著者
須田 明彦 神取 利男 右京 良雄 曽布川 英夫 杉浦 正洽
出版者
公益社団法人日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会学術論文誌 : Nippon Seramikkusu Kyokai gakujutsu ronbunshi (ISSN:18821022)
巻号頁・発行日
vol.108, no.1257, pp.473-477, 2000-05-01
被引用文献数
9 19

The surprisingly low temperature (〜323 K) synthesis of the ceria-zirconia solid solution upon milling ceria powder with zirconia mill and zirconia balls (in ethanol and/or water) was studied. Solid solutions up to 60 mol%ZrO_2 were obtained, whose formation was proved to result from solid phase reaction between ceria and zirconia powders, enhanced by contact stress (either shear or compressive one). Furthermore, the occurrence of large plastic deformation, breaking and mutual combining was found on the ceria powder before and after solid solution. The grain size of ceria-zirconia solid solution was ≨20 nm, which would cause on easy rearrangement of low diffusion atoms of cerium and zirconium to form the solid solution at such a low temperature. In addition, the possible existence of a solid solution for which the migration of the constituents is much faster (or the stability of the solid at the composition is much higher) than that of other composition, was suggested around 50 mol%CeO_2-50 mol%ZrO_2.
著者
木曽 康郎 森本 将弘 岩田 祐之 山本 芳美 奥田 優 本道 栄一 前田 健
出版者
山口大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2000

本研究は、受胎産物と子宮内膜との相互作用の解析を行い、(i)免疫担当細胞の特異性、(ii)子宮内サイトカインネットワーク、(iii)MHC発現の特殊性、(iv)補体調節因子、等の4点の変化を中心に複雑な母子境界領域の免疫応答機構と胎盤特異的情報との関連を総括的に捉え、胎盤の免疫抑制機構への環境因子の毒性的影響を明らかにし、適切なモデル動物を見いだすことであった。目的達成のため、生殖能力に多少なりとも問題が見られた多種多様なマウスモデルを使用した。これらと内分泌撹乱物質により生殖能力の低下(流産を含む)を見せたマウスと比較検討の結果、胎盤形成期に流産が誘起されたものは、両者の間で驚くべき相似性を見せた。すなわち、胎盤迷路部の発達不全、脱落膜の異常、ラセン動脈の異常、間膜腺の発達不全である。特に、迷路部の非化膿性炎症(胎子間葉組織肥大)、栄養膜巨細胞の分化異常、脱落膜細胞のアポトーシス不全、ラセン動脈血管内皮および中膜の肥厚、子宮NK細胞の異常、であった。これらは内分泌撹乱物質のエストロゲン様活性が局所的に、あるいは限局的に働いた結果と考えられた。一方、サイトカインや成長因子およびそれらのmRNA発現は、むしろ内分泌撹乱物質により生殖能力の低下(流産を含む)を見せたマウスで上昇するなど、まったく異なった。これらは内分泌撹乱物質のエストロゲン様活性が局所的に、あるいは限局的に働いた結果、母子境界領域で重要な免疫応答を担当する細胞(特に子宮NK細胞)にサブセットの変化を含めて、質的変化が誘導されたことを示唆した。今後の課題として、これまでの成果を基に絞り込んだ各因子を、胎盤および子宮内膜の各構成細胞株から作成した再構築組織様塊(オルガノイド)に導入し、これに生理活性を与え、妊娠現象を母子間免疫と胎盤特異情報との相互関連からブレークスルーさせたい。
著者
宮野 悟 角田 達彦 稲澤 譲治 高橋 隆 石川 俊平 小川 誠司 曽我 朋義
出版者
東京大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2010-04-01

システムがんの円滑な計画研究の遂行と、計画・公募研究間の有機的な連携を推進した。毎年、班会議、総括班会議、及び外部有識者による諮問委員会委員を開催し、研究方針の策定、研究進捗状況の把握と内部評価を行った。情報・データ解析系と実験系との研究マッチングをサイトビジット形式で行い、研究支援を行った。アウトリーチ活動としては、ニュースレターを計12発行し、ホームページ、及び多くの論文のプレスリリースを活用して研究成果を社会へ発信した。一般、中学生、高校生を対処とした公開講演会を7回開催した。また、毎年、ソウル国立大学癌研究所の主催するシンポジウムを通して国際交流を深めた。
著者
木曽 明子
出版者
京都大学西洋古典研究会
雑誌
西洋古典論集 (ISSN:02897113)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.1-17, 2002-10-30

