著者
中川 宗洋
出版者
日本環境変異原学会
雑誌
環境変異原研究 (ISSN:09100865)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.3-4, 2004-09-30
著者
中川 洋 鈴木 麻希 竹内 瑛一 松本 良
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.118, no.5, pp.969-985, 2009-10-25 (Released:2010-03-19)
参考文献数
34
被引用文献数
5 6

Plantonic and benthic foraminifera are analyzed with 11 sediment cores recovered from the Umitaka Spur area of the Joetsu Basin off Joetsu, Niigata Prefecture. The area is characterized by active methane seeps and methane hydrates. We recognize 12 foraminiferal biozones (Biozone I to XII in descending order) in the last 32000 years based on three selected cores (two well-dated and one longest), and apply them to another 8 cores for correlation. Sediment cores are divided into five lithologic units as massive to bioturbated mud (lithologic unit 1), thinly laminated mud (unit 2), gray massive mud (unit 3), thinly laminated dark mud (unit 4), and bioturbated mud (unit 5) from upper to lower. Lithologic units 2 and 4 correspond to basin-wide thinly laminated layers, previously reported as TL-1 and TL-2, respectively. The Japan Sea became a closed inland basin during the lowest sea level period of the last glacial maximum (LGM) at 27-26cal kyr BP (Biozone VIII). The surface water reached the lowest salinity level, while the bottom water was strongly anoxic due to reduced vertical circulation. An expulsion of a large amount of methane occurred on the Umitaka Spur during the LGM due to a massive dissociation of subsurface methane hydrate. Biozones VIII, VII, and VI at around 27-17 cal kyr BP with planktonic foraminiferal maximum and benthic foraminiferal minimum are found in a dark layer of TL-2, which was formed during the period of the lowest sea level in the LGM. Biozone IV, 12-11 cal kyr BP, is characterized by low oxygen tolerant benthic species of Bolivina pacifica, and correlates with dark layer TL-1, which implies that the deep circulation of Japan Sea was severely reduced for a short period during (or soon after) the Younger Dryas Cooling Event. B III represents the planktonic foraminiferal minimum zone, which marks the transition from cool water species to warm water species in planktonic foraminifera. Foraminiferal stratigraphy reveals that the sedimentation rate of the Umitaka spur sediments varied significantly depending on topography such as pockmarks or mounds.
著者
中川 秀直
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1354, pp.6-9, 2006-08-21

9月、5年半にわたった小泉純一郎政権が終わる。足元の景気は堅調だが、国内人口は減少に転じ、新興国の追い上げで、国としての競争力は予断を許さない。 日本経済が今後、高い成長率を達成していくには何が必要か——。政治、経済界の有力者3人にポスト小泉時代の政策課題を聞いた。
著者
中川 成美
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.2-15, 2011

<p>真に文学的な想像力とはどのようなものなのだろうか。文学は言語を媒介とする表現様式と認知されているが、読書行為の推移のなかで見出される非言語的なイマージュの躍動に対して、文学研究においてはこれまで「表象」化という概念に貼りつかせて、言語的行為と捉えてきた。しかし、G・ドゥルーズが指摘するように、言語を超えてイマージュそのものを身体的に感知する「精神的自動機械(automate spirituel)によって見出す「外の思考」をここで考えていくならば、非言語としての図象的想像力とは、あらゆる思考の生産のなかに発動の契機を持つであろう。そしてその中で文学によってしか存立しない想像力、「文学的想像力」としか名付け得ない領域が開かれているのではないかと考えている。</p><p>本発表ではその立場から、想像力が言語、非言語に関わらず喚起されていく経緯を現代文学作品から考察し、特に視覚性(Visuality)という身体の経験との往還によって見出される想像力が、文学のなかに基層的に封じ込められていることに言及したい。</p>
著者
大平 麻由佳 中川 元斗 大田 政史 石橋 康弘 有薗 幸司 横山 誠二 甲斐 穂高 山口 雅裕
出版者
大学等環境安全協議会
雑誌
環境と安全 (ISSN:18844375)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.31-42, 2015-03-31 (Released:2015-04-10)
参考文献数
58

