著者
若林 秀隆
出版者
日本下肢救済・足病学会
雑誌
日本下肢救済・足病学会誌 (ISSN:1883857X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.2-9, 2019 (Released:2019-04-01)
参考文献数
19

末梢動脈疾患患者では,サルコペニアやフレイルを認めることが多く,下肢切断や死亡のリスク因子である.そのため,サルコペニアやフレイルの評価と治療が重要である.サルコペニアの原因は,加齢,活動,栄養,疾患に分類され,入院中の不適切な活動制限や栄養管理,医原性疾患が原因の場合,医原性サルコペニアと呼ぶ.フレイルには,身体的,精神・心理的,認知的,社会的がある.身体的フレイルのおもな原因は,サルコペニア,低栄養,ポリファーマシーであり,ポリファーマシーは医原性フレイルである.医原性のサルコペニアやフレイルを予防することが重要である.サルコペニアやフレイルに対しては,リハビリテーションと栄養の視点で生活機能やQOLを最大限高める,リハビリテーション栄養の考え方が有用である.末梢動脈疾患の治療と同時に,早期からサルコペニアやフレイルの存在を疑って診断し,リハビリテーション栄養の視点で介入してほしい.
著者
林 謙一郎 新田 朋子
出版者
日本鉱物科学会
雑誌
日本岩石鉱物鉱床学会 学術講演会 講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.17, 2003

青森県下北半島,恐山地熱地帯には,シリカシンター(珪華)が広範に分布している.湧出する熱水には硫酸酸性型,中性塩化物重炭酸型,中性塩化物型などが報告され,それぞれのタイプで酸素・水素同位体比が異なることが知られている(Aoki, 1992).同位体比の解析から現在の熱水の起源は主に天水で,これに様々な割合でマグマ水起源物質が添加していると考えられてきた.ここでは熱水から沈殿したシリカシンターの酸素同位体比を層序ごとに調べることにより,一連のシンターが生成する間に熱水の起源がどのように変遷してきたかを検討したので報告する.<BR> 本研究では一連のシンターとしては最も厚く,層厚約1.3 mを有するものを検討した.このシンターの生成期間については明らかではない.産状の特徴から,下部層と上部層に区分できる.下部層は厚さ約1 mで,赤や黄色に着色した縞状構造が特徴で,ストロマトライト状の組織を有する部分も存在する.上部層は厚さ約30 cmで白色を呈する1 mm程度の薄層の互層からなる.シンターはまれに外来岩片を伴うが大半は熱水から沈殿したシリカ鉱物のみから成り,X線粉末回折の結果は上部層はopal-Aのみから,また下部層はopal-Aおよびopal-CTの両者から構成されている.<BR> シリカ鉱物の酸素同位体比は通常のレーザー加熱五フッ化臭素法によった.酸素同位体比(&delta;<SUP>18</SUP>O<SUB>SMOW</SUB>)は下部層では概ね+20から+25 &permil;で,上部程重くなる傾向がある.上部層は+25から+30 &permil;で上部に向かい連続的に同位体比が軽くなっている.シリカ鉱物の酸素同位体比は,それを沈殿させた水の酸素同位体比と熱水の温度に支配されているであろう.シリカ鉱物が水と同位体的に平衡になった時の温度として1) 熱水貯留層中の温度(220℃),2) 地表でシリカが沈殿した温度(現在の地表での実測値は96℃)の両者の可能性が考えられる.貯留層中の温度を仮定した場合,熱水の同位体比の計算値は+10から+20 &permil;となり,高温火山ガスあるいはマグマ水の同位体比として考えられる値よりもはるかに大きく,このような組成の熱水の存在は現実的ではない.従ってここでは熱水が地表に噴出した時の温度が,シンターの酸素同位体比を決定していると考えた.非晶質シリカー水間の同位体分配係数を用いて求められた熱水の酸素同位体比は,天水よりも最大12.5 &permil;重い.このことから熱水の酸素同位体比は天水と高温火山ガスの中間にあり,時代とともに両者の割合は変動するが,最近は高温ガスの影響がより強くなっているように思われる.
著者
樹林 伸
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.302-303, 2019-03-15
著者
田中 佐代子 小林 麻己人 三輪 佳宏
出版者
北海道大学 高等教育推進機構 オープンエデュケーションセンター 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
雑誌
科学技術コミュニケーション (ISSN:18818390)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.41-57, 2017-06

