著者
内田 雅也 石橋 弘志 平野 将司 水川 葉月
出版者
有明工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2021-04-01

近年、分子内にフッ素原子・官能基が導入されたフッ素系農薬が盛んに研究開発され、殺虫剤の開発品の70%以上が「新世代の殺虫剤」と呼ばれる「フッ素系殺虫剤」である。フッ素系殺虫剤は、使用量も年々増加しており、おもに河川等を通じて海洋に流出し、海洋生態系への影響が懸念されるが、淡水生物を用いた影響評価しか実施されてなく、海産生物での影響評価例は少ないことから海域における環境リスクは不明である。本申請課題ではフッ素系殺虫剤の海域におけるモニタリング、海産甲殻類アミを用いた生態毒性試験およびトランスクリプトーム解析を実施し、海域におけるフッ素系殺虫剤の汚染実態と環境リスク評価を実施する。
著者
宮田 悠 中原 一郎 太田 剛史 松本 省二 定政 信猛 石橋 良太 五味 正憲 坂 真人 岡田 卓也 西 秀久 園田 和隆 高下 純平 渡邉 定克 永田 泉
出版者
一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
雑誌
脳卒中の外科 (ISSN:09145508)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.145-150, 2016 (Released:2016-06-07)
参考文献数
13
被引用文献数
11 10

We report a case of repeated cerebral infarction caused by internal carotid artery (ICA) dissection triggered by an elongated styloid process, a form of Eagle syndrome. A 41-year-old man presented with sudden, mild left hemidysesthesia. Magnetic resonance imaging (MRI) revealed a small acute cerebral infarction in the right parietal cortex and insular cortex. Magnetic resonance angiography and digital subtraction angiography (DSA) revealed a right-sided ICA dissection distal to the carotid bifurcation. Idiopathic carotid artery dissection was suspected, and the patient was prescribed aspirin and observed. However, 5 months after the initial cerebral infarction, he had a second episode of left hemiparesis and confusion accompanied by occlusion of the right ICA. Because the area of impaired perfusion in the right hemisphere was greater than that suggested by the diffusion-weighted images of head MRI and clinical status was worse than expected, we performed acute revascularization with aspiration of the thrombus and stenting to treat the carotid dissection. Recanalization with thrombolysis of cerebral infarction (TICI)-grade IIB was achieved. Computed tomographic (CT) angiography combined with analysis of bony structures revealed close proximity of the right ICA and an elongated styloid process with its tip directed toward the dissection. In an angiographic suite, a dynamic cone beam CT was performed with the head of the patient variedly rotated and tilted; the carotid artery dissection appeared to be triggered by the elongated styloid process. Resection of this process was performed to prevent recurrence of the cerebral infarction. Under the guidance of a navigation system, the elongated styloid process, which was located ventral to the anterior belly of the digastric muscle, was cut 3 cm from the tip. The patient was discharged on postoperative day 8 without medical problems, and no recurrence was observed for 12 months after the surgery.
著者
石橋 政紀 中村 光 東原 貴志 樋口 雅樹 梅村 研二
出版者
一般社団法人 日本産業技術教育学会
雑誌
日本産業技術教育学会誌 (ISSN:24346101)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.197-203, 2016-12-28 (Released:2019-12-30)
参考文献数
11

本研究では,クエン酸とスクロースの混合物を接着剤として使用したパーティクルボードを製造し性質を評価するとともに,クランプとオーブンを用いた木質成形体の簡便な製造方法を開発した。その結果,曲げ強さは11.4~16.1MPaを示し,ポリエチレンを接着剤として使用したパーティクルボードと比較して大きいことや,4時間煮沸した後の厚さ方向の寸法変化が小さいことを明らかにした。中学生を対象としたパーティクルボード製造の授業実践を行った結果,木質材料の製造法を学習することは木材と木質材料の性質を理解する上で有効であると考えられた。また,新たに開発した木質成形体の製造方法では成形作業が簡易化されており,教材として有望であると考えられた。
著者
笹嶋 宗彦 石橋 健 山本 岳洋 加藤 直樹
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第37回 (2023) (ISSN:27587347)
巻号頁・発行日
pp.1N4GS1003, 2023 (Released:2023-07-10)

