著者
高林 龍 竹中 俊子 渋谷 達紀 張 睿暎 竹中 俊子 渋谷 達紀 張 睿暎
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究プロジェクトは引き続き次の2つを目的として研究してきた。a 早稲田大学21世紀COE《企業法制と法創造》総合研究所のプロジェクトで確立したデータベースに、更にインドの判例を追加し、データベースをより総合的なものにすること。b 判例データベースや、「東アジアにおける産業財産権関連紛争の裁判上の処理に関する実態調査」報告書を基に、アジア各国の異なる知的財産権エンフォースメントを比較研究し、知的財産権紛争の解決の新しいあり方について模索すること。上記研究目的を果たすために、平成20年度には次のような研究活動をした。2008年5月13日にインドの判例88件が、2009年3月6日には91件、2009年3月31日には56件がアジア知的財産判例データベースに追加されて、無料公開されている。(http://www.21coe-win-cls.org/rclip/db/search_form.php)また、2007年5月13日には「IPエンフォースメントin India」というタイトルで、デリー高等裁判所判事Arjan K. Sikri氏やデリー大学法学部教授S.K.Verma氏など、インド知的財産権を代表する有識者を招いて、国際シンポジウムを開催した。 (http://www.21coe-win-cls.org/project/activity.php?gid=10096)
著者
平子 友長 赤間 道夫 浅川 雅巳 竹永 進 森下 宏美 窪 俊一 鳥居 伸好 内田 博 大谷 禎之介 伊藤 武 出雲 雅志 天野 光則 出雲 雅志 伊藤 武 内田 博 大谷 禎之介 小黒 正夫 神山 義治 窪 俊一 高畑 明尚 竹永 進 鳥居 伸好 森下 宏美 吉田 傑俊 ANNELIESE Griese ROLF Hecker JURGEN Herres NEUHAUS Manfred ROJAHN Jurgen RICHARD Sperl VASINA Ljudmila
出版者
一橋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究は、マルクスの抜萃ノートを活用した世界で初めての本格的なマルクス研究である。これによって、(1)『資本論』第1巻成立過程において「草稿」と「抜萃ノート」がどのように利用されたのかが初めて詳細に解明された。(2)マルクスの農芸化学、地質学、鉱物学に関する抜萃ノートを検討し、それを同時代の自然科学史の中に位置づけた。(3)『資本論』第1版刊行直後から開始される古ゲルマン史研究者マウラーの抜萃ノートを検討し、それがマルクス最晩年の世界史把握の形成に決定的役割を果たしたことを文献的に証明した。本研究は、ドイツ語版マルクス・エンゲルス全集の編集に日本人研究者が参加するという意味でも、その国際的意義はきわめて大きい。
著者
山口 庸子 片山 倫子 生野 晴美 尾畑 納子 後藤 景子 大矢 勝 板垣 昌子 多賀谷 久子
出版者
共立女子短期大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

環境負荷の少ない家庭洗濯の提案(環境調和型家庭洗濯)に向けて、洗剤、洗浄用水、汚れ、機械力、機械乾燥、洗濯行動の見直しを行った。その結果、毒性を抑えた界面活性剤の組合せ、酵素配合による界面活性剤使用量の削減、汎用的な洗浄力および機械力の評価方法の提案、地域特有の衣類乾燥の現状と環境負荷を抑えた乾燥法を言及した。更に、教員向け情報支援として、身近な体験的ツールに加えてWeb情報等ペーパーレスを望む意向を明らかにした。
著者
河合 正朝 渡邉 妙子 中村 麻紀 伊藤 公久 赤沼 英男 廣井 雄一 廣木 順一
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

日本刀用可搬式デジタル画像撮像装置を開発し、鎌倉時代から江戸時代までの75件の短刀と3件の太刀を撮像した。得られたデジタル画像には、従来の記録方法では困難であった、各流派および各時代を代表する日本刀地金の特色が細部に至るまで表示されていた。これまで、日本刀の鑑識家に独占されていた日本刀表面形態を一般に提示するうえできわめて有効な方法であり、当該方法による日本刀デジタル画像データベースの構築が可能であることが確かめられた。
著者
石黒 慎一 神崎 亮
出版者
九州大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2008