研究成果の理解を助けるビジュアルデザインは,研究者にとり重要な位置を占めるようになった.しかし研究者自身によるビジュアルデザインは,煩雑でわかりにくく,審美性の低い場合が多い.そこで私たちは,研究者のために有用なビジュアルデザインのルールについて考察した.まず,研究者に即したビジュアルデザインのルール案を考案し,それを掲載したハンドブックを作成した.次に,これを研究者に配付し,彼らに対するアンケート調査を介して,提案ルール案の研究者にとっての有用性と問題点を検証した.その結果,有用と判明したのは,第1に「画面の構成方法」に関するルール,特に「視線の流れを意識する」,第2に「効果的な配色方法」に関するルール,特に「3色(メインカラー,アクセントカラー,無彩色)でキメる!」,第3に「PowerPointによる描画」に関するルール,特に『頂点の編集』をマスターする」であった.一方,有用性が低いとされたのは「グラフ・表・フローチャート」に関するルールで,改善の余地があるとわかった.配布ハンドブックは概ね評判が良く,国内の理系研究者に有用とわかった.学ぶ機会が少ないデザインの基本ルールと技術を学習できたため,「役立つ」実感を与えたと推察する.
著者
小林 美紀
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究 (ISSN:13428403)
巻号頁・発行日
no.17, pp.199-214, 2008-09

アイヌ語では名詞を抱合した動詞形というのが見られる。先行研究では他動詞の主語抱合、他動詞の目的語抱合、自動詞の主語抱合があり、抱合される名詞の意味役割は他動詞の対象、自動詞の対象、充当接頭辞によって道具や場所も可能であり、名詞+自動詞の場合、その動詞は非対格自動詞であることがすでに指摘されている。本稿ではこれを踏まえ、動詞に名詞が抱合され結果として、名詞句を一つ取る一項動詞が形成される場合、残りの一つを埋める名詞はその意味役割が動作主である場合、対象である場合、(抱合された名詞の)所有主である場合もあり、ときには基本形の項ではない場合もあるが、いずれの場合も格表示は主格となり、主語となることを述べる。そして、一項動詞が使役接尾辞を取らずに名詞を抱合する際には、一項動詞に名詞が直接抱合される場合であっても、動詞に充当接頭辞が接頭した上で名詞が抱合される場合であっても、その動詞は対象を主語とする非対格動詞であることを述べる。
著者
福谷 直人 任 和子 山中 寛恵 手良向 聡 横田 勲 坂林 智美 田中 真琴 福本 貴彦 坪山 直生 青山 朋樹
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.43 Suppl. No.2 (第51回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.1512, 2016 (Released:2016-04-28)

【はじめに,目的】腰痛は,業務上疾病の中で約6割を占める労働衛生上の重要課題であり,特に看護業界での課題意識は高い。近年では,仕事に出勤していても心身の健康上の問題で,労働生産性が低下するプレゼンティーイズムが着目されている。しかし,看護師の腰痛に着目し,急性/慢性腰痛とプレゼンティーイズムとの関連性を検討した研究はない。したがって,本研究では,看護師における急性/慢性腰痛がプレゼンティーイズムに与える影響を明らかにすることを目的とした。【方法】大学病院に勤務する看護師807名(平均年齢:33.2±9.6歳,女性91.0%)を対象に,自記式質問紙を配布し,基本属性(年齢,性別,キャリア年数),腰痛の有無,腰痛の程度(Numeric Rating Scale)を聴取した。腰痛は,現在の腰痛の有無と,現在腰痛がある場合,その継続期間を聴取することで,腰痛なし,急性腰痛(1日から3ヶ月未満),慢性腰痛(3ヶ月以上)に分類した。さらに,プレゼンティーイズムの評価としてWork Limitations Questionnaire-J(WLQ-J)を聴取した。WLQ-Jは,労働生産性を数値(%)で算出できる質問紙であり,“時間管理”“身体活動”“集中力・対人関係”“仕事の結果”の下位尺度がある。統計解析では,対象者を腰痛なし群,急性腰痛群,慢性腰痛群に分類し,Kruskal Wallis検定(Bonferroni補正)およびカイ二乗検定にて基本属性,WLQ-Jを比較した。次に,従属変数に労働生産性総合評価および各下位尺度を,独立変数に急性腰痛の有無,または慢性腰痛の有無を,調整変数にキャリア年数・性別を投入した重回帰分析を各々行った(強制投入法)。統計学的有意水準は5%とした。【結果】回答データに欠測のない765名を解析対象とした。対象者のうち,363名(47.5%)が急性腰痛,131名(17.1%)が慢性腰痛を有していた。単変量解析の結果,腰痛なし群に比べ,急性および慢性腰痛群は有意に年齢が高く,キャリア年数も長い傾向が認められた(P<0.001)。加えて,“労働生産性総合評価”“身体活動”“集中力・対人関係”において群間に有意差が認められた(P<0.05)。重回帰分析の結果,急性腰痛が労働生産性に与える影響は認められなかったが,慢性腰痛は“集中力・対人関係”と有意に関連していた(非標準化β=-5.78,標準化β=-1.27,P=0.016,95%信頼区間-10.5--1.1)。【結論】本研究結果より,看護師の慢性腰痛は“集中力・対人関係”低下と有意に関連することが明らかとなった。急性腰痛は,発症してから日が浅いため,まだ労働生産性低下には関連していなかったと考えられる。しかし,慢性腰痛では,それに伴う痛みの増加や,うつ傾向などが複合的に“集中力・対人関係”を悪化させると考えられ,慢性腰痛を予防することで労働生産性を維持していくことの重要性が示唆された。
著者
小澤 冨士男 大野 新 小林 汎 篠塚 明彦 丸浜 昭 宮崎 章 吉田 俊弘
出版者
筑波大学附属駒場中・高等学校研究部
雑誌
筑波大学附属駒場論集 (ISSN:13470817)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.23-33, 2001-03

