著者
小山 秀之 前田 泰宏
出版者
奈良大学
雑誌
奈良大学紀要 = Memoirs of Nara University (ISSN:03892204)
巻号頁・発行日
no.46, pp.169-182, 2018-03

" 不登校を経験した児童には発達障害がある者が少なくない。さらに、発達障害がある児童はひきこもりに発展するリスクもあり、予防的観点は不可欠である。居場所は不登校またはその傾向にある児童にとって重要な社会資源の一つであるが、高校生以上の児童が利用できる社会資源は限られている。ところで、発達障害のある児童が利用できるフォーマルな社会資源の一つに放課後等デイサービスがあり、状況に応じた発達支援を行うことができる。そこで居場所に放課後等デイサービスを併設することにより、ひきこもり予防のみならず社会参加が促進されると考えた。 本研究では、15歳以上で発達障害がある児童のうち、過去に不登校経験があった7名にSOFASを実施した。結果、全ての児童の社会的機能は有意に上昇した。この結果をもとに、福祉心理学的支援の有効性について考察した。"
著者
井上 紗奈 本田 秀仁 森 数馬 山本(前田) 万里 椎名 武夫 曲山 幸生 永井 成美 和田 有史
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.7-25, 2018-03-01 (Released:2018-09-01)
参考文献数
41
被引用文献数
1

A new functional food-labeling system was implemented in 2015. Food products with new functional information are expected to increase along the increase of health awareness in Japan. However, it is difficult for ordinal consumers to understand each functional component of food. When descriptions on food include scientific information,people often misunderstand or excessively expect about a new function. This research investigated how understanding the information of foods was correlated with individual’s cognitive traits conducting a web-based survey using a fictional news report based on real research to two groups, ordinal consumers group and specific occupations group that supposed to have high recognition degree of new functional food-labeling system. We also used three cognitive indices, the cognitive reflection test, numeracy and graph literacy, to investigate the influence of cognitive traits on reading comprehension and interpretation. The results revealed that graph literacy was correlated with understanding and that the other two indices were correlated with psychological factors of interpretation though there was no group difference.
著者
中瀬 泰然 小倉 直子 前田 哲也 山崎 貴史 亀田 知明 佐藤 雄一 長田 乾
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.557-561, 2008 (Released:2008-10-08)
参考文献数
12
被引用文献数
1

目的:視床梗塞において臨床症状と血管支配を含めた解剖学的構築との関連については様々な報告がある.本研究では急性期両側視床梗塞を呈した連続症例を検討し,臨床像および予後規定因子について解析した. 方法:2001年4月∼2005年3月に入院した脳梗塞症例のうち,入院時MRIおよびMRAにて病巣と血管病変を同定し得た両側視床梗塞9例を対象とした.予後は退院時mRSにて判定した. 結果:予後良好例(mRS 0∼2)5例,不良例(mRS 4以上)4例であった.予後良好例で記銘力低下,失見当識,過眠傾向などの精神症状が認められ,予後不良例では四肢麻痺,動眼神経麻痺,球麻痺が認められた.予後不良例の特徴として,脳幹・小脳梗塞の合併,発症時高齢(72.0±15.3歳vs 58.2±11.9歳)と,脳底動脈閉塞が観察された. 結論:高齢発症,脳底動脈閉塞の有無が予後規定因子となりうることが示唆された.
著者
島村 隆夫 前田 直昭
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.33, no.11, pp.555-565, 1983
被引用文献数
1

SIST 07「学術雑誌の構成とその要素(案)」に対する学術雑誌32誌,技術ジャーナル8誌の適用調査および評価を行なった。その結果,全調査項目の4分の3が準拠していることが判明した。また,非準拠の主なものとしては,(1)誌名が日本語の場合に,ローマ字書きおよび国際的に広く通用する言語による誌名を奥付またはマストヘッドに明記する,(2)表紙に発行地名・書誌票を記入する,(3)論文第1ぺ一ジに研究が行なわれた機関名を記入する,等であった。一方,学術雑誌,技術ジャーナルの間には,大きな相違はなく,準拠・非準拠ともおおむね共通であった。
著者
石間 妙子 関島 恒夫 大石 麻美 阿部 聖哉 松木 吏弓 梨本 真 竹内 亨 井上 武亮 前田 琢 由井 正敏
出版者
日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.118-125, 2007-11-30
被引用文献数
1

