著者
池辺 洋 稲葉 清右衛門 伊藤 康平 南 潔 山口 文夫
出版者
The Society of Instrument and Control Engineers
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.84-92, 1965-03-31 (Released:2009-03-27)
参考文献数
3

This paper presents the results of theoretical analysis and experiment of rotary hydraulic servomotor which consists of a pilot valve and an axial piston motor.It is well known that oil leakage problem can not be ignored in an axial piston motor. Unlike in a linear motor (e.g. cylinder-and-piston type motor), there is considerable oil leakage not only between high and low pressure sides (internal leakage) but also between shell and each side (external leakage).To the authors' knowledge, there have been few papers describing theoretical analysis of rotary hydraulic servomotor taking the external leakage into consideration.In this paper the authors analyze servomotor taking its external and internal leakages into consideration and in this analysis they introduce a new method of approximation for the “load pressure vs. load flow characteristics” of pilot valve.The result of this theoretical analysis fairly well coincides with that of experimental result.From the result of the above mentioned theoretical and experimental researches, it becomes evident that the existence of external leakage is equivalent to an increase in internal leakage.
著者
稲葉 洋平 大久保 忠利 内山 茂久 欅田 尚樹
出版者
一般社団法人日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.46-52, 2013 (Released:2013-01-25)
参考文献数
21
被引用文献数
1 3

Objective: To measure the nicotine and tobacco-specific nitrosamine (TSNA) contents in whole tobacco from a variety of Japanese domestic cigarette brands and to determine mutagencity. Methods: The test cigarettes were the top ten best selling cigarette brands in Japan in 2006. The nicotine content in whole tobacco was measured by a modified version of the CORESTA Recommended method. The level of TSNA was measured by a modified version of the Health Canada method. Mutagenicity was assessed using the Salmonella typhimurium strains TA100, TA98 and YG1024 with the metabolic activation system (S9mix) by preincubation assays. Results: The nicotine content in the test cigarettes averaged 15.7±1.2 mg/g, and was in the range between 13.7 and 17.2 mg/g. The level of TSNA averaged 1,750 ng/g, and was in the range between 931 and 2,490 ng/g. Mutagenicity was pseudopositive in several samples of the YG1024 tester strain with and without S9mix. Conclusion: The cigarettes brands were categorized into four groups (Ultra-low, Low, Medium, and High) based on the nominal nicotine yield figures printed on the cigarette packets. The nicotine content in whole tobacco of the High group was the highest. However, the level of TSNA of the high group was the lowest. The analyses of hazardous chemical compounds in whole tobacco can contribute to the reduction and regulation of the toxicity of tobacco products.
著者
村尾 麟一 森脇 喜一 村越 望 大門 康祐 稲葉 稔
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.84, pp.36-55, 1985-03

南極観測事業におけるホーバークラフトの有用性・適応性に関し, 南極用実用艇建造のための技術データを得ることを目的として, 実験用小型ホーバークラフトが開発建造された。ホーバークラフトは重量2.8tの周辺スカート圧力室型で, 揚力ファンより分岐されたダクト中に装備された方向舵とパフポートによって操縦される。艇は1981年に昭和基地に自力搬入され, 1981から1982年にかけて33時間の走行試験と氷状調査が実施された。計画最高速力55km/hが達成されたが, 走行中エンジンエアクリーナーへの雪の目詰まり, 駐機中ファン空気吹き出し部の凍結などのトラブルが経験された。実験用南極ホーバークラフトの計画, 設計, 主要目, 登坂推進性能, 走行試験の経過と結果が記述されている。
著者
稲葉 浩幸
出版者
近畿大学商経学会
雑誌
商経学叢 (ISSN:04502825)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.15-30, 2010-07

本稿では, わが国に近代的保険業が誕生した明治期に創刊された, 宮武外骨による諷刺雑誌『滑稽新聞』と北沢楽天による漫画雑誌『東京パック』の中から, 保険について書かれた記事を抜粋し, 創成期の保険業の状況を解読することを目的とする。特に, 当時人気を博した諷刺漫画は, 辛らつかつ滑稽味に溢れた作風で保険の制度や保険会社を鋭く調刺した。 (英文) This paper looks at Gaikotsu Miyatake 'Kokkei Newspaper' and Rakuten Kitazawa 'Tokyo Pack' from the viewpoint of insurance after Meiji era in Japan. Especially, the popular caricatures sharply satirized the system of insurance and the insurance company at Meiji ear by the style that had sense of humor and bitter irony.
著者
古田 隆久 加藤 元嗣 伊藤 透 稲葉 知己 小村 伸朗 潟沼 朗生 清水 誠治 日山 亨 松田 浩二 安田 一朗 五十嵐 良典 大原 弘隆 鈴木 武志 鶴田 修 吉田 智治 芳野 純治
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.58, no.9, pp.1466-1491, 2016 (Released:2016-09-20)
被引用文献数
2

