著者
元山 宏行 榎本 大 安田 隆弘 藤井 英樹 小林 佐和子 岩井 秀司 森川 浩安 武田 正 田守 昭博 坂口 浩樹 河田 則文
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.105, no.8, pp.1234-1239, 2008 (Released:2008-08-05)
参考文献数
16
被引用文献数
4

症例は37歳の女性.肥満症に対し薬局で購入した防風通聖散を約1カ月間服用していた.服用開始から約2カ月後に黄疸を主訴に来院し,肝機能異常を認め入院となった.肝生検では門脈域と小葉内に炎症細胞浸潤を認めたが線維化は乏しく急性肝炎と診断した.防風通聖散についてリンパ球刺激試験は陽性であり,成分別ではトウキ,センキュウ,ハッカが陽性であった.DDW-J2004のスコアリングにより薬物性肝障害と診断した.
著者
松林 直
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.409-416, 2023 (Released:2023-09-01)
参考文献数
28

背景:低コルチゾール血症をきたすストレス関連疾患の身体症状(疲労,食欲不振,体重減少,過度の眠気,嘔気や下痢,関節痛や筋肉痛,めまい,微熱など)は低コルチゾール血症をきたす代表的な身体疾患である副腎皮質機能低下症と類似した症状がみられる. 方法と結果:長引く疲労を主訴に心療内科を受診した患者に副腎皮質機能低下症診断アルゴリズムに従い検査した.1/5の症例が中枢性副腎皮質機能低下症と診断し得た.これらの2/3はうつ病を併発し,1/3は何らかの心的外傷体験を有し,既往症に気管支喘息などのため外因性ステロイド使用歴が2/5にみられた. 結論:低コルチゾール血症を伴うストレス関連疾患を診療する際に自己免疫疾患やアレルギー疾患などの身体併存症と過去の外因性ステロイド使用歴に注目し,中枢性副腎皮質機能低下症の鑑別も念頭に置くことが肝要である.

10 0 0 0 OA ニーチェの病跡

著者
小林 真
出版者
Japanische Gesellschaft für Germanistik
雑誌
ドイツ文學 (ISSN:03872831)
巻号頁・発行日
vol.85, pp.1-13, 1990-10-01 (Released:2008-03-28)

Es ist schon lange her, seit P. J. Möbius' Aufsatz "Über das Pathologische bei Nietzsche“ (1902), in dem er Nietzsches Krankheit als luetische progressive Paralyse bestimmte, bei den Anhängern Nietzsches großen Anstoß erregte, aber auch bei den meisten Zeitgenossen, besonders den Medizinern, eine verständige Zubilligung gefunden hat. Inzwischen sind auch die Basler und Jenaer Krankenprotokolle Nietzsches 1930 von E. F. Podach publiziert worden.In dieser Abhandlung hat der Verfasser zuerst versucht, die Krankheitsgeschichte und das Krankenbild Nietzsches mittels dieser und anderer derzeit zugänglichen Materialien so exakt und so sachlich wie möglich zu schildern, denn, wie es K. Jaspers betont, eine objketive, vorurteilslose Beschreibung der Symptome ist die unentbehrliche Voraussetzung aller psychopathologischen Auslegungen.Erst danach wurden die wichtigen pathographischen Forschungen von P. J. Möbius (1902), Kurt Hildebrandt (1923), Clemens E. Benda (1925), K. Jaspers (1933), W. Lange-Eichbaum (1938), Kurt Kolle (1965) u.s.w. vorgestellt und erörtert. Nach allen diesen Erforschungen und Erwägungen scheint schließlich bei Nietzsche die Diagnose "atypische progressive Paralyse mit endogener Psychopathie (Schizoid bzw. Zykloid)“ die zutreffendste zu sein.Wie weit Nietzsches Werke von der Krankheit beeinflußt sind, darüber sind die Meinungen geteilt. Während Möbius zum Beispiel schon im Stil des »Zarathustra« die Vorboten einer progressiven Paralyse erkennt, sind Hildebrandt und Jaspers vorsichtiger, indem sie erst in der »Götzendämmerung« und im »Antichrist« teilweise die Vorzeichen und gerade in »Ecce homo« das Auftreten des unverkennbaren Größenwahns festgestellt haben.Nietzsches zwei Grundbegriffe vom "Übermenschen“ und der "ewigen Wiederkehr“ sind auch von Möbius als nur wahnhafte Produkte einer progressives. Paralyse bezeichnet worden. Jaspers hingegen meint, daß these Begriffe nicht notwendigerweise als pathologisch zu betrachten sind, sondern vielmehr als ein Ersatz zu Gott, den Nietzsche, eigentlich eine religiös geborene Natur, gewissermaßen wider seinen Willen "getötet“ hat.Nietzsches Krankheit ist in diesem Zusammenhang nicht immer als nachteilhaft anzusehen. Zuerst hat ihm die Krankheit, wie es Nietzsche selbst mehrmals bemerkt hat, eine eigenartige Erkenntnisweise-eine Art "Kranken-Optik“-gegeben. Zweitens könnte es möglich sein, daß die progressive Paralyse, wie Möbius ausführlich gezeigt hat, als ein organischer Hirnprozeß zeitweise (besonders 1880-1883) die Hirnfunktion Nietzsches erhöht und seine Schöpfungskraft gefördert hätte.Durch die Auslegung der letzten Wahnbilder Nietzsches in den Wahnbriefen und aus der Jenaer Krankengeschichte kommen Nietzsches Wille zur Macht, seine unerfüllten Wünsche, sich als Tonkünstler und als Dichter hervorzutun, sein religiöses Wesen als Gottsucher, seine heimliche Liebe zu Cosima Wagner, seine normalen sexuellen Triebe u.s.w. an den Tag. Von einer künftigen, gründlich psychoanalytischen Forschung ist zu erwarten, daß sie durch die regelrechte Analysierung der Tiefenpsychologie Nietzsches endgültig erklären wird, wie, zum Beispiel, Nietzsche als Pastorensohn gleich einem Vatermörder schließlich auch Gott "getötet“ habe.
著者
村中 誠司 竹林 由武
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
認知行動療法研究 (ISSN:24339075)
巻号頁・発行日
pp.20-026, (Released:2021-06-17)
参考文献数
12
被引用文献数
1