日露戦争後の日本と世界の関わりをあつかった授業の紹介である。日露戦争における日本勝利が各地の民族独立運動に大きな影響を与えたことを導入として、ベトナムの「東遊運動」とそれに対するフランス政府の要求、日本政府の対応を取り上げた。日本と帝国主義の世界体制の関わりをとらえることをねらいとしている。後半には、この授業をどのような問題意識にもとづいて構想し、何をねらいとしたか、その成果と課題をどう受けとめているかを記した。
著者
玉木 恕乎 長内 敏雄 黒須 顕二 村山 雄二郎 小林 道幸 一色 尚次
出版者
公益社団法人 日本マリンエンジニアリング学会
雑誌
日本舶用機関学会誌 (ISSN:03883051)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.74-83, 1975-01-01 (Released:2010-05-31)
参考文献数
6

ボイラを小形, 軽量にするには, 水と蒸気の流動を確保するため系統を貫流形式とし, さらに, ボイラでの伝熱を増進させて伝熱面積を減少させるため燃焼ガスを加圧する方法とを結びつけた, 貫流式過給ボイラが最も良い方法と考えられる。船舶技術研究所では, 独自で開発した本方式ボイラの研究を長年実施しているが, このたび実用規模に近い蒸発量15t/h, 過給圧力2.8ataの貫流式過給ボイラの試作に成功し, ボイラの運転によってその特性を調べた.本ボイラは, ボイラから排出される排気ガスで駆動する過給機の自立運転により, 給気を加圧してボイラへ供給する方式の貫流ボイラであって, 一種のボイラと過給機とが組合わさった複合機関であるから, その特性は在来のボイラと比べ, 静的にも動的にもかなり異なる.これらの特性がは握されていなければ安定なボイラの運転をうることは難しく, また, ボイラ制御系の設計ができない.加えて, ボイラを完全自動化するには, 特性を包括した電算機による制御が必要とされる.本報告は, 各種の実験によってえられた本ボイラの特性と新しく開発した制御方式について述べ, さらに, これらの結果から, 今後, 本方式ボイラを設計していく際に必要となるいくつかの項目と問題点について, 考察を加えている.
著者
林 大樹
雑誌
人文
巻号頁・発行日
no.16, pp.342-311, 2018-03

本稿では、近世の朝廷で、天皇や上皇、女院に仕えた〈御児〉について扱う。〈御児〉についての研究は十分ではない。〈御児〉は元服前の幼い公家の子弟が御所の〈奥〉に出仕した。筆者はまず、一八世紀前半の有職故実書『光台一覧』の記述について検討した。近世初頭に、女中や院に養われていた元服前の公家の子弟は、幕府から役料を与えられ公認され、〈御児〉として把握されるようになった。次に筆者は、〈御児〉の一覧を作成した。〈御児〉は新家、外様小番に属する家から多く選ばれるようになり、出世コースからは外れていった。但し、〈御児〉は近習小番衆やその他の廷臣よりも、天皇にとって身近な存在だった。〈御児〉は天皇・関白・武家伝奏・議奏の合意(朝議)のうえで採用されたが、その人選は奥向のネットワークによっていた。This article examines "Ochigo", who served the emperors, retired emperors, and "Nyoin" in the Early Modern Imperial Court. There is insufficient research on "Ochigo", who were children of Kuge before adults goes to "Oku" of the Imperial place. The author first examined the description in Kodaiichiran which is a book of ancient practices in the first half of the 18th century. At the beginning of the early modern era, children of Kuge who were raised by maids and retired Emperors before adult were given allowance from the Tokugawa Shogunate and were officially recognized, becoming known as "Ochigo". Next, the author created a list of "Ochigo". "Ochigo" became more popular from the house belonging to shinke and tozama-koban, it went off the career course. However, "Ochigo" were more familiar to the Emperor than kinju-koban and other courtiers. "Ochigo" was adopted on "Chogi" meaning the agreement of the Emperor, Kanpaku, Buketenso and Giso, but that personnel selection was based on the network of "Oku".
著者
小林 富雄
出版者
日本農業市場学会
雑誌
農業市場研究 (ISSN:1341934X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.46-51, 2016-03-31 (Released:2018-03-31)
参考文献数
7

