著者
秋永 優子 中村 修 下村 久美子 阿曽沼 樹 キ須海 圭子
出版者
福岡教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

高齢者訪問給食サービスの献立の改善を目的とし、まず、13自治体の担当者に聞取り調査を実施した。栄養基準については、設定している自治体の場合、エネルギーのみ、さらに数種の栄養素についてなど様々で、数値を示していない自治体の場合、高齢者福祉施設の食事を利用するなど3通りがみられた。福岡県内全自治体を対象に基礎調査を実施したところ、サービス実施上のねらいとして、ほとんどが栄養バランスのとれた食事提供をあげたが、献立や実物のチェックはほぼされていなかった。そこで、献立評価方法を検討し、「栄養・食品構成」「食材・生産」「料理の味」の観点からなる、日常的に手軽に実施可能なチェックシートを提案した。
著者
山地 一禎 中村 素典 西村 健 大谷 誠 曽根原 登
雑誌
研究報告情報基礎とアクセス技術(IFAT)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.5, pp.1-6, 2011-11-15

大学では,全学的な図書館だけなく,キャンパス,学部,研究室など様々なレベルで図書が購入され共有されている.こうした利用形態を電子ブックの利用においても実現することは,その利用促進に向けての重要な鍵となる.電子ブックの閲覧方式には,ウェブブラウザを利用するサーバサイド方式と,コンテンツをダウンロードして利用するクライアント方式に大別できる.本研究では,後者のクライアント方式において,電子ブックの閲覧を所属レベルで制御可能な方法を提案した.所属情報には,学認において,大学の認証システムから送信される属性と,メンバー属性プロバイダから送信させる属性を利用した.この属性情報に基づいたクライアント証明書を発行し,電子ブックの PDF ファイルを暗号化するプラットフォームを構築した.PDF の標準仕様活用した DRM 機能により,特殊なアプリケーションを用意することなく,普段利用している PDF ビューアを用いて,電子ブックのセキュアなグループ閲覧を実現することに成功した.In universities, books are purchased and shared by the variety of organizations such as individual labs or departments, or the broader campus, in addition to the main campus library. Students and researchers benefit when the e-book platform allows access to materials for the right campus members from the right organizations. In general, there are two ways to read an e-book. One, the server side method, utilizes a web browser. The other, the client method, requires specific e-book reader applications. This study focuses on the latter client method and proposes a way to control e-book access depending on the different affiliation levels. The system developed in this study is based on the academic access management federation, GakuNin. Attributes from university IdP's and other GakuNin member attribute providers are employed as trusted user data. The PDF file that contains the e-book is encrypted using a client certificate, for which the corresponding private key is available only to users with the proper membership in the right campus organization. The system is entirely standards-based, so there is no need for modification of the client or installation of a new application.
著者
鈴木 隆 木村 隆良 枝 和男 曽谷 紀之
出版者
近畿大学工業高等専門学校
雑誌
近畿大学工業高等専門学校紀要
巻号頁・発行日
vol.18, pp.57-60, 2002-12-01

The alkali metal decamolybdate of ideal formura, A_2O・10MoO_3・nH_2O, form a structurally related family.[1] The complete crystal structures of two members of which, A=K, Na, have been determined.[2, 3] For both, the framework structure consists of double chains of edge-sharing MoO_6 octahedra linked by common corners which form wide (0.29nm diameter) tunnels occupied by the alkali metal ion (Fig. 1). For all these compounds the presence of wide one-dimensional tunnels suggest that there should be a rich intercalation chemistry and related properties to investigate. In this report, There are no published quantitative active energy data of decomposition available for Li and Na-decamolybdates and we present the determination of their active energies of decomposition here.
著者
今倉 康宏 早藤 幸隆 曽根 直人
出版者
鳴門教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

(1)身近な素材を用いた異分野を効果的に関連・融合させた創造力・独創力開発型の広領域型科学実験教材の開発(教師教育)(2)教育現場・科学体験広場などでの学習効果の高い実践的検証(学校支援・教師教育)(3)学習者(教師)が学習資源を効果的に活用できる大学,公的研究機関,民間企業等と学校現場との連携のための環境整備の推進と提案
著者
金川 克子 山岸 映子 田村 須賀子 西村 真実子 大木 秀一 杵淵 恵美子 伴 真由美 浅見 洋 曽根 志穂 梅山 直子 高窪 美智子 杉原 敏雄 田中 理 吉村 香代子
出版者
石川県公立大学法人 石川県立看護大学
雑誌
石川看護雑誌 (ISSN:13490664)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.1-9, 2007

