著者
西川 和希 今井 敏行
雑誌
2021年度 情報処理学会関西支部 支部大会 講演論文集 (ISSN:1884197X)
巻号頁・発行日
vol.2021, 2021-09-10

メジャーな3種類のシャッフルを再現し、コンピュータ上でシミュレーションを行う.これらのシャッフル結果を分析することで、カードをバラバラにする点で各シャッフルがどれほど効果的であるか評価を行う.
著者
西川 朋美 青木 由香 細野 尚子 樋口 万喜子
出版者
公益社団法人 日本語教育学会
雑誌
日本語教育 (ISSN:03894037)
巻号頁・発行日
vol.160, pp.64-78, 2015 (Released:2017-06-21)
参考文献数
20
被引用文献数
1

本研究では,日本で(生まれ)育った日本語を第二言語とする(以下,JSL)子どもの和語動詞の産出について,記述式調査票を用い,量的に調査した。調査対象とする動詞は,日本語モノリンガルが母語習得過程で自然に身につけると考えられる31語である。本稿では,比較対象とする同年齢のモノリンガルの点数が安定する小学4年生以上に的を絞り,結果を報告する(モノリンガル n=924;JSL n=124)。分散分析の結果,全ての学年において,JSLとモノリンガルの得点には有意差があり,効果量も大きいことが分かった。一部の「できない子」は,JSLとモノリンガルのどちらにも存在するが,最下位層と位置付けられた子どもの割合は,JSLとモノリンガルでは5~10倍程度の違いが見られた。また,誤答の詳細を分析した結果,JSLでは学校場面で用いられることの少ない動詞・用法の産出が弱く,動詞の意味範囲を間違って適用したケースや母語の影響と考えられる誤用も見られた。
著者
西川 順子
出版者
一般社団法人 社会情報学会
雑誌
社会情報学 (ISSN:21872775)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.1-16, 2022-06-30 (Released:2022-08-30)
参考文献数
26

世界各国の政府機関や大使館がソーシャルネットワーキングサービス(SNS)アカウントを持ち,オンラインのコミュニケーション活動を行っている。ソーシャルメディアの活用は外交の今日的な課題の1つであるが,諸外国による日本社会に向けたオンライン・コミュニケーションの研究は,本質的な議論を進めるに十分な蓄積がされていない。本研究の目的は,日本が承認する195ヵ国のうち東京に大使館を置く156カ国を対象として,諸外国による日本社会に向けたソーシャルメディア活用の実態を駐日大使館のSNSアカウント運用の比較分析から明らかにすることである。まず156カ国の駐日大使館についてTwitterとFacebookのアカウント開設の有無を調査し,119カ国によるTwitterアカウント89件とFacebookページ99件を特定した。そしてソーシャルメディアの黎明期に始まるそれら駐日大使館のアカウント開設の推移を概観する。さらにTwitterについて,各アカウントの総フォロワー数とツイート数およびツイートに使用する言語の分析を行い,月ごとの平均フォロワー増加数と平均ツイート数の相関,使用言語の観点から散布図に示し比較を行った。本研究により,駐日大使館を設置する国の4分の3以上がソーシャルメディア上にも存在することが明らかになった。また,日本の人々に向けたコミュニケーションを行うパブリック・ディプロマシーのツールとしてソーシャルメディアを活用する国は限られることがわかった。さらに,欧米主要国と中規模・小規模国でも日本語でツイートする国は比較的戦略的にアカウントを運用していると考えられる。
著者
西川 ハンナ
出版者
文教大学
雑誌
生活科学研究 = Bulletin of Living Science (ISSN:02852454)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.147-152, 2018-03-30

社会問題の解消に経済的アプローチや非専門家の支援が功をなしている。その手法の中にソーシャルワークの「社会開発」への援用をめざして、新たな仕組みで社会的な価値を創出した高齢者ダイニング、コミュニティカフェ、環境保全の3 事業の代表者へインタビュー調査を実施した。結果は、3 事業は社会問題の解消等を目的に、開発的ソーシャルワークでいう政策的実践、組織化など「マクロ実践」を、雇用環境・経済政策に則り事業に社会的価値を創出して資金調達や専門的助言を得て事業展開を行っていた。これらの事業は、社会問題の解消にあたり不足する人的・物的・経済的な側面の補完として「社会開発」を行っていた。◆「社会開発」の資源化や連携には目的の合致、資源の適合性、方針の合致が必要であり、これは社会福祉法人の新たな社会事業やソーシャルワーカーの連携にも必要な要件といえる。
著者
鈴木 康生 真柳 秀昭 福田 理 森主 宜延 西川 康博 田中 晃伸
出版者
一般財団法人 日本小児歯科学会
雑誌
小児歯科学雑誌 (ISSN:05831199)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.571-582, 2005-12-25 (Released:2013-01-18)
参考文献数
7
被引用文献数
2