This study focused on the problem of food leftover waste. A case study of a South Korean institution was undertaken from the point of view of the food waste reduction capability together with public hygiene and culinary culture. It was shown that South Korean meter-rate based charging system and recycling system are politically unified by the framework of Comprehensive Countermeasures of Food Waste Reduction Institution. Further, it is clear that a positive effect was brought about in the management not only in public recycle facilities but also in private facilities.Moreover, it was shown that the checks and publicity by the NPO organizing the “MATTABI CAMPAIGN” (to eat food thankfully) were also a success factor in this management. South Korea's experience has shown that institutions can promote the integration at a national level by implication.
著者
竹林 亮 足立 吉隆 佐藤 良史 佐藤 正太郎
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2017年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.741-742, 2017-03-01 (Released:2017-09-01)

龍泉洞地底湖の測量調査を目的とした小型ROVの開発を行う.龍泉洞の洞内は狭く入り組んでおり,かつ全長が15 kmあるとも言われていることから,ROVには小型であり,長距離探索が可能であることが求められる.そこで,小型機体を複数連結して運用する方法を提案する.また,現地調査から陸路の移動が必要であることが分かり,新しい機能として水陸両用の推進器を搭載したROVを設計した.講演では、水陸両用ROVの設計について発表する.
著者
伊藤 智 吉野 松樹 平林 元明
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.137-152, 2019-01-15

文字コード,電子出版の分野で永年標準化に携わってこられた小林龍生氏(本特集号「国際標準化活動の戦略と戦術」著者)と村田真氏のお二人に,国際標準化を有利に進めるためのストラテジーとタクティクスについて伺った.
著者
白岩 祐子 小林 麻衣子 唐沢 かおり
出版者
日本犯罪心理学会
雑誌
犯罪心理学研究 (ISSN:00177547)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.105-116, 2018-08-27 (Released:2018-09-19)
参考文献数
23

本研究は2000年に始まった意見陳述制度と2008年に始まった被害者参加制度に着目し,両制度を実際に行使した犯罪被害者遺族がこれらの制度をどのように評価し,またその意義や問題点をどのように理解しているのかを検討した。交通事犯や殺人などの遺族97名から協力を得て制度に対する評価を求めたほか,「制度の意義」「制度の問題点」「行使するとき留意した点」につき自由記述を求めた。その結果,両制度はいずれも遺族から高く評価されており,とくに「心情・意見を直接被告人や裁判官に伝えられる」「思考や気持ちの整理ができる」点が肯定的な制度評価につながっていること,逆に,「自分の話を被告人や裁判官がどのように受け止めたか分からない」「専門家や経験者による支援があればよかった」という点が否定的な制度評価につながっていることが明らかになった。

3 0 0 0 OA 文明の崩壊

著者
池田林儀 著
出版者
寳文館
巻号頁・発行日
1925
著者
杉林 堅次
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug Delivery System (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.201-209, 2016
被引用文献数
1

経皮吸収型製剤(TDDS)を多くの薬物に応用するためには、皮膚透過促進技術の利用が必須となる。一方で、最終的な医薬品とするためには、バイオアベイラビリティや吸収速度をあらかじめ予測した値にするため、コントロールドリリースの機能も必要となる。本稿では、TDDSのこの40年の開発研究から、経皮吸収促進剤の利用研究やイオントフォレシスやマイクロニードルなどの物理的吸収促進法の研究までについて紹介する。また、これら吸収促進法との併用により、ようやく本来の意味のコントロールドリリース能を持ち、高いバイオアベイラビリティを有するTDDSの開発が可能になりつつあること、さらにはモノのインターネット(IoT)の概念を導入したTDDSについて述べ、これら新規なTDDS(TDDS-IoT)が医薬品製剤の中心を担う可能性について論述する。