著者
田中 謙
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.65, no.8, pp.405-414, 2014 (Released:2015-01-01)
参考文献数
8

I used a questionnaire to find out the nature and problems of the support system for young children with disabilities in centers for early childhood education.   The questionnaire was distributed to 762 centers for early childhood education throughout Japan in October and November 2011, and 255 were collected (33.4%).   ① There is a difference in the support system between the kindergartens and nursery schools.   ② It is likely that the geographical distance between kindergartens and nurseries may be the cause of the difference in the support system.   ③ Only a few kindergartens and nurseries introduced the new support system after they changed to centers for early childhood education, and some centers for early childhood education are still using the conventional support system.   ④ Those who have been appointed as special needs coordinators include nursery teachers.   ⑤ There are some centers for early childhood education which adopt good points from kindergartens and nurseries. And they feel that these will help them to provide more support for young children with disabilities.
著者
田中 茂
出版者
日本空気清浄協会
雑誌
空気清浄 (ISSN:00235032)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.294-301, 1999-11-30
著者
田中 美香 西田 宗幹 大平 雄一 植松 光俊
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.E1087-E1087, 2006

【はじめに】早朝や準夜帯における理学療法(以下、PT)の必要性が言われて久しいが、その客観的な効果を検証した報告は少ない。我々は自宅退院後の活動量の増加に伴い疲労感や痛みの訴えを認め、入院中の活動量不足、特に夕食後から消灯までの時間の活動量が低いことを報告した。この問題を改善するため当院でも遅出PTプログラムの実施(以下、遅出PT)を導入した。本研究ではこの遅出PTにより身体活動量がどのように変化するのかを検討した。<BR><BR>【対象および方法】対象は当院回復期リハビリテーション病棟入院女性患者7名(84.4±6.6歳)、Barthel index84.3±7.9点、整形外科疾患2名、脳血管障害3名、内科疾患2名であった。遅出PTの対象は、退院を約1ヶ月以内に控えた患者とし、その実施は週3回、17時~21時とした。夕食前後は移動および整容動作の確認を行い、夕食1時間後の19時頃からセラバンド等を用いた集団体操と、個別トレーニングを組み合わせて実施し20時30分までに終えて、就寝の準備を始めるようにした。<BR> 身体活動量の評価にはベルトにて臍部の高さ腹部中央に装着した携帯型動作加速度装置アクティブトレーサー(GMS社製AC-301)を用い、加速度設定は0.05、0.15、0.2Gの3CHとし、各CHでの総カウント数を身体活動量とした。計測は遅出PT実施前の不特定日と、実施後の遅出PT実施日、1日の17時~21時時間帯で行い、それぞれ1時間毎の時間帯別の比較をした。また、前回報告の退院後在宅活動量との比較も実施した。統計は遅出実施前後の身体活動量の比較にpaired t-test、在宅での身体活動量との比較にunpaired t-testを用い、有意水準1%とした。<BR><BR>【結果】17時~21時までの平均総カウント数の遅出PT実施前・後比較では、それぞれ0.05Gで12173±632→24234±2498、0.15Gで1696±225→4170±2499、0.2Gで473±207→1102±182とすべての加速度領域で遅出PT実施後有意に増加した(P<0.0001)。時間帯別の比較では、19時帯で0.05G、0.15Gで(P<0.001)、0.2G(P<0.0001)、20時帯では全ての加速度領域で実施後、有意に増加した(P<0.0001)。前回の退院時在宅身体活動量との比較では、全てにおいて有意差は認めなかった。<BR><BR>【考察】身体活動量は有意に増加しており、時間帯別比較からも夕食後から消灯時間までの身体活動量を向上させる上で有効であることがわかった。さらに、今回の遅出PTが在宅での身体活動量とほぼ同様の活動量が獲得できたことから、在宅生活に向けての準備として適切であると考えられる。また、遅出PT実施中の患者は笑顔が多く、その参加を楽しみにしている反応から生活の質への効果も推測できた。<BR><BR>
著者
田中 穂積 Hozumi Tanaka
雑誌
経済と経営
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.33-51, 2010-03
著者
田中 春仁 中原 康治 味元 宏道 富田 良照 山岸 亜紀 澤 祥幸
出版者
日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 : 日本気管支研究会雑誌 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.159-164, 1991-03-25