兵庫県立大学社会情報科学部では,実践力のあるデータサイエンティストの育成を目標に,学部1年生,2年生を対象として,連携企業の実データを用いた課題解決型演習(PBL)を実施しており,今年で4年目となる.本学部が育成を目指すデータサイエンティストとは,ITスキルと統計学の知識を用いてデータを分析する力だけではなく,実社会の課題を定式化し必要なデータを収集する力や,分析の結果を用いて社会をよくする提案が出来る社会実装力を備えた人材である.低学年はデータ分析力が低いが,ツールを利用して実データを分析し,実店舗へ向けた販売施策を提案する過程を体験することで,経営を改善することへの興味を持たせることや,データだけでなく現場を見て考えることの重要性を学ばせることを狙いとしている.2019年の学部創設以来1年生向けのPBLを4回実施し,今年度は新しい試みとして,実習対象となる店舗を1店舗に限定して実施した.事後に学生アンケートを取ることで,演習を評価した.本稿では,2022年度実施したPBL演習の概要と,これまでのPBL演習を通じて得られた,実データを利用するPBLの長所と課題について述べる.
著者
岩崎 ちひろ 渋谷 正人 石橋 聡 高橋 正義
出版者
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 森林圏ステーション
雑誌
北海道大学演習林研究報告 (ISSN:13470981)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.21-30, 2015-03

カラマツ人工林の長伐期施業に必要な条件を検討するため、北海道十勝地方の54~80 年生のカラマ ツ人工林20 林分で林相の特徴を把握した。また、長伐期化する林分に重要な風害抵抗性に着目し、耐風 性の指標としてよく用いられる形状比と樹冠長率を検討した。その結果、密度や蓄積、収量比数が小さく、疎仕立て状の林分が多かった。平均形状比は68~90、平均樹冠長率は.42~ 0.62 であった。既存研究で風害抵抗性が高いカラマツ人工林は、平均形状比が70 未満、平均樹冠長率が0.45 以上とされているが、本研究の結果では、樹冠長率は既往の値と一致した が、形状比は一致しなかった。このことから、樹冠長率は風害抵抗性を指標する樹形要素として汎用性が高い可能性があると考えられ、その場合平均樹冠長率が0.45 以上であることが カラマツの長伐期林に必要な条件と仮定された。そこで、この仮定に基づいて平均樹冠長率0.45 以上を維持する密度管理方法を検討した。その結果、Ⅰ等地では、収量比数を25 年生 時に0.8 以下、30 年生以上では0.6 未満で管理する必要があり、また林齢にともなって、さらに収量比数を小さく疎な状態に維持しなければならないことが明らかとなった。
著者
飯川 雄 石橋 清成 野﨑 貴裕 武次 幸治 高杉 潤
出版者
脳機能とリハビリテーション研究会
雑誌
Journal of Rehabilitation Neurosciences (ISSN:24342629)
巻号頁・発行日
vol.22, no.JPN, pp.222601, 2022 (Released:2022-12-30)

The function of the insular cortex (IC) in humans is poorly understood because brain injuries with a focal lesion in this area are extremely rare. Here, we compare the clinical presentation of two patients with cerebral infarction with major lesions in the left anterior and right posterior IC, respectively, and discuss the functions of these areas. Patient 1 (man in his 70s; cerebral infarctions in the left anterior IC, left inferior frontal gyrus, and dorsolateral left frontal lobe) did not show any motor or sensory function deficit. He presented with transient aphasia and global attention dysfunction that persisted for 3 months after onset, but he was able to return to work and resume driving. Patient 2 (woman in her 60s; cerebral infarctions in the right posterior IC, right supramarginal gyrus, and right parieto-occipital subcortical) presented with transient motor paralysis of the left side of the face and left upper limb and hypoalgesia of the left upper and lower limb. She showed decreased stereognostic sense in the left hand and disturbances in taste, olfaction, and interoception. The different clinical presentations of these two patients suggest that the anterior and posterior areas of the IC have different functions: the anterior area is mainly involved in cognitive functions, whereas the posterior area is mainly involved in sensorimotor functions. Our patients did not have focal lesion of the IC, and more cases need to be evaluated to reveal the IC’s function in humans.
著者
北井 芳典 泉宮 尊司 石橋 邦彦
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B3(海洋開発) (ISSN:21854688)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.I_389-I_394, 2015 (Released:2015-09-04)
参考文献数
12
被引用文献数
1 1

