著者
近藤 隆子 白畑 知彦 須田 孝司 小川 睦美 横田 秀樹
出版者
The Japan Society of English Language Education
雑誌
全国英語教育学会紀要 (ISSN:13448560)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.81-96, 2020-03-31 (Released:2021-04-01)
参考文献数
15

The present study investigates whether adult Japanese learners of English (JLEs) are able to use intransitive and transitive verbs in appropriate structures after a series of instructional sessions, and whether the effect of instruction can be observed with verbs which are not part of instruction. Second language learners have been reported to make errors concerning the structure of verbs. For instance, they tend to overpassivize some intransitive verbs (Hirakawa 1995, Zobl 1989) or use transitive verbs in the intransitive structure (Kondo 2014). In this study, we examine whether explicit instruction can be effective for JLEs to avoid the errors aforementioned, not only with verbs which are explained in instruction but also with those which are not. The results show that in general, the participants improved on their uses of intransitive and transitive verbs after receiving instruction, and interestingly the improvement was observed with both instructed and non-instructed verbs.
著者
小川 清 澤井 新 飯田 登 渡辺 尚
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.83(2001-ITS-006), pp.159-166, 2001-09-06

Mobile IP では、IPトンネルをする場合に、通信相手のノードから移動端末へはホームエージェントを経由する3角形の2辺を、移動端末から通信相手へは、三角形の1辺を通過して通信する。そのため、論理的には、3角形の1辺だけで処理した方が、経路が最適化される可能性は高い。しかし、通信路における通信量、各ノードにおける処理などにより、必ずしも1辺の方が最善とは限らない。インタネットにおける移動は、あらかじめ、行く先が決まっている場合も多い、そこで、利用の状況に応じて、移動先を登録し、経路を選択する方法とを組み合わせることにより、インタネットにおける移動対応サービスの向上を図る。
著者
雉子谷 佳男 高田 克彦 伊藤 哲 小川 雅子 永峰 正教 久保田 要 坪村 美代子 北原 龍士
出版者
一般社団法人 日本木材学会
雑誌
木材学会誌 (ISSN:00214795)
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.340-349, 2011-11-25 (Released:2011-11-28)
参考文献数
21
被引用文献数
6 6

日本における造林樹種としてのslash pineの有用性を探ることを目的に,南九州で生育した46年生slash pineについて年輪形成と木材材質を明らかにした。slash pineは,スギやヒノキに比べて晩材形成期間においてより活発に細胞分裂をおこなうことがわかった。容積密度数および曲げ性能は,北米産slash pine材とほぼ同じであった。ミクロフィブリル傾角および晩材仮道管長さでは,胸高直径の大きなslash pineにおいて,未成熟材から成熟材への移行がより早い時期におこり,成熟材部での変動が小さかった。日本におけるslash pineでの木材生産は,スギに比べてより効率的に力学的な性質の優れた木材を安定して生産できると考えた。
著者
齊藤 広子 中城 康彦 小川 清一郎
出版者
公益社団法人 都市住宅学会
雑誌
都市住宅学 (ISSN:13418157)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.79, pp.131-139, 2012 (Released:2017-06-29)
参考文献数
12
被引用文献数
1

The selling and buying system in California can be divided into two processes. The first process is the process to make an agreement to purchase and the second is to verify the agreement and execute the contract. Throughout these processes, various professionals such as real estate agent, inspector,appraiser, the title insurance company, escrow company serve to both the seller 's side and buyer 's side. Almost of all the information is investigated and given by the real estate company in Japan, but the divisions of professional roles are established in CA. The accumulation of Information in both private and public sectors contribute to speed up the survey. The information disclosure about living environment like TDS is the legal duty not ylno fo the seller but also on the seller ’ s agent. The division of professional roles and the accumulation of information may support the real estate company to survey and disclose more useful information and fasten the transaction.
著者
小川 未空
出版者
国際ボランティア学会
雑誌
ボランティア学研究 (ISSN:13459511)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.85-97, 2018 (Released:2020-07-01)

本研究の目的は、HIV/AIDSに抗する学校の可能性と限界について、ケニア農村部の若年女性の個別事例から検討することである。近年、学校はHIV/AIDSに抗する「社会的ワクチン」として期待され、保険医療分野からも学校教育の拡充が重要だとされている。しかし、学校教育それ自体は必ずしも個人の行動変容を促すわけではなく、当事者の個別性を踏まえた検討が重要となっている。3か月の現地調査では、妊娠に至った若年女性へのインタビューと学校での参与観察を実施し、学校と性的行動に関する事例を収集した。調査の結果、妊娠とHIV感染のリスクは、いずれも守られない性行為によって生じるものであるが、そのリスクの程度は男女関係の種類によって大きく異なっていた。中等学校では、男女交際が禁止されているものの、同世代同士の恋愛はある程度黙認されており、男女ともに禁欲や避妊に関する指導を日常的に受けることでHIV感染のリスクは抑制されていた。一方で、金銭などの取得を主目的とした学校外の男女関係は、そのHIV感染リスクの高さからも生徒が従うべき規範からの大きな逸脱であり、強い否定と厳しい叱責の対象となった。しかし一部の若年女性は、金銭的事情などで、許されない関係を秘密裏に継続せざるを得ず、生徒であることが予防行動を阻む一因ともなっていた。
著者
中井 宏 小川 和久
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
pp.85.13216, (Released:2014-08-01)
参考文献数
20
被引用文献数
2 1

