著者
清水 潤三
出版者
三田史学会
雑誌
史學 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.79-89,図1枚, 1972-04
著者
佐藤 慧 丹保 亜希仁 奥田 勝博 清水 惠子 南波 仁 一宮 尚裕 山蔭 道明
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.28, no.5, pp.454-457, 2021-09-01 (Released:2021-09-01)
参考文献数
10

要約:急性カフェイン中毒は用量依存性の反応を示し,同じくキサンチン誘導体であるテオフィリン中毒に症状や機序が類似する。致死量の急性カフェイン中毒に対して血液透析(hemodialysis, HD)を施行して改善を認めた症例を経験し,経過中のカフェインおよび中間代謝産物のテオフィリン血中濃度の推移から治療戦略について検討した。本症例のカフェインとテオフィリンの血中濃度は,内服後早期で異なった推移を示した。HD施行後,腸管再吸収に伴うカフェイン血中濃度再上昇時も含め,両者は相似的に推移した。HD効果によるカフェイン血中濃度低下の指標や,再吸収による血中濃度再上昇の指標として,テオフィリン血中濃度の推移は参考となる可能性が示唆された。
著者
高木 俊行 守屋 秀夫 清水 裕之 小野田 泰明
出版者
Japan Association for Cultural Economics
雑誌
文化経済学 (ISSN:13441442)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.37-45, 2000

本研究は、有価証券報告書を活用して民間の劇場の経営実態を明らかにすることを主な目的とする。損益計算書の営業損益の部に着目し、歌舞伎座、コマ・スタジアム、松竹、新橋演舞場、東宝、御園座、明治座の7社に関する売上高と経費の内訳を分析した。新橋演舞場と明治座を除く5社については、開銀企業財務データバンクを使用して売上高と経費の時系列変化を検証した。分析の結果、わが国の商業劇場の経営実態を大まかに把握することができた。
著者
清水 亮
出版者
関東社会学会
雑誌
年報社会学論集 (ISSN:09194363)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.9, pp.25-34, 1996-06-05 (Released:2010-04-21)
参考文献数
18

The Hanshin-Awaji Earthquake did great damage to inner-city area. A lot of discussions about the revival have been done in one year. In this paper, the revival in the inner-city area is considered especially focusing to the problem of aging society. The rapid aging in the inner-city community has become a social problem before the earthquake. Taking into account the influence of this situation on the damage of the earthquake, we have to consider this problem seriously aiming at the revival. Then this is an important problem common to the community formation not only in the struck area but also in a megalopolis of the future.
著者
高塚 千広 村上 陽子 川上 栄子 新井 映子 市川 陽子 伊藤 聖子 神谷 紀代美 清水 洋子 中川(岩崎) 裕子 竹下 温子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.29, 2017

【目的】 静岡県に伝承されてきた間食や行事食に関する家庭料理の中から、次世代に伝え継ぎたいおやつのあり方や特徴について考える。<br />【方法】「次世代に伝え継ぐ日本の家庭料理」の調査ガイドラインに基づき、静岡県東部(沼津市、富士宮市、伊東市)、中部(静岡市、焼津市、藤枝市)および西部(袋井市、浜松市)の各地域において居住歴が30~81年の男女61人を対象に聞き書き調査を実施した。<br />【結果】昭和35~45年頃の食料事情と聞き書き証言を踏まえると、家庭では「おやつ」の習慣は定着していなかったと解釈される。日常食として、さつまいもや小麦(粉)の料理が静岡県全域にあり、ときには間食に用いられていた。その他、魚介 (イカ嘴、イワシ等の稚魚、貝類)、寒天、小豆、落花生、雑穀(キビ、ソバ)、種実類(トチ)等が間食になることがあった。炒ったソバやアズキを石臼で挽いた「たてこ」や、複数の穀類と豆を組み合わせた「とじくり」は西部特有である。もち米(餅)・うるち米(団子)の菓子は、正月や五節句、仏事用で、柏餅に材料の地域差があり、大福の形状や名称に変形が見られた。屋外の遊びの場面で、子どものおやつに通じる食事があり、川で採った小魚を河原の焚き火で加熱したり、山野で果実を摘んだり、駄菓子屋では、薄いお好み焼き、おでんこんにゃく、アイスキャンデー等があった。中部では明治以降から製餡業が盛んで、現在も県内に製餡業者が多く存在する。以上のことから、静岡県では、おやつに適する様々な農水産物の保存技術や料理が様々な形で伝承されてきたことがわかる。これらの食材は、噛みごたえ等の食感、色や香りを味わうことができ、デンプンやカルシウム、食物繊維等の補給にも役立つ。
著者
千賀 義博 横山 千佳 唐木 心優 清水 開 中西 唯稀 松村 竜誠 ワイズナーディラン 武蔵 榎本 浩実 黒河内 寛之
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.131, 2020