亜鉛は、メッキや真鍮の原料などに広く用いられる工業的に重要な金属であり、人体の必須ミネラルでもある。一方、大量摂取は他の重金属と同様、ヒトを含めた生物にとって有害であり、日本においても環境基準が設定されている。本研究では、亜鉛暴露がメダカ仔魚に与える影響を検討した。塩化亜鉛溶液を用い、亜鉛イオンのメダカ仔魚に対する96時間後の半数致死濃度を求めたところ、5.4(5.2-5.7 95% CL)mg/Lであった。また、塩化ナトリウムやリン酸二水素ナトリウム共存下では、塩化亜鉛の毒性が大きく軽減され、特にリン酸二水素ナトリウムの毒性軽減効果が顕著だった。また、塩化亜鉛溶液に曝露した仔魚において、組織学的に重篤な異常は認められず、培養細胞で報告されている細胞増殖の抑制も認められなかった。以上の結果から、ナトリウム塩の種類によって亜鉛の急性毒性に対する軽減効果に違いがあることが確認された。また、培養系における細胞の傷害は個体レベルで生じる傷害を必ずしも反映していないことが示された。
著者
佐々木 紀典 川津 邦雄 堤 貞衛 儀同 政一 中川 弘子 柏原 嘉子 松木 玄二 遠藤 博子
出版者
日本ハンセン病学会
雑誌
日本ハンセン病学会雑誌 (ISSN:13423681)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.227-235, 1998-01-30 (Released:2008-02-26)
参考文献数
9
被引用文献数
1 3

カービル療養所から5回にわたり取り寄せたアルマジロ全頭20匹を、われわれ研究チームで飼育し、感染ヌードマウスより採取したらい菌で感染実験を行った。感染は10 8-9即の大量菌を静脈内及び皮下に接種の15匹と対照として非接種の5匹に分けた。菌液接種後最短7.5か月、最長34か月の期間に死亡した9匹と屠殺6匹を剖検し、スタンプ標本と病理標本を作成し検索した。結果2匹のみが軽度の感染状況に止まったが、その他は生存期間の長短には関係なく、いずれも重度広汎な感染の進展が観察された。臓器では静脈内と皮下接種のいずれにおいても、肝、脾に顕著な菌の増殖と病巣の進展拡大が確認され、その他、肺、副腎、リンパ節、胃、骨髄、腎、鼻等に菌の分布と浸潤性病巣が見られた。皮膚病巣は接種局所は勿論のこと、遠隔部の皮膚にも病変が見られ、ことに足底部における浸潤性病巣が明らかであり、その部位における末梢神経の病変は大腿部坐骨神経よりも顕著であった。しかしヒトの場合と異なり、末梢神経内の病巣は軽度であり、アルマジロでは頭部の甲羅下の組織に広汎な病巣を観察したが、精巣には病巣が見られないが、胃、肺、腎には病巣がみられるなど、ヒトとはやや異なる様相を呈し、動物種の特異性が考えられるので、アルマジロらいとして理解した方が良いと考えられる。しかし、ハンセン病との間に極めて高い類似性が示された。特に末梢神経病変の機序の解明などには実験価値が高いと考えられる。なおこの研究は厚生省特別研究費を受けて行われた。
著者
中川 良隆
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
建設マネジメント研究論文集 (ISSN:18848311)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.359-368, 2004

本研究はオーレスンリンク、東京湾横断道路、首都高多摩川・川崎航路沈埋トンネル等の大型海洋横断連絡路プロジェクトの建設マネジメントを比較して、我が国のこれからの建設事業の効率的な遂行の方策を検討することを目的としたものである.調査の結果、発注方式、発注ロット規模・数、発注者組織、発注者・コンサルタント・建設請負会社の関係、品質管理方法、設計変更方法、受注者への支払査定方法、インセンティブ等に大きな差異があることがわかった.これらの要因により工事期間が長くなる等の非効率が発生している.検討結果を踏まえ、今後の我が国の大型建設事業の遂行に当たっての効率的な建設マネジメントを提言した.
著者
大庭 哲治 柄谷 友香 中川 大 青山 吉隆
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:18806058)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.227-238, 2006-07-20
参考文献数
48
被引用文献数
6

本研究は,京都市都心部の京町家集積による近隣外部効果やその影響範囲の把握を目的に,通常回帰モデルと地理的加重回帰モデルを併用して,ヘドニック法により定量的に計測した.また,得られた計測結果については,GISを利用して空間的な広がりや分布の特徴を把握した.その結果,京町家集積による近隣外部効果の存在が土地の資産価値を高める傾向にあり,近隣外部効果の特に高い町丁目は,東西や南北にはしる通りに沿って連担,あるいは面を形成しているという空間的特徴を明らかにした.また,近隣外部効果の影響範囲は,京町家が隣接する町丁目やその町丁目にさらに隣接する町丁目程度であるのに対し,中高層建築物は学区レベルに相当し,京町家よりも影響範囲が広域であることを明らかにした.
著者
六反田 千恵 中川 武
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.78, no.694, pp.2605-2610, 2013-12-30 (Released:2014-07-10)

