著者
山田 佳弘 原 英喜
出版者
身体運動文化学会
雑誌
身体運動文化研究 (ISSN:13404393)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.39-53, 2001-03-31 (Released:2022-03-31)
参考文献数
16

We studied Kyudo shooting performances from the viewpoint of coordination between movement and respiration. Three university male students voluntarily participated in our experiments. Each student, equipped with respiratory measuring devices, shot five arrows in a row. Respiratory responses were picked up by thermal sensor and pressure gauge attached to their nasal cavities. They were tested before and after two years of practice. We recorded their performances on videotape and then overlapped them with respiratory curves and arrow release curves. After these experiments, we recorded those analog curves on paper and analyzed the differences between each subject's pre and post two years practice.Respiratory frequencies from starting motion to release point of one shot decreased after the two years practice in all subjects, espccially the unskillful one. As well, the amplitude of ventilation volume decreased. The skillful subjects synchronized their respiration with their shooting movements. They started inhaling and the moment they began their shooting motion. By using the pressure gauge more than thermal sensor,we found short and strong exhaling immediately after the release of arrow.
著者
高橋 健 原 武志 吉川 武志 下村 順子 鶴見 寿 山田 鉄也 冨田 栄一 森脇 久隆
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.46, no.9, pp.1055-1059, 2005 (Released:2009-07-28)
参考文献数
15

症例は51歳男性。平成12年8月両側頚部リンパ節腫大を主訴に受診。右頚部リンパ節生検にてt(14;18)(q32;q21)を有する濾胞性リンパ腫(Grade 2)(臨床病期IIIA)と診断された。当初無治療にて経過観察されていたが,6カ月後,骨盤内リンパ節腫脹に伴う水腎症を合併したため当科入院となった。CHOP療法4コースに加え,40Gyの放射線療法を施行し部分寛解を得た。治療開始後4カ月にてnumb chin syndromeを呈し,骨髄穿刺にてt(14;18)に加えてt(8;22)(q24;q11)を含む複雑核型を有するBurkitt型形質転換が確認された。急性リンパ性白血病に準じて救援療法を施行するも早期に再燃し,平成13年9月7日死亡した。濾胞性リンパ腫からの早期のBurkitt型形質転換は稀と考えられた。
著者
山田意斎 編
出版者
松前屋書館
巻号頁・発行日
vol.巻之1, 1892
著者
佐々木 宏幸 山田 理紗 佐々木 駿
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.85, no.778, pp.2629-2639, 2020 (Released:2020-12-30)
参考文献数
11
被引用文献数
1

