著者
島田 たかし
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.167-170, 1999-04-01 (Released:2017-05-25)
参考文献数
4

利用者から質問があった時, その利用者(と情報要求)を知るために行うのがレファレンス・インタビューである。レファレンス・インタビューの技術とは, 広義な意味では資料を探し出す能力のことである。この部分は「経験」が大きな比重を占める。一方, 実際に行う「インタビューの方法」の部分はマニュアル化しやすい。これが狭義の意味でのレファレンス・インタビューの「技術」である。本稿では, どこまでが「技術」であり, どこからが「経験」であるかを, 事例を参考に考察する。
著者
松藤 哲義 島田 神生 高橋 寿
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug Delivery System (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.30, no.5, pp.433-445, 2015-11-25 (Released:2016-02-25)
参考文献数
15

抗肥満・抗糖尿病薬の標的であるbombesin receptor subtype-3(BRS-3)は中枢系のほか、末梢系の消化管にも発現している。Merck社の中枢系作用型BRS-3アゴニストはラットやイヌで抗肥満作用を示すものの、副作用として体温・血圧上昇、心拍数増加が見られた。そこで筆者らは消化管BRS-3へ選択的に作用する、より安全性の高い薬剤の開発を目指した。自社化合物とMerck社化合物の構造類似性から新規分子骨格をデザインし、極性基導入によって中枢移行性の低下を実現した。さらにごくわずかな中枢系曝露を回避するため、生体内代謝によって不活性化するアンテドラッグ5cを考案した。5cはマウス単回投与で摂食抑制作用を示すと共に、イヌ心血管系リスク評価では心拍数・血圧変動の減弱傾向を確認し、薬効と中枢系副作用回避の両立を達成した。
著者
野村 紘一 西 美智子 島田 保昭
出版者
日本獸医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.p54-57, 1988-01
著者
島田 貴史
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.54, no.6, pp.316-324, 2011 (Released:2011-09-01)
被引用文献数
3 1

慶應義塾大学で平成22年度から行われている電子学術書利用実験プロジェクトに関する,図書館の実務担当者による私的な中間報告。同実験は,学術出版社や協力企業と共同で,電子化した学術書(和書)を学内に提供する実証実験を行い,大学図書館に対して学術書を中心とする電子書籍を提供するモデルの可能性についての検討を行っている。同実験プロジェクトの意義や目的,特徴などについて,実験を通してわかってきたことを報告する。特に,学生モニターに対するアンケート調査から見えてきた学生が感じる電子化された学術書のイメージ,大学図書館が電子化を進める必要のある書籍,実験システムを動かしてみてわかった日本語における電子書籍に関する技術的な現状と課題の3点が中心となる。
著者
植田 睦之 島田 泰夫 有澤 雄三 樋口 広芳
出版者
特定非営利活動法人バードリサーチ
雑誌
Bird Research (ISSN:18801587)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.A9-A18, 2009 (Released:2009-09-16)
参考文献数
12
被引用文献数
1

全国31か所で2001年から運用されているウィンドプロファイラという風を観測するためのレーダーに渡り鳥を中心とした鳥からのエコーが映ることが知られている.そこで,2003年 8月から2007年12月の記録を使って,全国的な渡り鳥の状況について記載した.いずれの地域でも 4月から 6月にかけての春期と 8月から11月にかけての秋期の夜間に「鳥エコー」が多く記録された.またその時期は地域によって異なっており,北の地域は南の地域と比べて春は遅く,秋は早かった.渡りは日没 1~3時間程度後から活発になる日が多く,夜半過ぎからは徐々に少なくなった.春の渡りは秋に比べて,日没後に活発になるまでの時間が早く,秋の渡りでは季節の進行に従って,活発になる時刻の日没後の経過時間が短くなる傾向があった.地域的にみると,春の渡りは日本海側で多く,秋は太平洋側も多いという違いがあった.国外では,レーダーをもちいた渡り鳥の生息状況のモニタリングが行なわれているが,日本でもこのウィンドプロファイラを使うことでそれが可能になると考えられ,標識調査等の情報と合わせることでより意味のあるものにできると思われる.
著者
瀬川 遥子 島田 由美子 藤井 さやか
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.1187-1194, 2023-10-25 (Released:2023-10-25)
参考文献数
20