Interview and questionnaire surveys were conducted with bus drivers in Japan, with the goal of developing an educational program for better control of emotions among bus drivers. The interviews aimed at identifying stressors and ways in which stress negatively influenced bus services. The questionnaire survey, which was being developed as a self-diagnosis tool, further provided bus drivers with the opportunity to understand their own emotional tendencies. Factor analysis identified six factors underlying work-related stress: anger at unsafe behaviours of nearby road users, irritation caused by complaints from passengers, time pressures, anxiety about traffic accidents, impatience with slow passengers, and resentment of bad-mannered passengers. The influence of stress on the drivers comprised four factors: cognitive failure, sullen behaviour, abrupt acceleration/deceleration, and aggressive driving. Moreover, drivers with lower stress were relatively older and more experienced. Based on these results, educational materials were proposed with the aim of enhancing bus drivers’ understanding of their emotional processes and coping skills.
著者
小川 登
出版者
Kyoto University
巻号頁・発行日
1974-09-24

新制・論文博士
著者
津村 幸治 小川 まな美
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第59回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.984-989, 2016 (Released:2017-02-01)

本研究では,これまで連続時間システムとして表現されてきた一般化分散最適化アルゴリズムが,離散時間システムとしても最適解に収束するアルゴリズムとして実現できることを示す.さらに,最適化変数として離散変数が含まれる場合も同様に扱えることを示す.
著者
小川 祐樹 高野 雅典 森下 壮一郎 高 史明
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第35回 (2021)
巻号頁・発行日
pp.1D4OS3c03, 2021 (Released:2021-06-14)

様々なニュースメディアが存在するなか、人々のニュースに対する意識や行動も多様化してきている。ネット上におけるニュース接触に関しても、新聞社・通信社が運営するニュースサイトや、ポータルサイトからニュースを知るといった場面だけでなく、SNS上でニュースを知るといった場面も一般的になりつつある。一方で、TwitterなどのSNSは同質な情報環境になりやすいことから、利用者が接触できるニュースの範囲や内容が限定的になってしまうことで、多様な情報に接触する機会が低下してしまうことが懸念される。本研究では、Twitter上でのニュースツイートに着目し、このツイートの閲覧者がその後どのようなニュース動画の視聴行動を行ったかを分析することで、Twitter上でのニュース閲覧の効果を考察する。具体的には、ニュースのツイートとそこからリンクされるニュース動画の視聴ログを用いて、ニュースの継続視聴や視聴ジャンルの変化などの行動を分析する。
著者
高野 雅典 高 史明 小川 祐樹 森下 壮一郎
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第36回 (2022)
巻号頁・発行日
pp.4H1OS2a01, 2022 (Released:2022-07-11)

ニュースは人々の報道対象に対する認知に影響を与える。コロナ禍においては感染症対策に関わる公的機関や感染症について報道・議論するメディア、陰謀論のアクターにされがちな国家・製薬企業などである。本研究では各メディアの利用が感染対策に関わるアクターや陰謀論のアクターへの認知にどのように影響したかを調査したのでそれを報告する。
著者
徳田 宝成 岩下 明生 小川 博 安藤 元一
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement 第29回日本霊長類学会・日本哺乳類学会2013年度合同大会
巻号頁・発行日
pp.191, 2013 (Released:2014-02-14)

アライグマが高密度に生息している神奈川県鎌倉市において,緑地と市街地が混在した環境における夏季の胃内容物を調べ,他地域における先行研究と比較した.供試材料は鎌倉市において 6~ 8月に被害報告を受けて捕獲駆除された 39個体のアライグマである.取り出した胃は冷凍保存し,解凍後0.5mmメッシュの篩で水洗し内容物をハンドソーティングで分類した.供試した 39個体中 24個体に内容物を確認でき,目レベルの分類では 24項目を確認できた(グルーミング等による毛等,同時採食と考えられる地衣類,イネ科,その他植物,石は評価から除外した).出現頻度は,動物質において甲虫目 (58% )が最も高く,次いでヨトウムシ等のチョウ目(38%),アメリカザリガニ等の甲殻類 (29% )となった.植物質においてクワ等の果実類 (38% )が最も高く,次いでクルミ目 (4% )となった.人由来の食物をみるとピーマン等の農作物 (4%),パンの残飯 (4%)の出現はわずかであった.しかし,プラスチックの破片や袋等の人工的な無機物 (54% )は高率で出現した.同定不能の内容物も 67%存在した.これらのことから夏季における鎌倉市のような環境では,緑地を主要な採餌場とし動物質を多く利用しており,市街地の利用は相対的に少ないことが知られた.本研究と他地域の比較を行うために各地域における多様度指数 H’を比較したところ,鎌倉市が 3.5であるのに対し,いすみ市では2.9,原産地の米国では 1.7~ 2.6となり,鎌倉市の方が高い傾向が見られた.また Piankaの重複度指数 αを用いて各地域間の重複度を算出したところ,本研究‐各地域間においてはいすみ市が 0.62で最も高く,原産地の米国では 0.45~ 0.57となり,本研究と各地域における重複度は低かった.