<p>長野県伊那市にある、今年で開校70年を迎える伊那西小学校は、校舎を取り囲むように1.4haの「林間」と呼ばれる学校林を所有し、この林間を活用した教育活動に取り組んでいる。1950年の開校当時は、草原だった場所に、翌1952年に背丈より低いカラマツ500本をPTAの手で植樹した。現在は、これらカラマツは優に20mを越える高さに成長している。林間には、他にも、アカマツ、さくら、モミジ等が自然に生えたり、あるいは、卒業記念に植えられたりと、42種類600本以上の樹木が生育している。樹木の多くは、背丈が随分と大きくなり、子どもたちが、全身で触れたり、観察をしたりするには適しているとは言えない状況があり、"子どもたちの目の高さで利活用できる森"は、学校の願いとなっていた。そこで、この森を今後24年かけて、計画的に大規模伐採し、子どもたちの学びの森となるよう、平成31年4月から運用してきている。本研究は、①過去70年の森の成り立ち ②大規模伐採の計画と実施 ③4月からの林の成長を観察することにより、子どもたち及び職員が今後どのような林間をどのように残していくかを見出そうとした研究である。</p>
著者
高清水 奈央 安達 裕行 伊藤 誠人 高橋 勉 太田 翔三 新井 浩和 下田 勇樹 三浦 広志 佐藤 朗
出版者
秋田医学会
雑誌
秋田医学 = AKITA JOURNAL OF MADICINE (ISSN:03866106)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.51-55, 2017-06-30

Despite a negative result for syphilis in a maternal serological test in the first trimester, we experienced a case of congenital syphilis. The mother was a 23-year-old primipara who had been undergoing regular prenatal care since early pregnancy ; a serological syphilis test at 10 weeks of gestation was negative. She was admitted to our hospital with preterm labor, fever, liver dysfunction, and skin rash at 29 weeks of gestation. Her fetus had ascites and hepatomegaly, although the cause was unclear. The mother delivered a male infant by emergency C-section at 32 weeks of gestation due to concerns over fetal status. The neonate had severe persistent pulmonary hypertension. He also had epidermolysis, hepatomegaly, and thrombocytopenia. CRP value and serum IgM level were abnormally elevated. Considering the clinical findings, and the mother’s previous medical history, we checked the serological syphilis tests for both infant and mother. As both tests were positive, we made a diagnosis of congenital syphilis and commenced treatment with penicillin. Treatment was effective and the patient was discharged from the neonatal intensive care unit at 75 days of age ; developmental follow-up is ongoing. Our case shows that even if a syphilis test is negative during the first trimester, it is important to consider congenital syphilis in infants with suspicious clinical findings.
著者
米山 一人 大場 良市 清水 宏 小林 弘孝
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.21-25, 2000
被引用文献数
1