This study focuses on the Rikaisen, a unique alley typology in Iida City, Nagano Prefecture, based on the perspective that the generation of pedestrian activities by utilizing Rikaisens in downtown Iida is an effective measure for the future creation of a unique downtown full of attractions. The revitalization of downtown Iida is an urgent issue for the city, as a new station for the linear motor train will be opened in the outskirts of Iida in 2027. The purpose of this study is to define possibilities and challenges in utilizing Rikaisens and their surrounding buildings for generating pedestrian activities along Rikaisens, and to explore utilization measures and possible implementation processes. The research on Rikaisens is conducted through review of previous studies and literature, questionnaires to residents focusing on utilizing Rikaisens, interviews with people in charge in public and private sectors, and field surveys of the space along 24 Rikaisens in the downtown. Through these researches, the study reveals the following: Regarding the legal situation, a Rikaisen is not regarded as a road defined in the Building Standards Law, which causes multiple planning restrictions for the utilization of Rikaisens and adjacent properties; Regarding residents’ attitudes toward utilization of Rikaisens, in general, many residents are positive, but some neighbors on Rikaisens have concerns and oppositions due to the original purpose of Rikaisen as a disaster prevention passage and the development process with the provision of private properties; Regarding activities relating to Rikaisens, although the city has begun to take a positive stance on utilization, private organizations are confronting stagnation of utilizations due to economic deterioration as well as legal, social and institutional restrictions; Regarding spatial situations, the space along Rikaisens are diverse with various characteristics and does not hinder daytime walking, but on the other hand, Rikaisens are separated from adjacent lots by building walls and fences and with limited residual space except for parking lots, in addition to having a poor nighttime environment. The study defines possibilities and challenges in utilizing Rikaisens and their surrounding buildings based on these findings. Regarding the possibilities, the study defines 1) positive recognition and evaluation of Rikaisens as well as expectations for downtown revitalization by residents, 2) growing city officials’ momentum of utilizing Rikaisens, 3) day-time environment on Rikaisens suitable for utilization, and 4) presence of vacant buildings and underutilized properties as opportunity sites on Rikaisens. On the other hand, regarding the challenges, the study defines 1) neighbors’ concerns about deterioration of living environment by utilizing Rikaisens, 2) legal interpretation of Rikaisens and form of adjacent lots that restrict the utilization of Rikaisens, 3) limit of utilization of Rikaisens only by private organizations, and 4) lack of spatial integration of Rikaisens and their surrounding properties and shortage of destinations on Rikaisens. Finally, the study concludes possible measures and implementation processes for utilizing Rikaisens as follows: 1) examining possible measures of generating pedestrian activities according to the situation of each Rikaisen 2) revising the legal interpretation of Rikaisen, 3) implementing phased development processes from temporary to permanent utilization and building consensus with residents, and 4) promoting improvements, utilization and operation methods through the collaboration between the public and private sectors.
著者
山田 康枝
出版者
近畿大学リエゾンセンター
雑誌
近畿大学研究成果シーズ = Seeds Kinki University
巻号頁・発行日
pp.1,

[概要]血管性認知症、アルツハイマー型認知症などは神経細胞が減少し、神経伝達物質も減少している。また、うつ病や統合失調症のような神経疾患は脳内受容体の不全が原因と考えられている。ヒトの記憶や学習に重要な働きを示し、認知症や精神疾患の発症にも関係しているNMDA 型グルタミン酸受容体に対しアンタゴニスト(拮抗作用)を与えることで認知症への効果、アゴニスト(作動作用)を与えることで神経疾患への効果が期待できる。天然に多く存在するジペプチドの中から新たにNMDA 型グルタミン酸受容体に対して生理活性のあるものを見つけ出し、医薬品として、あるいは保健機能性食品として食生活に応用することで、副作用のない穏やかな効果が期待できる。
著者
山田 知典 河合 浩志
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.76, no.11, pp.1244-1247, 2010-11-05 (Released:2011-05-05)
参考文献数
5
被引用文献数
1 1
著者
山田 千春 末安 明美 西山 章弘
出版者
日本ヒューマンケア科学学会
雑誌
日本ヒューマンケア科学会誌 (ISSN:18826962)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.73-82, 2021 (Released:2021-12-24)
参考文献数
12

本研究は、高齢者のライフヒストリー・インタビューで語られる経験をもとに、高齢者の価値観形成過程に着目しながら、高齢者がどのような価値観に基づいて今を生きているのか、看護系大学生(以下、学生)がどのように捉えているのかを明らかにすることである。学生が捉えた高齢者の価値観形成過程としては、【つらい過去を生きる力に転換】【積み重ねた経験による価値観の形成】【悔いのない生き方の模索】【生き方・死に方の再定義】が抽出された。また、高齢者を支える価値観としては、【平和な日常への感謝】【ありのままの心とからだの受容】【自己への信頼】【人とのつながり】【世代を紡ぐ役割】が明らかとなった。高齢者の長い人生の時間軸に沿った価値観形成過程や、“平和”“自己受容” “人間関係”など現在の高齢者を支えている価値観に着目することは、学生の高齢者の見方を変化させるきっかけとなり、高齢者理解をより深化させる機会となる。
著者
山田 真大 林 和宏 鈴木 章浩 岡本 幸太 小林 良岳 本田 晋也 高田 広章
雑誌
研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS)
巻号頁・発行日
vol.2013-OS-126, no.18, pp.1-7, 2013-07-24

