著者
王 杲 高橋 光輝
雑誌
研究報告デジタルコンテンツクリエーション(DCC)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.50, pp.1-8, 2015-01-19

近年,中国の急激な経済発展に伴い,コンテンツ市場も大きく活性化されている.しかし,日本で行われているキャラクタービジネスが成功している事例は中国では極めて少ない.さまざまな制約などの厳しい環境がある中国で,日本型キャラクタービジネスの展開は今後も厳しい状況ではないかと推測される.今回は,著者がプロデューサーとして参加し,中国で展開した "VOCALOID CHINA PROJECT" の事例を基に,海賊版問題や放送規制が厳しく文化も違う中国で,実際に行ったどんな問題に直面したのか.また,ユーザーとなる中国の若者がどんな影響を受けたのかを記録し,分析する.In recent years, an unprecedented dynamic in Culture Market came along with the rapid growth in China's economy . However, it is rare to find the success stories of character business in Japanese Mode in the Chinese Market. Meanwhile, it can be imagined that the development of character business in Japanese Mode will face resistance in future, due to various factors in China. In this paper, we take The「VOCALOID CHINA PROJECT」in China which I took part in as a producer for instance to record and analyze the problems when developing this project in Chinese Market where there are problems of piracy, strict scrutiny of the broadcast content and cultural differences, and the reactions of this project from the young Chinese users.
著者
医王 秀行
出版者
一般社団法人 日本オリエント学会
雑誌
オリエント (ISSN:00305219)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.1-19, 1989-09-30 (Released:2010-03-12)

Under the 'Abbasid dynasty, qadis in Kufa differed from those in Medina in their origin, personal connections and scholastic tendencies. In Kufa, the influence of Ibrahim Nakha'i, Ibn Abi Layla and Abu Hanifa was strong, and their relatives and disciples assumed the post of gadis. There were political strives behind the appointment and dismissal of qadis. Sharik became a qadi after Ibn Abi Kayla who was cooperative with the government, but he lost his post due to the persecution of unorthodoxy in the reign of al-Mahdi. After Abu Yusuf assumed the post of a qadi al-qudat, many disciples of Abu Hanifa became qadis in Kufa in the days of Barmakid and al-Ma'mun. Liberal tendencies in Iraq in those days appear to have been reflected in the views of qadis and lawyers of Kufa.This tendency and pro-Shi'ite trends in Kufa came into conflict with the qadis and lawyers in Medina. Among the qadis of Medina there were few scholars who studied law and Hadith, but people of the Bakr and 'Umar families, who were descendents of Abu Bakr and 'Umar condemned by the Shi'ites held many posts of qadis in Medina. It may be said that they were able to manage legal and administrative affairs in the Holy Place not because of their learning but because of their authority which they derived from being descendents of powerful families.
著者
青山 庄 樋上 義伸 高橋 洋一 吉光 裕 草島 義徳 広野 禎介 高柳 尹立 赤尾 信明 近藤 力王至
出版者
The Japanese Society of Gastroenterology
雑誌
日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.93, no.5, pp.312-321, 1996-05-05
被引用文献数
6

1994年春,ホタルイカを内臓ごと生食後に旋尾線虫幼虫type Xによると思われる急性腹症を呈した10例を経験した.症状では,全例に腹痛,9例に嘔気・嘔吐,4例に下痢,6例に腹水を伴った腸閉塞と1例に皮膚爬行疹を認めた.検査所見では,経過中において,全例に末梢血の好酸球増多,9例に血清IgE値増加が認められた.ホタルイカ内臓の約3%に旋尾線虫幼虫type Xが寄生しているとの報告から,その抗体価を測定したところ,9例中7例で陽性を示した.1例では,腹膜炎の診断で回腸部分切除術が行われ,組織学的に,局所的なびらんと粘膜下層内に著明な好酸球とリンパ球浸潤を伴う炎症所見が認められたが,9例は保存的治療で軽快した.
著者
高木 伸之 王 道洪
出版者
岐阜大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

冬季雷雲下の風力発電設備において上向きに開始する落雷の前兆現象を3つ確認した。一つは落雷開始の数秒前から数アンペアの電流が流れる前兆電流である。二つ目は落雷前に発生する微弱な発光を伴う放電現象で風車先端から数メートル程度進展して停止する現象である。三つ目は落雷前に風力発電設備周辺での地上電界強度が正または負の極性に偏る現象である。前兆電流については2秒前には落雷の発生を予測できることを確認した。
著者
德丸 晋 林田 吉王
出版者
JAPANESE SOCIETY OF APPLIED ENTOMOLOGY AND ZOOLOGY
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.13-21, 2010
被引用文献数
1 16