DVD-RAM(8cm)を記録メディアとして採用した、光ディスクカメラを開発した。ディスクというメディアの利点を活かし、上書きの失敗や、画質の劣化と言った不安をなくし、更にDVDフォーラムで規格化したRTR規格に準拠したフォーマットによる録画データは、4.7GB DVD-RAMドライブを搭載したパソコンによる操作や、次世代のDVDプレイヤでの再生が可能となる。ディスクナビゲーションによる、サムネイル表示と選択して手軽に再生が可能となっている。今回は、ディスクナビゲーションのGUI開発について報告する。
著者
清水 次郎 瓜生 浩朗
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.45, pp.83-84, 1992-09-28

ファジィ論理は、形式論理における真(1)と偽(0)の中間に、人間の使う形容詞的な言葉の一部を数値化して挿入することにより、形式論理に人間の個人的主観性をとり入れた論理である。しかし、この論理は、矛盾概念(真、偽以外の中間値はない)の真、偽の中間に、反対概念の人間の主観を適当に数値化して挿入し、これらを一元化している。これは、矛盾概念の形式論理に帰着するものであり、異質の概念を一つの概念に統一する論理である。さらに、ファジィ論理の考え方は、万物は定量化、数値化できるというものであり、"いかにあるか"の文明・機械中心の思考にもとづいて真理を探求するものである。このことは、結果として、人間性無視につながっていき、現在、形式論理によってひきおこされている地球環境問題を、さらに促進させる恐れがある。そこで、これらを解決する基本論理として、価値論理を構築した。この価値論理は、人類および生命体ならびに生態系の永存、人間および生きとし生けるもののいのちの尊重の実現を目標とする。そして、価値あり(1)と価値なし(0)という反対概念の間に、あいまいな価値(a)が存在することにより、人間の普遍的主観性をとり入れた論理である。さらに、この価値論理の考え方は、人類永存の達成、人間尊重の実現のために、主体客体および環境は"いかにあるべきか"の文化・人類中心の思考にもとづいて、価値を探求するものである。本研究は、この価値論理における価値序列関数について考察し、また、価値論理の特徴であり他の論理に存在しない論理商および論理商駅伝の定理によって、上述の問題の基本的な解決の方向性を求めた。
著者
清水 真志
出版者
専修大学経済学会
雑誌
専修経済学論集 = Economic bulletin of the Senshu University (ISSN:03864383)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.119-169, 2019-12

流通労働者に求められるのは,不確定な領域で自分の感情をコントロールする精神的なタフさと,買い手の目に自分をいかにも有能らしく印象づける狡猾さとである。これらは演技的性格を帯びた技能・熟練である。流通労働者の職歴や等級は,彼の演技に説得力をもたせるための舞台衣装として用いられる。ただ,不特定多数の顧客を相手にする流通労働では,誰の技能・熟練がどの顧客に通用するか分からないため,チーム単位で働く協業のスタイルが基本になる。流通労働者の技能・熟練は,チーム単位で共有される「集団力」として規定しなければならない。「集団力」にかんするマルクスの議論では,生産労働における協業が念頭に置かれており,大人数が1箇所に集まることの効果が一面的に強調されていた。しかし流通労働に適合するのは,少人数のチームがあちこちに散開して「集団力」を発揮するという分散型の協業である。流通労働はチーム単位で行われるが,流通労働者の雇用は個人単位で行われるため,チームの内部には等級の違いが生まれる。流通労働と等級制との関係を考察するためには,等級制があくまで分業に特有の制度であるという先入観と,分業があくまで協業とは別個の生産方法であるという先入観とをどちらも取り払わなければならない。流通労働における協業は,手の空いている誰かが手の塞がっている誰かのピンチヒッターを務めるという「複雑な協業」のパターンを取る。「複雑な協業」は,他人とは違う作業手順を発見しようとする分業の芽を孕んでおり,この芽の活かし方をめぐって等級制が導入される余地が生まれる。生産労働に導入されるのは,賃金等級の高い労働者ほど職能等級も高く,従事する作業等級も高いというように,全ての等級が合致するタイプの等級制,分業型の等級制になる。これにたいして,流通労働に導入されるのは,労働者に支払われる賃金の等級と労働者が実際に行う作業の内容とが必ずしも一致しないタイプの等級制,協業型の等級制になる。
著者
柳沢 国之 菅原 徹 上條 正義 佐渡山 亜兵 清水 義雄
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第48回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.257, 2005 (Released:2006-01-01)