微気圧変化による津波の発生および規模の検知の可能性を探るために,まず平常時の微気圧変動観測を新潟大学の建物屋上で行った.観測は,微気圧変化,風向・風速および雨量の同時観測を行った.観測の結果,微気圧変動は降雨や寒冷気流の降下等によって発生していることが分った.津波発生・伝搬に伴う微気圧変動の3次元数値解析では,津波の初期水位の上昇領域では正の微気圧波が,水位の下降領域では負の微気圧変動が発生することが分った.また,微気圧変動が津波よりも速い速度で広範囲に伝搬する様子が再現された.さらに,地殻変動時間が短いほど強い微気圧波が発生する結果が得られた.このことにより,微気圧変動の観測により津波の発生の有無および規模を推定できることが分った.
著者
須釜 淳子 石橋 みゆき 大田 えりか 鎌倉 やよい 才藤 栄一 真田 弘美 中山 健夫 野村 岳志 山田 雅子 仲上 豪二朗 佐藤 直子 柴田 斉子 長谷 剛志 深田 順子 三鬼 達人 有田 弥棋子 浦井 珠恵 大川 洋平 北村 言 臺 美佐子 高橋 聡明 玉井 奈緒 飛田 伊都子 野口 博史 松本 勝 三浦 由佳 向井 加奈恵 麦田 裕子 吉田 美香子 倉智 雅子 白坂 誉子 山根 由起子
出版者
公益社団法人 日本看護科学学会
雑誌
日本看護科学会誌 (ISSN:02875330)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.790-810, 2022 (Released:2023-03-10)
参考文献数
58

目的:本資料は,日本看護科学学会より公開した「看護ケアのための摂食嚥下時の誤嚥・咽頭残留アセスメントに関する診療ガイドライン」の要約版である.方法:本診療ガイドラインは,「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2017」に従い,研究エビデンスと益と害のバランス,患者の価値観などに基づき作成された.結果:身体診査技術を用いた系統的アセスメント,反復唾液嚥下テスト,改訂水飲みテスト,フードテスト,頸部聴診法,超音波診断装置による嚥下観察,内視鏡による嚥下観察に関するクリニカルクエスチョンをもとに,10の推奨が作成された.8つの推奨はGRADE(Grading of Recommendations Assessment, Development and Evaluation)2Cとして評価され,残りの2つはGRADEなしとして評価された.結論:看護ケアのためのアセスメントに焦点を当て,最新の知見を盛り込んだ信頼性の高い診療ガイドラインが作成された.本資料は要約版であり,臨床実践への活用が期待される.
著者
澤 隆雄 青木 太郎 大澤 弘敬 井上 朝哉 田原 順一郎 伊藤 和彰 吉田 弘 石橋 正二郎 渡辺 佳孝
出版者
特定非営利活動法人 海洋音響学会
雑誌
海洋音響学会誌 (ISSN:09165835)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.26-32, 2009 (Released:2009-08-18)
参考文献数
7
被引用文献数
1

The Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology is developing an automatic bottom inspection and sampling mobile (ABISMO), which is a full-depth rating ROV (Remotely Operated Vehicle) for reaching to the deepest sea bottom, observing it with a camera and sampling the bottom layer. ABISMO consists of a launcher and a vehicle. The launcher is a kind of depressor with many observation devices, and the vehicle is an underwater crawler to move on the sea bottom and inspect it. The mother ship can determine the vehicle's position directly with the ultra-deepwater transponder. The transponder is small and lightweight, with a release system, and it operates at about a 14-kHz frequency. The frequency is higher than that of a conventional full-depth transponder, and it features greater navigation accuracy in shallow water, where many ROV do most of their work. These advantages are emphasized when the transponder is loaded onto an ultra-deepwater vehicle, which needs to be small and lightweight.
著者
石橋 みゆき 吉田 千文 雨宮 有子 木暮 みどり 樋口 キエ子
出版者
日本保健医療福祉連携教育学会
雑誌
日本保健医療福祉連携教育学会学術誌・保健医療福祉連携 (ISSN:18836380)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.19-28, 2017 (Released:2019-09-26)
参考文献数
17

【目的】退院支援過程における退院調整看護師(以下DCN)とソーシャルワーカー(以下SW)が用いる,それぞれの職種に特有な専門性を反映した技術の性質や特徴を明らかとする。 【方法】同一施設で働くDCNとSW5組10名を対象に退院支援実践について半構造化面接を実施し,その内容を質的帰納的に分析した。 【結果】DCNとSWの退院支援の意図は共通であっても,家族支援,目標設定や課題のアセスメント,他職種との協働,院内の退院支援の質向上への働きかけ等において,用いる技術に専門性を反映した特徴や性質の違いが見られた。DCNは,療養者の予測される状態を自らアセスメントして他職種にその内容を確認し,SWは療養者の現在のニーズを多職種との連携・調整を行う中で把握するという特徴が明らかとなった。 【結論】退院支援過程におけるDCNとSWが用いる技術の性質や特徴は「支援対象の捉え方」と「多職種との関り方」を中心に専門性が反映されることが明らかとなった。
著者
高橋 和弘 坂本 典子 岡田 正史 為近 義夫 石橋 大海
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.97, no.6, pp.719-722, 2000-06-05 (Released:2008-02-26)
参考文献数
9