プロトン性イオン液体(PIL)中には解離性のプロトンが過剰に含まれる.PILを電気化学デバイスへの組み込みや酸塩基反応媒体として応用する場合、溶存するプロトンの状態を知ることが不可欠である.本研究では、様々なPIL中における酸塩基性や酸塩基反応メカニズムについて、熱力学的手法をベースに明らかにすることを目標とした.【PIL中の酸塩基反応】EAN中におけるα-アラニンのカルボキシル基の酸解離定数を電位差滴定法によって調べると3.95であり、水溶液中(2.33)より大きかった.このことは、EAN中におけるH^+供与体がHNO_3であり、水溶液中(H_3O^+)より強酸であることを反映すると考えられる.すなわちEANは酸性溶媒に分類される.しかしながら、他にもいくつかの化合物の酸解離定数を決定したところ、そのシフト幅は一様ではなく、広い範囲の化合物の測定が必要である.【PIL中の溶媒和】PIL中では自己解離平衡が起こっており、自己解離定数pK_<IL>はPILの酸塩基性を示す指標となる.幅広い陽イオン・陰イオンの組み合わせからなるPILについてpK_<IL>を決定すると、水溶液中から見積もられた対応する物理量ΔpKaに対しpK_<IL>=ΔPKa-2に近い値であった.しかし、PIL中におけるこの反応のエンタルピー・エントロピー変化を調べると、水溶液中とは大きく異なっていた.酸塩基反応は化学種の電荷の増減をともなうため、PIL中と水溶液中では溶媒和状態が大きく異なるためだと考えられ、PILの酸塩基性を水溶液中の情報から予測することが困難であることが示された.

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著者
及川 ふみ
出版者
日本幼稚園協會
雑誌
幼兒の教育
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.20-21, 1940-02
著者
周 維統 井上 喜正 伊藤 敏男 山本 禎紀
出版者
日本家畜管理学会
雑誌
日本家畜管理学会誌 (ISSN:13421131)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.39-46, 1997-12-08
被引用文献数
2

本研究では、高温下におけるブロイラーの体温調節性生理反応に及ぼす飼料摂取量の影響について検討した。供試鶏には、22℃下で高温暴露前の飼料摂取条件を0、25、50および75gとし、9時に給与し, 摂取後少なくとも2時間以上経過した14 : 00から17 : 00にかけて38℃の高温に暴露した。直腸温、脚部皮膚温、呼吸数および心拍数は、22℃に比べ38℃で有意に高く、高温暴露時間とともに上昇または増加した。22℃下(13 : 30)では、飼料摂取量の増加に伴う直腸温脚部皮膚温呼吸数および心拍数の上昇または増加が認められた。しかしながら、38℃感作によって、飼料摂取量に伴う熱産生量の増加も、また、直腸温、脚部皮膚温、呼吸数および心拍数の上昇または増加も認められなかった。生理反応の関係を見ると、熱産生量は直腸温の上昇に伴い増加し、呼吸数は直腸温約42.5℃で最高値に達した。これらの結果から、ブロイラーの体温調節性生理反応に及ぼす暴露前の飼料摂取量の影響は比較的短時間のうちに消失してしまうものと思われた。日本家畜管理学会誌、33(2) : 39-46.1997.1997年3月3日受付1997年7月22日受理
著者
榎田 一路
出版者
広島大学外国語教育研究センター
雑誌
広島外国語教育研究 (ISSN:13470892)
巻号頁・発行日
no.12, pp.71-83, 2009

In this paper, the process of developing and delivering an original English learning podcast, "Hiroshima University's English Podcast," is explained, especially focusing on technical details. First, the advantages of podcasts compared with other ways of delivering media are discussed. Not only can teachers let their students learn with podcasts in and outside the classroom without having to copy them into package media, but they can use a variety of podcasting materials for free and without worrying about copyright and license infringement. In addition, the potentials of RSS feeds as "pacemakers" for self-learners should be strongly considered. In short, podcasting can be used in university language education as a supplement to its limited class hours without costs and efforts. The survey conducted in Enokida (2008) showed, however, that despite its high potential as a learning tool, very few students as well as teachers use podcasting for self-learning or course materials.Considering the status quo mentioned above, I have set the following four goals for our podcasting project: to develop original materials which fit the students' needs and abilities, to deliver them on line so that they can be available in wired and mobile situations, to encourage students to learn with podcasts, and to try using them in classrooms to see if podcasting helps students improve their English abilities and learning habits. Since this paper concentrates on the first two goals, detailed information is given on how a podcasting program was planned, recorded, edited, and put onto the web server. Materials recorded in an analogue studio were digitized with a digital recorder. GarageBand, produced by Apple for MacOSX, and cross-platform Audacity were useful in editing digital audio files, enhancing the speech volumes and adding background music, jingles, and sound effects. Nucleus, a freeware CMS program, was used to provide podcasting services; it made it easy to generate not only beautiful web pages but also an RSS feed for iTunes. The podcasts are now open to the public and can be found at iTunes Store. The paper concludes that the first two goals are being achieved, and finds that podcasting materials can be created at low costs thanks to the freeware programs.
著者
花井 一光 尾崎 まみこ
出版者
京都府立医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

