著者
和田 成一 倉林 秀光 小林 泰彦 舟山 知夫 夏堀 雅宏 山本 和夫 伊藤 伸彦
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.471-477, 2003-04-25
被引用文献数
2 18

三種類の細胞, CHO-K1, HMV-IIおよびL5178Yを用いてγ線照射によるDNA損傷と細胞死との関係を調べた.細胞の生存率はクローン形成法によって求められた.放射線照射によるDNA鎖切断とその再結合はアルカリ及び中性コメット法で測定された.三種類の細胞の中ではL5178Yが最も放射線感受性で,CHO-K1とHMV-IIは放射線抵抗性であった.これらの細胞の放射線感受性(2Gy照射時の生存率)と,アルカリ条件下での単位線量あたりの初期DNA損傷生成率の間には負の関係が認められた.一般に細胞の放射線感受性に関連すると考えられているDNA二本鎖切断の単位線量あたりの残存量(照射4時間後)と放射線感受性との間にも負の関係が認められた.今回用いた分析条件では,DNA初期損傷の評価にはアルカリ条件が,残存損傷の評価には中性条件が適することが分かった.今回用いたコメット法は,放射線によるDNA損傷を検出する他の方法よりも簡便で迅速であるので,放射線感受性を予測する方法として有用であると思われる.
著者
芳井 研一 井村 哲郎 広川 佐保 児嶋 俊郎 塚瀬 進 小林 元弘
出版者
新潟大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究の目的は、日中戦争期とアジア太平洋戦争期の南満州鉄道沿線の社会変容に関する資料調査研究を行うことであった。そのため交付期間中を通して遼寧省档案館や吉林省社会科学院満鉄資料館、社会科学院近代史研究所図書室、北京市档案館などでの調査を実施し、資料の収集を実施し得たことは計画通りの成果であった。収集したいくつかの重要史料については、不二出版社から5冊の史料集として刊行し得たことは、本研究をめぐる成果の一環である。他方、一連の資料の収集を踏まえて研究をとりまとめ、研究期間中の毎年度に国際ワークショップを共催して成果を発表したことは主な実績である。
著者
奥 俊夫 宮原 義雄 小林 尚
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.122-126, 1982-04-28

最近11年間に,東北地方の人工草地における害虫の集中発生状況について実態調査を行い,次の結果を得た。スジコガネは,東北6県の延べ16地点,586haの耕起造成草地に大発生し,イネ科牧草に大きな被害を生じた。被害は主として火山灰土台地の山林跡の草地に発生し,造成後5〜6年目に多い傾向があった。他のコガネムシ類による被害も,二,三の地点で認められた。ウリハムシモドキは各県でシロクローバを食害し,広面積の大発生は8地点で記録された。イナゴモドキは,主に青森県において,造成後10年以上のイネ科牧草が優占する草地に大発生した。一方,エンマコオロギは主に福島県山間部の比較的新しい草地において,しばしば牧草に壊滅的な被害を与えた。このほか,ムギノミハムシ,コバネイナゴ及びホシアワフキによるイネ科牧草の被害各1例が記録された。

3 0 0 0 OA ツトメテ考

著者
小林 賢章
出版者
同志社女子大学
雑誌
同志社女子大學學術研究年報 (ISSN:04180038)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.232-251, 2003-12-25
著者
小林 幸夫 服部 隆
出版者
上智大学国文学科
雑誌
上智大学国文学科紀要 (ISSN:02895552)
巻号頁・発行日
pp.69-107, 2011-12-10

日本文学・日本語学・日本漢文研究を志す外国人研究者のための文献案内
著者
加藤 孝康 小林 幸夫 石川 智治 宮原 誠
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.89, pp.31-36, 2000-09-22

