著者
中澤 知洋 森 浩二 村上 弘志 久保田 あや 寺田 幸功 谷津 陽一 馬場 彩 幸村 孝由 内山 泰伸 斉藤 新也 北山 哲 高橋 忠幸 渡辺 伸 中島 真也 萩野 浩一 松本 浩典 古澤 彰浩 鶴 剛 上田 佳宏 田中 孝明 内田 裕之 武田 彩希 常深 博 中嶋 大 信川 正順 太田 直美 粟木 久光 寺島 雄一 深沢 泰司 高橋 弘充 大野 雅功 岡島 崇 山口 弘悦 森 英之 小高 裕和 他FORCE WG
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集 72.1 (ISSN:21890803)
巻号頁・発行日
pp.508, 2017 (Released:2018-04-19)

NGHXTあらため、FORCE衛星は1-80 keVの広帯域X線を高感度で撮像分光し、まだ見ぬ隠されたブラックホールや超新星残骸のフィラメントでの粒子加速の探査を目指している。2016年に変更した計画の内容、検出器および望遠鏡の開発状況、およびサイエンス検討の進捗を報告する。
著者
植松 洋子 平田 恵子 飯田 憲司 斉藤 和夫
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.23-29_1, 2000-02-25 (Released:2009-12-11)
参考文献数
13
被引用文献数
8 8

缶詰食品及びレトルト食品 (共に水産加工食品) 中に缶詰の内面コーティングや包装材から溶出したビスフェノールAジグリシジルエーテル (BADGE), そのダイマー及びトリマー, ビスフェノールFジグリシジルエーテル (BFDGE), 3つの環よりなるノボラックグリシジルエーテル (3-ring NOGE), BADGE・2HCl付加物などのBADGE関連化合物を, 順相のHPLCにより分析した. BADGEは缶詰食品26試料中12試料から, 最高0.9mg/kg検出された. ダイマー及びトリマーを合わせた最高値は15mg/kgに達した. BFDGE及び 3-ring NOGE も4試料から合計で最高6.9mg/kg検出された. また, BADGE・2HCl付加物が2試料から検出された. 更にレトルト食品2試料中1試料からBADGEが1.1mg/kg, そのダイマーが1.2mg/kg検出されたが, これらはプラスチックフィルムやアルミニウム箔を貼り合わせるのに使用した接着剤から溶出したものと考えられる.
著者
斉藤 貴宏 黒沢 規宏 渡辺 正義 岩崎 泰彦 石原 一彦
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.200-206, 1998-04-25 (Released:2010-03-15)
参考文献数
22
被引用文献数
1 2

グルコースセンサー用生体適合性高分子メディエーターを実現する目的で, 側鎖にリン脂質類似構造を有し, その重合体が優れた生体適合性を示すことが知られている2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン (MPC) とレドックス活性モノマーであるビニルフェロセン (VFc) の共重合体 (VFc-MPC) を合成した. 本共重合体表面にウサギの血小板多血漿 (PRP) を接触させて血小板粘着挙動を観察したところ, 本共重合表面への血小板の粘着は少なくMPCユニットの導入による血小板粘着抑制効果が顕著に現れた. さらに本共重合体をグルコースオキシダーゼ (GOD) を用いた酵素電極の高分子メディエーターとして適用し, グルコース溶液中で本共重合体のメディエーター特性について検討した. メディエーション反応による触媒電流が観測され, VFc-MPC共重合体はGOD/電極間の電子移動反応を媒介する高分子メディエーターとして機能することが見いだされた.
著者
竹内 知明 田口 誠 濱住 啓之 渋谷 一彦 斉藤 正典
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会年次大会講演予稿集 2010 (ISSN:13431846)
巻号頁・発行日
pp.10-2-1-_10-2-2_, 2010-08-31 (Released:2017-05-24)

In this report, we show the field experimental results of digital terrestrial broadcasting reception in an interference environment caused by multipath outside the guard interval. To combat the delay spread over the guard interval, we use channel equalizer that performs a fast Fourier transform (FFT) on 4 OFDM symbols in combination and equalizes the multipath distortion in frequency domain. Experimental results show the effectiveness of the channel equalizer.
著者
斉藤 由紀子 武安 眞珠 及川 正文 瀧本 秀美
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.77, no.5, pp.123-132, 2019-10-01 (Released:2019-11-01)
参考文献数
12

