著者
太田 哲
出版者
多摩大学グローバルスタディーズ学部
雑誌
紀要 = Bulletin (ISSN:18838480)
巻号頁・発行日
no.11, pp.135-143, 2019-03-31

インド北東部の少数民族であるナガ系諸族の調査を行った際多くの人から第二次世界大戦時のインパール作戦における日本兵との接触についての話があった。本稿はそれらの人々の語りを記録していくプロジェクトの一部であり、その中で3 つの事例を紹介する。事例に入る前に第二次世界大戦時におけるビルマ方面の状況、インパール作戦の概要について説明し、その後ナガ居住地域におけるフィールドワークで得たナガのお年寄りの話を記す。本稿での事例はマニプル州ウクルール地区のハラン村とグリハン村において接触したし人々の語りである。
著者
髙岸 輝 岡田 貴憲 ディディエ ダヴァン 海野 圭介 山下 則子 滝澤 みか 中嶋 英介 入口 敦志 恋田 知子 太田 尚宏
出版者
人間文化研究機構国文学研究資料館
雑誌
国文研ニューズ = NIJL News (ISSN:18831931)
巻号頁・発行日
no.52, pp.1-16, 2018-08-01

●メッセージ絵巻研究とデジタル画像の活用●研究ノート「硯に向かひて」考――『源氏物語』手習巻の表現探究――国際共同研究 中近世日本における知の交通の総合研究国際共同研究 UCバークレー校所蔵古典籍資料のインスタレーション・キュレーション国際共同研究 古典芸能における身体――ことばと絵画から立ち上がるもの――●書評ブックレット〈書物をひらく〉6 高津孝著『江戸の博物学 島津重豪と西南諸島の本草学』●エッセイ共同研究(若手) 「山鹿素行関連文献の基礎的研究」を終えてAAS2018 ANNUAL CONFERENCE 見聞記●トピックス特別展示「祈りと救いの中世」のご案内平成30年度国文学研究資料館「古典の日」講演会〈国文学研究資料館展示室より〉特設コーナーのご案内ホームページのリニューアルについて連続講座「多摩地域の歴史アーカイブズ(古文書)を読む」を終えて表紙裏反古ワークショップ第42回国際日本文学研究集会告知総合研究大学院大学日本文学研究専攻の近況●表紙絵資料紹介『解体新書』
著者
太田 蓉子 村田 仁代 北尾 和信
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学学芸学部論集 (ISSN:18807887)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.81-108, 2007-03-20

この度神戸ファッション美術館との学館協働事業の一環として、18世紀初期・ロココ初期の宮廷衣装ローブ・ヴォラントを借用することができた。実物を手に取って間近に観察し測定する機会を得て、このローブの再現を目指す復元品の製作を試みた。 本研究は、ローブ・ヴォラントの復元製作をもとにして、ローブの形状と構造および縫製の仕方を明らかにしたものである。さらに、「ロココの華」と言われるローブ・ア・ラ・フランセーズへと形状が移行する過程、および当時の服作りに対する考え方や衣服製作の技術を方法を探ることを目的としている。
著者
太田 大介
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.104, no.8, pp.1680-1684, 2015-08-10 (Released:2016-08-10)
参考文献数
5
著者
太田 重之
出版者
東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林
雑誌
演習林 (ISSN:04934326)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.61-158, 1996

東京大学演習林100周年記念(3)
著者
横山 宏 岩崎 重剛 太田 充 石桁 正士
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.93, no.60, pp.9-14, 1993-05-22
被引用文献数
2

著者らは、IGF法を用いて学生の勉学のやる気の実態調査を続けてきた。そして、やる気には4状態(やる気、やらされ気、やらん気、やれん気)があることが分かった。今回は、調査で得られたやる気のカーブの記載されたものが上の4つのどの状態であるかを推測する方法について検討した。推測では、やる気を起こしたり無くしたりしたときの理由文に含まれる特定のキーワード、やる気の度合い、やる気グラフの勾配に着目した。そして考案した方法で約100名の学生(大学生、女子短大生)のやる気の4状態を推測し、的中率60%強を得た。
著者
柳 裕一朗 松井 裕 太田 進 伊藤 博子 石村 惠以子
出版者
公益社団法人 日本マリンエンジニアリング学会
雑誌
マリンエンジニアリング (ISSN:13461427)
巻号頁・発行日
vol.46, no.6, pp.914-919, 2011 (Released:2013-10-23)
参考文献数
5