我々は、音楽再生の中で感激の伝達:高度感性情報の再現を目的とした研究開発を行ってきている。研究方法は、モデルを作って演繹的に研究を行なう従来とは逆に、出ている音から逆にたどって、多くの実験的事象を基に未発見の物理要因・特性を探していく帰納的研究方法である。この研究方法に基づき、高度感性情報の再現のためには、精密に波面を再現することと同時に、音像を高忠実に再生することが重要である事が分かりつつある。この必要条件から見ると、従来音響理論で音質向上に良いとされてきたL R独立音源は、例えば、トランスが別々に振動し、波面や音像がぼけるので、高度感性情報再現に本当に良いのか問題があると考えられる。この問題を、心理物理学的に検討した。We are developing an sudio system for the reproduction of the High Order Sensations, and researching the basic of transmitting the deep human impression given by the music. To find unknow physical factors from the reproducting sound, we have adopted the inductive method on the contrary to the deductive method as is common constracting the model and examining. We have found that it is important to reproduce the wave font of sound. For this requirement, we have considered on the power supply. Common sense it is believed that each transformers of Lch and Rch should be separated to obtain a good channel separation. However, we have considered that transformers of L and R may not be separated because the wave font of sound is blurred if transformer vibrate independently. We have examined this problem based on the experiments from the viewpoint of phychophics.
著者
小林 憲正 遠西 寿子 坪井 大樹 酒井 貴博 金子 竹男 吉田 聡 高野 淑識 高橋 淳一
出版者
北海道大学低温科学研究所
雑誌
低温科学 (ISSN:18807593)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.39-46, 2008-03-31

炭素質コンドライトや彗星中に種々の複雑有機物が検出されていることから,地球外有機物が生命の誕生に重要な役割を果たした可能性が議論されている.隕石・彗星中有機物の起源としては,分子雲中の星間塵アイスマントル中で宇宙線・紫外線エネルギーにより生成したとするモデルが提案されて いる.われわれは模擬星間物質に重粒子線を照射することにより高分子状の複雑有機物に結合したアミノ酸前駆体が生成することを見いだした.このような高分子状結合型アミノ酸は遊離アミノ酸と比較して宇宙環境で安定であること,円偏光照射によりアミノ酸エナンチオ過剰を生じうることなどが わかった.これらの知見をもとに生命の起源にいたる新たな化学進化シナリオを提案する.
著者
小林 久幸
出版者
帝塚山大学
雑誌
帝塚山大学短期大学部紀要 (ISSN:13459732)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.57-67, 2001-02-01

シドニー五輪2000男子サッカー競技のアジア地区最終予選1999年開催の日本代表U-22チーム出場4試合(99U22)を収録したVTRから, サッカー試合中のインプレーとアウトオブプレー時間の比率およびアウトオブプレーの要因別出現回数・所要時間とその比率などを検討した。結果は以下の通りである。(1)ロスタイムを除いた試合時間90分におけるインプレーとアウトオブプレーの1試合当り平均時間(比率)では, 99U22は52分50秒(58.7%)対37分10秒(41.3%)である。(2)インプレーの1試合当りの出現回数および1回当りの持続時間では, 99U22は約127回, 24.9秒である。(3)アウトオブプレーの1試合当りの出現回数および1回当りの所要時間では, 99U22は約137回, 16.3秒であり, 日本は約65回(47%), 15.4秒である。(4)アウトオブプレーの1試合当りの要因別出現回数の比率では, 99U22は比率の高いものから順にTH41%(56回), FK26%(35回), GK17%(23回), OTH11%(15回), CK6%(9回)である。(5)アウトオブプレーの1試合当りの要因別所要時間では, 99U22の最も長いのはFKの9分49秒, 次いでTHの8分56秒, OTHの7分48秒さらにGKの7分15秒であり, 最も短いのはCKの3分21秒である。(6)アウトオブプレーの要因別1回当りの所要時間では, 99U22は所要時間の長いものから順にOTH 32.3秒, CK 23.7秒, GK 19.1秒, FK 16.7秒, さらにTH 9.6秒であった。なお, この順位と出現回数の比率の順位とはほぼ逆の様相である。(7)アウトオブプレーの時間区分別の生起率では, 99U22の最も多いのは10&acd;20秒の42%であり, 次いで10秒未満の29%である。(8)日本と対戦チームとのアウトオブプレーの比較では, 日本のTHの1試合当りの出現回数31.8回・23.2%は対戦チームの24.3回・17.7%よりも多い(P<0.05)。日本のGKの1試合当りの出現回数7.5回・5.5%は対戦チームの15.3回・11.1%よりも顕著に少なく(P<0.001), 1回当りの所要時間では日本のGK 21.7秒は対戦チームの17.9秒よりも明らかに長い(P<0.01)。
著者
小林 丈芳 跡部 紘三 松川 徳雄 福岡 登
出版者
日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.21-30, 2001-03-31