組込み向け機器に利用されるハードウェアの高性能化に伴い,組込み OS として Linux などの汎用 OS が搭載されるようになった.組込み機器では,リアルタイム性が重要視されるため,Linux を採用する場合,カーネルに改良を施すことでリアルタイム性を確保している.また,マルチコア CPU を搭載する組込み機器では,Linux が持つ CPU affinity の機能を用いることで,シングルコアでは不可能であった高負荷時におけるリアルタイム性も確保することが可能になった.しかし,CPU コア毎に存在するカーネルスレッドは CPU affinity を適用することができず,また,この処理がまれに引き起こすタイマのカスケード処理には多くの処理時間を必要とし,リアルタイム性を阻害する原因となる.本論文では,マルチコア CPU の各コアを,リアルタイム性を必要とする CPU コアと不要とする CPU コアに分割し,リアルタイム性を必要とする CPU コアでは,タイマのカスケード処理を発生させないよう事前に対策を施すことで,リアルタイム性を確保する手法を提案する.
著者
住田 佳代 五十嵐 芳暢 鳥塚 尚樹 松下 智哉 阿部 香織 青木 幹雄 漆谷 徹郎 山田 弘 大野 泰雄
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本トキシコロジー学会学術年会 第37回日本トキシコロジー学会学術年会
巻号頁・発行日
pp.246, 2010 (Released:2010-08-18)

【目的】ジメチルスルホキシド(DMSO)は細胞を用いたアッセイにおいて脂溶性の化合物を添加するときによく用いられる。しかし,DMSOはその濃度が高くなると, 細胞毒性を呈することが知られており,DMSOの細胞に対する種々の影響をよく踏まえておくことが必要である。今回,我々はDMSOがヒト凍結肝細胞の遺伝子発 現に与える影響を検討した。 【方法】1.2x106個のヒト凍結肝細胞を6ウエルプレートに播種し,4時間後に培地交換した後,さらに20時間培養した。0,0.1,0.5,0.75,1,2%(v/v)DMSOを 含む培地に交換し,24時間培養した。細胞播種から48時間後に培地及び細胞の全RNAを回収した。培地内のラクテートデヒドロゲナーゼ(LDH)活性を測定し,細胞 毒性を評価した。また,HGU133Plus2.0アレイ(アフィメトリックス社,約55,000プローブ搭載)を用いて網羅的遺伝子発現解析を行い,DMSOの影響を検討した。 【結果】LDH活性を指標とした細胞毒性は,DMSO濃度2%(v/v)まで認められなかった。遺伝子発現データを解析した結果,DMSO濃度0.75%(v/v)において,2倍 以上あるいは1/2以下の発現変動を示した遺伝子数はそれぞれ11個,46個と少なかった。また,薬物代謝酵素の発現への影響を解析した結果,大半の酵素に関して, DMSO濃度0.75%(v/v)までは発現変動の振れ幅が1標準偏差内に収まり,大きな影響は認められなかった。今回得られた結果を総合的に考察すると,少なくとも DMSO濃度0.5%(v/v)までは遺伝子発現データに大きな影響を与えないことが示唆された。現在,ラット初代肝細胞を用いてDMSOの影響を検討中であり,合わせ て報告したい。
著者
山田 武 大平 知佐 大山 ハルミ
出版者
Japanese Society for Therapeutic Radiology and Oncology
雑誌
The Journal of JASTRO (ISSN:10409564)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.89-97, 1997-06-25 (Released:2011-07-11)
参考文献数
23