Natural gas produces less carbon dioxide, nitrogen oxides and sulfur oxides per unit heat released than other fossil fuels such as oil and coal. In line with efforts to preserve global environment and to promote sustainable development of world economy, the demand for natural gas has steadily increased. This study was conducted to analyze the risk of GHG (greenhouse gas) release caused by accidents involving natural gas carriers. LNG, which stands for Liquefied Natural Gas, is composed mainly of CH4, so the composition of LNG was assumed to be 100% CH4. Also, the other components of natural gas are not recognized as GHG. To estimate the maximum environmental impact, “Q-Max” which is currently the largest LNG carrier was used as the reference ship. For comparison, CO2 emissions from the propulsion engine were calculated. The environmental impact due to accidents was insignificant compared with the impact of CO2 emissions from the propulsion engine.
著者
渡邉 大助 数井 優子 太田 彦人
出版者
日本法科学技術学会
雑誌
日本法科学技術学会誌 (ISSN:18801323)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.15-21, 2020 (Released:2020-01-31)
参考文献数
11
被引用文献数
1

The behavior of degradation and diffusion of phosphorus-containing amino acids, glyphosate and glufosinate, in soil was investigated over a long term of up to 6 months. The herbicides were extracted from the soil under strong alkaline condition and quantified by liquid chromatography-tandem mass spectrometry. Diffusion and downward penetration were hardly observed for glyphosate, and was observed for about 90 days in summer and about 185 days in winter. For glufosinate, on the other hand, the observation was relatively short at about 10 days, and diffusion and penetration in soil were slightly observed. In the case when glyphosate or glufosinate is dumped on the ground for criminal purposes, the herbicides could be detected at least for 6 months for glyphosate and 1 month for glufosinate from the surface soil by using the method presented in this paper.
著者
太田 慧 杉本 興運 上原 明 池田 真利子 飯塚 遼 磯野 巧 小池 拓矢
出版者
地理空間学会
雑誌
地理空間 (ISSN:18829872)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.165-179, 2018 (Released:2018-04-13)
被引用文献数
3

近年,日本におけるクルーズ需要は高まっており,都市におけるナイトクルーズも都市観光におけるナイトライフの充実を図るうえで重要な観光アトラクションとなっている。本研究は,東京におけるナイトクルーズの一つとして東京湾納涼船をとりあげ,東京湾納涼船の歴史と運航システムを整理し,東京湾納涼船の集客戦略と若者の利用特性を明らかにした。1990年代以降の東京湾納涼船の乗船客数の減少に対して,2000年以降に若者をターゲットとした集客戦略の転換が図られ,ゆかたを着た乗船客への割引や若者向けの船内コンテンツが導入された。その結果,2014年以降の年間乗船客数は14万人を超えるまでに増加した。乗船客へのアンケート調査の結果,東京湾納涼船は大学生を中心とした若者にとって金銭的にも心理的にも乗船する際の障壁が低いことが明らかになった。つまり,安価で手軽に利用できる東京湾納涼船は学生を含む若者にナイトクルーズ利用の機会を増やしている。
著者
荒井 三津子 杉村 留美子 片村 早花 佐藤 理紗子 太田垣 恵 Mitsuko Arai Rumiko Sugimura Sayaka Katamura Risako Sato Megumi Otagaki 北海道文教大学人間科学部健康栄養学科 北海道文教大学人間科学部健康栄養学科 北海道文教大学人間科学部健康栄養学科 北海道文教大学人間科学部健康栄養学科 北海道文教大学人間科学部健康栄養学科
雑誌
北海道文教大学研究紀要 = Bulletin of Hokkaido Bunkyo University
巻号頁・発行日
no.37, pp.17-29, 2013-03-15

木の葉形のベコモチは,北海道にのみ見られる端午の節句などに作られる餅である.青森県下北半島にも同じ名前の餅があるが形状が異なる.北海道の南西海岸,江差,上ノ国,松前にはベコモチと全く同じものがカタコモチと呼ばれていたり,青森県のクジラモチが共存している.ベコモチ,カタコモチ,クジラモチがともに作られたり食べられている地域は他にない.江差は鰊漁や北前船で栄え,松前は北海道唯一の城下町である.上ノ国はその間に位置する北海道で最も古く和人が移住した地として知られる.本稿は歴史のある3 つの町に伝わる三種類の餅菓子に着目し,そのルーツと伝承などについて検討する.
著者
太田 紘史 谷辺 哲史
出版者
The Philosophy of Science Society, Japan
雑誌
科学哲学 (ISSN:02893428)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.3-26, 2022-03-31 (Released:2022-03-31)
参考文献数
63

There is an emerging experimental trend in bioethics and neuroethics. We briefly review several topics in this trend and discuss how the existing and future studies can have normative implications related to bioethical/neuroethical issues. Particularly, we consider three major ways to draw such implications; (1) contributing to conceptual analysis and philosophical (counter-)evidence, (2) figuring out the unreliability of moral thinking and thereby providing a debunking argument, and (3) estimating the feasibility of ethical norms and policies.
著者
中林 孝和 太田 信廣
出版者
特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
雑誌
日本レーザー医学会誌 (ISSN:02886200)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.441-448, 2010-01-30 (Released:2010-11-09)
参考文献数
36