Through the comparative study of 20 extant remaining buildings and thier description in historical sources, this article proposes the following categories for the connecting method between plural buildings seen in Hue Nguyen Dynasty architectural remains; (1) The "Triêu Tô Miêu type" defines the method by which the space of "Thùa Luu" between the front building and the back building is enclosed by the "Thuòng giai", therefore creating a "Trùng Diêm style" roof. This type includes 11 standard examples and 4 particular examples. (2) The "Du Khiêm Ta type" does not include the space of "Thùa Luu", connecting directly each building's column by a "Tren". This type includes 2 remaining examples.
著者
赤澤 陽一 上山 浩也 永原 章仁 中川 裕太 松本 紘平 稲見 義宏 松本 健史 今 一義 八尾 隆史 渡辺 純夫
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.111, no.10, pp.1968-1975, 2014-10-05 (Released:2014-10-05)
参考文献数
22

66歳女性.上部消化管内視鏡で体上部後壁に17 mm大の胃粘膜下腫瘍(SMT)を認め,PET-CTで体下部大弯に別病変として30 mm大のFDGの集積を認めた.CT gastrography(CTG)では上記検査で指摘し得なかった8 mm大のSMTをさらに診断できた.病理組織診断ではGIST,神経鞘腫,壊死組織とそれぞれ異なる組織像であった.CTGが胃SMT診断に有用であった貴重な症例であったため報告する.
著者
宮下 美香* 中川 恭好 鈴木 健一朗
出版者
日本乳酸菌学会
雑誌
日本乳酸菌学会誌 (ISSN:1343327X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.77-85, 2012-07-01 (Released:2015-01-06)
参考文献数
32
被引用文献数
2

年間を通じて高い気温と湿度が保たれるタイ王国では食材が豊富なこともあり、様々な発酵食品が存在しており、タイ料理の独特の風味や旨味に欠かせないものとなっている。これら発酵食品には乳酸菌が生息することが知られていて、風味や旨味の付与、また高温多湿における食品の保存に重要な役割を担っている。本稿では、様々なタイの発酵食品とそこに生息する乳酸菌の多様性について、著者のこれまでの調査結果を交えて概説する。
著者
松元 光春 西中川 駿 大塚 閏一
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳動物学雑誌: The Journal of the Mammalogical Society of Japan (ISSN:05460670)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.41-53, 1984-03-25 (Released:2010-08-25)
参考文献数
21

島嶼型個体群であるツシマジカ, マゲシカおよびヤクシカの頭蓋を形態計測学的に比較検討した。1.ツシマジカ雄の頭蓋は4才でほぼ成獣の大きさに達するが, 長さの要素より幅の要素の成長が早かった。2.頭蓋の大きさはツシマジカが最も大きく, 次いでマゲシカ, ヤクシカの順で, 頭蓋基底長に対する各計測項目の指数より, 頭蓋幅はマゲシカで最大でヤクシカで最小であり, ツシマジカは鼻部の長さが短かった。3.雄は雌より著しく大きく, また, 雄の顔結節下縁はW字形を, 雌のそれはU字形を呈していた。4.cline分析から, ツシマジカおよびマゲシカの頭蓋基底全長はタイリクジカ群とニホンジカのclineの中間に, マゲシカの鼻骨長はニホンジカのclineより大きい位置にあったが, ヤクシカの頭蓋基底全長, ツシマジカおよびヤクシカの鼻骨長はニホンジカのclineに含まれていた。5.主成分分析により三群間の区分が明確にされたが, ツシマジカーマゲシカ間よりマゲシカーヤクシカ間の差異が大であった。
著者
石井 克枝 土田 美登世 西村 敏英 沖谷 明紘 中川 敦子 畑江 敬子 島田 淳子
出版者
日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.229-234, 1995
参考文献数
25
被引用文献数
7

本研究は牛肉の低温加熱による呈味物質と呈味性の変化についてみたものである.牛肉を薄切りにし,真空パックしたものを40,60,80℃で,10分,1,3,6時間加熱した.遊離アミノ酸は40℃,6時間加熱したときにもっとも多く生成し,酸可溶性ペプチドは60℃,6時間加熱したときにもっとも多く生成した.60℃,6時間加熱した牛肉エキスと,60℃,10分加熱した牛肉エキスの呈味を官能検査により比較すると,60℃,6時間加熱した牛肉エキスの方がまろやかだった.二つの牛肉エキス中の遊離アミノ酸,5'-IMPはほとんど同量であったので,まろやかさは加熱によって増加したペプチドによるものではないかと考えられた.