原子力・放射線教育の在り方を考えていくために,地域の生活環境が青少年の原子力等の知識やイメージにどのような影響をもたらすかを明らかにする目的で,徳島県と原子力発電所のある福井県敦賀市の中学生・高校生を対象に「エネルギー・原子力等に関するアンケート調査」を行なった。その結果,彼らの原子力・放射能・放射線に対する知識やイメージ等に関して次の点が明らかになった。現代社会において,徳島県の生徒は「火力」,敦賀市の生徒は「原子力」を最も重要なエネルギー資源と考えているのに対し,21世紀の社会では両地域の生徒共に「太陽熱・太陽光」を重要であると考えている。(2)同地域の生徒の多数が原子力・放射能・放射線についての知識をマスメディアから得ている。徳島県の生徒は「中学校」,敦賀市の生徒は「博物館・展示会」「家庭」から得たと回答した割合が高い。(3)原子力・放射能・放射線の知識に関して,徳島県の生徒は「原子爆弾」,敦賀市の生徒は「原子力関連施設」や「核燃料」に関連した用語や知識の回答が多い。また,敦賀市の生徒は,原子力等に対して「危険」とイメージする傾向にある。(4)エネルギー資源として女子は「太陽熱・太陽光」を重要であると考えている。また,原子力等の知識やイメージにおいて,男子は「危険」,女子は「原子爆弾」「有害」「恐い」「レントゲン」などを回答する傾向にある。これらの要因として,男女の知識量や感性の違い,胎児への悪影響に対する意識の違いなど教科教育以外の要因が考えられる。(5)(2)(3)より,知識の習得に関して,徳島県の生徒は中学校における平和学習,敦賀市の生徒は自治体や企業による啓発活動の影響を強く受けているものと考えられる。
著者
小林 秀紹 小澤 治夫 樽谷 将志
出版者
北海道教育大学
雑誌
釧路論集 : 北海道教育大学釧路分校研究報告 (ISSN:02878216)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.113-118, 2006

本研究の目的は小学生(高学年児童)の体格・体力に関連する要因として栄養、運動および休養に関する生活状況を取り上げ、さらに運動・スポーツに対する意識を考慮したモデルによる諸要因の関連を明らかにすることであった。首都圏の小学校に通学する高学年児童(小学4〜6年生男女232名)を対象に体格・体力の測定および生活状況・意識等の調査を行った。体格・体力に関与する栄養、運動、休養および運動・スポーツに対する意識等の要因を明らかにするために、探索的因子分析ならびに構造方程式モデルを適用し、包括的な関係を検討した。本研究が対象とした首都圏の高学年児童の体格および体力は標準的で歩数の点から比較的活動的な集団であった。体格・体力の構成概念は「体格・基礎体力」と「体力」に分離され、体格と体力の未分化が窺えた。運動・スポーツに対する意識は「積極性」と「消極性」に大別され、多くのものは積極的な意識を運動あるいはスポーツに対して抱いていた。子どもの生活状況と体力構成要素との関係において、睡眠を中心とした休養に関する生活状況と歩数に代表される運動量が体格・基礎体力を形成することが明らかとなった。また、体力の水準に応じた運動・スポーツに対する意識のあり方を検討する必要があると考えられた。
著者
小林 孝二 大垣 直明
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.71, no.608, pp.127-134, 2006
参考文献数
8
被引用文献数
1