症例は57歳女性,1997年12月自己免疫性肝炎と診断され,以後プレドニゾロン維持投与で経過は良好であった.1998年7月下旬より,呼吸困難出現し来院,高度の肝機能障害を認めるとともに,胸部CTで肺野の間質性陰影の増強を認めた.間質性肺炎をともなった自己免疫性肝炎の急性増悪と診断し,メチルプレドニゾロン250mgより投与を開始したところ,速やかに呼吸困難は改善し,血液ガス,肝機能も正常化し,胸部CTの間質性陰影も消失した.自己免疫性肝炎と間質性肺炎の合併はまれであり,また自己免疫性肝炎の急性増悪にともなって間質性肺炎を発症するという興味ある経過をとったので報告する.
著者
高橋 進一郎 高地 哲夫 石橋 史子 富永 静子 坂下 美彦 長谷川 里砂
出版者
THE JAPAN SOCIETY FOR CLINICAL ANESTHESIA
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.18, no.10, pp.755-758, 1998-12-15 (Released:2008-12-11)
参考文献数
6

純酸素吸入は,より低濃度の酸素吸入時に比べ吸収性無気肺を起こしやすいことが実験的に示されている.そこで,麻酔導入時と抜管時の純酸素吸入が,臨床的に問題となる術後の酸素化障害や,無気肺を引き起こしているか否か検討を行なった.幽門側胃切除を予定された呼吸器合併症のない21例を対象とし,麻酔導入時と抜管時の各10分間,純酸素吸入を行なう群と40%酸素吸入を行なう群に分けて,術中から術後24時間までの動脈血酸素分圧,術直後と術後第1日の胸部X線写真を比較した.その結果,両群間で有意な差を認めず,麻酔導入,抜管時の吸入酸素濃度の差は術後の酸素化障害および無気肺の発生に寄与していなかった.
著者
石橋 多聞
出版者
環境技術学会
雑誌
環境技術 (ISSN:03889459)
巻号頁・発行日
vol.14, no.9, pp.708-709, 1985-09-30 (Released:2010-03-18)
著者
青木 康貴 秋山 充良 石橋 寛樹 小島 貴之 越村 俊一
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学) (ISSN:21854653)
巻号頁・発行日
vol.78, no.1, pp.1-16, 2022 (Released:2022-02-20)
参考文献数
52

断層パラメータの不確定性を考慮した津波伝播解析により,詳細な地形情報等を踏まえて各地点の津波ハザードの大きさと頻度の関係を低頻度な領域にまで算定するためには,一般に膨大な数の繰り返し計算を必要とする.本研究で提案する手法は,計算負荷の大きい津波数値解析をRBFネットワークを用いた近似関数で表現し,準モンテカルロ法を用いた計算を行うことで,低頻度で発生する浸水深の大きさまでを短時間で評価する確率論的津波ハザード解析手法である.南海トラフ地震により生じる津波を想定し,三重県沿岸部を対象に提案手法を適用することで得られる津波ハザードを従来のモンテカルロ法に基づく結果と比較することで,その妥当性と有効性を確認した.さらに,南海トラフ地震により生じる津波災害廃棄物量のリスク評価に提案手法を適用した.
著者
佐藤 智文 吉中 貴信 平野 智紀 山本 良太 石橋 純一郎 杉本 昌崇 山内 祐平
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会研究報告集 (ISSN:24363286)
巻号頁・発行日
vol.2023, no.1, pp.112-118, 2023-05-05 (Released:2023-05-05)

川崎市教育委員会により行われた教員調査に基づき,GIGAスクール構想におけるICT活用の小学校・中学校比較を行った.その結果,端末整備後のICT活用は両校種ともに向上していること,授業での活用場面においては小学校の方が進んでいること,ICT利用の指導は小学校と中学校で力点が異なることが分かった.またICT活用高低群の比較では,実験や観察等の手順説明や発表場面は小学校で活用されやすいこと,教師の課題提示や学習理解の深化,子ども同士の相互学習に関しては,小中で同程度であることが分かった.
著者
仲摩 崇 石橋 政三 今村 藍介 尾島 大樹 桜井 智広 伊藤 菊一 長田 洋
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第57回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.890-893, 2014 (Released:2016-03-02)

自ら体温を制御できる植物である「ザゼンソウ」.「ザゼンソウ」の体温制御を数式化し,研究成果が認められ,現在は,調節計へ応用し実用化まで行き届いている.本論文では,難解と言われている長むだ時間系の温度不安定性問題について述べ,具体的にどういう事例があって,どのように解決したかについて述べる.