タバココナジラミ・バイオタイプQの3齢幼虫では42種類、卵および成虫では40種類の薬剤感受性を調べた。その結果、薬剤感受性は、タバココナジラミ・バイオタイプQの発育段階および薬剤の種類により異なった。タバココナジラミ・バイオタイプQの3齢幼虫に対して殺虫効果が高かった薬剤はフェンピロキシメート・ブプロフェジン水和剤、フェンピロキシメート水利剤、ミルベメクチン乳剤、ピリダベン水和剤、レピメクチン乳剤、スピネトラム水和剤およびスピノサド水和剤であり、ミルベメクチン乳剤、ピリダベン水和剤、レピメクチン乳剤、スピネトラム水和剤およびスピノサド水和剤のLC50値は、それぞれ0.98、1.59、0.08、0.04および0.91ppmであった。タバココナジラミ・バイオタイプQの雌成虫に対して殺虫効果が高かった薬剤は、ピリミホスメチル、チオシクラム水和剤、ピリダベン水和剤およびスピネトラム水和剤であった。また、各種薬剤を処理したキャベツ葉におけるタバココナジラミ・バイオタイプQ雌成虫による産卵数が少なかった薬剤はカルタップSG水溶剤、チオシクラム水和剤、ジノテフラン水溶剤、ニテンピラム水溶剤、ピリフルキナゾン水和剤およびスピネトラム水和剤であった。タバココナジラミ・バイオタイプQの卵に対して殺卵効果が高かった殺虫剤はピリダベン水和剤のみであった。
著者
高畠 令王奈
出版者
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究では、既存のリアルタイムPCRをはじめとするDNA定量技術を評価するために、一桁台を含むごく少数の規定数N個のDNA分子を含む標準試料DNAの開発を試みた。そのために、標的DNAが直列にN個つながったDNA試料(標準DNA-N)を作製した。標準DNA-Nには、予め各PCR標的DNA配列間に制限酵素の認識配列を配置しておき、一定体積中に標準DNA-Nが1分子以下になるまで限界希釈し、さらに、制限酵素処理することによって、分子数が任意のN個からなる標準DNAの調製が可能となる。現在、PCRの標的配列を16個含む標準DNA-16までの開発に成功した。
著者
[舎人親王] [等著]
出版者
大阪毎日新聞社
巻号頁・発行日
vol.巻第21・22, 1926
著者
王 道洪 高木 伸之
出版者
岐阜大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

落雷の最終雷撃過程の観測に特化した高時間分解能・広ダイナミックレンジ・高感度・超ワイドビューを有する超高速光学イメージングシステムを開発した。このシステムをフロリダロケット誘雷実験場に4年間設置し、100個を超す雷撃の最終雷撃過程の観測に成功した。これらの観測データを解析して、最終雷撃過程、とりわけ、帰還雷撃の開始過程を明らかにした。これらの結果に基づき、帰還雷撃のモデルの改良を行った。
著者
斎藤 兆史 濱田 秀行 柾木 貴之 秋田 喜代美 藤江 康彦 藤森 千尋 三瓶 ゆき 王 林鋒
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.467-478, 2013-03-10

This paper describes the theoretical basis of the research grant project which is designed to provide a set of methodologies to develop high school students’ meta-grammatical abilities. The paper begins by explaining the purpose of the project and the key concept ‘meta-grammatical abilities’, which are supposed to enable students to analyze any language in a structural way. It then goes on to make historical surveys, respectively from the viewpoints of Japanese education and English language teaching, of grammatical approaches to language teaching, and finally suggests the possibility of combining some of those different approaches into a methodology of interlanguage grammar teaching.
著者
王 卉歓 中谷 直司 小池 竜一 厚井 裕司 朴 美娘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.9, pp.3125-3136, 2007-09-15
参考文献数
24

