著者
石塚宏紀 AsifHossainKhanMuhammad 岩井将行 瀬崎薫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.507-509, 2012-03-06

現在,ネットワーク上に多種多様な写真画像が散在している.マルチメディアデータベースの分野において,写真画像の特徴から感情を抽出し,感情による写真検索の研究開発が行われてきた.しかしながら,画像処理によって抽出した感情の精度は,不十分であり,検索精度の向上が求められている.一方,メラ付き携帯電話の普及により,ソーシャルメディアには,写真付きの投稿が頻繁に発信されている.そこで,我々は,ソーシャルメディアにおける写真付き投稿から写真に対する感情情報を抽出し,より精度の高い写真感情データベースを提案する.本稿では,写真付き投稿からの感情抽出手法とその評価について述べる.
著者
中下 岬 岩井 将行
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2014論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.96-101, 2014-09-12

食中毒・脱水症状などの家庭内における事故・病気は,特に乳幼児・高齢者が暮らす環境下で発生し易い.そのため,飲料水も腐り易い夏季シーズンでは麦茶等の常設飲料水などの管理にも気を配る必要がある.そこで我々は水位センサ,温度センサ,ジャイロセンサを搭載したスマートボトル,iMugiBottle を提案する.iMugiBottle は飲料水の残量や温度を監視し,利用者に通知することで衛生的かつ数量的に保障された飲料水の提供を目指す.また本システムは将来的に薬品や液状危険物の管理などにも応用可能である.
著者
岩井 一郎 桑原 智祐 平尾 哲二
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.16-21, 2008-03-20 (Released:2010-08-06)
参考文献数
8
被引用文献数
2 3

近年, カルボニル化と呼ばれるタンパク質の変性が角層で知られるようになったが, 肌への影響は不明だった。本研究では「角層の透明度」に焦点を当て, 角層タンパク質カルボニル化の影響とその対応法について検討した。まず粘着テープで採取した角層タンパク質のカルボニル基を蛍光標識し, 画像解析により数値化する方法を開発し, 外界の影響を受けやすい露光部 (顔面) 角層, 角層表層部で角層カルボニル化レベルが高いこと, in vitro UV照射により角層タンパク質がカルボニル化することを示した。さらに, 頬部角層カルボニル化レベルの高い女性では, 視感判定による透明感が低いことを示した。これらより, 外界の影響による角層のカルボニル化が透明感低下の一因と考えられた。実際に角層をin vitroでカルボニル化処理すると角層は不透明に白濁した。さらにアミノ酸L-リジンは角層カルボニル化を抑制し, ヒト皮膚においてもカルボニル化による透明感の低下を抑制した。これらより, 外界の悪影響による角層タンパク質のカルボニル化をL-リジンによって防ぐことで, 角層透明度を保ち, 肌の透明感を向上させることができると考えられた。
著者
李 振海 吉野 博 内海 康雄 小林 仁 阪場 行男 武舎 憲功 岩井 信行
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.83, pp.91-98, 2001-10-25

第3種換気方式の場合,暖房時においては給気口からの冷たい外気が室内に直接導入されるため,温熱的な不快感が形成される可能性が高い.本報では,適切な給気方式を設計するための資料の整備を目的とし,人工気候室内の実大居室を用いて実験を行った.その結果,(1)給気口の吹出し方向は「上向き」,「壁面と平行に放射状」,「壁面とある角度で放射状」,「水平に吹出す」の順に上下温度差が大きくなる.水平に吹出す場合の規準化上下温度差は最大で約0.3である.(2)給気口を窓の上,壁面の上部,中部,下部に設置した場合,平均規準化上下温度差はこの順に大きくなる.(3)全般的にみれば給気口の吹出し風速が上下温度差に及ぼす影響は小さいことが明らかとなった.
著者
河野 仁 渡邊 さつき 岩井 恒敬
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.57, no.8, pp.589-600, 2010-08-31

