著者
上岡 尚代 橋本 和幸 伊藤 マモル 小西 由里子 山本 利春
出版者
了德寺大学
雑誌
了德寺大学研究紀要 = The Bulletin of Ryotokuji University (ISSN:18819796)
巻号頁・発行日
no.8, pp.129-135, 2014

スポーツ選手を取り巻く環境条件には,天候,温度,湿度,サーフェイスの性状,用具など多岐にわたり,環境要因が適した状態に保たれる事は選手の健康を守る意味でも重要である.本研究ではスポーツ用具を用いる競技においてAdenosine TriPhosphate(以下,ATPと言う.)ふき取り検査法を用いた用具の清浄度を測定し,市販消臭剤と,コンタクトレンズ洗浄液に使用される「ポリヘキサメチレンビグアニド(以下,PHMBと言う.)」の清浄効果を比較検証し,競技者の衛生管理教育の基礎資料とする事を目的とした.方法は,剣道,フェンシング,なぎなた,アメリカンフットボールの顔に使用する用具(以下,顔用具と言う.)と手に使用する用具(以下,手用具と言う.)を対象に市販消臭スプレー使用前後及び,PHMBの使用前後のATP量を比較した.結果は,消臭スプレーでは手用具のATP量が減少し,顔用具では変化がみられなかった.一方,PHMBの使用後は顔用具,手用具とも減少した.この結果から,PHMBの活用はスポーツ用具の衛生管理に有用と考えられ,簡易で効果的な衛生管理方法の示唆を与える結果が得られた.
著者
寺家 尚哉 深見 正 小山 正人 満田 宇宙 伊藤 一将 山田 正樹
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.140, no.7, pp.542-549, 2020-07-01 (Released:2020-07-01)
参考文献数
16
被引用文献数
6

This paper presents a new type of axial gap motor, called the flux-modulating hybrid field motor (FHM). For flux modulation, the FHM has rotor iron pieces sandwiched between two stators, the armature and field poles. The field poles comprise permanent magnets and electromagnets, and the magnetic flux of the electromagnets can be adjusted by changing the field current. To validate the principle of this FHM, a 0.8-kW prototype machine was fabricated, and the basic characteristics of the prototype machine were investigated through experiments and three-dimensional finite element analysis. The results show that the torque can be varied in a wider range by changing the armature current vector and field current.
著者
伊藤 秀行 松田 信之
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.85-98, 2020-01-15

中部電力ではITを活用した新規事業を収入の柱の1つに据える新グループ経営ビジョンを発表,当社はグループ唯一のIT会社として中核的役割を担うことになり,これまでのIT業務に加え新規事業を協創しDXを推進する役割を求められている.この役割を担うには,自らアンテナを立て新しい技術を貪欲に学び,ビジネスをリードできる人材が必要となり,その育成施策が問われようとしている.当社では高度IT人材を認定するプロフェッショナル制度があるが,能力の客観性や高齢化などの課題があった.そのため,社会的な客観的評価を伴う高度IT技術者の育成を目指し,IT業界唯一の国際認証資格であるCITP制度の活用を2015年から試みてきた.毎年数名がCITP認証され現在までに23名が個人認証されており,個人認証では日本トップの合格者数となっている.また,若年層の情報処理試験合格者数が増加し,コミュニティによる新技術の勉強会や学会発表などプロフェッショナル貢献活動も継続的に実施されている.どのようにして継続的に取得者を増やし活動を軌道に乗せてきたのか,これまでの取組みを紹介する.
著者
岡本 芳晴 山下 真路 大﨑 智弘 東 和生 伊藤 典彦 村端 悠 柄 武志 今川 智敬 菅波 晃子 田村 裕
出版者
特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
雑誌
日本レーザー医学会誌 (ISSN:02886200)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.408-412, 2020-01-15 (Released:2020-01-16)
参考文献数
12
被引用文献数
1

2010年,我々はインドシアニングリーン(ICG)をリン脂質成分に結合させたICG修飾リポソーム(ICG-lipo)を開発した.今回,動物の自然発症腫瘍38症例に対して治療成績を評価した.治療はICG-lipo(抗がん剤等内包)を点滴投与後,半導体レーザー装置を用いて患部に10~20分間光照射した.照射間隔は毎日~週3日で実施した.Response Evaluation Criteria in Solid Tumors(RECIST)に基づく判定結果は,CR(Complete response):3例,PR(Partial response):13例,SD(Stable disease):18例,PD(Progressive disease):4例,だった.奏効率(CRおよびPRの割合)および有効率(CR,PR,SDの割合)は,42.1%および89.5%だった.特にリンパ腫の奏功率は85.7%と高値を示した.2症例以上ある腫瘍で,リンパ腫,血管肉腫以外は有効率が100.0%を示した.本治療を実施することにより,約半数の獣医師が一般状態の改善を認めた.このことは本治療法の有効性を示すものと思われる.
著者
二文字屋 脩 才田 春夫 伊藤 雄馬
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2018-04-01