動物(ヒドラ、アリ、マウス)の行動(10-160分程度)をディジタルビデオカメラで撮影して、パソコンに取り込み、30枚/秒の連続画像ファイルとして書き出す。こうして得られた画像フレームから、自動的に動物を高精度に抽出し、その重心の位置や高次モーメントを高速に算出するCプログラムglanaを作った。本年度はglanaからバグを出来る限り除去して、時々生じていた目標物を見失ってしまう不具合をなくすことが出来た。こうして得られた重心の33ミリ秒ごとの時系列データを解析する方法を検討した。各時刻での重心の座標のデータからその移動のダイナミックスを解析することを試みた。120分以上の長時間のデータから大量の移動データを集め、統計的誤差が小さくなるようにして解析してみた。動物が各時刻で移動した距離を調べると、実際には、時刻ごとに大きく変動していた。それで、あるしきい値を設定し、その各時刻での移動距離がしきい値より小さい状態(slows state)、大きい状態(move state)に分けて、それらの持続時間を調べてみた。すると、slow stateは持続時間の対数と持続時間の累積頻度の対数とが直線関係を示し、この分布はスケールフリーであったが、一方、move stateの方は持続時間と累積頻度の対数が直線関係を示し、分布はポワッソン分布であった。このことから、moveの制御系は時間に関して指数関数的な分布を示す単純な速度過程であり、制御しているシステムには、特性時間(速度定数の逆数)がある。slowを制御しているシステムにはそのような時間が存在しないことを示している。この関係はアリでも、マウスでも同じように観察された。これは大変面白い結果であり、ロコモーションの制御系の適切なモデルを利用すれば、このシステムの性質を探ることに利用できる可能性がある。
著者
松本 健志 小笠原 康夫 片岡 則之 後藤 真己 梶谷 文彦 MOCHIZUKI Seiichi MATSUMOTO Takeshi TACHIBANA Hiroyuki
出版者
川崎医療短期大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

【目的】糖尿病に認められる血液レオロジーの変化は微小血管分岐部における血流分配にも影響し,局所的に心筋酸素需要-供給バランスを悪化させ,糖尿病と高率に合併する冠微小循環障害の原因になり得ると考えられる.本研究では血液レオロジー変化がもたらす心筋血流異常について基礎的検討を行うために,血液,タイロード溶液,および人工赤血球+血液による摘出潅流心モデルを対象に,冠微小循環単位レベル(最小の細動脈が潅流支配するサブミリメートルサイズの心筋微小領域)で心筋潅流分布評価を行った.【方法】血液,NRC+血液潅流では交叉潅流モデルを用いて潅流液を酸素化し,タイロード溶液については酸素バブリングにて心筋潅流を行った.人工赤血球にはテルモ社製Neo Red Cell(NRC,粒子径=200nm)を利用した.各潅流液での潅流中に血流マーカーであるHDMI(2μCi)を心筋内ボーラス投与し,心停止後,心表面に平行に心筋スライスを作製し(10μm厚,28枚/心筋),デジタルラジオグラフィによってスライス内のHDMI分布を測定した(空間分解能100μm).潅流分布の評価には,局所血流の不均一性の指標である変動係数(CV[%]=局所HDMI密度の標準偏差/HDMI密度の平均)を用いた.【結果及び考察】潅流量,左室発生圧は,NRC+血液潅流心では5.4±0.4ml/min/g,109±6mmHg,血液潅流心では2.8±0.1ml/min/g,108±15mmHg,タイロード潅流心では13.6±2.7ml/min/g,107±18mmHgであった.なお,NRC潅流ではヘマトクリット,リポソームの体積率は各々20±1,9±2%であった.局所心筋潅流のバラツキCVはタイロード溶液潅流心で最も低く,次いでNRC+血液潅流心,血液潅流心で最も大きかった.NRCは赤血球径の1/40であることからNRC+血液の粘性は血液に比べ低く,その結果,潅流量は増加し,さらに潅流不均一性の低下が認められた.加えてNRC添加により酸素供給不均一化の原因となる微小血管分岐でのプラズマスキミングも低減すると考えられ,NRC代謝改善効果に寄与するものと考えられた.
著者
船田 龍平 Baykas Tuncer Sum Chin-Sean Wang Junyi Lei Ming Rahman Azizur 木村 亮太 西口 嘉紀 荘司 洋三 原田 博司 加藤 修三
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.518, pp.103-108, 2008-02-27
被引用文献数
1