本研究では、本邦における遠隔心理支援研究の方向性を明らかにするために、Structural Topic Model(STM)で論文のアブストラクトを解析して海外の遠隔支援研究に関するトピックを抽出した。遠隔心理支援は情報技術などを活用した支援形態であり、電話やテレビ会議システム、テキストメッセージなどさまざまな形で提供されている。遠隔支援は自宅からでも支援サービスが受けられる点で有用であるが、対面支援と比較した遠隔支援の有効性は未だ不明瞭である。遠隔心理支援サービスの拡充を有効に進めるために、まずは遠隔支援に関する検討課題の整理が求められる。遠隔支援に関する578件の論文のアブストラクトをSTMで解析し、ワードクラウドとトピックの出現確率とその経年変化を確認した。その結果、モバイルアプリを活用したうつや不安への支援に関する検討が優先され、その他支援者へのサポートや予防的介入の必要性が示された。
著者
豊田 泉 土居 浩 国井 紀彦 林 宗貴 西野 猛 阿部 正 松本 清
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.362-367, 1993-08-28 (Released:2010-09-09)
参考文献数
11

脳血管障害の発生原因には, 各種の要因が存在する.性行為もその一因である.今回我々は, 昭和55年4月より平成5年3月までの, 約13年間に山梨赤十字病院及び昭和大学病院を受診した患者の中で, 病歴上明らかに性行為前後の脳血管障害と考えられる14例を検討した.症例は, 36歳から65歳にわたり, 性別に関しては, 男性13例であり, 女性は1例であった.脳出血8例, くも膜下出血6例であり, 梗塞性病変はなかった.これは, 脳神経外科系における診療データによるものであるからであろう.注目すべき点として, 性行為の相手としては, 3例のみが夫婦間であり, 残り11例は, 愛人関係や, 性風俗従事者との行為である.また, 発生場所に関して, 自宅であることより愛人宅・ホテル及び性風俗施設である.さらに, この中で, 初診時の問診にて, 性行為前後の発症であるということの情報があるものは, わずかに3例だけである.そのほとんどが, 後日, 関係者からの情報より得られるのみである.すなわち, このような症例が実は, 意外と多いことが考えられる.我々は, これらの疾患の発症様式等の詳細な検討を要する時期に来ているのではないかと考えられる.
著者
大崎 園生 林 吉夫
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.60-69, 2019 (Released:2019-01-01)
参考文献数
10