本研究の目的は、タイ北部で唯一の狩猟採集民と知られるムラブリを対象に、ムラブリの文化的特質を学際的なアプローチから明らかにすることで、今日の東南アジア山地研究(ゾミア論)の学問的空白を補うとともに、「森のゾミア」論を構築することである。この目的を達成するため、初年度は、2018年6月に富山国際大学にて共同研究者全員で本研究課題の内容と方向性を改めて相互に確認するとともに、それぞれの研究課題と研究調査スケジュールについて検討を行った。また、DropBoxを用いて本科研用のストレージを作成し、円滑な情報共有を行えるようにした。タイ北部ナーン県での現地調査は各研究者がそれぞれ実施し、自身の研究課題に沿った研究調査を行なった。人類学班は、遊動と社会性の関係について調査を行い、言語班はムラブリ語の方言差と語派内の特異性について調査を行なった。農学班はムラブリが利用する森の植物性資源について生態学的・栄養学的観点から調査を行うとともに、食用や医療用に用いられてきた有用資源の利用と効果の検証を行った。なお、これらの調査は、被調査者の同意を得て行われた。だが初年度は資料収集がメインだったこともあり、論文や学会発表を通じた成果の発表、そしてフィールドで得られた知見の理論化に十分な時間を割くことができなかったと考える。だが各自2回ほどの現地調査を行ったことで、予想もしていなかった新たな資料などを得ることが出来、調査の成果は十分にあったと考えている。なお、2019年3月には、フィールドにて共同研究者全員が集まり、初年度の成果を共有するとともに、2年目の予定について話し合った。
著者
伊藤 隆
出版者
一般社団法人日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.33, no.6, pp.741-750, 1979

生下時の染色体異常頻度は, 0.5&sim;1.0%とされている。この値は, 妊娠経過中における淘汰の結果を示すものでなければならない。したがって, 妊娠初期の異常頻度は, かなり大きいものと推測される。そこで人工妊娠中絶手術によってえた標本を用いて, 細胞遺伝学的分析を行った。<br>材料は, 妊娠5週から12週の間, 社会経済的理由で中絶を受けたものとし, 医学的適応によるものは除外した。胎芽と絨毛の染色体分析には, 直接法を用いた。さらに, 性判定のため, Qバンド法により Y-body の有無を調べた。<br>観察総数1,661例中, 分析に成功したものは1,250例 (75.3%) であった。平均母年令および平均胎令は, それぞれ28.0歳 (min. 17-max. 46), 8.4&plusmn;1.39週 (mean&plusmn;S.D.) であった。1,250例中, 認められた異常は80例 (6.4%) であった。すなわち異数性異常としては, トリソミーA5例, トリソミーC (含XXX, XXY異常) 15例, モザイクトリソミーC1例, C群のトリソミーとモノソミーの合併した異常2例, トリソミーD9例, モザイクトリソミーD1例, トリソミーE10例, トリソミーG8例, ダブルトリソミー2例, XYY異常1例, モノソミーC (含XO異常) 8, モザイクモノソミーC1例, 中部着糸型でF群より小型の余計な染色体をもつ異常1例などであった。倍数性異常は, 3倍体8例, 3倍体のモザイク異常1例, 4倍体1例, および4倍体のモザイク異常4例であった。また染色体構造異常は, D群のリング形成1例, およびD群G群間の転座型異常1例であった。<br>異常頻度は母年令の高くなるにつれ増加する傾向をみた。これを異常の種類別にみると, トリソミーでは母年令依存性が顕著であったが, モノソミーと倍数性異常ではその傾向がなかった。また, 胎令が進むにつれ異常頻度の減少する傾向をみた。
著者
平園 賢一 篠塚 孝男 藤井 明和 堀 貞明 伊藤 仁 川井 健司 佐藤 慎吉 長村 義之
出版者
特定非営利活動法人 日本臨床細胞学会
雑誌
日本臨床細胞学会雑誌 (ISSN:03871193)
巻号頁・発行日
vol.31, no.6, pp.1069-1074, 1992
被引用文献数
3