石川県立看護大学はJICAの依頼のもとに,タジキスタン共和国の母子保健の向上に資する目的で,2005年から概ね3年間の予定で「母と子の健やか支援プロジェクト」の企画,運営を通して,支援活動に加わることになった.その一環として2005年10月から12月まで,タジキスタンより研修員6人を受け入れ,県内の他機関との協力のもとで,研修を実施した.本旨は研修プログラムの企画,内容,評価等の実施状況と,研修のありかたについての考察についての報告である.研修の目的はわが国における母子保健や公衆衛生活動の現状を理解するのみでなく,研修員がこれらの成果を生かして,自国での母子保健の改善や新しいプログラム開発に向けてのアクションプランを作成し,実践することが課せられている.われわれもその目的に向けての研修のあり方の工夫が必要である.(著者抄録)
著者
佐々木 道史 曽我 和哉 市川 尚 窪田 諭 阿部 昭博
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.120, pp.23-29, 2008-11-25
被引用文献数
1

近年,学校教育現場には広く協同学習を取り入れる事例が増えているが,単に手法のみを導入してもグループ内に有意な相互作用は生起しがたい点が課題として挙げられる.本研究では,高等学校の授業において協同学習を行う際のグループ編成に着目し,相互依存関係に配慮した効果的なグループ編成を支援するための情報システムの在り方について考察する.Recently, application cases of cooperative learning on educational sites have increased. However they have been pointed out difficulty of effective interaction in learning group. In order to conduct effective cooperative learning on a class of high school, this paper describes a grand design and its prototype of support information system to organize learning groups taking interdependence relationship into consideration.
著者
曽原 寿允 堀 幸雄 今井 慈郎
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS)
巻号頁・発行日
vol.2010-DBS-150, no.11, pp.1-4, 2010-07-28

RSS リーダや Twitter に見られるような,カテゴリ分けされた大量の時系列データを閲覧する機会が増えている.これらの情報を俯瞰的に閲覧し,必要な情報を素早く入手することを目的とするインタフェースを提案する.
著者
曽原 寿允 堀 幸雄 今井 慈郎
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.11, pp.1-4, 2010-07-28

RSS リーダや Twitter に見られるような,カテゴリ分けされた大量の時系列データを閲覧する機会が増えている.これらの情報を俯瞰的に閲覧し,必要な情報を素早く入手することを目的とするインタフェースを提案する.The chance to inspect a large amount of categorized time series data shown in the RSS reader and Twitter has increased. We propose a interface to aim to inspect these information in the down shot, and to acquire necessary information quickly.
著者
阿曽 正浩
出版者
北見工業大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1994

この研究では、ソ連崩壊後から1994年末までのロシア連邦における報道の自由の状況を整理した。研究の結果、次のような新たな知見が得られた。1.92年から93年9月ク-デタ-まで ソ連崩壊後、大統領・政府は、改革推進のためにマスメディアを利用しようと圧力をかけていた。マスメディアの中には、これに呼応して大統領側につくもの、虚偽や未確認情報の流布のため多くの訴訟を招くものがでてきた。議会側はこれを口実にして、マスメディア統制を試みた。この間、世論は、偏向報道には不満だったが、政府のマスメディア監督は容認していた。こうして、マスメディアをめぐる大統領・政府と議会との対立の激化自体が、公正な報道を歪める構造を形成していった。2.9月ク-デタ-以後 この対立を終結させたのは大統領のク-デタ-であった。その際、当然報道規制も行われた。その後行われた新議会選挙では、各党派に公正なテレビ宣伝を保障する制度が設けられたが、選挙宣伝の実態は大統領派に有利に運用された。それにもかかわらず、選挙結果は大統領派の期待どおりではなかった。選挙後の報道システムの改革の中で注目すべきものは、情報紛争裁判院である。これは、マスメディアをめぐる個別の紛争を解決するだけでなく、マスメディアを監督する国家機関でもある。この裁判院は、一応公正な判断をしているようだが報道の自由に対して抑制的であること、無責任な報道の是正に一定の効果を期待できるがそれが「上からの」行政的規制になるという点で、二重の意味で両義的である。それは、裁判院が現在のロシアの改革に内在する自己矛盾を体現しているからである。しかし、この両義的な裁判院でさえも、大統領・政府の報道規制への一定の歯止めになりうるというのが、ロシアの報道の自由の現状である。
著者
曽我 真人
出版者
和歌山大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2006