62歳, 男性。1989年9月から出現した湿性咳嗽で近医を受診した。胸部X線上は閉塞性肺炎像を示していた。気管支鏡で, 肺癌が疑われ転院した。再度気管支鏡が施行され, 中間幹が黄白色で光沢をもつ多結節性隆起型腫瘤で狭窄していた。腫瘤に可動性はなく, 表面には血管怒張, 壊死などの変化は認めなかった。また, 周辺粘膜に軽度の発赤を伴っていたが浮腫は強くなく, 縦走襞には所見はなかった。腫瘤が硬く生検は困難であったが, 組織学的には扁平上皮化生で, 細胞診はclass IIであった。以上より肺癌は否定的であった。1990年1月, 当院で気管支鏡下Nd-YAGレーザー治療を施行, ピスタチオの殻を摘出した。腫瘤は, 扁平上皮化生を伴う異物性炎症性ポリープと考えられた。
著者
前田 剛 春山 秀遠 山下 正義 大野 奈穂子 石崎 菜穂 長谷川 一弘 田中 茂男 渋谷 諄 小宮 正道 牧山 康秀 秋元 芳明 平山 晃康 片山 容一
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.15, no.7, pp.517-522, 2006-07-20
被引用文献数
4

スポーツによる顎顔面骨骨折は,交通事故,転落・転倒に次いで3番目に多く,10〜20歳代の男性が大多数を占めた.種目では野球/ソフトボールが最も多く,次いで空手,サッカー,ラグビー,ボクシングの順であった.受傷原因は,格闘技においては全例が打撃を含めた対人衝突であったが,球技においても大多数が対人衝突による受傷であった.骨折の好発部位は下顎骨体部であり,多発骨折例では下顎骨体部と対側の角部との骨折が最も多く認められた.スポーツによる頭蓋顎顔面骨骨折の特徴を十分理解したうえで,マウスガードやフェイスガード付ヘルメットなど各種スポーツの特性にあった予防対策の検討を行うことが必要であると考えられた.
著者
佐々 尚美 加藤 佐千子 田中 宏子 貴田 康乃
出版者
日本家庭科教育学会
雑誌
日本家庭科教育学会誌 (ISSN:03862666)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.226-233, 2003-10-01
被引用文献数
7

The purpose of the investigation is to explain the influence of meals with adults on elementary students' food consciousness, the food attitudes and the food knowledge. It was carried out with elementary school students in the fifth and the sixth grades, and answers were obtained from 667 elementary students. The results of the investigation were as follows. The rate of eating both staple foods and the side dishes is higher in meals with adults. The elementary school students who had meals with adults had many conversations, felt the meals were pleasant, were very satisfied, looked forward to them, were careful of their health, and helped preparing for the meal. Their food knowledge was also high. Most of the elementary school students that had meals alone complained about the defects of the physical condition. It became clear that meals with adults influenced elementary school students' food consciousness, food attitudes and the food knowledge. It was important that there was an adult at the time of the meals, and that food education in the family was important for elementary school fifth and sixth grade students.
著者
田中 文男
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.117-120, 1977

盲人が電子式卓上計算機を利用することができるようなアダプターを開発した.その原理は,デジタルICを用いて電卓の7セグメント数字表示を点字に変換し,点字の凹凸を音の高低で表現し順次ケタを追って読み上げることである.電卓の表示部から信号を取り出すので,電卓の内部機能の複雑な関数電卓でも単純な機能の電卓同様に利用することができる.これを用いることにより,盲人を,多ケタ計算や数表検索の大きな労力から解放することができ,盲人の物理教育の充実にある程度貢献することができるものと思う.
著者
久保 隆一 喜多岡 雅典 赤埴 吉高 待寺 則和 肥田 仁一 田中 晃 進藤 勝久 安富 正幸
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.26, no.10, pp.2488-2493, 1993-10-01
被引用文献数
9