パルボウイルスB19 (以下B19) は伝染性紅斑, いわゆるリンゴ病の病原体であり, 成人でも風邪様症状や関節炎を起こし, 特に妊婦が妊娠初期から中期にかけて感染すると胎児水腫などを引き起こし流早死産になることが明らかになってきた. 現在, 産科的に風疹やサイトメガロウイルスにつぐ重要なウイルスとして注目されている.<BR>〈症例〉胎齢25週2日の男児死産児. 母親は28歳, 保母. 妊娠10週頃に伝染性紅斑に患, 妊娠22週の超音波検査にて胎児水腫を指摘され当院産科を受診し, B19感染による非免疫性胎児水腫が疑われた. 25週2日子宮内胎児死亡のため人工中絶となった.<BR>〈剖検〉全身浮腫と著明な胸腹水の貯留を認めたが外表奇形, 内臓奇形はみられなかった. 剖検時の腹水細胞診では細胞の変性強く核内封入体を有した感染細胞は明らかでなかったが, 酵素抗体間接法 (B19に対するモノクロナール抗体) により感染細胞の細胞質に特異抗原を認めた. また諸臓器 (肝, 脾, 肺, 腎, 骨髄, 胎盤など) に核内封入体を有する感染赤芽球が多数認められ, 酵素抗体法にて陽性が認められた. また胎児胸腹水のPCR法分析および組織電顕にてB19を確認した.<BR>〈考察〉本邦の妊娠可能女性の50%から80%はB19抗体陰性といわれており, 感染時に定形的な紅斑を示さないことが多いとされる. またB19IgM陽性妊婦の約10%に胎児水腫が発症したとの報告があり, その致死率も高い. 早期診断のためにも簡便でかつ臨床応用可能な細胞診は有用であると思われた.
著者
平 和也 河原 めぐみ 小沢 彩歌 清水 奈穂美 山川 正信 伊藤 美樹子
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.67, no.6, pp.413-420, 2020-06-15 (Released:2020-07-02)
参考文献数
13

目的 日本では,平均寿命の延伸に伴い,一般の人々が自身や家族の医療や介護ニーズの意思決定に直面する機会が増えており,Advanced Care Planning(以下,ACP)が推進されている。本研究では,ACPの動機付けと知識獲得を支援するツールとしてゲーミフィケーションを活用した試行プログラム(以下,試行プログラム)を開発し,その短期評価を目的とする。方法 2~4人でプレイするすごろく形式で,止まったマスで高齢期のリスクを提示する問題発生カードをめくり,手札(解決策カード)で解決していくゲーム形式の試行プログラムを開発し,評価のために市民公開講座を開催した。一般の参加者4人1組に研究者1人が同席し,無記名自記式質問紙調査,プレイ中の会話の録音と動画撮影を行った。質問紙の主な調査項目は,年齢,性別といった基本情報と試行プログラムの『ゲームの総合評価』,『ゲームの面白さの持続性』『ゲームの難易度』の3つの観点からの評価(5点満点)や学びになった高齢者のリスクとした。高齢者のリスクは,問題発生カードの内容を選択肢とした設問で回答を得た。また,録音データはトランスクリプト化し,ACPに関する発話の誘発や知識獲得の評価,動画データはゲームの仕様に関する評価に用いた。なお,本調査は滋賀医科大学長の許可を得て実施した。活動内容 参加者は9人であり,50歳代が3人,60歳代が5人,70歳代が1人で全員女性であった。試行プログラム評価(各5点満点で得点が高い方が高評価,高持続性,高難度)は,総合評価は平均4.1±0.6点,ゲームの面白さの持続性は平均4.0±0.8点,難易度は2.2±1.2点であり,高評価で難易度も適正であった。 ゲーム中の発話では,【高齢者のリスクについて】家族の延命治療や在宅看取り希望の療養者の救急連絡などACPにかかわる発話が誘発され,『専門職(ケアマネ)』『地域包括支援センター』などの用語の知識獲得もできていた。また,学びになった高齢者のリスクとしてもACPに関する内容が含まれていた。ただし,解決策カードの解説内容までは理解が及んでいないため,今後,副読書の作成や家庭内で実施した場合の効果検証が必要である。結論 ゲーミフィケーションを活用した試作プログラムが高齢期のリスクに関する知識の獲得および会話を誘発することが示唆された。
著者
四元 弘毅 各務 泰道 伊藤 信一 坂本 宏
出版者
The Resources Processing Society of Japan
雑誌
資源処理技術 (ISSN:09124764)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.3-8, 1990-04-30 (Released:2009-09-04)
参考文献数
8

