著者
中牧 弘允 陳 天璽 廣瀬 浩二郎 日置 弘一郎 廣山 謙介 澤野 雅彦 三井 泉 竹内 恵行 澤木 聖子 出口 竜也 周佐 喜和 大石 徹 王 英燕 秦 兆雄 曹 斗燮 岩井 洋 市川 文彦 住原 則也 出口 正之 李 妍〓
出版者
国立民族学博物館
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009

上海万博のテーマに沿って、展示やイベントに見られる近未来の望ましい都市文化、都市生活のありようを研究した。追究したテーマは主に聖空間、国家、都市、企業にかかわるものであり、国威発揚、経済効果、生活様式の変化などに注目した。上海万博は、上海を「龍頭」として発展する現代中国を中心に、それをとりまく国際環境の縮図を一つの世界観として内外に提示したといえる。
著者
岩井 浩 小川 晃一 畠中 順子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.89, no.5, pp.784-793, 2006-05-01
被引用文献数
4

携帯電話端末を人体の正面で保持する姿勢(PDA:Personal Digital Assistance姿勢)を高精度に模擬したi携帯電話端末アンテナ電磁評価用のリアル形状上半身擬似人体を作製した.寸法は日本人34,000人の統計データの平均値に基づいており,44人の20〜30歳代男性に対してPDA姿勢で38個所に及ぶ計測部位の計測値の平均を用いて決定した.擬似人体の肩と肘にそれぞれ上下・前後に移動可能となる機構を設け,手首が仰角方向に回転可能となる機構を設けることにより,姿勢の個人差により生じる端末と人体との相対位置関係を調整可能とした.直方体状の金属筐体に装着された素子長が1/4波長のホイップアンテナを用いて擬似人体の放射特性を検証した結果,日本人の平均に近い身長及び体重を有する人体と放射指向性及びPAG(Pattern Average Gain)がよく一致していることを確認した.
著者
岩井 儀雄
出版者
鳥取大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究では,草木などの揺れにより背景領域を物体として検出してしまう問題と,背景色と同じ物体は抽出することが出来ない問題に対して,人物領域を安定に抽出する方法を開発する.しかしながら,この2つの問題はトレードオフの関係にあり,草木の揺れなどに対応しようとして,安易に背景の範囲を広げてしまうと,背景色が多くなり,物体の検出率が落ちてしまう.そのため,事例データベースに基づく手法により,安定的に人物領域を抽出できる手法を開発し,数値的には遜色のない抽出性能を得られた.
著者
井上 誠 高廣 政彦 川淵 浩之 島 政司 岩井 正雄
出版者
富山高等専門学校
雑誌
富山工業高等専門学校紀要 (ISSN:03864413)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.15-18, 2004-03

In this study, as a process applicable also to recycling, the commercial magnesium alloy was used as materials, the obtained condensation thing was melted and cast in the high frequency power for vacuum melting furnace after vacuum distillation refining, and a mechanical property and corrosion resistance were investigated. The Vickers hardness number of the casting material of 4N becomes small 10 orders compared with the casting material and extrusion material of 3N. Although the ultimate tensile strength and 0.2% proof strength of casting material of 4N became small compared with the casting material of C-3N, growth becomes large about 5% with a little less than 20%. The corrosion rate of the casting material of 4N does not change with a commercial magnesium alloy, but becomes quite small compared with the casting material of C-3N.
著者
谷本 潤 萩島 理 諫山 由紀子 岩井 雄志
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.161, pp.35-39, 2010-08-05
参考文献数
5

空調発停行為を含む生活行為のばらつきを考慮したユーティリティデマンドを高時間分解能で予測するTotal Utility Demand Prediction System(TUD-PS)を適用して,集合住宅1住戸における冷暖房の期間負荷および最大負荷の基本特性,居住者の暑さ寒さ恕限度の影響等を検討した.
著者
冨谷 至 矢木 毅 岩井 茂樹 赤松 明彦 古勝 隆一 伊藤 孝夫 藤田 弘夫
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2002