【目的】東京都下で20年以上開催されてきた「男性のための料理講座」参加者の食に対する意識・行動を把握し今後の講座運営に資するため,講座終了時質問紙調査結果の分析を行った。【方法】平成19~28年に公益財団法人C福祉公社主催生きがい介護予防講座「男性のための料理講座」に参加し,講座終了時質問紙に回答した87名の結果を分析した。本講座では年5回栄養の講話と調理実習を行っている。質問紙では「参加の動機」・「家庭での調理の有無」・「講座の献立」・「食意識の変化」・「満足度」・「実施回数」に関する調査を行った。【結果】「参加の動機」では「料理技術の習得」28名,「退職後の仲間づくり」12名が上位を占めた。「講座の献立」は,「良かった」と「大変だった」と回答した献立名が共通していた。「家庭での調理の有無」では,講座の献立を作ってみた者が45名であった。参加の前後で食意識が変化したと回答した者が54名であり,それらの内容は料理への興味や調理技術,調理に対する気持ちであった。料理講座に満足していた者は63名であった。【結論】参加の動機から積極的な参加者が多く,大変だが充実感のある献立を望んでいると考えられた。また講座終了時の調査結果から,半数近くが家庭で調理をしており料理や調理技術への興味が高まったことが推察された。高齢者男性向けの料理講座は参加者にとって食事の自立へつながる可能性が示唆された。
著者
三浦 於菟 河野 吉成 板倉 英俊 田中 耕一郎 植松 海雲 奈良 和彦 橋口 亮 吉田 和裕 桑名 一央 塚田 心平 土屋 喬 福島 厚 小菅 孝明 斉藤 輝夫
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.740-745, 2010 (Released:2010-10-30)
参考文献数
24
被引用文献数
1

盗汗治療代表的方剤の当帰六黄湯(李東垣『蘭室秘蔵』)の成立過程を構成生薬と各時代の盗汗病態理論より検討した。黄耆の配合は主に陽虚で出現という漢隋代盗汗理論,補血滋陰薬の生地黄・熟地黄・当帰の配合は陰虚という宋代盗汗理論,清熱薬の黄連・黄芩・黄柏の配合は陰虚の熱により津液が押し出されるという宋代盗汗理論に基く。後者は特に劉完素『黄帝素問宣明論方』中の盗汗治療方剤大金花丸の影響が大きい。本剤は各時代の盗汗学説の集大成のために高い有用性を備えたのであろう。医書の諸説より,本剤の適応病態や問題点を検討した。弱い熱証(『丹渓心法』),強い気虚証(『張氏医通』『丹渓心法』),強い陰虚証(『医学心悟』)を呈する盗汗病態には不適当との説。脾胃を損傷しやすい(『医方切用』)との指摘。自汗への応用も可能との説(『医学正伝』『景岳全書』)などがある。これらより本剤の適応は陰虚証と熱証がほぼ同様程度,気虚証はより軽度な病態であり,このような病態では自汗にも使用可能といえる。
著者
山下 啓太郎 中川 富博 降旗 隆 竹内 敏文 斉藤 文成 竹内 明弘
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.15, no.50, pp.1-12, 1991-09-26 (Released:2017-10-06)

Hitachi, Matsusita and SONY have proposed the consumer-use VTR format for the 1125line/60Hz Japanese Hi-Vison system, and announced the specifications of this VTR. In these specifications, we adopted a base-band recording method which dose not require any band compression. In making this adoption we took into consideration two typical uses, recording of broadcasted signals and playback of software tapes. And the width (1/2inch) and the thickness(13um) of the tape enable 3 hours recording with almost the same size cassette as is being by consumers at present.
著者
阿久津 守 杉江 謙一 斉藤 貢一
出版者
日本法科学技術学会
雑誌
日本法科学技術学会誌 (ISSN:18801323)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.75-85, 2016 (Released:2016-01-23)
参考文献数
19
被引用文献数
2 4

