著者
溝口 満子 守田 美奈子 西村 ユミ 前田 泰樹 渋江 かさね 和泉 俊一郎 近藤 朱音 大貫 優子 高橋 千果 横山 寛子 森屋 宏美
出版者
東海大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

看護職者の相談能力向上のための、自主学習用ツールとしてドラマ及び学習方法をセットにしたDVDを作成した。看護職者が対応することの多い出生前診断の一つである羊水検査を受けた妊婦の体験をもとに夫婦と彼らを取り巻く人々の心情を細かく描いたストーリーを2つ作成し、各々をドラマ化した。一方看護師を対象としたワークショップを開催し、'大人の学び'および専門職としての経験知を活かした学習方法の有効性を検証した。
著者
加藤 久典
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

様々なタンパク質栄養条件に応答した肝臓や皮膚での遺伝子発現の網羅的応答を幅広く明らかにした。それらのデータを有効に解析するためのバイオインフォマティクス手法を高度活用し、栄養研究における情報の有効利用を推進した。また、高脂肪食摂食や運動、抗肥満食品因子、マイルドなカロリー制限等に対する網羅的遺伝子発現やタンパク質量の応答に関する情報を蓄積した。従来から構築して維持しているニュートリゲノミクスデータベースを大幅に改良し、世界のニュートリゲノミクス研究を格段に発展させる礎を築いた。
著者
大矢 直子
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.56, no.9, pp.397-400, 2006-09-01

「人と人との交流」の1事例として,筆者が参加している「複写と著作権メーリングリスト(Copy & Copyright ML)」について,体験的に述べる。企業内専門図書館は,著作権法第31条で複製権を認められる対象となっていない。このMLは,企業内専門図書館の従事者らによる,複写と著作権を主題とした,オンラインのコミュニティーである。情報交換・意見交換の場として,活発に先鋭的に活動している。情報交換・意見交換の場として,参加をお勧めする。情報流通の早さと質の高さを挙げる。運営方針に,オフライン活動が重要な機能を果たしている可能性も指摘する。
著者
追手 巍 森岡 哲夫
出版者
新潟大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1994

血管内皮細胞とメサンギウム細胞の細胞間相互作用を検討するには、私どもはヒト臍帯静脈内皮細胞とヒトないしラット・メサンギウム細胞を用いてきた(Am J Pathol 139 : 949,1991)。平成6年度の科研費の補助により、ラット大動脈内皮細胞培養法を確立(Microvasc Res 50 : 113,1995)し,同種の細胞を使っての混合培養が可能となり,実験レベルで細胞機能の制御機構を検索できるようになった意義は大きい。メサンギウム細胞は動脈系血管の周細胞的性格を強く持つことも有利である平成7年度は(1)内皮細胞との接触面に局在する細胞膜蛋白(特異的なエピトープを持つ)を培義メサンギウム細胞表面に証明した(Oite T et al Recent Advances in Molecular Nephrology,ed.Arakawa M and Nakagawa,Kohko-Do,p98,1995。Oite T et al A specific Thy-1 molecular epitope expressed on rat mesangial cells. Exp Nephrol 1996,印刷中)。(2) cDNAのCOS細胞内導入により,この特異エピトープを含む蛋白分子(Thy-1.1 関連抗原)を発現できる系が確立し,この特異エピトープの組成決定が可能となった。(3)この特異エピトープを単クローン抗体により刺激する実験から,このエピトープが細胞内への情報伝達機構に直接関与していることが判明した(論文投稿中)。(4)片腎摘除ラットに上述の単クローン抗体を投与すると糸球体硬化性病変が早く形成される(Cheng QL et.al Clin exp Immunol 102 : 181,1995)。(5)このような硬化病変を呈してくる糸球体では間質系コラーゲン(タイプI,III)の発現が遺伝子レベル,蛋白レベルで亢進している(論文作制中)。この研究成果は共焦点がレザー顕微鏡,超高圧電子顕微鏡(国立生理研,岡崎)による免疫組織学的手法,cDNAを用いた遺伝子工学的手法,Kinase assayや細胞内Ca^<++>測定による細胞機能学的手法を合せ用いることにより可能となった。
著者
嶺 隆
出版者
筑波大学現代語文化学系
雑誌
言語文化論集 (ISSN:03867765)
巻号頁・発行日
no.65, pp.235-236, 2004-03-25