The purpose of this paper is to consider on the houses of Ainu people drawn in early modern period (mid18c-late19c). So far the studys of the houses (Chise) of Ainu people has been superficial. We know that there are the drawn materials concerning Ainu people and their cultural elements in early modern period. So, we carried forward this study by following steps. At first, we collected the drawn materials concerning the houses of Ainu people. Next, we extracted the materials which were trustworthy. At last, we analyzed about the characteristics of the houses of Ainu people. We made it clear that there were various forms and various structures in the houses of Ainu people drawn in early modern period (mid18c-late19c).
著者
矢野 健二 小林 直彦 堀田 順平 清水 明生 松崎 泰裕 谷沢 智史 山下 静雨 吉田 幸二 鈴木 雅人 市村 洋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.703, pp.1-5, 2005-02-26

インターネットの普及と相俟って遠隔教育は, 企業社員教育や学校教育の場において, 試用から実用の段階に入ろうとしている. これらの教育の対象は論理・科学技術分野である. 学問・教育には, 論理や科学分野以外に芸術・体育・技能等の分野がある. この分野の遠隔教育は現在実用期に入ろうとしている論理・科学分野の次にくる次世代遠隔教育と言えよう. これらでは感覚的な事柄が重要視されるため, その遠隔教育においては, 質問事項のメモ及びその意思伝達が困難である. そこで筆者は, 質問事項のメモ及びその意思伝達を容易にするために, 疑問や質問を思いついたときの前後の環境を保存し, 学習者のコンピュータにアイコン画像を表示, 後にその環境を復元・共有し, 質問・疑問の連想を支援するシステムの設計と実装方法を報告する.
著者
秋山 雄次 鈴木 輝彦 田中 政彦 小林 厚生 片桐 敏郎 石橋 俊子 北川 秀樹 今井 史彦 原 清 土肥 豊
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.542-547, 1990

混合性結合組織病(MCTD)として経過観察中に強皮症(PSS), 全身性エリテマトーデス(SLE), 多発性節炎(PM), シェーグレン症候群(SjS)の重複症候群に進展した1例を経験したので報告する.症例は42歳の女性で18歳より日光過敏症があった.昭和61年レノイー現象, swollen hands, 関節痛が出現し, 抗RNP抗体81920倍, 抗Sm抗体陰性, 血清CPK値上昇を認めたため, MCTDとして経過観察を開始, 昭和63年多関節痛, 節痛の増強を主訴に入院.理学所見では開口制限, 皮膚硬化, 筋力低下, ラ音を認め, 検査所見では節原性酵素の上昇, LE細胞, 抗核抗体, 抗DNA抗体, 抗ENA抗体, 抗SS-A抗体を認めた.又, 皮膚生検でPSSに一致した組織所見, 節電図で節原性変化, 口唇生検で慢性唾液腺炎像, 腎生検にてメサンギウムの増殖性変化を認めた.MCTDの概念, 殊に重複症候群との差異は明確でなく, さらなる症例の蓄積・検討が必要である.MCTDの経過中にPSS, SLE, PM, SjSへ移行した報告は見当たらず, MCTDの研究上, 貴重な症例であると思われた.
著者
小林 良孝
出版者
静岡大学
雑誌
人文論集 (ISSN:02872013)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.A25-A90, 2005-01-31