現在、ニホンイヌワシAquila chrysaetos japonicaは天然記念物および絶滅危惧IB類に指定されており、その繁殖成功率は最近30年間で急速に低下している。繁殖の失敗をもたらすと考えられる要因の中で、近年、鬱閉した針葉樹人工林の増加による採餌環境の悪化が注目されつつある。この対応策として、2002年、林野庁は岩手県北上高地に生息するイヌワシの繁殖成績を改善するため、列状間伐による森林ギャップの創出を試みた。イヌワシの採餌環境としての列状間伐の有効性を評価するため、林野庁が試験的に実施した列状間伐区、間伐区と環境が類似している非処理対照区および事前調査によりイヌワシの採餌行動が度々確認された採餌区の3調査区を設け、イヌワシの探餌頻度および北上高地に生息するイヌワシの主要な餌であるノウサギとヘビ類の個体数を比較した。ノウサギ生息密度の指標となる糞粒数は、間伐区において伐採翌年に著しく増加したが、伐採2年後には減少し、3年後には伐採前とほぼ同じ水準まで減少した。ヘビ類の発見個体数は、調査期間を通していずれの調査区においても少なかった。イヌワシの探餌頻度は、調査期間を通して間伐区よりも採餌区の方が高かった。このように、本研究で実施された列状間伐は、イヌワシの餌動物を一時的に増やすことに成功したものの、イヌワシの探餌行動を増加させることはできなかった。今後、イヌワシとの共存を可能にする実用的な森林管理方法を提唱するため、イヌワシの採餌環境を創出するための技術的な問題が早急に解決される必要がある。
著者
嶋田 有紗 吉田 英樹 志田 航平 中村 洋平 前田 貴哉
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会宮城県理学療法士会
雑誌
理学療法の歩み (ISSN:09172688)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.35-41, 2018 (Released:2018-04-06)
参考文献数
13

本研究では,ホットパック(HP)とストレッチングの同時施行によりHP施行時間の短縮が可能か検討した。健常者17名の左右いずれかのハムストリングスを対象とした。全対象者にHPでの大腿後面の加温開始前(基準)と加温開始5分後および20分後にHPを適用したままストレッチング(股・膝関節90°屈曲位とした仰臥位での膝最大自動伸展運動)を行う条件(同時施行条件)と,HPを適用せずに同時施行条件と同一時点でストレッチングのみ行う条件の2条件を日を改めて実施した。検討項目は,各条件の各時点におけるハムストリングスの伸張痛の程度(NRS)とストレッチング時の膝最大伸展角度とした。結果,同時施行条件でのみ基準と比較して加温開始5分後および20分後での同等のNRSの有意な軽減と膝最大伸展角度の有意な増加を認めた。以上から,HPとストレッチングの同時施行によりHP施行時間を5分まで短縮可能と考えられた。
著者
冨川 和哉 岩本 義博 大江 丙午 新井 英雄 山本 直史 前田 博史 高柴 正悟
出版者
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.193-202, 2012-03-28 (Released:2013-04-24)
参考文献数
19

歯周病に対する感受性が高い侵襲性歯周炎患者の治療においては,徹底した感染コントロールを行い,疾患活動性を抑制する事が要求される。近年,歯周病原細菌の感染量や歯周炎の活動性を評価するために,PCR 法を応用した細菌 DNA 検査や血清抗体価検査が活用されるようになってきた。今回報告するのは,好中球貪食能が低下傾向であった広汎型侵襲性歯周炎患者の症例である。患者は 25 歳の女性であり,歯周 基本治療,歯周組織再生療法を含む歯周外科治療,そして最終補綴治療を経て SPT に移行し,初診から 15 年間にわたって,臨床計測値の変化および歯周病原細菌に対する血清 IgG 抗体価の変動をモニタリングしている。これによって,SPT 期間中に歯周組織の破壊が進行した 26 の臨床所見と血清 IgG 抗体価の変動を捉えることができた。26 以外の歯周組織は SPT 期間を通して安定した状態を示していたが,血清 IgG 抗体価は 26 の組織破壊の進行と連動して高値を示した。本症例においては局所的な歯周炎の活動性が血清 IgG 抗体価検査によって評価できたと考える。日本歯周病学会会誌(日歯病誌)54(2):193-202, 2012
著者
齋藤 和樹 前田 潤 Kazuki Saito Jun Maeda 日本赤十字秋田看護大学看護学部 室蘭工業大学工学研究科ひと文化領域
雑誌
日本赤十字秋田看護大学・日本赤十字秋田短期大学紀要 = Journal of the Japanese Red Cross Akita College of Nursing and the Japanese Red Cross Junior College of Akita (ISSN:21868263)
巻号頁・発行日
no.14, pp.29-34, 2010-03-31