筑波研究学園都市では、1980年の概成から40年が経ち、国家公務員宿舎の廃止や事業予定地の売却に伴う民間事業者による開発が相次ぎ、住宅地開発が加速している。従前の公務員宿舎地区では、エリア全体に適用される「計画標準」という開発ルールによって、空間デザインの統一や敷地間の連続性が図られ、研究学園都市の空間資源を創出していた。計画標準に代わる誘導策として、2010年より宿舎跡地に「地区計画」が策定されている。本研究ではこの地区計画に着目し、規定内容及び形成された空間の質に対する評価から、地区計画が研究学園都市の空間資源の継承に果たす役割と課題を明らかにすることを目的とする。地区計画作成内容、現地調査、規定項目と実際の開発状況の分析から、現行の地区計画では開発ボリュームの増大はコントロールできていないが、反対に、かきやさくの構成と緑については、一定の誘導効果をあげていることが明らかになった。
著者
島田 隆史 金生 由紀子 笠井 清登 佐々木 司
出版者
日本生物学的精神医学会
雑誌
日本生物学的精神医学会誌 (ISSN:21866619)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.201-204, 2012 (Released:2017-02-16)
参考文献数
19

近年行われた大規模な双生児研究から,自閉症スペクトラム障害(ASD)において早期環境要因の関与は従来考えられていたよりも大きい可能性が示唆された。一方で,ASDをはじめとする,発達障害の有病率増加が問題となっており,それにはpopulation全体に影響するような環境要因が加わっている可能性が考えられる。そのような環境要因として,近年増加の一途をたどっている高齢出産や,それに伴う体外受精や顕微授精といった生殖補助医療(ART)の増加など,受精―妊娠に関わる環境の変化が候補に挙がる。これまでに,ART とASDとの関連ついての研究が複数行われているが,相反する結果が報告され,その関連は明らかでない。また注意欠如/多動性障害とARTについては,弱いながらも有意な関連を認めるとする報告がある。1990年代以降,わが国で急激に増加してきているARTは,自然妊娠とは異なり人の手が加わり,特に胚操作の時期とエピゲノム形成や初期の体細胞分裂の時期が重なることからも,発達障害を含めたART児の長期的なフォローアップ調査は重要である。このような研究から,ARTが更に安全な治療法として発展することが望まれている。
著者
島田 智人 柴﨑 茜 前島 秀明 浅野 亘
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.207-215, 2023 (Released:2023-09-30)
参考文献数
26

ニホンナシ花粉の国内自給率向上のため,花粉採取効率を向上させる技術を検討した.腋花芽利用品種における樹形は,低樹高で主枝先端を隣接樹にジョイント接ぎ木する低樹高ジョイント仕立てが,直線的な樹形であることや,花蕾採取作業に脚立を要さないことなどから,立木仕立ておよび,棚仕立てより時間当たり花蕾採取量が多く,採取効率が向上した.また,低樹高ジョイント仕立ては,株仕立てや,低樹高でジョイント接ぎ木を行わない場合より,中庸な新梢の発生が多く,樹列当たりの花芽数が多くなることが明らかになった.採取方法は,選択採取より一斉採取が,3分咲きや7分咲きより5分咲きでの採取が,時間当たり純花粉採取量および花粉発芽率の点で効率的であることが明らかになった.また,‘新興’における5種の植物成長調節剤の効果を検討したところ,ジベレリン生合成阻害剤であるダミノジッド,パクロブトラゾール,およびエチレン活性剤であるエテホンの処理が,腋花芽着生率に有効であることが確認された.
著者
大賀 淳子 庄子 和夫 島田 凉子
出版者
日本心身健康科学会
雑誌
心身健康科学 (ISSN:18826881)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.77-89, 2018 (Released:2018-11-01)
参考文献数
51