歯科大学・大学歯学部における小児歯科学の教育,障害児歯科の教育ならびに大学(附属病院)における障害児(者)の歯科診療の現状を知る目的から,29歯科大学・大学歯学部を対象にアンケート調査を行った.小児歯科学の教育については,講義学年や講義時間数の設定等は多様化の傾向がみられた.また小児歯科学の講義学年では,4学年が多いが,低学年や複数学年にまたがる場合もみられた.障害児歯科の教育については,9大学で「障害者歯科学講座」等が設置され,他の多くの大学でも授業科目としての「障害者歯科学」が設けられていた.また,小児歯科学の中での「障害児歯科」の教育は,大多数の大学で講義がなされていた.「障害児歯科」の講義内容については,「心身障害児の歯科診療」,「小児疾患と歯科治療」について多くの大学で講義されていた.また,「症候群・先天異常(染色体異常・遺伝性疾患)」はほとんどの大学の小児歯科学の中で講義されていた.大学(附属病院)における障害児(者)の歯科診療の現況については,「障害者歯誌科」等の診療科が設置されているのが22大学であった.また診療科がない場合の受け入れ窓口は,小児歯科,あるいは小児歯科と他科とで担当していた.また小児歯科における障害児の歯科診療は,大多数が15歳以上も対象としており,20歳以上の障害者も対象として診療を行っている大学も多くみられた.
著者
西川 博美 中川 理
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.79, no.699, pp.1265-1272, 2014-05-30 (Released:2014-07-15)

This study clarifies how a Din-a-ka (a roofed walkway), a remarkable characteristic of historical city landscaping in Taiwan, led to problems of control and correspondence in their administration. A Din-a-ka was formed in 1900 by the “Taiwan Building Regulation”. It was put in place in the scope of the City improvement project that was carried out throughout Taiwan, starting in 1905. A Din-a-ka had two aspects: while being private property, it was also public space. This is because a Din-a-ka was the walk way connecting the private properties along commercial streets. A Din-a-ka would often lose its function as a walkway, due to the fact that the owners of the occupied the space with goods and empty boxes and their children rode their bicycles along it. In 1918, the Street control regulation was promulgated. By giving the police a legal basis for managing a Din-a-ka, the consolidation of a Din-a-ka gradually continued. In the street control regulation, a Din-a-ka was recognized as private property but was officially given the status of a public walk way.On the other hand, the aligned perspective of a Din-a-ka itself was considered to be a form of beauty. According to this view, the urban beauty of Taiwan was an extension of the Japanese urban beauty campaign.
著者
西川 潤
雑誌
アジア太平洋討究 (ISSN:1347149X)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.167-179, 2007-03
著者
松本 勅 寺沢 宗典 田和 宗徳 山川 緑 西川 弘恭 森本 武利
出版者
日本生気象学会
雑誌
日本生気象学会雑誌 (ISSN:03891313)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.17-25, 1990-04-01 (Released:2010-12-10)
参考文献数
20

寒冷刺激に対する足趾の反応の特性を明らかにするため, 男性25名の左第一趾と示指の同時氷水浸漬時の寒冷血管反応を測定し, 比較検討した.同室温 (25~26℃) にもかかわらず, 浸漬前皮膚温は示指で4.5℃, 第一趾で9℃の個体差があり, 第一趾皮膚温は示指のそれに比べて有意な低値を示した.浸漬後の第一趾の皮膚温下降の時定数は示指の1.8倍で有意に大きく, 上昇発現時間は有意に長く, 浸漬中平均皮膚温は有意に低い値を示した.浸漬前皮膚温が等しいグループ間の比較においても指趾の反応には有意な差が認められた.浸漬前の足底深温部は手掌深部温に比して有意に低く, 浸漬中は共に有意な下降を示した.浸漬終了20分後に手掌深部温は速やかに回復を示したが, 足底深部温は測定終了までには回復しなかった.足趾と手指の反応の差異には, 両部位の体積差 (足趾が手指の約2.2倍) に基づく組織熱容量の相違等の関与が示唆された.
著者
氏家 聡 下地 由美 西川 泰 谷口 摩里子 南田 久美子 伊藤 利恵 川端 大樹 上中居 和男
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.371-374, 2003-12-10 (Released:2009-12-10)
参考文献数
18
被引用文献数
3 4