大気拡散予測に必要な都市下層大気の安定度を得るため,姫路市街地で高さ72mのタワーを使って気温の鉛直分布を1年間測定した.これと並行して建物の屋上で表面温度を測定した.また,夏と秋に各1日,係留気球を使い,地上から270mの高さまで気温を測定した.その結果,次のことがわかった.昼間,下層大気の温位勾配は不安定となり,高さ18mと70mの間の温位減率は夏に大きく,強不安定となり,冬にはやや小さくなる.夜間,地上から建物高さの2〜3倍までの温位勾配は中立に近くなる.この中立層の成因には,ラフネスサブレーヤに生じる強いメカニカル乱流が作用していると考えられる.また,夏の夜間は建物屋上表面温度が気温よりも高い状態が明け方まで持続しており,これも明け方まで中立か弱い不安定状態が残っている原因と考えられる.都市上空に存在する夜間の安定層は年間を通して出現し,安定層の温位勾配は冬季に大きい.その底面高度は建物高さの2〜3倍付近にある.下層大気の2高度(地上18mと70m)の温位差とバルク式表現である建物屋上表面温度と基準高さ(地面からの高さ18m)の温位差に関して,不安定から中立大気状態にかけて高い相関が得られた.この結果は下層大気の安定度の推定に利用できると考えられる.
著者
中北 英一 鈴木 賢士 坪木 和久 大石 哲 川村 誠治 橋口 浩之 高橋 劭 城戸 由能 田中 賢治 中川 勝弘 岩井 宏徳 市川 温 杉本 聡一郎 鈴木 善晴 出世 ゆかり 若月 泰孝 相馬 一義 大東 忠保 山口 弘誠
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2010-04-01

集中豪雨やゲリラ豪雨による水災害軽減のための総合的基礎研究を実施した。最新型偏波レーダーとの同期フィールド基礎観測実験においてビデオゾンデ観測の汎用化をはかることでこれまで夢に描いてきた積乱雲内の多地点連続観測を実現するとともに、ヒートアイランドの影響を受ける都市域での積乱雲形成・発達過程のマルチセンサー同期観測の緒も開いた。それらを土台に積乱雲のモデル化と豪雨予測手法の開発を行い、加えて早期警戒情報提供や水位予測などの水管理に重要な手法をも構築した。特に、開発したゲリラ豪雨の早期探知・危険性予測手法は国土交通省で現業化され試験運用が開始されており、科学的にも社会的にも意義深い貢献を果たした。
著者
酒巻 智宏 岩井 将行 瀬崎 薫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.400, pp.37-42, 2011-01-20
被引用文献数
1

近年,Twitterを初めとしたマイクロブログが注目されており,データマイニングや自然言語処理の分野で多くの研究が行われている.本研究では,Twitterのジオタグを用いて,ユーザの行動範囲とモビリティパターンを推定する.ユーザごとの行動パターンの推定とTweet内容を合わせて,ユーザの行動アシストや大規模マーケティング等に利用できる可能性がある.本研究では,位置情報を元にしたクラスタリングと投稿内容を元にした特徴語の発見により,上記の目的を達成する.
著者
玉井 健三 中川 清昌 藤元 栄輔 中新 敏彦 室木 俊美 押尾 武 松原 完也 加藤 隆三 馬場 利人 岩井 正博 織田 武吉 岡部 孝一 野尻 孝司 北 登代志
出版者
Japanese Stomatological Society
雑誌
日本口腔科学会雑誌 (ISSN:00290297)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.109-118, 1988

最近, 抗生剤の開発はめまぐるしく展開され, 中でもセフェム系抗生剤は数年前から著しい開発が進んでいる。各科臨床でも, 起因菌に感受性の高いセフェム系抗生剤の使用頻度は高い。<BR>今回われわれは, 新たに開発されたエステル型経口セフェム剤T-2588について, 口腔外科手術 (抜歯術を含めて) を施行する患者10名に本剤を投与し, 血清中濃度と歯肉・顎骨への移行濃度を測定した。また, 口腔内感染症20例に本剤を投与し, その臨床効果を検討するとともに, 本剤の有用性・安全性についても検討した。
著者
藤元 栄輔 野尻 孝司 北 登代志 馬場 利人 岩井 正博 織田 武吉 岡部 孝一 松原 完也 加藤 隆三 仲井 雄一 室木 俊美 中新 敏彦 中川 清昌 山本 悦秀
出版者
Japanese Stomatological Society
雑誌
日本口腔科学会雑誌 (ISSN:00290297)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.1-6, 1990