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。
著者
曽我 真人 瀧 寛和
出版者
和歌山大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2010

擦弦楽器の一種である二胡を事例として,初心者の演奏時の手指の動きを測定し,誤りについて分析した.また,初心者の二胡の演奏スキルの学習を支援する学習支援環境を構築した.具体的には,学習者の左手指先に装着した磁気式位置センサが,弦を抑える位置を検出する.システムは,その学習者が弦を抑える位置と,正しい位置とを表示し,抑える位置のずれを三次元CGで可視化することができる.
著者
曽我部 春香 森田 昌嗣
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究では、既存の河川標識が抱えている課題の整理を行い、考察・分析を行うことで河川標識が果たすべき役割を明確化した。そして、河川標識として適切な役割を果たし既存の河川標識が抱える課題を解決する河川標識の基本的なデザインルールの策定ができた。また、このデザインルールに則りケーススタディを実施することで、策定したデザインルールの実践における有効性の検証を行うことができた。また、デザインルールをベースに河川標識ガイドラインを作成したことで、河川管理者がガイドラインに従い多くの河川標識を設置することとなり、このような経緯で設置された標識の調査を行うことでガイドライン上の再整理を行うことができ、より実践の場で役に立つ河川標識ガイドラインの改訂版を発行することができた。
著者
中廣 健治 下村 勉 須曽野 仁志
出版者
三重大学教育学部附属教育実践総合センター
雑誌
三重大学教育学部附属教育実践総合センター紀要 (ISSN:13466542)
巻号頁・発行日
no.33, pp.93-96, 2013

近年、自閉症を有する人たちにタブレット端末を利用したVOCA(Voice Output Communication Aids)が利用され始めてきている。これは、利用者が伝えたい要求のアイコンをタップすることで、機器が相手に画像と音声で内容を伝えるツールである。これにより、障害によるコミュニケーション不良を軽減するのが目的である。しかし、文字や数の理解が難しい人たちには、収納されたデータ内容を理解しやすくするなどの配慮が必要である。本研究では、児童生徒が伝えようとする内容を教員がパソコンでVOCAデータとして作成した。このようにカスタマイズしたVOCAを用いて授業実践を行ったところ、児童生徒の要望が引き出しやすく、かつ教員間でデータを共有できるので児童生徒の主体的な授業参加や教師による継続支援がしやすいなどの効果が見られた。
著者
上田 浩 中村 素典 西村 健 古村 隆明 岡部 寿男 曽根 秀昭 ベアリー キース 牧原 功 久米原 栄
雑誌
大学ICT推進協議会2012年度年次大会論文集 (ISSN:21867127)
巻号頁・発行日
2012-12-18

大学ICT推進協議会 2012年度 年次大会 : 2012年12月17日(月)-12月19日(水) : 神戸国際会議場
著者
小倉 正樹 川瀬 哲明 鈴木 陽一 曽根 敏夫 高坂 知節
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.259, pp.23-28, 1999-08-26
被引用文献数
1

左右差の無い聴力閾値正常者に対しランダム化最尤適応法を用いて単耳および両耳ピッチ比較実験を施行した。この結果から単耳・両耳の周波数弁別閾、両耳の等ピッチ周波数の差を求めた。個人差はあるが全例で4kHz以上の高周波域において周波数弁別閾は増大傾向を示した。等ピッチ周波数の左右差は4例中2例で高周波域での増大を示した。これらの結果は、高周波域では周波数情報として場所情報が卓越するという説に合致するものと考えられた。
著者
平田 令子 平井 周作 畑 邦彦 曽根 晃一
出版者
鹿児島大学農学部演習林
雑誌
鹿児島大学農学部演習林研究報告 = Research bulletin of the Kagoshima University forests (ISSN:13449362)
巻号頁・発行日
no.36, pp.23-27, 2009-03

