。特に、英国の新聞に英国陸軍軍制改革案を投稿したことや、明石工作などの対露情報工作資金の実態が判明したことは、今後の日露戦争研究に寄与することになるだろう。5、佐賀県での調査により、宇都宮太郎の父の切腹事件が幕末維新期の佐賀藩の藩政改革に関係していることを確認できた。6、書類中の任命関係資料により、人物辞典等の誤りを訂正することができた。7、平成17年2月26日に日本女子大学で国際シンポジウム「宇都宮太郎関係資料から見た近代日本と東アジア」を開催し、招聘した英国や中国の研究者等と共に、宇都宮太郎関係資料の歴史的価値を、そのアジア認識を含めて、広く学会に紹介した。8、岩波書店から2007年4、7、11月に3巻本として宇都宮太郎日記を刊行することになった。