著者
原 大介 前田 吉則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.67, pp.61-66, 2005-05-13
参考文献数
1
被引用文献数
1

ろう者, Coda, 聴者(通訳者および手話学習者)の各グループに対して, 日本ろうあ連盟発行の「新しい手話I」に掲載されている手話単語を提示し, 1から5までの5段階で容認度判定を実施した.ろう者と聴者(通訳者), ろう者と聴者(手話学習者)による容認度判定の結果には, 統計的に有意な差が認められた.ここでは, ろう者と通訳者の2者間の容認度判定結果に論点を絞りその詳細およびx2乗検定結果を詳しく論じる.
著者
岡本 洋子 土屋 房江 前田 ひろみ 三谷 璋子 三好 康之 吉永 美和子 井川 佳子 大下 市子 奥田 弘枝 奥山 清美 上村 芳枝 亀井 文 倉田 美恵 杉山 寿美
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.17, pp.160, 2005

<br>【目的】日本調理科学会特別研究「調理文化の地域性と調理科学:魚介類」の一環として、広島県において調査を行った。今回は、あなご、かき、まだこ(食品成分表の食品番号10015:10292:10361)の利用実態について調べることを目的とした。<BR>【方法】広島県内の14地域で、質問紙調査を実施した。14地域を島嶼部、都市沿岸部、都市内陸部、中国山地に4区分した。調査項目は、魚介類の種類、入手方法、手作り・購入、調理法、日常食・行事食度等である。調査対象者は20歳代から70歳代の171名である。調査時期は2003年10月_から_2004年2月。<BR>【結果】(1) 記載魚介類は212種類(食品成分表)、総記載料理数は4,684であった。(2) 調査者数に対するあなごの出現比率では、島嶼部83.5%、都市沿岸部80.6%、都市内陸部45.9%、中国山地18.8%であった。調理法では、焼き物と飯料理が多くみられ、照り焼き、ちらしずし、あなご飯、巻きずし、刺身(島嶼部)、雑煮、茶碗蒸し等に調理された。(3) かきの出現比率では、島嶼部63.1%、都市沿岸部91.2%、都市内陸部89.5%、中国山地73.0%であった。調理法では、4地域いずれにおいても、フライ、鍋物、酢がきが多くみられた。殻付き素焼きやグラタン料理もみられた。(4) まだこの出現比率では、島嶼部69.9%、都市沿岸部63.1%、都市内陸部36.3%、中国山地75.3%であった。調理法では、4地域いずれにおいてもなま物(刺身、酢の物)や茹で物(ゆでだこ、ぬた)が多くみられ、揚げ物(島嶼部ではたこ天)、たこの煮物やたこ飯(都市沿岸部)、にぎり寿司、たこ焼き等に調理された。
著者
前田 智司 千葉 健史 浦丸 直人
出版者
日本薬科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

母乳中のセロトニン(5-HT)およびノルアドレナリン(NA)の母乳産生および乳児に対する役割の解明を行った。母乳中の5-HTの経時的変動についての検討では、初乳、出産後1ヵ月、3ヵ月では母乳中の5-HTの含有量にほぼ同程度であった。母乳産生を担う乳腺上皮細胞は、NAを自ら合成し、母乳中へ分泌していることを明らかにした。さらに、授乳期にストレスを受けたマウスでは、母乳のNAが上昇し、β-カゼインを減少させることが分かった。これらの結果から母乳中に含まれている生理活性物質は母乳産生および乳児の成長に関与している可能性が示唆された。
著者
山口 慎也 魏 秀復 宇野 淳二 伊飼 美明 古賀 広道 伊野波 諭 甲斐 康稔 藤本 基秋 前田 一史 長岡 慎太郎 西尾 俊嗣
出版者
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
雑誌
脳卒中の外科 (ISSN:09145508)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.30-34, 2009 (Released:2009-09-29)
参考文献数
13

We report 5 cases of remote cerebellar hemorrhage (RCH), which occurs rarely after supratentorial aneurysmal clipping. Among 501 consecutive cases, who were operated on for their supratentorial cerebral aneurysms (unruptured 174 cases; ruptured 327 cases) in our facility between 2002 and 2007, 5 (unruptured 4; ruptured 1) were found to have RCH. RCH was not found on the first CT scan taken within an hour after surgery but was detected between 4 hours and 8 days after surgery. Postoperative epidural drainage in RCH cases amounted to more than 200 ml per 4 hours. While several risk factors for this hemorrhage have been reported, hemorrhage along the cerebellar folia and delayed occurrence suggested that the disturbed cerebellar venous drainage caused by excessive CSF drainage during the perioperative period was the cause of this hemorrhage. While the pathogenesis of RCH has not fully been elucidated, excessive CSF drainage should be avoided during supratentorial aneurysm surgery.
著者
久保田 豊子 前田 三枝子
出版者
北関東医学会
雑誌
北関東医学 (ISSN:13432826)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.11-12, 2003