本研究は,生徒の自己効力感への学校登山の影響について明らかにすることを目的とした.長野県の山への登山を行った2つの中学と2つの高校の生徒(登山参加者531人,登山をしなかった対照群73人)を対象として,登山前,後,1ヶ月後(登山をしなかった対照群では相当時)における自己効力感の測定を行った.また,登山を行った生徒には登山後に,Banduraの4つの情報源,波多野らの5つの条件,および登山での体験に関する質問紙調査を行った.その結果,登山に参加した生徒の自己効力感は登山後に有意に上昇し,1ヶ月後まで保たれていた.これに対して,対照群の自己効力感に変化はみられなかった.また,登山前の自己効力感が低かった生徒のほうが登山による自己効力感の上昇が大きかった.登山における自己効力感の変化への関連要因は「山の自然の印象」,Banduraの「代理的経験」,および波多野らの「他者との暖かいやりとり」であった.したがって,学校登山においては,山の自然に心を動かされることに加えて,友人の頑張る姿から刺激を受けたり,友人との暖かなやりとりを通じて,生徒の自己効力感が上昇すると考えられた.
著者
島田 洋子 伊藤 慶彦 米田 稔 森澤 眞輔
出版者
一般社団法人日本リスク学会
雑誌
日本リスク研究学会誌 (ISSN:09155465)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.25-32, 2012 (Released:2012-07-26)
参考文献数
37

Before the Fukushima Daiichi nuclear power plant accident, radionuclide like 137Cs released from atmospheric nuclear detonation tests and the Chernobyl accident has been transported worldwide in the environment and finally taken up by humans through various pathways. In this research, dietary intake of 137Cs and the health risks caused by prolonged radioactive global environment contamination were evaluated age-dependently for the reference Japanese since 1945 until 2010 by using the mathematical model for the evaluation of global distribution of 137Cs with food ingestion and domestic and international food supply model. The model estimates were compared with the monitoring data of 137Cs in Japanese total diet and 137Cs concentration in food as an attempt at validation. The results of this evaluation would be useful for understanding the background situations without the Fukushima accident and give important information for the radiological health risk assessment of the accident.
著者
正岡 亜紀 上野 茂昭 島田 玲子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成28年度大会(一社)日本調理科学会
巻号頁・発行日
pp.24, 2016 (Released:2016-08-28)

【目的】パウンドケーキは本来、砂糖、小麦粉、バター、卵を同量用いて作られる。バターは乳製品であり、乳製品アレルギーを持つ人はパウンドケーキを食べることができない。また、アレルギーではない人にとっても、バター中に多量に含まれる飽和脂肪酸は過剰摂取による生活習慣病や動脈硬化の促進が懸念されている。その上、バターはサラダ油と比べると高価である。そこで、安価で乳製品アレルギーを持つ人にも食べられるパウンドケーキの調製を目的とし、バターをサラダ油に置換した場合の物性や食味に及ぼす影響を調べた。 【方法】バターを用いた一般的なパウンドケーキをバター試料、バターを同重量のサラダ油に置換したものをサラダ油試料、バター試料と水分量、油分量、塩分量が同じになるようサラダ油、水、食塩で置換したものをサラダ油+水試料として、バターを溶かして最後に添加する共立て法によって生地の調製を行った。生地の粘度や比容積、焙焼中の生地の温度履歴、焙焼後の試料の比容積、物性、色の測定を行った。また、それぞれの試料の経時変化による影響を3日間、6日間保存することで検討した。 【結果】生地の測定では、比容積は、他の試料に比べてサラダ油+水試料が大きかった。粘度は、他の試料に比べてサラダ油試料が大きかった。サラダ油試料の中心部の温度が焙焼開始から20分後頃まで最も高温で、途中、温度上昇が緩慢になる現象が見られた。焙焼後の試料の比容積はバター試料が他の試料に比べて小さかった。かたさはバター試料、サラダ油試料、サラダ油+水試料の順にかたかった。凝集性は、かたさの値が大きなもの程小さくなった。保存によってすべての試料がかたくなり、凝集性は小さくなった。
著者
小川 壮寛 松下 明 中島 利裕 守安 洋子 島田 憲一 江川 孝 五味田 裕 髙橋 正志 髙見 陽一郎
出版者
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
雑誌
日本プライマリ・ケア連合学会誌 (ISSN:21852928)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.302-307, 2013 (Released:2014-01-10)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