マルチギガビット伝送を可能とする60GHz帯のミリ波PANシステムにおける主要なアプリケーションの一つとして,HDMI伝送等の数Gbpsの帯域を必要とするビデオストリーミングが有望視されている.このような高速かつ高品位な通信を行うためのフレーム設計においては,従来の無線LANのようなフレーム設計とは異なる手法が要求される.本稿では,高速且つ高品位な通信に適したミリ波WPAN用のフレームの設計手法を提案する.提案手法により,プリアンブル,ヘッダの誤りに起因したブロックノイズ,もしくはストリーミングの瞬断という問題に対処するため,60GHz帯WPANに求められる諸要件を考慮しつつ,プリアンブル,及びフレームヘッダをペイロードと同程度の簡易なアーキテクチャで,且つペイロード以上の良好な特性を有するように設計が行われる.また提案手法を用いて構築されたBeaconing・Signaling用の制御フレームと,データ通信用のフレームのフレーム構成にっいて述べ,特性評価を行うことにより提案フレーム構成の妥当性を確認している.
著者
鬼澤 陽子
出版者
日本女子体育大学
雑誌
若手研究(スタートアップ)
巻号頁・発行日
2008

本研究では,新学習指導要領で体育の学習内容として明示されることとなった「知識」の評価に寄与するものとして,バスケットボールの戦術的知識の理解度について測定できる「映像を用いた状況判断テスト」の開発を目指した.従前からの課題を克服するために,ハイビジョンのデジタルビデオカメラに広角レンズを装着するだけではなく,カメラクレーンシステムを導入した撮影技術やデジタル映像の加工技術を用いることによって,ゲーム状況を可能な限り忠実に提示できる「映像を用いた状況判断テスト」の開発をすることができた.
著者
大岡 和子
出版者
日本幼稚園協会
雑誌
幼児の教育
巻号頁・発行日
vol.69, no.3, pp.11-14, 1970-03-01
著者
相澤 麻由
出版者
東京大学大学院農学生命科学研究科農学国際専攻
巻号頁・発行日
2009-03-23

報告番号: 甲24720 ; 学位授与年月日: 2009-03-23 ; 学位の種別: 課程博士 ; 学位の種類: 博士(農学) ; 学位記番号: 博農第3430号 ; 研究科・専攻: 農学生命科学研究科農学国際専攻
著者
高橋 慈子 大和田潤治 大野 邦夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告デジタルドキュメント(DD) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.100, pp.45-50, 2007-09-28
被引用文献数
5

デジタルテレビを中心に家庭への情報家電製品の普及が進んできた。ネットワークを利用して多様な製品を接続して使うことが前提となっている製品ではあるが、接続方法は複雑で利用者には理解しづらい。また、メーカーを超えた製品については,接続後に何ができるかの情報も少ない。TC 協会 Web コミュニケーション WG では、デジタルテレビ用のポータルサイト「acTVila (アクトビラ)」と連携して、異メーカー間をつなぐ Web マニュアルを試作し、今後の Web マニュアルのあり方を検証した。テレビで検索し、分かりやすく情報提示デザイン、操作性を通して、今後の製品情報提供方法の方向性を考察する。Centered on digital television, the spread of information appliances into households continues. There are products that require connection to other devices using a network, but the way in which these devices connect is complicated and difficult for users to understand. Furthermore, for devices that rely on components from different makers, there is little information about what you can do once you have connected them. The TC Association Web Communication Research & Study WG has been given permission to use the digital television portal site "acTVila" so that Web manuals can be prototyped that cover different makers, ensuring better Web manuals in the future. Through using the television for searching, easy-to-understand information display design, and operability, the way in which product information is provided in the future will be considered.
著者
舘野 幸司 中嶋 茂樹 松村 龍雄 Endo Tomoko
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.24, no.11, pp.744-752,780, 1975
被引用文献数
3

最近, 荒廃地や道路工事の改修後に緑化工事が行われている.そして, 緑化工事の目的で, 全国的に, ケンタッキー31フェスクが広範に播種されている.この植物は, 多量の花粉を産生するため, 花粉症の原因となる可能性の強い植物である.ケンタッキー31フェスク花粉によるものと思われる気管支喘息患者を認めたので報告する.ケンタッキー31フェスク花粉抽出液による気管支喘息患者に対する皮内反応では, 161例中42例26%の陽性率をえた.被動性移入試験では8例中6例が陽性であつた.他のイネ科花粉による皮内反応では, 14例中6例43%においてケンタッキー31フェスク花粉にのみ陽性反応を示し, 他の8例は種々の割合で他のイネ科花粉と反応していた.吸入誘発試験では, 15%以上のPEFRの変化率の低下, もしくは喘鳴などの臨床症状をもつて陽性とした.ケンタッキー31フェスク花粉抽出液による吸入誘発試験を3例について行い, 3例ともに陽性の結果をえた.これらの結果から, ケンタッキー31フェスク花粉は, 他のイネ科花粉に対し