Michael Ende sagt, >Der Spiegel im Spiegel< solle sich die Heilwirkung als Homeopathie auf Leser auswirken. Wenn die Giftigkeit eines Giftstoffes sehr entkraftet wird, hat sie nicht mehr die tbdliche Wirkung, sondern die Heilwirkung. Die Homeopathie ist die Heilkunst mit dem Arzneimittel, das aus dem entkrafteten Giftstoff hergestellt wird. Man sagt, es gebe keine Hoffnung in >Der Spiegel im Spiegel< Darin gibt es tatsachlich viele hoffnungslosen Geschichten. Die Hoffnungslosigkeit ist das todliche Gift. Wenn sich >Der Spiegel im Spiegel< als Homeopathie auf Leser auswirken kann, muss die Hoffnungslosigkeit in >Der Spiegel im Spiegel< so sehr entkraftet sein, dass sie sich nicht mehr todlich auswirken kann. Wie kann das geschaffen werden? Michael Ende hat das geschaffen, indem er hier und da in >Der Spiegel im Spiegel< die Geschichten aufstellt, die uns Lesern die Hoffnung machen. Die folgenden Geschichten sind es, die uns Lesern Hoffnung machen. 1. Die vierzehnte Geschichte, die mit dem Wort anfangt: Die Hochzeitsgaste waren tanzende Flammen, In >Der Spiegel im Spiegel< sind viele hoffnungslosen Geschichten zwischen Mann und Frau. Diese Hochzeit ist bei Gott ein grofiartiges Fest. Die Geschichte ist es, die uns Hoffnung macht. 2. Die achtundzwanzigste Geschichte, die mit dem Wort anfangt: Das Feuer wurde von neuem erb'ffnet. Die achtzehnte Geschichte erzahlt iiber den Ha8 und den Mordversuch. Auch die achtundzwanzigste Geschichte erzahlt am Anfang iiber den Diktator, der von gegen ihn revoltierten Leuten getotet worden ist. Als er gestorben ist, ging er bis zum Ursprung des Lebens zuriick und dort wird ihm ein neues Leben gegeben. Diese Geschichte erzahlt iiber die Palingenesis, an die M. Ende glaubt. 3. Die neunzehnte Geschichte, die mit dem Wort anfangt Dem jungen Arzt war gestattet warden,---. M. Ende denkt, der Mensch solle die geistige Freiheit haben. Der Mensch solle die Gleichheit vor dem Gesetz haben. Die Wirtschaftsleben solle durch die Menschenliebe gefiihrt werden. Die neunundzwanzigste Geschichte erzahlt liber den Menschen, dem die geistige Freiheit und die Gleichheit vor dem Gesetz geraubt worden sind. Die vierte Geschichte erzahlt iiber die bankrotte Wirtschaft, die nicht durch die Menschenliebe, sondern durch die grenzlos brennende Begiefde nach Geld gefiihrt worden ist. Aber die neunzehnte Geschichte erzahlt iiber die Freiheit, die Gleichheit und die Menschenliebe, die sich in einer russischen Gesellschaft ideal verwirklichen und koopelierend funkfionieren. 4. Die zweiundzwanzigste Geschichte, die mit dem Wort anf angt: Der Weltreisende beschloss, seine Wanderung durch die Gassen dieser Haf enstadt zu beenden. Die zehnte Geschichte erzahlt iiber den Menschen, der du genannt wurde. Du wohntest sicher in deiner Welt. Aber einmal geschah es, dass die Welt entzweiriB. Ein Spalt b'ffnete sich weiter und weiter. Deine Welt, in der du dich bis dahin sicher befand, fing an zusammenzubrechen. Du bist in den finsteren Abgrund des fremden Weltalls abgestiirzt. Du hast den Grund deines eigenen Daseins verloren. Der Weltreisende in der zweiundzwanzigsten Geschichte reiste durch die Welt, um den Schliissel zum Radsel seines eigenen Daseins auszufinden. Nichts dergleichen existierte. Als er ratios auf den schmutzigen Steinstufen saB, die zur Tiir eines hohen Hauses emporfiihrten, wurde er von einem asiatischen Madchen gebeten, seine unzulanglichen Dienste anzunehmen. Jede Halle dieses Hauses zeigte die verschiedenen Phasen der Welt. Der Weltreisende und das Madchen schritten schweigend nebeneinander dadurch jungfraulichen Kontinenten und morgendammernden Ozeanen entgegen. Dort wird er endlich den Schliissel zum Radsel seines eigenen Daseins erfahren. 