「あの星、なあに?」と、初心者が夜空の下で、知りたい星を指差すだけで、その星の名前や星座名を答えてくれるシステムが、システム全体の中核部分であり,昨年度は,磁気式位置センサーを用いて,その中核部分を完成させた.本年度は,そのシステムに以下の機能を追加した.本年度は,そのシステムに,学習支援機能を追加した.具体的には,システムが,星座を構成している星に関する問題を学習者に提示する.学習者は,その回答に当たる星を,実際の夜空のもとで,指差し動作によって示し,システムに回答を伝える.すると,システムは,その星が,問題の正解に当たるかどうかを診断し,正解であった場合には,つぎの問題を提示する.不正解ならば,その旨提示し,ひきつづき問題の正解となる星を指さすよう,求める.具体的な,インタラクションは以下のとおりである.まず,ユーザはパネルから学習したい内容を選択する.問題出題システムは,ユーザが選択した問題内容と解答するためのヒントをダイアログと音声で伝える.同時に,問題出題システムは,解答添削エンジンに問題番号を送る.ユーザは指差し描画機能を用いて解答を入力し,解答データを解答添削エンジンに送る.解答添削エンジンは,問題内容に応じた解答データベースを参考に添削を行い,結果を描画エンジンに送る.そして,描画エンジンは,送られてきたデータをもとに描画を行う.ここでの結果の提示方法は,仮想プラネタリウムに画像を出力するほか,正解の場合,次の質問か,すべて正解したことをダイアログに表示し,音声でも伝える.不正解の場合,その旨をダイアログに表示し,音声で伝える.
著者
香曽我部 秀幸 横山 充男 鵜野 祐介 加藤 康子 近藤 眞理子 田中 裕之 富安 陽子 長澤 修一 畠山 兆子 福井 善子 藤井 奈津子 松井 外喜子 高科 正信 香曽我部 秀幸
出版者
梅花女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

研究を始めたとき、「幼児教育・保育の実践をめざすこと」と「児童文学・絵本の創作・伝達・研究を行うこと」は密接に関連すると考えていた。だが、それぞれを目標とする若い女性には、異なる気質が見出され、簡単に2つの目標を合体できないことが、実践的研究からわかってきた。だが、5年間の実践的研究を積み重ねた結果、児童文学・絵本の創作や伝達の実践活動は、幼児教育・保育を目指す若い女性に刺激を与え、新たな技能や知見を獲得し、意欲を生み出していく現象が見出された。すなわち、児童文学・絵本の創作・伝達・研究を巡った実践的な教育は、時間はかかるものの、幼児教育・保育の教育に寄与すると考えられる。
著者
小曽根 惠子 金山 彰宏 神奈川県ペストコントロール協会 横浜市中区福祉保健センター環境衛生係
出版者
日本ペストロジー学会
雑誌
ペストロジー (ISSN:18803415)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.89-94, 2005-10-30
参考文献数
12
被引用文献数
4

Mosquitoes were collected in Yokohama to elucidate the seasonal and local distribution, as a part of researches to survey the invasion of Yokohama by West Nile virus. CDC light trap combined with dry ice were settled to gather adult mosquitoes in each of 18 parks in 18 wards, two parks and two public institutions in the harbor area during the period from June to October, 2004. The total number of mosquitoes captured was 9,184, and they were divided into 6 genera, 12 species. The dominant species captured were Aedes albopictus (51.2%), followed by Culex pipiens complex (37.1%) and Ochlerotatus japonicus (8.0%). Culex pipiens complex was observed at each of 22 points, throughout the research period, but number of individuals exceeded in harbor area. On the other hand, Aedes albopictus and Ochlerotatus japonicus were collected mainly in parks of 18 wards.
著者
曽田 三郎 岡 元司 松浦 章 山崎 岳 太田 出 佐藤 仁史 藤田 明良 岸田 裕之 曽田 三郎 鹿毛 敏夫 佐藤 亜聖
出版者
広島大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2005