メディアに法規制の網をかけようという動きが、ここへきて、にわかに活発になってきた。個人情報保護法はすでに成立し、以下、人権擁護法案、青少年有害社会環境対策基本法案、法案づくりが急ピッチで進む裁判員制度などいわゆるメディア規制への動きは ...
著者
田房 友典 石川 聖二 河口 英二
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.52, no.12, pp.1856-1859, 1998-12-20
被引用文献数
1

ビデオカメラに向かって歩く人物の衣服を画像認識する方法を提案する.直立正面向きの姿勢に近い人物像をビデオ画像から抽出し, 弛緩法を中心とする画像処理によって, 上下衣服の種類を判別する.実画像による実験結果を示す.監視システムへの応用が期待される.
著者
安田 知未 小野 智司 中山 茂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.470, pp.91-96, 2010-03-08

通信販売で衣服を購入する場合,試着が困難であるため,計算機上で試着を仮想的に実現する技術やシステムの研究が行われている.3次元空間上で人物の動きに応じた衣服の変形が研究されているが,試着者の体型データの取得に高価な装置が必要となるなどの問題がある.本研究では,試着者の画像から衣服の変形を近似的に取得することで,高価な装置を用いずに簡便に体型を考慮した仮想試着を実現するシステムを開発する.
著者
山口 純平 嶋田 和孝 榎田 修一 江島 俊朗 遠藤 勉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.470, pp.25-30, 2010-03-08

本稿では,隠れに頑健な人物識別手法として,顔特徴とコンテキスト情報を用いた手法について報告する.本手法では,顔特徴として正面顔と目,鼻などの顔部品を用い,CLAFIC法により類似度を求める.またコンテキスト情報には衣服の情報を使用し,衣服特徴として4つの特徴を用い,それぞれ類似度を求める.これらの特徴から得られた類似度を統合し,人物識別を行う.顔の一部が隠れた画像に対して,顔特徴のみで識別を行った場合の結果と本手法で識別を行った場合の結果を比べることで,コンテキスト情報として衣服特徴を用いることの有効性を確認した.
著者
加井 謙二郎 土居 清之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.456, pp.37-44, 2001-11-15

テレビ画面上で時間の経過とともに位置を変える人や物などの対象物に関連する情報を対話的に提供するデータ放送サービスの実現方法を検討した。対象物を選択するためのヒューマンインターフェイスとして矩形のフォーカス表示を使い、フォーカス位置などの動的リンク情報伝送にデータ放送ARIB規格のイベントメッセージを利用する。動的な提示処理にはあらかじめ受信機に伝送したBMLのスクリプトを用いる。位置情報データ制作から伝送、受信までの実験システムを構築し、本方式の有効性を確認したので報告する。
著者
磯谷 泰知 村谷 博文 古田 憲一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.235, pp.9-14, 2006-09-06
被引用文献数
4

予めデジタルコンテンツに対してIDを埋め込んでおき,コンテンツが不正に流出した際に,IDから不正者を追跡するフィンガープリンティングという技術がある.フィンガープリンティングにおいては異なるIDの埋め込まれた複数のコンテンツを用いてIDを改ざんする結託攻撃への対策が必要であるが,結託攻撃に対して耐性を持つ結託耐性符号は符号長が長く,実用化に向けてはできるだけ短い符号長での構成法が求められる.結託耐性符号の一つとしてTardosが符号の構成法と符号長を与えているが,しかし,この構成法はパラメータをアドホックに決めている部分があり,符号長の観点からは最適なものとはなっていない.そこで,これらのパラメータを変数とみなし,符号長を決定付ける評価式を一般化することとTardosの与えた符号が結託攻撃耐性を有するであることの証明過程において用いられている不等式を厳密に評価することで符号長の短縮を図ることを試みる.またこれらの解析に加え,数式の評価が困難な部分に関しては数値解析を用いることにより,結託者数が多い場面においてはTardosの構成法の1/4以下の符号長で符号が構成できることを確認した.
著者
桂 [キ]一 宮田 善雄
出版者
京都府立大学
雑誌
京都府立大學學術報告. 農學 (ISSN:00757373)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.51-56, 1966-09-01
被引用文献数
1