2009年4月6日早朝に発生したイタリア中部地震後のイタリア赤十字社(IRCS)およびラクイラ大学で行っている心理社会的支援について、現地視察調査を行った。IRCSでは、国際赤十字赤新月社連盟(IFRC)の心理社会的支援プログラムとは別の独自の心理社会的ケアを行っていた。それらのいくつかは、「ユーモア」に基づいたものであり、「ドクトル・クラウン」という存在もあった。IRCSの心理社会的支援は、災害の生存者に対してのみならず、救援者に対しても行われていた。IFRCには、心理社会的支援のための十分な資器材がそろっていた。ラクイラ大学が行っていたサバイバーの精神的健康に関する調査には、グローバルスタンダードになっているGHQやIES-Rなどが含まれていた。
著者
井上 なつみ 山宮 麻里 田崎 優子 石川 さやか 篠崎 絵里 上野 和之 横山 忠史 前田 文恵 千田 裕美 井上 巳香 清水 正樹 前馬 秀昭 酒詰 忍 太田 和秀
出版者
一般社団法人 日本小児腎臓病学会
雑誌
日本小児腎臓病学会雑誌 (ISSN:09152245)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.137-140, 2014 (Released:2015-05-11)
参考文献数
10

シクロスポリンA(Cyclosporine A; CyA)の内服法の変更を徹底することで寛解維持が可能となったネフローゼ症候群(巣状糸球体硬化症)の症例を経験した。症例は12歳女児,7 歳時にネフローゼ症候群を発症し,他院でプレドニゾロン,CyA にて治療されていたが,再発を繰り返し完全寛解に至らず当院へ紹介された。CyA は,前医でも血中濃度を定期的に測定され,7.7 mg/kg 分2 でC0 70 ng/mℓ,C2 500 ng/mℓ程度であったが血中濃度は安定せず,上昇しにくいとのことであった。当院紹介後,前医での内服方法が食後投与で,食事時間や内服時間も不定であったことが判明した。そこで,当院では規則正しく食事をし,さらに食前30 分前(空腹時)の内服を徹底するよう指導した。その結果,5.5 mg/kg 分2 でC0 60~100 ng/mℓ,C2 600~1000 ng/mℓと血中濃度が上昇しCyA の投与量も減量できた。さらに,安定した血中濃度が得られ寛解を維持することも可能となった。CyA を投与する際には,定期的な血中濃度測定だけでなく,内服状況の確認とその指導が非常に大切だと思われた。
著者
前田 慶明 浦辺 幸夫 藤井 絵里 森山 信彰 岩田 昌 堤 省吾 沼野 崇平
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2015, 2016

【はじめに,目的】近年,全身振動刺激(Whole Body Vibration:WBV)の効果は下肢筋力の増強のみならず,成長ホルモンの上昇や骨代謝および骨密度の増加が報告されている。しかしながら,WBVを併用したトレーニングが体幹筋力や動的バランスに与える効果を示した報告は渉猟し得た限りでは見当たらない。本研究の目的は健常男性を対象に,WBVを併用したトレーニング(WBV群)を8週間実施し,WBVを使用しない群(非WBV群)に比べて体幹筋力や動的バランスに相違があるかを明らかにすることである。仮説は非WBV群に比べて,WBV群の方が体幹筋力や動的バランスが向上するとした。【方法】対象は健常男性20名(年齢26.5±4.7歳,身長170.0±5.3 cm,体重63.9±7.1 kg)とし,無作為にWBV群(10名)と非WBV群(10群)に群分けした。なお,研究デザインは無作為化比較試験とし,3回/週で8週間の介入を各群で実施した。トレーニングのプロトコールは1セット6項目で構成された体幹筋トレーニングを以下の順序で実施した。種目は左右サイドブリッジ,プランク,シットアップ,左右ツイストを各30秒間ずつ実施し,各項目間には30秒間の休憩を挟んだ。介入前後でのトレーニング効果を判定する指標は,体幹屈曲・伸展の最大等尺性筋力,スクワットジャンプとカウンタームーブメントジャンプの跳躍高,動的バランス指標の一つである下肢最大リーチ距離を測定するY Balance Test(前方,後外方,後内方),機能的な動きを評価するためのスクリーニングテストであるFunctional Movement Screen(FMS)を測定した。統計解析には二元配置分散分析を行い,その後に多重比較にはBonferroni法を用いた。統計学的解析は統計ソフトウェアSPSS Ver. 21.0 for Windows(IBM社)を使用した。有意水準は5%未満とした。【結果】WBV群の平均体幹屈曲筋力は8週間後に34%増加し,有意な交互作用を示した(F=6.79,p<0.01)。Y Balance Testの前方リーチ距離は17%増加し,介入効果を示す有意な相互作用を示した(F=11.00,p<0.01)。その他の項目では有意な差を認めなかった。【結論】本研究はWBVを併用した群と併用しない群でトレーニングを8週間実施し,体幹筋力や動的バランスに効果に相違があるかを検討した。その結果,WBV群が非WBVに比べて有意に体幹筋力や動的バランスが向上した。全身振動が不随意的かつ持続的に筋収縮を促し,それを継続的に実施した結果,体幹筋力や動的バランスをより効果的に向上させたと考える。この結果は理学療法やスポーツ現場で行うトレーニング方法として有用な情報であり,理学療法研究として意義があると考える。本研究では介入後フォローアップを実施しておらず,今後は長期的な介入効果を検証する必要がある。
著者
川口 輝太 久保 遼馬 藤田 拓也 前田 竜冶 宇津呂 武仁 小林 彰夫 西崎 博光 河田 容英
雑誌
研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:21888779)
巻号頁・発行日
vol.2019-NL-241, no.22, pp.1-9, 2019-08-22