In order to prove synthetic cannabinoid abuse, it is necessary to detect intact synthetic cannabinoids or their metabolites from such biological samples as urine or blood. Generally, blood is used as the biological sample because it is usually difficult to detect intact synthetic cannabinoids in urine. Furthermore, a rapid and accurate method for the detection of synthetic cannabinoids in the biological sample is required. Therefore, we examined the applicability of solid-phase dispersive extraction (SPDE)-GC/MS in the rapid detection of intact synthetic cannabinoids in blood. We chose seven synthetic cannabinoids designated as narcotics. To determine the optimum operating conditions for SPDE, we selected Oasis® HLB as the solid-phase material for pre-treatment and filled it with 10 mg into the equipment, and acetone as the eluent. The pre-treatment resulted in 80-100% recovery. Furthermore, the pre-treatment time was significantly reduced in SPDE compared to solid-phase extraction (SPE). In addition, the pre-treatment protected operators from unnecessary exposure, reduced cross-contamination of chemicals, and decreased operation complexity. The limit of detection (S/N>3) of JWH-018, JWH-122, cannabicyclohexanol (CCH), XLR-11, and AM2201 was 2.5 ng/mL, and that of JWH-073 and MAM-2201 was 5 ng/mL. The limit of quantification (S/N>10) of JWH-018, JWH-122, CCH, XLR-11, and AM2201 was 5 ng/mL, and that of JWH-073 and MAM-2201 was 10 ng/mL. The average recoveries of the seven synthetic cannabinoids from pooled serum samples spiked at 25 and 450 ng/mL were 76.9-107.4% (SD: 6.4-10.7%) and 63.1-89.6% (SD: 3.9-8.2%), respectively. (SPDE)-GC/MS was proven to be a useful method for detecting intact synthetic cannabinoids in blood.
著者
古川 誠志 斉藤 仲道 丸山 義隆 小田 東太
出版者
医学書院
雑誌
臨床婦人科産科 (ISSN:03869865)
巻号頁・発行日
vol.50, no.8, pp.1091-1094, 1996-08-10

薬剤性膵炎のなかでエストロゲン製剤の占める割合は約5%であり,また高脂血症が膵炎に合併する頻度は4〜53%と報告されている.なかでもIV型高脂血症の患者にエストロゲン製剤投与後に急性膵炎を発症している報告が多い1).近年トリグリセライドと凝固線溶系,動脈硬化との関係やエストロゲン投与がもたらす血清脂質変化が明らかにされた.本症例は高トリグリセライド血症の患者に起きたエストロゲン誘発性急性膵炎であるが,エストロゲン,高トリグリセライド血症.膵炎の関係を考えるうえで興味ある症例と思われた.また本例を通じて,エストロゲン製剤を多用する産婦人科領域でもその適切な使用と代謝に及ぼす影響についての調査の必要性を感じた.
著者
山本 康子 斉藤 邦明
出版者
藤田保健衛生大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

インドールアミン酸素添加酵素2 (Indoleamine 2,3-dioxygenase 2;IDO2) は、トリプトファンをキヌレニンに代謝する酵素である。本研究ではIDO2の生理的機能を解析し、IDO2発現が腫瘍形成に及ぼす影響について明らかにする事を目的とした。IDO2のトリプトファン代謝能を検討するため、IDO2強発現細胞を作製したところ、キヌレニン量の増加が認められた。またマウス肺癌細胞を用いた担癌マウスモデルにおいて、野生型に比べIDO2 KOマウスでは、腫瘍体積の縮小およびサイトカインの分泌増強が認められた。本研究によりIDO2発現の抑制は、抗腫瘍効果を有する事が明らかとなった。
著者
石塚 譲 出雲 章久 安松谷 恵子 西田 眞治 斉藤 恵子
出版者
公益社団法人 日本畜産学会
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.87, no.1, pp.11-16, 2016-02-25 (Released:2016-03-26)
参考文献数
29
被引用文献数
1