精神負荷は中枢系の疲労を生じさせるが、筋電位の発生メカニズムから考えて、表面筋電図に中枢系疲労の影響が出ても不思議ではない。しかし、精神負荷が筋電位に与える影響を研究した例はほとんどない。この両者の関係を明らかにすることは、筋電図の理解や筋電図を用いた新たなストレス評価指標の提案につながる重要な要素である。表面筋電図を用いたバイオフィードバック法によって上腕二頭筋の単一運動単位活動を非侵襲的に計測し、精神負荷の有無によるパルスの発射間隔、振幅、周波数、筋線維伝導速度への影響について検討した。
著者
清水 恵一
出版者
日本経営診断学会
雑誌
日本経営診断学会論集 (ISSN:18834930)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.183-188, 2012

本論文のねらいは,提携の概念とパースペクティブについて考察を加え,統合化を試みることにある。具体的には,第1に,提携の定義や種類を明らかにしている。第2に,提携の動機としてのパースペクティブについて考察を行っている。ここでは特に,従来議論されてきたパースペクティブの類型化が中心となっている。第3に,パースペクティブに基づいた提携を行う利点や欠点について明らかにしている。本論文は,こうした作業を通じて,提携の全体像を再構築するとともに,今後の実証研究に向けた一助とする。
著者
清水 哲雄
出版者
滋賀大学経済学会
雑誌
彦根論叢 (ISSN:03875989)
巻号頁・発行日
no.189, pp.p19-37, 1978-03
著者
村田 理沙子 大野 正和 秋元 耕 矢部 顕人 戸舎 稚詞 福島 琢 榊原 温志 土屋 勇輔 鈴木 雅仁 近江 哲生 佐々木 毅 清水 茂雄
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.52, no.9, pp.1036-1041, 2020-09-15 (Released:2021-10-05)
参考文献数
18

症例は74歳女性.今回入院の2年前にたこつぼ症候群の診断で入院となり,心内血栓・高血圧に対する加療が行われた後,壁運動の改善を確認し退院となった.退院後は近医で高血圧,高血糖の加療が行われていた.X年10月,受診2,3日前より食思不振が出現し,1日前から嘔気・嘔吐・動悸・冷汗が出現し改善しないため,救急要請し来院した.来院時著明な高血圧を認めており,血液検査で心筋逸脱酵素の上昇・心電図検査でST低下・経胸壁心臓超音波検査で心尖部の過収縮,心基部の無収縮を認め,たこつぼ症候群の診断で入院となった.たこつぼ症候群の再発は稀であり診断基準に褐色細胞腫の除外が必要とあることから,スクリーニング検査として内分泌検査を行ったところ血中カテコラミンの上昇を認めた.腹部CT検査で右副腎に直径3 cm大の腫瘤があり,131I-MIBGシンチグラフィで同部位に集積を認めたことから褐色細胞腫によるカテコラミン心筋症と診断した.ドキサゾシンの投与を2 mgから開始し,自覚症状,心電図変化,左室壁運動異常は改善したため第8病日に退院となった.外来でドキサゾシンを最大量の12 mgまで増量したのち腹腔鏡下右副腎摘除術を行った.その後経過は良好で,以降カテコラミン心筋症の再発はなく,高血圧,糖尿病の増悪なく経過している.今回,初回は一次性たこつぼ症候群と診断したが,再発時に褐色細胞腫による二次性たこつぼ症候群と診断した1例を経験したので報告する.