2008年(平成20年)より2012年(平成24年)の5年間における消化器関連の偶発症数は,総検査数17,087,111件に対して12,548件(0.073%)であった.観察のみの偶発症の発生率の0.014%に対し,治療的な内視鏡検査での偶発症発生率は0.67%と約50倍高かった.死亡事案は220件あり,特に70歳以上の高齢者での死亡が164件と全体の3/4をしめた.
著者
中谷 亮介 満田 正樹 稲葉 静香 早田 修平 中村 俊介
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.28-32, 2018-02-28 (Released:2018-02-28)
参考文献数
3

今回,院内急変対応時に薬剤師に求められる役割を見出し,急変対応に必要な知識および技能の習得を目的として,医師および看護師を対象に急変対応時の薬剤師の必要性についてアンケート調査を行い,薬剤師を対象に院内急変対応シミュレーション研修や急変対応アクションカードの作成,急変対応に関するアンケート調査を行った。8割以上の医師,看護師が院内急変時に薬剤師が必要と回答し,急変対応時に薬剤師に期待する役割として,「使用薬剤の提案」,「薬剤の搬送」,「薬剤の取り出し」,「使用薬剤の記録」の4つの項目が主にあげられた。取り組み前は院内緊急コールに駆け付けることができていなかったが,取り組み後は全症例に対して薬剤師が介入できていた。今回の取り組みにより急変対応における薬剤師の役割が明確となり,急変対応への積極的な参画が可能となった。
著者
村上 真基 荒井 進 稲葉 裕
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.57-62, 2018 (Released:2018-02-20)
参考文献数
20

【目的】血液検査のみで構成されたがん患者用生物学的予後スコア(Biological Prognostic Score第2版)を終末期非がん患者の予後予測に応用することの適応と限界を検討した.【方法】後ろ向きに非がん入院患者のコリンエステラーゼ,血中尿素窒素,白血球数より予後スコアを算出し,カットオフ値で3群に分け,予測精度分析,生存解析,回帰分析を行った.【結果】がんと同じカットオフ値・予測生存期間における非がん患者204名の予後予測精度は,生存期間3週で正診率79%,9週で63%であった.特異度,陰性的中率は精度が高く,感度,陽性的中率は低かった.生存解析では3群間の識別は有意(p<0.05)であったが,回帰分析における回帰係数は有意ではなかった(p=0.43).【結論】非がんに対する本スコアを用いた予後予測では,予後良好の場合の予測精度は高く,慎重に用いれば臨床使用も可能であると示唆された.
著者
須賀 恭一 渡辺 昭次 藤田 力 稲葉 昭彦
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
油化学 (ISSN:18842003)
巻号頁・発行日
vol.26, no.8, pp.479-480, 1977-08-20 (Released:2009-10-20)
参考文献数
10

Various 1, 4-diketones were prepared from carboxylic acids via two steps : Grignard reaction with vinylmagnesium chloride and oxidation with Jones reagent catalysed by mercuric propionate. For example, 2, 5-undecanedione was prepared from heptanoic acid via 1-undecen-5-one.
著者
岡村 聡 稲葉 充 足立 佳子 新城 竜一
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科学 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.65-73, 2017

北部フォッサマグナ周辺の新第三系玄武岩類について,同位体組成と微量元素組成を検討した結果,マグマの起源物質とマントルウェッジの熱構造が漸新世から鮮新世にかけて変化することが明らかとなった.前期中新世玄武岩は,一部の玄武岩(切明玄武岩)を除き,HFS 元素に富み低<sup>176 </sup>Hf/ <sup>177 </sup>Hf 比,低<sup>143 </sup>Nd/ <sup>144 </sup>Nd 比を示すエンリッチした組成からなり,大陸縁辺を構成していた大陸下リソスフェアマントル起源と考えられる.中期中新世~鮮新世玄武岩は,HFS 元素に乏しく高<sup>176 </sup>Hf/ <sup>177 </sup>Hf 比,高<sup>143 </sup>Nd/ <sup>144 </sup>Nd 比を示す枯渇した組成であり,中でも中期中新世玄武岩は,インド洋MORB に類似の最も枯渇した同位体組成を示す.これらの枯渇組成マグマは,背弧海盆である日本海の拡大をもたらしたMORB 様アセノスフェアマントル起源だったらしい.漸新世~前期中新世のエンリッチしたマグマは,湧昇してきたアセノスフェアマントルの加熱によって,リソスフェアマントルが部分溶融して造られたと考えられるが,同時期に活動した枯渇組成の切明玄武岩の存在は,北部フォッサマグナにおいて,中絶リフト軸部に沿ってアセノスフェアの部分溶融メルトが生じたことを示す.各時代の玄武岩質火山岩類の化学組成は,異なるマントル物質の部分溶融に加え,スラブ堆積物の脱水作用や部分溶融メルトの影響を受けている.漸新世~中期中新世玄武岩類は,スラブ堆積物の高温部分溶融メルトの汚染を受けており,後期中新世~鮮新世玄武岩類は,ジルコンを残存固相とする低温部分溶融メルトによって汚染されたことを示唆する.
著者
稲葉 達也
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2012年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.76-79, 2012 (Released:2013-01-30)