腫瘍の生物学の研究の進展があれば, その診断法や治療法の改良・進歩が期待される.アポトーシス研究の進展に伴い, 放射線治療の基礎として放射線誘発アポトーシスに対する関心が高まるのは当然である.本稿では, まず, 放射線細胞死研究と, アポトーシス発見とその基本概念の確立との関係, さらに, p53, bcl-2などアポトーシス関連遺伝子の機能と放射線感受性との関係など, 最新の知見を紹介する.最近, DNA損傷に加えて, 放射線細胞死の標的としての膜損傷が, 放射線誘発アポトーシスの分子機構ならびに細胞内情報伝達の研究の進歩に伴い, クローズアップされてきた.さらに, アポトーシス実行過程の引き金となるタンパク質分解の役割と関連遺伝子, 放射線障害・リスクの軽減におけるアポトーシスの役割も注目されている.最後に, 放射線誘発アポトーシス研究において発見された増殖死型アポトーシスの意義について言及する.
著者
内藤 智義 山田 正己 中村 美詠子 尾島 俊之
出版者
一般財団法人 日本健康開発財団
雑誌
日本健康開発雑誌 (ISSN:2432602X)
巻号頁・発行日
pp.202243G01, (Released:2021-08-24)
参考文献数
18

背景・目的 地域在住高齢者における摂食・嚥下機能と生活習慣との関連は、ほとんど明らかにされていない。本研究は、地域在住高齢者の摂食・嚥下機能の特徴及び、摂食・嚥下機能と生活習慣との関連性を分析することを目的とする。方法 地域包括支援センターが運営する口腔機能向上事業に参加した高齢者419名を対象に自記式質問紙調査を行った。有効回答288名(男性58名、女性230名、平均年齢73.6歳)を分析対象とした。調査項目は、基本属性、健康状態、生活習慣、摂食・嚥下機能を調査し、嚥下障害リスクの有無に差があるかをχ2検定で比較した。結果 嚥下障害リスク評価尺度改訂版で、「嚥下障害リスクあり」は72名(25.0%)、「嚥下障害リスクなし」は216名(75.0%)と判定された。準備期・口腔期の嚥下障害の平均得点が最も高く、咽頭期の嚥下障害の平均得点が最も低かった。「嚥下障害リスクあり」は、「嚥下障害リスクなし」より有意に何でも噛める者は少なく、外出する機会がほとんどない者、夜間よく眠れていない者が有意に多かった。考察 嚥下障害リスクとの関連からは、咀嚼機能と外出する機会を維持・改善することの必要性は高く、咀嚼力向上や外出する機会づくりへの支援は嚥下障害を予防する可能性を示唆した。また、嚥下障害リスクは、夜間睡眠に影響する可能性があり、高齢者の嚥下機能改善が睡眠の質を向上させる支援になる可能性が示唆された。
著者
木村 拓哉 馬場 里英 岡部 太郎 藤井 遼 皆川 裕祐 藤田 健亮 角谷 隆史 加茂 徹郎 高井 千尋 山田 宗 鯉沼 俊貴 萩原 祥弘 三角 香世 小林 孝臣 山中 隆広 髙橋 秀徳 小村 賢祥 荒井 大輔 長尾 元太 小西 駿一郎 神元 繁信 仲地 一郎 小倉 崇以
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.95, no.2, pp.147-152, 2021-03-20 (Released:2021-10-02)
参考文献数
13

A preliminary report from a global study showed that remdesivir, a nucleoside analog pro-drug that was originally developed as a therapeutic drug against Ebola virus, may exert clinical efficacy in cases of COVID-19, by shortening the time to recovery. We had the opportunity to use this new drug in the treatment of 7 COVID-19 patients with respiratory failure.
著者
渡邊 裕也 山田 陽介 吉田 司 横山 慶一 三宅 基子 山縣 恵美 山田 実 吉中 康子 木村 みさか Kyoto-Kameokaスタディグループ
出版者
日本運動疫学会
雑誌
運動疫学研究 (ISSN:13475827)
巻号頁・発行日
pp.2014, (Released:2020-12-08)