本研究の目的は、国家間の次元ではなく、よりミクロな地域に視点を置き、東アジア海域における交流の歴史を、多角的に分析することにある。これまで、海は国境という観点からとらえられることが多かった。我々は、多くの地域を相互につなげる交流の場という海の役割に注目した。具体的には、浙江省の寧波と江蘇省や福建省の海港地域に着目して、文化的・経済的交流の諸相を分析し、東アジア海域における日中交流の歴史的展開を解明した。
著者
丹羽 健市 浅井 武 長井 健二 大貫 義人 笹瀬 雅史 竹田 隆一 曽 広新 李 宏玉 修 傳風 揚 振東
出版者
山形大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1997

これは平成9年度〜平成11年度の3年間にわたって山形大学教育学部と中国・吉林師範学院体育分院の共同で行われた「日中東北地域におけるスポーツ科学の比較研究」の報告書である。近年、スポーツ科学の発展はめざましく、その国際化と多彩な分野の総合化は急務な課題となっている。そこで山形大学と吉林師範学院の体育・スポーツ研究者が、同じ東北地方に位置するという地理的条件などを考慮し、上記テーマを設定し、共同研究を通じて学術交流をすすめることになった。3年間にわたり、両大学の研究者が2名ずつ相互に訪問し、共同研究を実施した。この報告書には共同研究で得られた成果をもとに発表された論文・資料等を掲載した。また、共同研究会での発表の要旨も収録した。そこであきらかなように、この研究はバイオメカニクス、運動生理学、体育科教育、武道論、体育社会学などスポーツ科学がカバーする広範な分野に及んでいる。ここには、丹羽健市による運動時の水分摂取と体温調節の生理学的研究、大貫義人による低体温者の運動に関するスポーツ医科学研究、浅井武によるサッカーのバイオメカニクス研究。長井健二の体育科教育研究、曽広新の太極拳の運動生理学研究、竹田隆一、宮煥生の武道教育研究、笹瀬雅史の体育社会学的考察、などがまとめられている。また日本および中国の東北部という冬季寒冷な地城におけるスポーツ活動やスポーツ科学的トレーニングに関する知見の交流、さらに学佼やスポーツ施設などの実地見聞も共同研究をすすめるうえで有益であった。資料収集と情報交換は継続して行われた。こうして、同じように東北地方に位置し、教員養成系大学である山形大学と吉林師範学院の体育・スポーツ研究者の共同研究ならびに学術交流は一定の成果をあげたものである。今後は、この基礎作業を土台として、さらに共同研究を継続していくことが必要である。なお、この共同研究の実施と報告書の刊行は、「科学研究費補助金基盤研究(B)(2)」を得て行われたものである。
著者
山本 富久 中曽根 英雄 松沢 康宏 黒田 久雄 加藤 亮
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水環境学会誌 (ISSN:09168958)
巻号頁・発行日
vol.27, no.5, pp.329-336, 2004-05-10 (Released:2008-01-22)
参考文献数
27
被引用文献数
1 1

The water quality and discharge from a tea field area in Shizuoka were measured daily and the outflow loads of fertilizer components in runoff water estimated. The results are as follows: The amount of nitrogen fertilizer applied was about 1000kg·ha-1·yr-1 in the tea field. The annual of T-N effluent load from the tea field was 531kg·ha-1·yr-1 and it was 49% of the amount nitrogen fertilizer applied. 97% of the T-N load was composed of the NO3-N load. Its outflow load, which consisted of storm water, was 51%. The outflow NO2-N and NH4-N loads were small in the first half of the investigation period. The T-P outflow load from the tea field was 0.18kg·ha-1·yr-1 and the leaching rate was very low, at 0.05%. Most of the phosphate fertilizer was absorbed by the red-yellow soil in the tea field. The average T-P concentration was as low as 0.01 mg·l-1. However, the T-P concentration was very high after heavy rain in June and September of 2000. Storm water had a T-P outflow load concentration of 64%. The K+ outflow load was estimated to be 89kg·ha-1 for the year. The leaching rate was 14%. The percentage was very low because K+ was absorbed by surface soil containing clay minerals. The annual Mg2+ and Ca2+ outflow loads were 292kg·ha-1·yr-1 and 266kg·ha-1·yr-1, respectively. Their leaching rates were 63% and 26%, respectively.