近年スパムによる被害に対抗するため,ベイズ学習アルゴリズムを用いたスパムフィルタが注目されている.また,同様にメールを媒介として多くの被害をもたらすコンピュータウイルスにおいても,既存の手法では対応困難な未知ウイルスに対し,ベイズ学習アルゴリズムを用いたウイルスフィルタの研究が行われている.しかし,ベイズ理論に基づくウイルスフィルタに関する研究は,十分な検討が行われたとはいえない状況である.そこで本論文では,現在スパムフィルタとして広く用いられているPaul Graham 方式,Gary Robinson 方式,naive 方式の3 種類のベイズ方式を用いたスパムおよびウイルスフィルタとしての性能に関する考察と,メールに対しスパム検出と同時にウイルス検出を行ううえで実装コストの面で有利になる,スパムとウイルス両方のフィルタで高い性能を示す新しいベイズ方式の提案を行う.実験により提案方式は従来方式によるベイジアンフィルタよりも,同等あるいはより低い誤検出率を維持したまま,より高い検出率をスパムとウイルス両方において実現可能であることが示された.The spam filter that used Bayes learning algorithm was paid attention in recent years as the countermeasure for damages of spam. In computer virus that causes a lot of damage through the medium of mail, the existing technique is difficult to take the countermeasure against the unknown virus. Some researches including us have studied and developed the virus filter that use the Bayes learning algorithm. But it seems that the enough research has been not done until now. In this paper, we compare the performance of spam filters and virus filters that use Paul Graham method, Gary Robinson method, naive method which have previously shown a good performance and widely have been used as spam filter. We also propose the new Bayes method that shows best performance of both spam filter and virus filter. It has advantage that we can detect a number of virus and spam mails at the same time in respect of the mounting cost. As the result, it is possible that the proposed method outperforms three original methods in exterminating both spam and virus with the same or lower false detection rate.
著者
本田 彰子 正野 逸子 炭谷 靖子 荒木 晴美 赤沼 智子 栗本 一美 菊池 和子 王 麗華 上野 まり 平山 香代子 土平 俊子 川上 理子 藤本 奈緒子 安岡 しずか
出版者
東京医科歯科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究は、訪問看護師の継続学習と在宅看護学実習における連携融合教育-学習プログラムを開発し、訪問看護事業所と看護基礎教育機関とのユニフィケーションを推進することを目的に実施した。前半では、連携融合教育-学習プログラムに向けて、訪問看護事業所管理者、在宅看護学担当教員に対する学習支援の実態とニーズの質問紙調査、ヒアリング調査を実施した。後半は、連携融合教育-学習プログラムのモデルにつながる研究交流集会、ワークショップを企画実施した。
著者
田中 秀磨 王 立華 市川 隆一 岩間 司 小山 泰弘
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J96-D, no.8, pp.1913-1924, 2013-08-01

情報の発信源の特定や物流の経由地点など,位置情報の利用が普及拡大している.またクラウド環境においては,ユーザ認証やアクセス制御にこれまで以上の安全性が要求され,位置情報や時刻など物理的な情報を組み合わせる手法も検討されている.このように位置情報を利用する場面が多々出現している状況であるが,位置情報とは座標であり不変的な情報のため,発信者の主張を信用するのみで信頼性が乏しいという問題がある.更に位置を詐称していることをネットワークプロトコルで見破ることは難しい,という欠点もある.そこで位置情報そのものの正当性を示す認証方式が必要である.本論文では準天頂衛星及び地上放送の電磁波を利用して,準同型暗号による位置情報を認証するプロトコルを2種類提案する.
著者
佐々木 善浩 山田 真希 寺島 崇 王 剣鋒 橋詰 峰雄 范 聖第 菊池 純一
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.61, no.10, pp.541-546, 2004-10-25 (Released:2010-03-15)
参考文献数
18
被引用文献数
14 17 2

生体膜モデルとしての有機-無機ハイブリッドベシクル「セラソーム」を用いて, シグナル伝達機能を有する分子間コミュニケーションシステムを構築した. 頭部にトリエトキシシリル基と四級アンモニウム基をもつ二本鎖型のペプチド脂質から作製したセラソームは, 従来型の脂質二分子膜ベシクルよりも著しく高い構造安定性を有することが, 界面活性剤に対する耐性評価から明らかになった. このセラソームを基板に用いて, 人工受容体による化学シグナル認識の応答が, メディエータとしての金属イオンを介して酵素に伝達され, 酵素活性のオン・オフを制御できる分子デバイスを作製し, その機能を明らかにした. 人工受容体にアミノ基を有するステロイド誘導体, シグナルとしてピリドキサール5'-リン酸, メディエータに銅 (II) イオン, 化学信号増幅器として乳酸脱水素酵素を用いたセラソーム系において, 顕著なシグナル伝達機能が発現した.