児童期に虐待を受けた成人患者は心的外傷後症状に加え対人不信や関係の打ち切り, 他者への攻撃的感情などの人間関係上の問題を抱える. これらは外傷的人間関係の再演となり, さらなる心的外傷後症状を発生させるため, 外傷的人間関係を変化させ肯定的な対人関係を形成・維持するための介入が重要である. 本研究では虐待既往のある成人患者の臨床心理面接症例を検討した. 再体験や解離エピソードおよび希死念慮などの心的外傷後症状が認められ, あわせて外傷的人間関係の再演および自他についての否定的信念が顕著であった. ソクラテス式質問法による内省の促進および患者の外傷的人間関係のケースフォーミュレーションの共有によって, 肯定的な対人関係の形成・維持が可能になり, 心的外傷後症状も緩和されるとともに自他についての否定的信念も変化した. 虐待既往のある成人患者の心理面接において現在の生活における人間関係を扱う意義が示された.
著者
小林 昭裕
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.80, no.5, pp.521-526, 2017-03-31 (Released:2017-09-13)
参考文献数
16
被引用文献数
3 2

Based on previous research of the evaluation method of cultural ecosystem service (CES), this study examined a trial evaluation method grasping the multi-functionality of CES provided by urban parks located in the suburb of Tokyo metropolis. This method was focusing the relative importance of the multi-functionality by selecting the most valuable and the second valuable functions with the mail-back questionnaire survey. Result showed the importance of some function affected by the socio-demographic attributes of users and their attitude of CES. The similarities and differences of mutual relationships among functions were observed in these parks. Also, these relationships were affected by the socio-demographic attributes of users and their attitude of CES. There supposed to be a need to establish an indicator characterizing the supply function of CES of the park as well as to a multi-tiered evaluation method according to the proximity to the park. In order to understand the dynamics of changes among factors affecting CES evaluation, an evaluation method that include the relationship between supplier and receiver of CES should be developed.

10 0 0 0 OA 脊髄係留症候群

著者
林 俊哲
出版者
日本脊髄外科学会
雑誌
脊髄外科 (ISSN:09146024)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.24-30, 2022 (Released:2022-05-24)
参考文献数
35
被引用文献数
1
著者
河村 麻果 入江 智也 竹林 由武 関口 真有 岩野 卓 本谷 亮 坂野 雄二
出版者
一般社団法人 日本認知・行動療法学会
雑誌
認知行動療法研究 (ISSN:24339075)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.191-202, 2020-09-30 (Released:2020-12-23)
参考文献数
29
被引用文献数
1

セラピストが認知行動療法を効果的に実施するためには、クライエントとの良い治療的関係が必要である。そのなかでも特にアライアンスの質の向上が重要視されている。WAI-SRは、アライアンスを測定するうえで適切な心理測定的ツールであることが明らかとなっているが、その日本語版は作成されていない。そこで本研究では、WAI-SRの日本語版(J-WAI-SR)を作成し、その信頼性と妥当性を検討した。その結果、J-WAI-SRは3因子構造と捉えることが妥当であると判断した。収束的妥当性については、日本語版セッション評価尺度との間に想定されたとおりの強い正の相関があった。信頼性については、内的整合性(α=.93, .96)について十分な値が得られ、再検査信頼性についても、許容範囲内の値が得られた(ICCagreement=.75)。以上のことから、J-WAI-SRは一部の信頼性と妥当性が確認された。
著者
小林 博文 山路 敦 増田 富士雄
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.111, no.5, pp.286-299, 2005 (Released:2005-09-01)
参考文献数
44
被引用文献数
16 15

能登半島輪島地域の下部中新統は,扇状地成ないしファンデルタ成の砕屑岩層からなり,浅海成ないし広大な湖の浅部で堆積した薄層を数層準に挟む.積算層厚が1800 mを越えるこの地層中には傾斜不整合が複数認められ,それらによって層序が区分される.複数の鍵層を追跡することにより,地質図規模の正断層が推定された.また,頻繁にみられる小断層は,様々なトレンドの斜めずれ正断層を主とする.規模の異なるこれらの断層は,ともに東-西ないし北東-南西方向の伸長変形を示す.しかしこの地域の中部中新統以上の海成層には同様の変形がみられない.したがってこれは,前期中新統の堆積時の変形であったと考えられる.この伸長方向は能登半島北東部から報告されたグラーベン群の示唆する伸長方向と直交するが,半島西側の海域で発見された下部中新統のグラーベン群のそれとは調和的である.このことから日本海拡大時,西南日本は複雑なブロック化をしつつ移動したらしい.
著者
清水 大輝 雄山 博文 若林 健一 伊藤 真史 杉田 竜太郎
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.546-550, 2021 (Released:2021-11-25)
参考文献数
20