基底膜の構成成分である laminin (LN) の免疫組織化学的染色を大腸癌・胃癌に行ったところ LN 活性が癌組織の基底膜部分に認められる症例に高率に肝転移, 肝転移再発がみられることが明らかになった. また同じ基底膜成分である type IV collagen (CI V) の染色部位は LN と一致し, LN 陽性部位は基底膜であると考えられた. 1987年より LN 染色による大腸癌の肝転移再発の prospective study を行った結果, 高率に肝転移再発が予測できた. 一方, LN 陽性で基底膜を形成する癌がなぜ高率に肝転移するのかを解明するため培養細胞を用いた研究を行った. 培養細胞でも基底膜を形成する癌としない癌があったが, いずれの細胞も LN, CIV を産生していた. 以上より大腸癌・胃癌では基底膜を形成する癌としない癌があり, 基底膜形成癌 (basement membrane producing cancer; BmPC) が高率に肝転移することが明らかになった.
著者
香川 隆英 田中 伸彦
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.201-204, 1995-03-31
被引用文献数
1 1 3

我が国における森林の風致施策は,明治6年の「官林調査仮条令」において,社寺林を風致林として保護するところから始まる。その後,今日までの120年の間に様々な歴史・変遷の過程を経ながら,森林の風致施策は展開してきた。その風致施策の2本の柱は,保安林制度の中での施策と,国有林におけるレクリエーションの森を代表とする施策である。本論では,保安林制度における,風致保安林と保健保安林について,保安林制度及び森林風致施策の歴史の中での位置づけを明らかにする。
著者
小林 富士男 富田 将英 坪井 始 田中 始男 美咲 隆吉
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.98, pp.65-70, 1996-10-09

人間がものを見る際、どのように、どの程度その対象物が見えているかを評価するには、最終的に視覚実験によることが多いが、人間の感覚は主観的で、心理的要素など不確定で複雑な要素も多く、客観的に評価するにはこれらを定量的に表現する必要がある。本研究では、従来あるデータから網膜の出力分布を仮定することで、視対象が網膜上に結像したときの像の濃度分布と、それに対する網膜の感度分布をもとに確定的な視覚情報量を算定する方法を提案している。また、この方法を実際の視標に適用し、それぞれの視標の持つ視覚情報量を計算機シミュレーションによって計算し、その結果について考察を行った。When we gaze the object, how much the amount of visual information is obtained. When the illumination condition and the object are changed, how the amount of visual information is changed. There is a problem how to decide the relation berween these quantitatively. In this paper, the theory to calculate the amount of visual information is proposed. Next, it has been applied to the characters concretely. The various effects on the amount of visual information have been calculated by the computer simulation.
著者
田中 圭治郎
出版者
佛教大学
雑誌
教育学部論集 (ISSN:09163875)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.43-56, 2007-03-01

京都は千年の都であり,政治の中心が江戸に移っても文化の中心として栄華を極めていた。江戸時代の中葉には,経済の中心が大坂へ,また後期には江戸へと移動した後も,町衆の文化への思い入れはたいそう強いものがあった。京都に明治2年に設置された番組小学校は,文部省の明治5年の「学制」頒布より3年先だって作られたものであり,教育の教育が全国的に見てもかなり先駆的かつ内容的に充実していた。しかしながら,番組小学校の経済的負担は京都府に全面的に依存しており,町衆の経済力が設置に貢献したものとは必ずしも言い難かった。その典型的なものが,小学校の維持費を捻出するために各小学校に作られた「小学校会社(明治2年設立)」である。この会社は当初こそうまく機能していたが,明治17年から18年にかけて,各番組において経済的破綻をしてしまい,その役割を京都府に委ねる。初等教育は,文部省の国家統制の手段であったため,何とか維持出来たが,中等教育は宗教団体へ身売りを余儀なくされる。我々が従来考えていた京都市民の活力,教育への願望,文化への希求といった固定した考え方がひっくり返るのである。京都市の公立学校は,国内の他の地域と同様,国の管理・統制・援助の下ではじめてその維持が可能であったことがわかるのである。
著者
田中 英明
出版者
経済理論学会
雑誌
季刊経済理論
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.45-57, 2006