「東アジアの法と社会」という研究題目の下、4年間に渡って続けてきた我々の共同研究の成果として、以下の成果を報告する。第一は、国内国外で二度にわたって国際シンポジウムをおこない、東アジアにおける空間的、時間的座標のうえに死刑・死罪を考え、各時代、各地域の相違が浮き彫りにされたことである。その適用理念は、応報にあるのではなく、一に予防と威嚇にあることである。それは今日の中国の死刑に実態をみれば、罪と罰が均衡をかくこと、死刑廃止の議論が希薄であることからもわかる。各担当者の課題を深めて論文にした当研究の成果報告『東アジアにおける死刑』(科学研究費成果報告:冨谷篇)において、かかる東アジアの死刑の歴史的背景、本質が明らかにされている。報告書には、スウェーデンのシンポジウムには、参加できなかった藤田弘夫、岩井茂樹、周東平の各論考の収録し、社会学の視座からの死刑問題の考察、現代中国の死刑制度をテーマとする。さらに報告書は、さきの平成15年のセミナーの報告も加えたもので、英語でなされたセミナーの報告は、英文で、その後の主として日本側の研究分担者、および周東平論文は日本語で掲載している。なお、本研究のさらなる成果として、京都大学学術出版会から、平成19年に『東アジアにおける死刑』(仮題)を出版する予定である。我々の研究成果が今日の日本の死刑問題を考える上で、寄与できるのではないかと自負している。
著者
岩崎 俊樹 山崎 剛 余 偉明 大林 茂 松島 大 菅野 洋光 佐々木 華織 石井 昌憲 岩井 宏徳 野田 暁
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

ダウンスケール手法に基づくメソスケール予報システムを作成し、農業気象と航空気象へ高度利用法を検討した。予測精度を向上させるためには、物理過程を改良し、初期条件と境界条件を最適化することが重要であることが示された。農業分野では、清川だしの強風といもち病の予測可能性を明らかにした。航空分野では、ドップラーライダーとダウンスケールシステムを組み合わせた、空港気象監視予測システムの可能性を検討した。
著者
畠 直志 岩井 儀雄 谷内田 正彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.81, no.9, pp.1983-1992, 1998-09-25
参考文献数
25
被引用文献数
28

本研究では, 接触型センサやマーカなどを装着することなく, また背景や人物が異なった場合などの環境の変化にもよらない人物のジェスチャを認識するロバストなシステムを提案する.本手法は, カメラから得られる動画像において人物の動き情報に注目し, 画像上の各点の動き(オプティカルフロー)を抽出する.そして, 得られた動き情報をKL展開(Karhunen-Loeve Expansion)することでジェスチャ空間を作成する.入力された動き情報は, そのジェスチャ空間に投影して次元圧縮し, 1次元のシンボルに変換する.得られたシンボル系列を解析する方法としてHMM(隠れマルコフモデル)を用いる.シンボルの時系列をHMMで学習させ, 各HMM内でのゆう度を計算し, 最大となるHMMのモデルを選択することで認識を行う.このシステムを評価するために, 楽器を演奏するジェスチャをサンプル画像として用い, 異なる環境のもとで学習者以外の人物によるジェスチャ認識の実験や, 主成分数を変えたときの認識率の実験を行った.
著者
岩井 輝男 中西 正和
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 記号処理研究会報告
巻号頁・発行日
vol.93, no.52, pp.9-16, 1993-06-18

Lisp ServerはMach OS 3.0 と似ていて,単純な機能とLispインタプリタを備えたOSである.この基本となる考えはシンプルで,拡張性のあるカーネルの通信を持っている.この目的はすべてのOSの処理がカーネルを通してユーザプログラム(スレッド)間の通信で可能になるまで,OSの機能をカーネルの外に出すことである.極端に言えば,カーネルはユーザプログラム間の通信をサポートするだけとなる.このような思想のもとに設計したLisp ServerはMulti-User Multi-Threadであり,すべてのLispのセルを共有した,環境をユーザに与えるOSである.
著者
湯之上 隆 鈴木 淳 大塚 英二 大友 一雄 保谷 徹 岩井 淳 杉本 史子 横山 伊徳
出版者
静岡大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

静岡県を調査主体とする江川文庫史料西蔵調査事業と連携して調査研究を進めた。平成24年3月刊行の静岡県文化財調査報告書第63集『江川文庫古文書史料調査報告書』4冊により、約30, 000点の古文書を目録化した。本研究の前提となる第1次調査分の約20, 000点と合わせた約50, 000点にのぼる古文書調査はほぼ完了し、本研究の所期の目的は完遂した。江川文庫研究会を5回開催し、調査研究成果の公表と情報の共有を図った。国文学研究資料館の「伊豆韮山江川家文書データベース」により、調査成果を公開した。
著者
河村 繕範 中村 博文 岩井 保則 奥野 健二
出版者
社団法人プラズマ・核融合学会
雑誌
プラズマ・核融合学会誌 (ISSN:09187928)
巻号頁・発行日
vol.86, no.4, pp.250-256, 2010-04-25