脳空気塞栓症は,医療行為や外傷,あるいは潜水などによって生じるが,内因性疾患が原因で生じることは稀である.今回,胸部疾患および腹部疾患にそれぞれ続発した脳空気塞栓症を経験したので報告する.症例1は78歳男性.非結核性抗酸菌症と肺気腫を基礎に有し,反復性気胸を呈していた.突然の左半身麻痺・意識障害にて発症し,画像検査にて,両前頭葉に微小な空気像と両側大脳半球に多発性脳梗塞,および右肺に気管支肺炎と気胸を認めた.臨床経過と検査所見から,慢性肺疾患を基礎に気胸に起因する脳空気塞栓症と診断した.症例2は92歳男性.嘔吐後意識障害にて発症し,画像検査では,左大脳半球に空気像と両側半球に多発性脳梗塞,および小腸イレウス・腸管気腫症・門脈ガスを認め,非閉塞性腸管虚血症に起因する脳空気塞栓症と診断した.脳空気塞栓症の中には,稀ではあるが内因性疾患が原因の場合があることに留意し,全身の複雑な病態把握に努める必要がある.
著者
安藤 昌也 齋藤 亨 前川 元貴 小林 英樹
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.382-389, 2023 (Released:2023-03-25)
参考文献数
9

企画段階で創出したコンセプトを想定顧客に対して提示し、その受容性や改善点を把握しようとしたとき、調査協力者は未来の提供価値を想像して反応を返すため、その人の特性をあらかじめ把握することが重要となる。本研究では、解釈レベル理論に着目した心理的距離尺度を作成し、調査協力者の選定に用いることを検討した。
著者
林 伸和 川端 康浩
出版者
日本臨床皮膚科医会
雑誌
日本臨床皮膚科医会雑誌 (ISSN:13497758)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.63-67, 2018 (Released:2018-06-27)
参考文献数
8

イボにヨクイニンを奨める広告を見て,脂漏性角化症(老人性疣贅)にヨクイニンの処方を希望して皮膚科を受診する患者が少なくない.そこで,ヨクイニンの脂漏例角化症に対する有効性を文献的に検討した. 【方法】医薬品医療機器総合機構のホームページで一般用を含むヨクイニンに関係する医薬品の添付文書の適応症を確認し,医学中央雑誌とPubMedを用いて,脂漏性角化症に関連するヨクイニンの論文を検索し,該当した論文を精査した. 【結果】ヨクイニンを配合する医療用医薬品は36品目あり,そのうちヨクイニンエキスの2品目は尋常性疣贅と青年性扁平疣贅に適応があり,麻杏よく甘湯エキスはイボを適応症としていた.一般用医薬品・要指導医薬品には,ヨクイニンを主成分とする製剤(狭義のヨクイニン)が7品目,せんじ薬である薏苡仁煎が1品目あり,狭義のヨクイニンの適応症は「いぼ,皮膚のあれ」,薏苡仁煎では,「いぼ,皮膚のあれ,利尿,関節痛」となっていた.医学中央雑誌を用いた検索では,「ヨクイニン」で453,「ヨクイニン」と「いぼ」の組合せで113の論文が抽出され,「ヨクイニン」と,「老人性疣贅」もしくは「脂漏性角化症」で3つの論文が該当したが,いずれもヨクイニンの脂漏性角化症への有効性を述べたものではなかった.また,PubMedではヨクイニンで6論文があるが,脂漏性角化症に関係するものはなかった. 【結論】ヨクイニンに脂漏性角化症の適応はなく,有効性を述べた論文はなかった.一般用医薬品などでは平易な病名にするため「いぼ」と表現しているが,ヨクイニンの適応疾患として老人性疣贅は含まれず,ウイルス性疣贅のみを指すと考えられる.患者の誤解をなくすため,適切な啓発活動が必要である.
著者
小林 徹
出版者
群馬大学
雑誌
群馬大学社会情報学部研究論集 (ISSN:13468812)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.147-163, 2005-03-31

Put Ultraman Tiga (1996-97) on the actual scene of Japanese society in the years from 1995 to 1997. It was the memorable period in which some very significant incidents occurred, for example, a major earthquake in the Hanshin area, the fatal gas attack against the metropolis subway system and a junior high school student's killing of the young boy in Kobe. Japan was at that time of the horror entertainment boom with a best-selling novel named Parasite Eve at its peak. Ultraman Tiga is a fictional television program for children featuring a supernatural hero whose mission is to protect the earth against monsters or aliens from outer space. It might be easy to find those above-mentioned incidents reflected in the program but there is more to be argued about the historical significance the work has in terms of the information-oriented society. Analysis of the interactions between its main plot and these reflections shows that Ultraman Tiga had already depicted the fearful digital environment of today where individuals are unwittingly governed by a single computer system on the basis of their own personal information.