終末期においては, 患者と家族が苦痛から開放され, 人生の最後の瞬間までその人らしさを維持していくことが大切である.今回, "最後まで患者を支える" ことを看護方針にして関わった終末期の事例から, 看護師が果たすべき役割が示唆されたので報告する.
著者
美和 千尋 島崎 博也 出口 晃 森 康則 前田 一範 水谷 真康 浜口 均
出版者
The Japanese Society of Balneology, Climatology and Physical Medicine
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
vol.82, no.2, pp.78-85, 2019-05-31 (Released:2019-06-19)
参考文献数
23

人は環境の温度変化に対して,身体の外部や内部から熱の出し入れをして調節する.身体の内部からの熱の出し入れの一つに温度の異なる水を飲むことが挙げられる.しかし,温度の異なる飲水に伴う人体作用の変化の詳細は明らかになっていない.そこで,この研究では,異なる温度の水を飲むことで,どのような体温応答があるのかを明らかにする.健常な若年男性13名(平均年齢21.3±0.8歳)を対象とし,3℃,室温,60℃Cの水を飲んだときと水を飲まないときの体温応答について検討した.測定項目は鼓膜温,皮膚血流量,発汗量,平均皮膚温である.鼓膜温はサーミスターにより,皮膚血流量はレーザードップラー血流計で,発汗量はカプセル換気法で測定した.平均皮膚温は,身体の7点をサーミスターで測定し,算出した.鼓膜温は水温3℃と60℃の飲水時に他の条件と比べ有意に変化した.皮膚血流量は水温60℃と3℃の間で,発汗量は水温60℃と他の条件の間で,平均皮膚温は水温3°Cと他の条件の間で有意差が認められた.飲水初期の変化は,飲水時の温度による温度受容器の反応で起こり,その後は飲んだ水の温度が持つ熱エネルギーが関与していると考えられた.
著者
前田 聰
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.29, no.6, pp.517-524, 1989-10-01 (Released:2017-08-01)
被引用文献数
3
著者
萱間 真美 木下 康仁 小松 浩子 グレッグ 美鈴 麻原 きよみ 青木 裕見 高妻 美樹 福島 鏡 青本 さとみ 根本 友見 石井 歩 松井 芽衣子 瀬戸屋 希 野中 幸子 海老原 樹恵 早坂 弘子 前田 紗奈 三河 聡子 木戸 芳史 佐々木 美麗 山田 蕗子 古賀 郁衣 奥 裕美 三浦 友理子 松谷 美和子
出版者
聖路加国際大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2015-04-01

質的研究方法は、医療を受ける人や携わる人の経験を当事者の言葉を生かして説明することができる可能性を持つ。統計を用いた量的な研究と比べると経験者が少なく、論文を出版する際に査読ができる査読者や、この方法を理解している編集委員も少ない。よい論文を出版することができるためには、論文の出版に携わる人たちへのガイドラインの提供が必要である。本研究は海外での調査、研修や国内でのセミナー開催を通じてこの課題に取り組んだ。多くの査読委員、編集委員が研修に参加し、知識を共有することができた。
著者
清水 忍 沼田 憲治 前田 真治
出版者
公益社団法人日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.187-191, 2001-05-31 (Released:2018-09-25)
参考文献数
14

手指の系列運動課題における学習転移を指標として,運動プログラミングの左右半球優位性について検討した。対象は右利き健常大学生34名とし,ランダムに3群(右手練習群,左手練習群,コントロール群)に分けた。運動課題は一側手で出来るだけ速く第II-IV-III-V指の順にボタンスイッチを押させる系列運動課題とした。右手練習群は右手のみ,左手練習群は左手のみで30分間の練習を行った。コントロール群はこの間一切の練習を行わなかった。この練習前後で,各被検者とも両側手について本課題を遂行するのに要する時間(遂行時間)を測定し,3群間で比較した。練習前の遂行時間の成績には3群間で差はなかった。練習後,右手の遂行時間は左右両側手の練習効果を受けて短縮し,左手は左手練習の練習効果のみを受けた。このことから,左半球は両側手の運動学習に関与するのに対し,右半球は主に左手の運動学習に関与すると考えられ,運動のプログラミングにおいて左半球が優位である可能性が示唆された。