核融合炉では投入する燃料のほとんどは反応することなく排出される.したがって,排気される燃料を再利用するシステムが不可欠である.また,炉心を取り巻くブランケットで核融合中性子とリチウムを反応させトリチウムを製造し燃料とする.これら燃料システムの研究開発では,大量トリチウム取扱施設を有する米国との協力が大きな位置を占めることとなった.本章では,燃料システム技術開発を中心に日米協力の成果を紹介する.
著者
宮城 光信 松浦 祐司 石 芸尉 佐藤 俊一 岩井 克全
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2002

高強度・超短パルスのレーザ光の照射に生体組織のアブレーションは,生体に対して,安全・無痛など,従来に無い効果が期待される.そこで本研究では,誘電体内装金属中空ファイバを用いることにより,近赤外波長帯でのフェムト秒レーザ,及び高出力Nd : YAGレーザ用のフレキシブル伝送システムを構築することを目的として次の研究を行った.1.超鏡面・高強度を有する銀中空ファイバの製作法:従来の銀鏡反応の見直しを行った結果,塩化スズ水溶液を用いて前処理を行うことにより,銀薄膜の表面粗さが低減されることが明らかになった.また,ポリマー保護層を付加した高強度ファイバについても検討を行った.2.誘電体ポリマー膜の成膜機構の研究と一様成膜の実現さまざまな成膜条件を実験的に検討することにより,その成膜機構を明らかにし,より高い一様性を持つ,ポリマー薄膜の生成を実現した.3.銀中空ファイバ内面の超平滑化の検討銀鏡反応の際に,塩化スズ水溶液や,ポリシラザン溶液などを用いた各種の前処理を行い,母材ガラスチューブ内面の活性化を図ることにより,生成した銀薄膜の表面粗さが従来の1/3以下となる,5nm以下を実現した.4.GWクラスNd : YAGレーザ用中空ファイバの製作と評価内面を平滑化した中空ファイバを用いて,尖頭出力がMWからGWクラスのNd : YAGレーザパルス伝送を試みた.5.ポリマー内装中空ファイバの超低損失化の検討ポリマー内装中空ファイバのポリマー薄膜形成時に,有機溶剤雰囲気中での成膜を行うことにより,ポリマー薄膜の均一化,および表面の超平滑化をはかった.6.QスイッチNd : YAGレーザ用中空ファイバの評価とパワー耐久性の改善低損失化した中空ファイバを用いて,尖頭出力がMWからGWクラスのNd : YAGレーザパルス伝送を試みた.
著者
岩井 俊昭 古西 宏治 石井 勝弘 井上 久遠
出版者
一般社団法人 レーザー学会
雑誌
レーザー研究 (ISSN:03870200)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.70-74, 2002-02-15 (Released:2009-10-21)
参考文献数
17

The colloidal crystallization of fine particles is a phenomenon of great interest in connection with the research on the fabrication of photonic crystals. This paper describes a newly proposed method, in which self-arrangement and self-assembly of particles are generated under radiation force, i.e. gradient and scattering forces, and capillary force, respectively. The hexagonal structure in the Fourier-transformed patterns of 2D colloidal crystals shows that the triangular lattice structure is successfully fabricated by the proposed method. This paper is concerned with the principle of newly proposed method, capturing and self-arranging particles by radiation pressure, self-assembling particles by the desiccation process, the enlarging of colloid crystal, and the verification of the triangular lattice structure.
著者
木村 進一 鹿園 直建 野原 昌人 岩井 修平
出版者
一般社団法人日本応用地質学会
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.281-294, 1999-12-10
被引用文献数
9 5

酸化的環境下における堆積岩中の微量・希土類元素の挙動を知ることを目的とし, 中新統女川層の頁岩, 珪質頁岩の化学的風化に伴う鉱物学的, 地球化学的変動について検討を行った.新鮮岩石の黄鉄鉱は風化岩石において消失し, 水酸化鉄が生成される.全岩中のP, Mn, Co, Ni, Cu, Mo, Pb, U, REEs含有量は, 新鮮岩石と風化岩石とで著しい組成の相違が認められる.風化岩石におけるP, V, Mo, Cr, Pb, U, REEsの減少率はFe_2O_3~*付加率が多い試料ほど少なくなる傾向が認められ, このことは風化により溶脱された微量・希土類元素は水酸化鉄に吸着され, 再び岩石に濃集することを示すのだろう.ただし, 頁岩と珪質頁岩とでは, 水酸化鉄による溶脱元素の吸着率に相違が認められる.頁岩風化岩石の水酸化鉄の元素吸着率は珪質頁岩におけるものより全般的に少ない.頁岩と珪質頁岩の鉱物組成を基に考察すると, 黄鉄鉱に富む頁岩においては, 珪質頁岩より低いpH条件で風化が進行したため, 溶存化学種と水酸化鉄の電荷的性質が変化し, それほど元素は有効に水酸化鉄に吸着されなかったと推察される.