我が国における現在のブロイラー(Ross 308)雄の血液生化学検査値の基準範囲の一つを示すことを目的として,14項目について21,28,35,42および49日齢の値を比較した.49日齢の平均体重は3696.2gであった.トリグリセライド値は日齢とともに増加したが(106.1mg/dL,平均値),49日齢で急激に減少した(P<0.0001).アルカリフォスファターゼ値は日齢とともに減少し(P=0.0333),逆に,アスパラギン酸トランスアミナーゼ値(P<0.0001),クレアチンキナーゼ値(P<0.0001)および乳酸脱水素酵素値(P=0.0012)は,日齢とともに増加した.本試験での乳酸脱水素酵素値(6420U/L)およびクレアチンキナーゼ値(51020U/L)は,既報と比較して約2倍の値であった.総タンパク質,アルブミン,血糖,尿酸およびアスパラギン酸トランスアミナーゼの各値は既報と大差はなかった.本結果では,血清酵素値が既報と比較して高かった.これは,筋肉の急成長を目指した改良が進められた結果と考えられ,我が国の現在のブロイラーでは基準範囲であると考えた.
著者
金谷 整一 中村 克典 秋庭 満輝 寺川 眞理 池亀 寛治 長野 広美 浦辺 菜穂子 浦辺 誠 大山 末広 小柳 剛 長野 大樹 野口 悦士 手塚 賢至 手塚 田津子 川上 哲也 木下 大然 斉藤 俊浩 吉田 明夫 吉村 充史 吉村 加代子 平山 未来 山口 恵美 稲本 龍生 穴井 隆文 坂本 法博 古市 康廣
出版者
日本生態学会
雑誌
保全生態学研究 = Japanese journal of conservation ecology (ISSN:13424327)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.77-84, 2005-06-30
参考文献数
24
被引用文献数
3

2003年9月に種子島の木成国有林で確認されたヤクタネゴヨウの新群生地において, 2004年1月に調査を行った結果, ヤクタネゴヨウ13個体とクロマツ7個体の枯死が確認された.これらのうち, 材片を採取したヤクタネゴヨウ10個体のうち7個体からと, クロマツ7個体のうち6個体からマツ材線虫病の病原体であるマツノザイセンチュウが検出された.このまま枯死したヤクタネゴヨウとクロマツを放置すると, 今後, マツ材線虫病被害が拡大すると予測されることから, すべての枯死木を伐倒し約50cmの丸太に玉切りし, 直径1cm以上の枝とともに個体群外へ搬出した.搬出した丸太と枝は, 焼物製作のための薪として焼却した.今回の活動を踏まえ, 今後のヤクタネゴヨウ自生地保全にむけたマツ材線虫病被害木のモニタリングから処理の一連の作業手順を提案した.
著者
遠藤 裕子 斉藤 洋子 新山 泰子 吉田 ふみ子 新井 せつ子 久富 恵子 元村 千佳 西川 久美子 藤倉 良裕 宍戸 洋 吉田 太一 関野 宏 浅木 茂
出版者
社団法人 日本透析医学会
雑誌
人工透析研究会会誌 (ISSN:02887045)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.115-121, 1984-04-30 (Released:2010-03-16)
参考文献数
3

便秘は精神的, 肉体的に不快なものである. 食生活を制限されている透析患者では, 従来より便秘を訴えることが多く下剤服用者も多い. 私達は当院患者124名 (男70名, 女54名) を対象とし, 排便の状況, 下剤の使用状況などについて調査を行い, 「透析患者と便秘-現状と対策-」について検討した.下剤服用者と排便困難者を併せて便秘群とすると, 便秘群は52名 (男23名, 女29名) で全体の42%を占めた. 透析導入とともに便秘に陥った患者が多く, 水分制限, 除水等の影響が大きいものと思われる. 下剤は刺激性下剤の服用者が多く, 実際効果的であった. 下剤使用が常用量を越す人に対して, 偽薬を処方することにより服薬量の減量が可能であった. また, 便秘解消法のパンフレットを作成し, 社会活動の勧め, 生活指導, 腹部マッサージや指圧, 繊維性食品の食事指導などを行った. その結果, 下剤服薬が必要でなくなった人が13名, 減量できた人が21名みられた. 透析患者の便秘には除水, 水分制限, 消化管運動機能低下, 薬物および精神的要因など複合的成因の関与が考えられる.