本論文では,テレビドラマ視聴者がドラマ視聴後にウェブ上で行うドラマ関連関心動向 ・感想 ・レビュー類の情報探索過程を支援することを目的として,ブログ ・ドラマ関連サイト等のウェブページからの情報収集 ・集約を行うウェブマイニング技術を提案する.具体的には,本論文では,BERT および Wikipedia を用いて,文単位での当該ドラマ関連判定および主観情報判定を行うとともに,文単位での判定結果に基づいて,ウェブページ単位での当該ドラマ関連判定および主観情報判定を行う手法,および,その評価結果について述べる.

2 0 0 0 OA 生くる日に

著者
前田夕暮 著
出版者
白日社
巻号頁・発行日
1914
著者
加藤 勝行 矢嶋 亜弓 前田 悠紀人 永島 知明
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.C3P2401-C3P2401, 2009

【はじめに】<BR>ヨセミテ国立公園エルキャピタン壁(以後EL)は、地上からの高さ630mを誇る大自然の中にある世界最大の一枚壁で知られ観光名所にも成っている.その世界最大の壁の最速登攀記録樹立への日本アスリートに対するコンディショニング・ケアとしてPT介入を得られたので報告すると共に、国体競技として枠に入った事もあり、今後フリークライマーに介入される理学療法士の方々へ日本A代表選手らの競技大会の人口壁だけはなく、自然壁へ挑む実践的介入プログラムが伝えられればと思う.<BR>【対象】<BR>主登攀はフリークライミング元年間世界チャンピョン2回を獲得している日本人男性38歳と副登攀は元アメリカ選手権年間チャンピヨンのアメリカ人男性42歳の2名.<BR>【方法】<BR>ヨセミテ国立公園EL・ノーズ巨壁へのフリークラミングによる世界最速スピードアッセントへのコンディショニング・ケアとして、活動筋への意識を持たせる事とピリオダイゼイションを考え週2で1時間~2時間を当て、理学療法トレーニングとPNF法・マニュアルセラピー(メイトランド&パリス)を主にコンディショニング・ケアとして試みた.<BR>【結果】<BR>2人の奪還スピードタイムの結果は2時間37分05秒で登攀し世界最速登攀記録を樹立した.このタイムは2007年ドイツチームの記録を昨年の記録更新よりも6分40秒という記録は、ELを知る世界のクライマーや登山家から10年間は破られない途方もない記録と絶賛された.<BR>【まとめ】<BR>今回の記録奪還に際し、最終アタックを前に主登攀者が20メートル滑落するという周囲が凍りつくハプニングも起ったが、対処法を十分に準備した結果と運が幸いし2週間の足首の軽症で済んだ.その結果世界記録を得られたことは、2007年に2002年の日米混合の同者の2名による記録を5年振りにドイツ人チームによる記録更新(2分)への記録奪還登攀である.今回のPT介入は日本人クライマーへの1年間とアメリカ人への3ヶ月間のメールによるアドバイスと帯同時で行なった.W-Cupや国体の人口壁競技大会と異なり自然壁の問題として気候(気温変動・風速度・壁からの人体への熱放散や熱吸収)等、高度差による視覚的影響による反射・反応・バランス能力低下、全身への感覚低下、筋緊張亢進による運動能力低下が予想された.さらに600メートルを超える高度からの死への恐怖感による影響も考えられ、これら諸要因等の理解得て年間自主トレプログラム、普段からの登攀での注意点および理解が得られたことと、選手強化をする場合、おおかた筋力強化を主眼としやすいが、全身の骨・筋およびバランス反応能力も問われる為トータル視野による介入の必要性があると思われた.