The effect of heat pre-treatment in the crushing of granite was investigated. The reduction of crushing energy was found to greatly depend on the prodcut size of granite as well as on the temperature of heat treatment. The magnetization of mica was also observed to increase by the heat treatment.Mica was recovered by first-stage magnetic separtion up to 98% by weight. In order to find one of the possible uses of mica, its aptitude as a filler for resings was examined. Mica was mixed with polyvinylchloride and the mechanical strength of the mixture was measred. As a result, mica showed almost the same reinforcing effect as talc which was popular filler for resins.
著者
神戸 雅一 上野 正巳 伊藤 誠悟 瀧口 浩義 小林 透 近藤 好次
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.709, pp.13-18, 2004-03-08
参考文献数
7
被引用文献数
5

Webコンピューティングという伝統的なコンピューティング環境からモバイルコンピューティング環境,ユビキタスコンピューティング環境とコンピューティング環境の変化がある.本稿では,Webコンピューティングにおけるアクセス管理手法であるXACMLのコンセプトをユビキタスコンピューティングに応用する際の考察を行う.考察にあたり,XACMLで想定されている動作主体を,ユビキタスコンピューティング環境上でのサービス実行端末とサービス実行端末の機器情報を格納する多機能ICチップ,ユーザの所持するICカードヘの機能分散を仮定し,本手法における効果および課題を抽出する.
著者
小方 孝 福田 和維 小野 淳平 伊藤 拓哉
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.3P5OS16b02, 2020

<p>「綯い交ぜ」は歌舞伎の物語を作り出すための単なる一手法ではなく,最重要な構成原理である.綯い交ぜに関しては様々な説明があるが,ここでは凡そ,既存のある物語―神話・伝説・民話・語り物・歴史等―の「世界」―人物・事件・時代背景等―をベースに,その他の物語の世界との様々な仕方での合成や関連付けを通じて,一つの新しい物語作品を作り出すという,物語創出原理のことを綯い交ぜと考える.それはその中に多様な手法や技法を含む総体的な用語である.なお歌舞伎の用語法では,ある世界に基づく物語の綯い交ぜによる再組織化の工夫のことを「趣向」と呼ぶ.また綯い交ぜという言葉自体は特に鶴屋南北の特異な作劇法のことを狭くは意味するが,ここではより広く一般的に捉えている.本研究では,綯い交ぜとは何かについて,従来の歌舞伎研究の調査・分析と筆者らの物語生成システム研究との綯い交ぜを通じて考察し,様々なアプローチの可能性を体系的に整理すると共に,その一例として,筆者らが実装した,関啓吾らの『日本民話大系』に記述された民話の型の概念表現化を用いて,複数のストーリーの合成による綯い交ぜのコンピュータシミュレーションを示す.</p>
著者
伊藤 宗成 河越 しほ
出版者
東京慈恵会医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究では、日本初の技術である人工多能性幹細胞(iPSC)を用いて、先天性表皮水疱症の遺伝子・細胞治療の確立を目指した。先天性表皮水疱症は、生まれつきⅦ型コラーゲンの遺伝子変異により、表皮と真皮の接着が脆弱であり、僅かな外力で水疱を来たし、瘢痕形成を生じる疾患である。我々は、患者血液細胞からiPSCを樹立し、最新の遺伝子改変システム(CRISPR/CAS9)を用いて、iPSC内の遺伝子変異の修復を試みた。また今回の手法では、遺伝子変異の修復に必要なvector作製の際に、Transposonの原理も応用することで、元の遺伝子に傷跡を残さないような工夫を施し、実現しうる手法かどうか、検証した。
著者
栗野 理恵子 Kurino Rieko 伊藤 義美 Ito Yoshimi
出版者
名古屋大学情報文化学部・名古屋大学大学院人間情報学研究科
雑誌
情報文化研究 (ISSN:13411403)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.75-88, 2001-10-25

How does human emotion change with music listening? This study investigated the effects of music listening on unpleasant feeling states. In this research, music had three types of affective value (HAPPY, SAD, HEALING). The affective values of HAPPY and SAD music were measured by AVSM in Pre-test. And HEALING music was chosen among what are generally sold as healing and 1/f music. As the first procedure, subjects were induced the unpleasant feeling states by watching video (what was edited in about 10 minutes) and checked video manipulations (That is feeling states of subject before music listening.). After that they listened to the music (HAPPY music, SAD music, HEALING music), and measured the emotional states after music listening by MMS. And then the affective value of music was measured by AVSM. Subjects were in total 66 participants (SAD group : 22 participants, HAPPY group : 22 participants, HEALING group : 22 participants). The results indicated that unpleasant feeling was reduced after music listening compared with before listen to the music. And it was suggested that HAPPY music reduce unpleasant feelings especially. As a result, HAPPY music will be effective for changing temporary unpleasant feeling, environmental states and mood states. Further, feeling states changed each of music listening. Moreover, it was also suggested that each music could be measured as emotional quality i.e. music has its different affective value.