背景:長寿社会において,最も深刻な社会問題の1つにサルコペニアおよびフレイルがある。高齢者の自立と生活の質を維持するためには,これらを予防することが重要である。本研究では,地域在住高齢者を対象に,自己管理式の包括的介護予防プログラム(Comprehensive geriatric intervention program:CGIP)が身体機能および骨格筋量に及ぼす効果を調査した。我々は,CGIPを自宅で実施する群(自宅型)と自宅での実施に加えて週に一度の集団指導を行う群(教室型)の介入効果を比較した 。 方法:526名の参加者を,居住地区に基づいて2群(教室型 251名,自宅型275名)のいずれかに無作為に割り付けた。低負荷レジスタンストレーニング,身体活動量の増加,口腔機能の改善,栄養ガイドで構成されるCGIPを12週間実施した。参加者全員に,プログラムの説明を含む90分の講義を2回受講するよう促した。参加者にはトレーニングツール(3軸加速度内蔵活動量計,アンクルウエイト,ゴムバンド)と日誌が提供された。教室型介入群は毎週90分のセッションに参加し,その他の日には自身でプログラムを実施した。一方,自宅型介入群はプログラム実施方法の説明のみを受けた。12週間の介入前後に,膝伸展筋力,通常および最大歩行速度,Timed up and go(TUG)テスト,大腿前部筋組織厚などの身体機能を測定し,Intention-to-treat法を用いて分析した。 結果:526名の高齢者のうち,517名(教室型243名 74.0±5.4歳 女性57.2%,自宅型274名 74.0±5.6 女性58.8%)が研究対象として組み入れられた。9名(教室型 8名,自宅型 1名)は介入前の測定に参加していなかったため,解析から除外された。いずれの介入も膝伸展筋力(教室型18.5%,自宅型10.6%),正常歩行速度(教室型3.7%,自宅型2.8%),大腿前部筋組織厚(教室型3.2%,自宅型3.5%)を有意に改善した。なお,膝伸展筋力は教室型でより大きな改善が認められた(P=0.003)。最大歩行速度(教室型 4.7%,自宅型1.8%,P=0.001)およびTUGテスト(教室型 -4.7%,自宅型 -0.2%,P<0.001)は教室型介入群のみで有意に改善した。 結論:本介入プログラムはサルコペニア,フレイルの予防に有効であった。両介入後,ほとんどの身体機能と大腿前部筋組織厚は改善した。自宅型介入は費用対効果が高く,大規模高齢者集団におけるサルコペニア,フレイルの予防に貢献できるかもしれない。
著者
山田 恭子 鍋田 智広 岡 かおり 中條 和光
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.80, no.2, pp.90-97, 2009 (Released:2012-03-06)
参考文献数
34
被引用文献数
4 1

The influence of environmental context on false recognition was investigated by using two lists with different associative structures. Sixteen auditory to-be-remembered lists were presented to the participants. Eight were associated lists, consisting of items that were associated with lure items which were not presented in the study session. The remaining eight were category lists, consisting of category examples. A lure item of each category list was one of the category examples. In the study session, participants were asked to judge how imaginable the items were. The next day, participants engaged in a word recognition test that included the studied items and the lure items. The test was administered visually on a computer display either in the same room as the study session or in a different room. In the associated list condition, reinstatement of the environmental context increased both correct and false recognition. In the category list condition, only false recognition was increased by reinstatement of the environmental context. These results indicate that the reinstatement of the environmental context facilitates false recognition.
著者
有賀 克明 水野 恵子 山田 美香
雑誌
人間文化研究 (ISSN:13480308)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.171-183, 2006-12-24

香港の幼児教育改革で特徴的なのは、幼保一元化(調和)が行政レベルでは既に2004年から開始されていることである。現在の就学前教育・保育は、教育統籌局Education and Manpower Bureauの管轄の幼稚園Kindergarten、社会福利署管轄の幼児園・幼児センターChildcare centerに二分される。2005年9月に両者の行政組織を調和harmonizationさせた。質の高い幼稚園は当然人気が高い。しかし多くの家庭はメイドを雇っていて、その数は20数万人にものぼるため、幼児園(幼児センター)等の役割は相対的に低く、政府による就学前教育への投資は抑制しがちになる。メイドの平均月給は3,500香港ドル(以下、ドルと略称、1ドル=16円程度)前後で、全日制幼児園の平均的な学費2,000数百ドルより高いが、メイドが家事全般をこなしてくれることを考えると割安と言えるので、幼児園よりメイドを選ぶ家庭が多くなるのも当然であろう。