近年のソーシャルネットワークサービス(SNS)の普及により、SNSをマーケティングに利用するための試みが数多くなされている。しかしながら、SNSのマーケティング効果については、十分に検証されている状況にない。このような背景を踏まえ、本研究では、社会システムの評価に用いられるマルチエージェントシミュレーションを用いて、SNSのマーケティング効果のうち、特に、口コミ効果の定量化をする方法を提案した。そして、その提案方法を用いて、口コミ効果をより向上させるために対策について評価した。
著者
稲葉 浩一
出版者
尚絅大学
雑誌
尚絅大学研究紀要. A, 人文・社会科学編 (ISSN:21875235)
巻号頁・発行日
no.47, pp.89-106, 2015-03-31

本稿は学校教育における,児童生徒の知的関心・意欲にもとづいた学習を導く「教育方法」に関し次のように論考を展開する。まず日常生活者である子どもたちにとっての「知識」の意味を確認し,そのうえで学校教育という制度的空間において求められる<児童生徒>としての知識の探求のありかた(=規範)を考察し,そこに潜在する根本的な困難を指摘する。そしてそのオルタナティブとしての児童生徒の「探求的学習」の方法を模索する。
著者
稲葉 継雄
出版者
九州大学
雑誌
大学院教育学研究紀要 (ISSN:13451677)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.35-49, 2004

This article examines the history of the Keijo Imperial University Preparatory Course (Keijo Teikoku Daigaku yoka) with its emphasis on its "Korean factors" and "Japanese factors." The conclusions can be summarized as follows : Overall, Keijo Imperial University, located as it was in Korea, had far more "Japanese factors" than "Korean factors." Two thirds of the students in its preparatory course were Japanese, while around one third were Korean. About half of the Japanese students were graduates of middle schools in Korea, the other half coming from Japan. Thus consideration on the "Japanese factors" should be given respectively in the case of the Japanese students and that of Korean students. The faculty of the Preparatory Course mostly consisted of Japanese and therefore had few "Korean factors" in terms of race. Yet the "Korean factors" cannot be eliminated, because not a few professors were employed in Korea, especially at the time of the foundation of the course. This is a distinctive feature of the Preparatory Course, in contrast to the university program which had the principle of employing only professors from Japan.
著者
稲葉 克己 渡辺 貴介
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
日本土木史研究発表会論文集 (ISSN:09134107)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.98-102, 1986

第二次世界大戦前にほぼ完成された関東圏の鉄道網において、その鉄道敷設目的は、産業振興・沿線開発・通勤通学客輸送など多岐に渡っていたが、観光客輸送を目的とした観光関連鉄道路線と言える路線も数多く存在していた。それらの路線は。東京から各観光地に到達する方法の違いにより、「直結型」、「枝分型」、「回遊型」、「延伸型」、「創造直結型」、「創造枝分型」と呼べる6タイプに分類でき、時代と共に変遷していった。また、それらの路線を成立させるのに、各鉄道会社は、出発地・鉄道・目的地のそれぞれの地点で様々な観光客誘致策を実施した。
著者
稲葉光治
雑誌
薬剤学
巻号頁・発行日
vol.46, pp.58-62, 1986
被引用文献数
1
著者
平山 文俊 小田切 優樹 上釜 兼人 和久田 徹 稲葉 光治
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.39, no.10, pp.643-648, 1982-10-25 (Released:2010-02-26)
参考文献数
19
被引用文献数
2 5

水溶液中ならびに固体状態における16, 16-Dimethyl-trans-Δ2-prostaglandin E1 methylester (ONO-802) とα-, β-, γ-シクロデキストリン (α-, β-, γ-CyD) との複合体形成を溶解度法並びに粉末X線回折法により検討した. 複合体の安定度定数の大きさはβ-CyD複合体>α-CyD複合体>γ-CyD複合体の順であった. 溶解度相図に基づきモル比1: 2 (ONO-802: 2CyD) のβ-及びγ-CyD固体複合体を調製し, それらの溶解性, セロハン膜透過性, 坐剤基剤 (Witepsol H15) からの放出性を検討し, ONO-802の場合と比較した. ONO-802の見掛けの溶解速度並びに膜透過速度は包接複合体形成により著しく増加した. また, CyD複合体の坐剤基剤からの放出性はONO-802単独に比べて著しく優れていた. これらの知見はONO-802のバイオアベイラビリティの向上及び製剤化に際してCyDの有効利用を示唆するものである.