目的 : 共同薬物治療管理 (CDTM) を地域医療に導入するための方略の一つとして, 事前に処方医と事後報告を行うポジティブリストを作成し, 疑義照会を事後報告へ切り替えることによる効果を検証した.方法 : 事後報告に替えることのできる疑義照会をリソルブ疑義と定義した上で, ポジティブリストに基づく事後報告への切り替えを行い, その効果をリソルブ疑義の件数, 保険点数およびジェネリック医薬品使用率の変化を調査することにより評価した.結果 : 医師の治療計画を変更することなく, ポジティブリストにより178件 (疑義照会全体の22.7%) の疑義照会を事後報告に替えることができ, 疑義照会にかかる時間を大幅に短縮することができた. これにより保険点数は17,455点削減でき, ジェネリック医薬品使用率は46.6%まで上昇した.結論 : ポジティブリストに基づく薬剤師自身の判断で疑義照会を事後報告に切り替えることにより, 疑義照会実施件数および医療費削減とジェネリック医薬品使用率上昇を可能とした.
著者
石澤 亜耶乃 島田 英昭
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.245-253, 2014-06-01 (Released:2015-02-10)
参考文献数
20
被引用文献数
1

Empathic responding is divided into the following two types: parallel and reactive. In the framework of a dual-process theory, our hypothesis is that parallel responding depends on system 1, which operates fast, automatically, and unconsciously, and that reactive responding is controlled by system 2, which operates slowly but serves as the basis of rationality. We investigated the hypothesis by means of manipulating the load of working memory which was an essential element for system 2. Participants read a story of an unhappy person with a memory task, in which they were required to memorize underlined words and recall them after reading it, and then answered the parallel and reactive responding scales. As a result, high working memory load, in which condition participants were required to memorize more words, led to lower re-active responding than low working memory load, but the difference was not shown in parallel responding. This result affirms our hypothesis.
著者
大坪 庸介 島田 康弘 森永 今日子 三沢 良
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.85-91, 2003 (Released:2004-02-17)
参考文献数
16
被引用文献数
8 6

本研究では,日本の医療機関において職種内・間の地位格差により円滑なコミュニケーションが阻害されることがあるかどうかを,質問紙調査により検討した。質問紙では,職場の特定の対象が投薬量を間違っているのではないかと感じられる場面を想定してもらい,その相手に対してエラーの指摘をするのにどの程度の抵抗感を感じるかを尋ねた。調査対象は医師・看護師・薬剤師であり,それぞれの対象者ごとに同僚・先輩・後輩・その他の職種などを指摘対象として想定してもらった。結果は,同職種内では後輩より同期の相手に,同期より先輩に対して指摘に抵抗感があることを示していた。また,異職種間でも,看護師・薬剤師が医師に対して指摘する場合の抵抗感の方が,医師が看護師・薬剤師に対して指摘を行う場合の抵抗感よりも強かった。したがって,職種内・間の両方で程度の差こそあれ地位格差によるエラー指摘への抵抗感が存在することが示された。また,エラー指摘の抵抗感の程度には病院差があることも示された。今回の質問紙調査の限界と,今後,医療事故を減らしていくために必要とされる研究について考察した。

4 0 0 0 OA 早春

著者
島田清次郎 著
出版者
聚英閣
巻号頁・発行日
1920
著者
三宅 弘一 島田 隆
出版者
日本医科大学医学会
雑誌
日本医科大学医学会雑誌 (ISSN:13498975)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.150-156, 2012 (Released:2012-05-30)
参考文献数
10

Viral vectors are powerful tools for gene delivery and expression both in vitro and in vivo. Recently, many types of viral vectors have become commercially available and are easily used. It is important to choose appropriate viral vectors according to target cells and organs. In this technical note, we describe the characteristics of viral vectors and how to choose the appropriate viral vector to transduce target cells in vitro.