5. Die vierundzwanzigste Geschichte, die mit dem Wort anf angt: Unter einem schwarzen Himmel liegt ein unbewohnbares Land. Die fiinfte Geschichte erzahlt liber einen Tanzer. Der Tanzer soil gleichzetig mit dem Aufheben des Vorhangs anfangen, sein Solo zu tanzen. Er steht auf der Biihne hinter dem geschlossen Vorhang und erwartet den Beginn. Aber der Vorhang will auf ewig nicht aufgehen. Aus seiner Erwartung wird Arger. Aus seinem Arger Hoffnunglosigkeit. Und er hat alle Schritte und Spriinge vergessen, weil da ihm sein Tanz nichts mehr bedeutete. Trozdem soil er auf der Biihne hinter dem schwarzen Tuch vor sich stehenbleiben. Ein Kind in der vierundzwanzigsten Geschichte geht in die Bude mitten im Jahrmarkt einer toten Stadt. Durch seine sich vorstellende Kraft gelingt es ihm, eine Person zu verkorpern. Plotzlich fangt der Vorhang an aufzugehen. An die Rampe tritt der Pagad, ein Magier, und nimmt seinen Hut ab und verbeugt sich tief. Am Anfang heiBt er Ende. D.h. am Anfang ist das Ende. Ende nennt das Kind Michael. Michael und Ende, d.h. Michael Ende, verlassen die Bude und die tote Stadt, und sie gehen eine neue Welt suchen, wo beide wohnen konnen, sich gegenseitig an der Hand haltend. 6. Die elfte Geschichte, die mit dem Wort anfangt: Das Innere eines Gesichts, mit geschlossenen Augen, sonst nichts. Dunkelheit. Leere. Heimkehren. Heimkehren wohin? Die zwolfte Geschichte erzahlt liber die Briicke, die von den steilen Klippen unserer Landesgrenze liber die bodenlose Abgrund hinausragt. Die Briicke wird niemals fertig werden. Viele von uns bezweifeln sogar, dass es liberhaupt eine gegeniiberliegende Seite gibt. Nietsche hat gesagt, Gott sei gestorben. Gott war das geistliche Zuhause, die geistliche Heimat, fur die europaischen Menschen. Aber viele Europaischen heute haben das geistliche Zuhause verloren. Die elfte Geschichte erzahlt liber den Menschen, der das Zuhause verleugnet und in Stich gelassen hatte. Er war ein gefiirchteter Engeltoter. Jetzt hat er aber seine Heimkehr begonnen. Er ging liber die Briicke zu seinem Haus, das er verleugnet hatte. Nun tagt es. Von dem immer leuchtenderen Himmel her lost sich, in alien Kalibrifarben ergranzend, das erste schlagende Schwingenpaar. Jetzt ist der Engel auferstanden, den er getotet hatte. 7. Die siebte Geschichte, die mit dem Wort anfangt: Der Zeuge gibt an, er habe sich auf einer nachtlichen Wiese befunden, Die achte Geschichte erzahlt liber eine Verhandlung in einem Gerichtssaal. Die bis jetzt noch namenlose Person bittet um die Genehmigung, sich verkb'rpern zu diirfen. Aber die gebetene Genehmigung wird abgewiesen. Die Abtreibung wird vorgenommen. Die Menschen sind die Schuldigen. Der Zeuge in der siebte Geschichte gibt an: Auf der nachtlichen Wiese habe das grausame Gemetzel begonnen. Das groBe Feld sei von Leibern bedeckt worden. Im Sausen des Windes habe er eine qualvoll gepreBte Stimme vernommen, etwa wie ((Sent! Sent!)) Darauf habe er zum Himmel aufgeblickt und eine mensehliche Gestalt in gekreuzigter Haltung sei in der Dunkelheit iiber dem Feld gehangt worden. Die Gestalt in gekreuzigter Haltung mag einen Heiland andeuten. 8. Die sechsundzwanzigste Geschichte, die mit dem Wort anf angt: Im Klassenzimmer regnete es unaufhorlich. Im Klassenzimmer sind sechs Schiiler und ein Knabe. Der Knabe liegt regies wie aufgebahrt auf dem hohen Katheder. Sie sind alle die Personen, die sich schon irgendwo in >Der Spiegel im Spiegel Ein Labyrinth< haben sehen lassen. Die Klassenzimmer hat keine Tur. Sie sind darin geschlossen. D. h. das Klassenzimmer ist ><Der Spiegel im Spiegel Ein Labyrinths Sie warten auf einen Lehrer, aber der Lehrer kornmt nicht. Da steht der Knabe auf und schlagt vor, sie sollten versuchen hier herauszukommen. Er sagt, sie brauchten nur traumzuwandern, um hier herauszukommen. Um hier herauszukommen, brauchten sie nur ein Theaterstuck zusammen aufzufuhren. Es gelingt ihnen, aus dem Klassenzimmer, dem Labyrinth, herauszukommen. M. Ende hat dem Labyrinth einen Ausgang gegeben. Irgend wo und wann, wenn man will, kann man dem Labyrinth, der hofmungslosen Welt voll von Qual, entkommen. Wie schon oben gesehen, in >Der Spiegel im Spiegel< gibt es nicht nur viele hoffnungslosen Geschichten, sondern auch die Geschichten, die uns Lesern Hoffnung und Mut machen. Es hangt aber von dem Leser selbst ab, ob sich >Der Spiegel im Spiegel< als Homeopathie auf ihn auswirken kann. Um die Heilkraft von diesen Geschichten am meisten zu bekommen, soil man dieses Buch immer wieder durchlesen.
著者
芹澤 翠 小林 一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