生体試料の分析において,蛍光寿命を用いてイメージングを行う方法が注目を集めている.蛍光強度は蛍光分子の濃度,励起光強度および光学系に依存するのに対し,蛍光寿命の値はこれらの実験条件に依存しないために,蛍光強度測定に比べて定量性を大きく増加させることができる.本稿では,蛍光寿命の特徴について概説した後,我々が製作した蛍光寿命イメージングシステムを用いた緑色蛍光タンパク質が発現した生細胞の測定結果について紹介する.
著者
太田 富雄 和賀 志郎 半田 肇 斉藤 勇 馬杉 則彦 竹内 一夫 鈴木 二郎 高久 晃
出版者
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
雑誌
脳卒中の外科研究会講演集 (ISSN:03878031)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.61-68, 1975-06-06 (Released:2012-10-29)
参考文献数
15
被引用文献数
1

Disturbance of consciousness in acute stage, so far, has been classified by using a set of technical terms such as coma, stupor, somnolence, confusion and so on. However, the definition of such terms has a different nuance from one clinic to another, and this made the comparison of the data on the same topics incomplete and incorrect. Because of this, it is true in most neurosurgical clinics in Japan that the severity of the disturbance of consciousness has long been described with grades of the responsiveness to different stimuli laden to the patients.In order to obtain an universal classification on this matter, possibility ef quantitative and qualitative gradings has been searched by means of combining the following three factors; arousal, responsiveness to mechanical and verbal stimuli, and the contents of consciousness. Table shows our proposal of quantitative and partially qualitative grading of the disturbance of consciousness in acute stage. Deep coma, coma and semicoma in the contemporary usage belong to grade III in our classification; stupor, lethargy, hypersomnia, somnolence, and drowsiness belong to grade II, and delirium, confusion, and senselessness belong to grade I.Features of this new grading of the disturbance of consciousness in acute stage have been discussed.Table: New grading of level of consciousness in acute stage (So-ocalled 3-3-9 formula) Grade III. The patient is unable to be arousen with any forceful mechanical stimulus, and(300) 3. is not responsive at all except for change of respiratory rhythm,(200) 2. is responsive with slight movements including decerebrate response, or(100) 1. is responsive with combative oropurposeful movements. Grade II. The patient is able to be arousen with mechanical or verbal stimuli, and(30) 3. is barely arousen with repeated mechanical stimuli,(20) 2. is arousen with loud voice or shaking shoulders, or(10) 1. is arousen easily with usual voice. Grade I. The patient is awake without any stimulus, and(3) 3. is quite senseless and cannot tell even his own name or date of birth,(2) 2. is disorientated to time, place, and person, or(1) 1. is seemingly alert but not fully so. “R” and“Inc” are added to the grading in case of restlessness and incontinence.
著者
千葉 雅尋 重松 明男 山川 知宏 高橋 正二郎 高畑 むつみ 小林 直樹 太田 秀一
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.108, no.10, pp.2154-2160, 2019-10-10 (Released:2020-10-10)
参考文献数
7

65歳,男性.倦怠感で当院を受診した.血液検査にて汎血球減少,LD高値ならびにハプトグロビン低値であり,末梢血に破砕赤血球が認められた.血栓性血小板減少性紫斑病に特有の症状である腎機能障害,動揺する神経症状等はなかったが,血栓性血小板減少性紫斑病を想定して,血漿交換を開始した.後日vitamin B12低値が判明し,vitamin B12の補充を行い,溶血所見及び汎血球減少の改善が認められた.破砕赤血球を伴う巨赤芽球性貧血では血栓性血小板減少性紫斑病と類似した検査所見が認められることが報告されており,pseudo-TTPと呼ばれる.
著者
松田 美枝 山下 尚美 太田 裕美 迫 伸夫
出版者
京都文教大学
雑誌
心理社会的支援研究 = Reports from the Faculty of Psychosocial Support Research (ISSN:21860033)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.93-99, 2018-09-01

支援が思うように運ばない相談者に関わる時、ワーカーは行き詰まりを感じることが多く、また、どのような面接をすればより良く支援を展開できるのか、具体的なイメージを持たないワーカーは少なくない。日本アルコール関連問題ソーシャルワーカー協会(ASW)関西支部は、アディクションを中心として相談援助に関わっている現役のワーカーが、面接技術を磨くための勉強会を実施した。本論ではその内容について報告する。参加者から提供された面接場面のシナリオを元に、役割を替えながらロールプレイを行い、それぞれが感じたことをディスカッションし、最後に全体でシェアしてシナリオ提供者にフィードバックする、という流れを繰り返し行うことで、相談者がなぜそのような態度を取るのか、その時にワーカーが抱く陰性感情や「正したい反応」の背後に何があるのか、それらに捉われずに効果的な面接を行うポイント、などについて相互に理解を深めることができ、参加者が所属する職場での面接にも良好な影響をもたらすことができたものと思われる。