The main function of the capitalist credit system is to create additional purchasing power in advance of future reflux of money, that is, credit creation. Commercial credit is the most fundamental form of credit creation, but it has the restrictions by individual situations, such as the sum of money due, the terms of payment and the acceptability of a bill. Banking credit is the capitalist social mechanism that overcomes the limitations of commercial credit, and realizes constant and overall credit creation. An individual bank, however, will be exposed to liquidity risk as well as credit risk, by responding to various requests based on many individual situations. This paper shows that the liquidity risk of banking credit is not actualized under the following conditions. 1) The banking system which has the mechanism of bill clearing and settlement, and of inter-bank lending or rediscount, is systematized. 2) The banking system is carrying out inclusion of the whole social reproductive process. 3) The social reproductive process is smooth and favorable. Under the conditions, bank liabilities, banknotes and deposits, which banks create in the course of bill discounting, circulate as means of purchase and payment, achieving the function as reserve that idle money has accomplished.
著者
田中 彩乃 伊藤 裕之 須長 正治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.279, pp.87-91, 2010-11-06

立体視ディスプレイの技術革新により・テレビ放送・デジタルサイネージ等の広告媒体における立体表示の利用普及が予想される.そこで,手前と背景に提示される情報がそれぞれどのように認知されるのかを調べる必要があると考えた.本研究では,刺激を奥行きが異なる2つの面上に提示し,目標刺激と注視点の奥行きを変化させることで視認性の変化を調べた.その結果,提示時間と奥行きの関連性が認められた.提示時間が短い場合,手前の面から奥の面への順序での情報提示が,スムースな情報の把握に有利で,逆の順序では手前の情報の視認性が悪くなることがわかった.
著者
早崎 将光 田中 博
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
天気 (ISSN:05460921)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.123-135, 1999-02-28
被引用文献数
3

1989年2月にアラスカ付近を中心に典型的なΩ型ブロッキングが形成された. このプロツキング形成初期にアラスカにおいて, 地表面気温が約1週間で30K以上上昇する現象が観測された. 昇温は地表付近のみにとどまらず, 対流圏のほぼ全層におよんでおり, 成層圏の突然昇温に対して対流圏突然昇温とも呼べる現象であった. Tanaka and Milkovich (1990)の熱収支解析によると, 昇温初期に顕著な下降流があり, その後は低緯度からの水平温度移流が卓越していることが明らかとなっている. 本研究では, このような対流圏における突然昇温現象の水平・鉛直規模を把握し, 渦位(Q)や速度ポテンシャル・発散風などを用いることで昇温初期に発生した下降流の原因について考察した. 対流圏突然昇温の水平規模は経度幅で30〜50゜, 緯度幅で15〜20゜程度であり, 成層圏突然昇温と比べて局所的な現象であるが, 鉛直方向には300ないし400hPaより下層の対流圏のほぼ全層にわたって10〜40Kの昇温が見られた. また, 渦位・鉛直流・上層の収束場などの分布から, 昇温初期の明瞭な下降流の形成要因としては, 1)上層のHigh-Q移流に伴い日本付近で爆弾低気圧が連続して発生, 2)2つの爆弾低気圧の間で気塊が収束することで強い下降流が形成, 3)上層High-Qの移流に伴い収束・発散場も日本付近から北東へ移動, 4)強い下降流場も上層の収束場の移動によりアラスカ上に到達した, ということが明らかとなった. したがって, アラスカ上での対流圏突然昇温をもたらした顕著な下降流は, 日本付近で2つの爆弾低気圧が連続して発生した事が原因と判明した.