Phytophthora capsiciの遊走子の走流性に関する研究を行なった。ガラス細管の先端より脱イオン水を静かに流出させる装置をつくり, 遊走子けんだく液中に挿入して観察したところ, 適当な流速のもとで, 管口部に顕著な遊走子の集泳が起こった。これは明らかに遊走子が走流性を示したことを意味する。暗視野照明と照度計を組み合わせた測定法によりとらえた遊走子の集泳状態は, さきに報告した走電性や走化性の場合とほぼ同様の様相を呈し, 流速が早い場合は特有の阻止帯の形成もみられた。遊走子が集泳を起こす位置は, 管口から流出した水の流速が, 遊走子の游泳速度と等しくなる地点とよく一致し, したがって, 管内流速がほぼ130μ/secの場合, 管口直前に顕著な集泳を起こすことがわかった。このことから, 流水の刺激は遊走子の方向性にのみ関与し, 運動速度にはほとんど影響を及ぼさないものと考える。遊走子が刺激として感ずる流速の最低限界は, 明らかになしえなかったが, きわめてわずかな水の流れをも感知するようである。本病菌遊走子が走流性を有することは, 降雨時に寄主植物体の上部から下部へ生じた雨水の流れに抗して, 遊走子が植物体に到達し, あるいは, それを泳ぎ上る可能性を推察させ, 植物疾病の伝播における1つの新たな機構を提起するように思われる。
著者
若林 敬子 聶 海松 馮 文猛 左 学金 周 海旺 周 大鳴 麻 国慶 李 強
出版者
東京農工大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究は中国人口問題についての社会学的実証調査研究であり、特に国策として位置づけられている"人口と環境"問題について、今回は、高齢化・社会保障・出生性比の視点から多角的なアプローチを行ってきた。都市(上海市、北京市)、農村(湖南、海南、内モンゴル)の5地区で本格的社会学的サンプリング調査、量的・質的調査をこれまでに行い、その問題点を総合的にあぶりだすことに成功した。また、その理論的・実証的な比較と総括をまとめあげ、中国の人口問題の社会学的研究の最新結果の公表・刊行した。
著者
李 相一 北村 仁
出版者
公益社団法人地盤工学会
雑誌
土質工学会論文報告集 (ISSN:03851621)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, 1978-03-15

粒状体の流出というテーマに関して, 前報では円筒形の貯蔵ビン(内径6cm, 高さ90cm)に詰めた豊浦標準砂が底部の円形流出口から流出した際の試料高さと流出量の関係, 流出口径と流量の関係を求め, いくらかの検討を加えたが, 今回は実験をさらに精度よく行なうために内径15cm, 高さ180cmの貯蔵ビンを製作して前回と同様な実験を行なうとともに, 試料内に埋設した土圧計により土圧を測定した。実験の結果, 流出口径が10mm〜50mmの範囲では流出量は流出口径の2.55乗に比例し, 流出状態から静止状態に移行した際に流出口に作用する圧力は流出口径の1.1乗に比例するという結果が得られ, これらの値は前回の実験結果の値よりも確度が高いと判断した。土圧測定結果では, 試料を詰めた際の土圧分布は試料面からある深さまでは深さに比例した土圧分布となり, それよりも深くなるとほぼ一定値を示した。またいったん流出させて試料表面が5mm沈下したとき流出を止めた場合の土圧分布は, 上述の土圧分布に対し流出口に近い下部では著しい減少を示し, この結果から前報で演繹した諸結果の裏付けが得られた。
著者
田中 喜代次 奥野 純子 重松 良祐 大藏 倫博 鈴木 隆雄 金 憲経 鈴木 隆雄 金 憲経
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

要介護化予防を目的とした包括的指針作成において,1)下肢および上肢筋力,平衡性体力,歩行能力,移乗能力および日常生活動作の遂行度に基づく身体機能評価が望ましいこと,2)運動プログラムは体力差や年齢などを考慮し,教室において集団指導,小集団指導または個別指導を適宜選択し,さらに運動習慣化のために在宅運動プログラムの提供が必要であること,3)運動指導ボランティアとその活動を取り巻く自治体や関連団体との連携を強め,長期的活動形態を構築することが必要となることの3点が重要であると考えられた.今後はこれらの研究結果を踏まえ,要介護化予防事業をさらに発展させるために,実践的な検証を推し進めていきたい.