現在,ニュース記事などの時系列データを対象とした様々なトピック追跡手法が提案されている.本研究では,単一の記事中に複数のトピックが存在することを想定し,潜在的ディリクレ配分法をトピック抽出に用いたトピック追跡手法を提案する.ある時間枠において抽出したトピックを類似度により統合し,さらに,隣接する時間枠のトピック類似度を測ることでトピックを関連付けた追跡を行う.
著者
耿 競 清水 浩勝 青木 直和 小林 裕幸
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.27-30, 2009
参考文献数
1

デジタル写真から、デューラーの銅版画風画像を自動的に作成するシステムを構築した.本方法は,ハイパス・フィルタを用いての輪郭線の取得と,デューラー銅版画から取得したいろいろな濃度のトーンを利用した明暗の付加よりなる.まず,バイラテラル・フィルタを用いてノイズを除去した後にハイパス・フィルタを用いて輪郭を獲得し,次にオリジナル写真濃度に応じたトーンを与えることにより目的の画像を得る.
著者
小林 信之
出版者
山口大学
雑誌
重点領域研究
巻号頁・発行日
1991

我々は従来よりAIDS発症のco‐factorとして、TNF(tumor necrosis factor;腫瘍壊死因子)を提唱してきている。本研究において我々は以下の2点を新たに明かにした。その第1点は、TNFによるHIV感染細胞の特異的致死機構が所謂Apoptosisの機構に拠っており、TNFによるHIV複製増強がHIV感染細胞の特異的致死を誘因しているのではないことを明かにしたことである。近年細胞のApoptosisを仲介すると考えられている細胞膜上の糖蛋白Fas坑原遺伝子が分子クロ-ン化され、細胞死の機構がようやく明かにされうる段階に来ており、今後HIV感染相棒の特異的致死機構がこの観点からさらに詳細に検討されていくものと期待される。我々が明かにした第2の点は、HIV転写制御に細胞特異的に関わる因子の存在と、その因子が作用するHIV‐LTRの中のcis‐elementの同定である。我々が新規に見いだしたこのcis‐elementはHIV‐LTRの‐121から‐158に存在し、この領域がヒトT細胞株MOLT‐4でHIVの転写を正に調節していることから我々はこの領域をURE(up‐regulation element)と命名した。この領域は単独にHIV転写を制御する因子ではなく、HIV‐LTR中のエンハンサ-(Enhancer)領域の機能を制御する領域である事が明かとなった。、HIVの転写には必須の領域ではないが、この領域の存在はHIVの転写を最大500倍活性化すること、さらに、この領域の活性が細胞特異的であることも見いだした。今後この領域に働く細胞性因子の検索を行なっていく予定である。