Hospitalized cases of surgical procedure for oral lesions in diabetic patients during 4 years (1984-1987) were investigated in this paper. Thirty-four subject cases were older than 40, and the ratio of male to female was 2 to 1. Twenty-one patients were referred from medical doctors, 9 patients from dentists, and 4 patients visited directly. The distribution of oral diseases in diabetic patients was as follows: 14 cases, inflammatory disorders, 11 cases tumors, 4 cases cysts, 3 cases injuries, and 2 cases others. Thirty-one patients sufferred from not only diabetes mellitus but also other systemic complications. At preoperative precautions 34 patients were controlled, with the advice of physician, for fasting blood glucose was less than 150 mg/dl and ketone bodies were negative. As to results, 28 patients got well, but in 6 patients some problems i. e. slow healing, infections, were observed. In conclusion, the factors related to healing process were discussed.
著者
岩井 俊祐 川本 佳代 橘 啓八郎
出版者
日本教育メディア学会
雑誌
教育メディア研究 (ISSN:13409352)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.13-25, 2001-03-30

ハイパーメディア学習は、構成主義的学習観を実現する学習の1つとして期待されている。さらに、コンピュータネットワークの発達に伴い、共同学習への応用が可能となった。ハイパーメディアを用いた共同学習では、学習者が、自身の自主性、興味・関心、発想などに応じた学習を行い、異なる思考や経験を交流し、たがいに気付かなかったことを発見しながら創造的学習を行うことが期待できる。本研究では、その創造的学習への可能性を示し、さらに、学習者特性として社交性を考慮した分析を行った。その結果、社交性の高い学習者には「特恵モデル」、低い学習者には「補償モデル」として創造的学習を促進することが分かった。このことから、ハイパーメディアを用いた共同学習は、創造的学習を促進する動機付けとなり、学習者が主体的に考え、自分を表現し、自立的で積極的な姿勢を身に付けるのに効果的な学習であると考えられる。
著者
岩井 俊一
出版者
上智大学
雑誌
上智大学仏語・仏文学論集 (ISSN:02881934)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.1-10, 1994-03-20
著者
岩井 邦久 森永 八江 西嶋 智彦
出版者
青森県立保健大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

フラボノイドは抗酸化活性等の保健効果が期待されているが、吸収性が低い。我々は、ペクチンがフラボノイドの吸収を促進する作用とそれによる生理的影響について検討した。その結果、フラボノイドの水酸基が多いことやカルボニル基の有無等が作用に関与していることを明らかにした。また、ケルセチンの吸収はペクチンの摂取量依存的に増加し、それによって低密度リポタンパク質 (LDL) の酸化抵抗性も強まることも明らかになった。これらの結果は、ペクチンの新しい作用を示す可能性があると共に、フラボノイドの吸収性向上にアプローチするものである。
著者
岩井 健次
出版者
日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.35-42, 1986-09-30

児童に不快、不安を与えずしかも対人的相互作用が成立するところの児童と教師との距離(最適空間)を明らかにするため、5名の精神遅滞児がすわる座席の位置について観察を行った。その結果、児童はそれぞれ一定の座席を占める傾向がみられた。その理由について、学校生活の様子及びハンカチ落としゲームの観察結果を通して考察を行った。そして、言語の発達に遅れを示す児童ほど教師に近い位置をとると考えられ、それは表情、動作といった非言語的なものから教師の指示内容や反応をとらえようとするためであると考えられた。言語の発達に遅れを示す精神遅滞児にとって教師から遠い位置は教師の表情をみることができず気づかれや不安を与える。それ故、これらの児童とかかわる際の最適空間を設定する上で、言語の発達の遅れという視点からみていく必要があると考えられた。
著者
伊藤 ちひろ 岩井原 瑞穂 上林 弥彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DC, ディペンダブルコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.378, pp.13-18, 2002-10-11

インターネットの発展により、電子商取引の機会が増大している。電子商取引の特徴は、互いに会ったことのないような当事者間での金品の授受が行われることである。このような取引では、認証などの手段によってあらかじめ取引相手の身元が保証される訳ではない。従って、相手を完全に信頼した取引を行うことは困難となるため、相手のリスクを考慮した機構が必要である。本稿では、このようなリスク管理のために分割送付を行う商品と代金の交換機構において,取引が中断された場合の回復プロトコロルについて述べる.また、また、取引の中止によって起こり得る損害の回復方法として、保険の導入について述べる。