2008年10月2日〜11月5日までの期間中に10日間、鹿児島大学構内において上空を通過するヒヨドリの群れを午前中に観察した。ヒヨドリの群れが通過する様子は、10月2、8、9、10、12、19日の6日間観察された。ヒヨドリの群れは7〜8時頃の間に見られることが多かった。ほとんどの群れは南西や南南西の方角へ飛去した。群れサイズは7〜80羽、平均33羽であった。10月28日以降はヒヨドリの群れの通過は観察されなかった。この時期に10羽以上の大きな群れを形成し、また、上空高くを飛去する行動は大学構内で観察されるヒヨドリには見られず、これらの群れが、さらに南へ渡る途中のヒヨドリであることが推測された。また、大学上空を通過する途中で6群が大学構内にある植物園や池に一時的に下りた。このことから、本調査地の植物園や池のような都市緑地は、その上空を渡るヒヨドリにとって一時的な滞在場所としての役割を果たしていると考えられた。
著者
安松谷 亮宏 曽我 真人 瀧 寛和
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

バスケットボールのシュート率を向上させるには,シュートフォームの確立が不可欠である.また,初心者にシュートフォームを教えるためには,熟練者のシュートフォーム姿における身体各関節の角度の測定が必要となってくる.そこで,熟練者と初心者のシュートフォームをモーションキャプチャで取得し,身体各関節の回転角を分析した.その結果,初心者は熟練者より安定性がなく,足や腕の伸展力を利用していないことが分かった.
著者
香曽我部 琢
出版者
日本保育学会
雑誌
保育学研究 (ISSN:13409808)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.169-179, 2010-12-25

本研究では,まず,遊びにおいて表れる幼児の"振り向き"という行為に着目し,その"振り向き"の実態を明らかにする。次に,事例をもとに"振り向き"から相互作用へと展開する過程について明らかにすることで,遊びにおける幼児の"振り向き"の意味について分析と論証を行う。その結果,"振り向き"が主に4つの要因によって引き起こされ,3歳児が一人で行う砂遊びにおいて"振り向き"が多く表れることを明らかにした。そして,3歳児の砂遊びの事例から,"振り向き"直後の注視,双方向的な"振り向き"によって幼児同士にその後の相互作用に対する暗黙的な承認が行われることを明らかにした。さらに,その後,幼児は接近することで場を共有し,暗黙的方略で交渉したり,模倣的方略を用いたりすることで相互作用へと至る過程を明らかにした。そして,遊びで表れる幼児の"振り向き"は,その空間にいる幼児や保育者と共に遊びたいという能動的な心理の欲求によって表象されていることを示し,保育者が幼児の"振り向き"を理解することは,その幼児の理解だけでなく,その場においてどの程度の仲間意識,イメージの共有が幼児間に保たれているのか確認する一つの目安になることを示唆した。
著者
曽根 敏雄
出版者
東北地理学会
雑誌
季刊地理学 (ISSN:09167889)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.293-302, 1996-10-31 (Released:2010-04-30)
参考文献数
25
被引用文献数
1

永久凍土は, 普通年平均気温が0~-2℃以下の地域に分布するが, プラス数℃の地点でも点在的に存在することがある。北海道置戸町では, 1979年に道路工事の際に地下氷が発見された。著者はこの地点で, 1987年以降地温観測を行なってきた。地温が気温の季節変化に応じて地下10m深まで変動し, 永久凍土の下限は融解期に上昇し, 凍結期に下降した。1989年までは規模を縮小しつつも永久凍土は残存していたが, 1990年の秋には融解した。ここには風穴が存在し, 地中で熱の移流があり, 永久凍土の保存に有利になっていたと考えられた。
著者
曽根 由明 神野 正彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OCS, 光通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.243, pp.47-50, 2009-10-15

2009年9月20日から8月24日までオーストリアのウィーンで開催されたECOC2009における、光ネットワークのアーキテクチャ技術、制御技術関連の発表技術の概容について報告する。
著者
髙栁
出版者
法政大学国際文化学部
雑誌
異文化 (ISSN:13462164)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.64-65, 2012-04-01