鉄はわれわれの生体内に不可欠な元素の一つであるが, 近年, 鉄欠乏性貧血が問題となっている。そこで, 生体内への鉄分補給に関して, 腸管から血中への鉄分吸収 (血清鉄濃度) を指標に, 食酢摂取による鉄吸収効果を擬似鉄欠乏状態のラットを作製して検討した。鉄と米酢を与えた群の血清鉄濃度は, 鉄のみを与えたコントロール群に比べ, 有意に上昇した。また, 黒酢, プルーン酢, リンゴ酢を用いた場合の血清鉄濃度の変化を調べたところ, これらの食酢は米酢と同様の効果が認められた。食酢の主成分である酢酸を用いた場合にも, 同様の吸収促進効果がみられた。これらのことから, 食酢は鉄吸収を促進し, その作用には酢酸が寄与していることが示唆された。
著者
西川 一二 奥上 紫緒里 雨宮 俊彦
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.167-169, 2015-11-20 (Released:2015-12-05)
参考文献数
10
被引用文献数
39

Grit is defined as perseverance and passion for long-term goals. In Western studies, grit was shown to be a character trait which contributes to future attainments and success. A Japanese translation of the Short Grit Scale (Grit-S: Duckworth & Quinn, 2009) was administered to 1,043 university students. The results of exploratory and confirmatory factor analyses demonstrated sufficient fitness and a two-factor structure which was basically the same as the original Grit-S. The two factors were named Perseverance and Consistency. Each sub-scale had sufficient internal consistency. Correlations with the Profile of Mood States (POMS), and measures of self-control and the Big Five personality factors attested to the basic validity of the Japanese Grit-S.
著者
西川 利文
出版者
佛教大学歴史学部
雑誌
歴史学部論集 (ISSN:21854203)
巻号頁・発行日
no.6, pp.35-52, 2016-03

従来から、曹操が独自の勢力を形成する時に、辟召(公府による辟召)を盛んに行ったことが指摘されている。しかしそれがどのように行われたのか、具体的な分析は必ずしも十分には行われてこなかった。そこで本稿では、漢代の一般的な辟召と対照した時、曹操の行った辟召にどのような特徴が見られるのかを、具体例を提示しながら基礎的な分析を行った。そこからは、従来の辟召では行われなかった、新たな形の辟召の姿が見えてくる。その一つが、現役の官僚(命官)を辟召するということである。これがいかなる意味を持つのか、本稿ではその一端を提示する。後漢後半期曹操公府辟召曹操政権論
著者
金村 在哲 西川 哲夫 松原 伸明 日野 高睦 冨田 佳孝 三谷 誠 原田 俊彦 井口 哲弘
出版者
医学書院
雑誌
臨床整形外科 (ISSN:05570433)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.211-214, 2000-02-25

抄録: 潰瘍性大腸炎に破壊性の股関節炎を合併した1例を経験した.症例は33歳の女性で,12歳時より腹痛と下痢を主訴に潰瘍性大腸炎の診断にて加療を受けていたが,翌年より腹部症状の増悪時には膝,肘および股関節の移動性,一過性の疼痛を自覚していた.31歳時より右股関節痛が増強し,保存的治療を受けたが症状の軽快はなく,X線像上も関節破壊の進行を認めたため,右股関節に対して双極性人工骨頭置換術を施行した.術後経過は良好で疼痛は消失している. 潰瘍性大腸炎では種々の腸管外合併症が認められているが,その中でも脊椎および関節症状は血清反応陰性脊椎関節症の範疇に属している.その特徴は急性に発症し,一過性,移動性に生じるびらん性変化を伴わない非破壊性の関節炎とされている.自験例では破壊性の股関節炎を合併し,観血的治療にまで至った稀な1例であり,人工骨頭置換術を施行し良好な結果を得た.

5 0 0 0 OA 断食療法

著者
西川光次郎 著
出版者
北文館
巻号頁・発行日
1916
著者
角 田裕 笠井 篤信 長野 公昭 牧野 克俊 海野 雅澄 森本 美典 小野 直見 西川 英郎
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.20, no.6, pp.745-752, 1988-06-15 (Released:2013-05-24)
参考文献数
28

サイアミン静脈内投与により,臨床症状の著明な改善が得られた乳酸性アシドーシスを合併した,衝心脚気の1例を報告する.患者は41歳の男性で,シ3ック,チアノーゼ,呼吸困難,胸痛,浮腫のため入院した.血中乳酸,ピルビン酸の増加,ビタミンB1の低下,動脈血ガス分析でHCO3の低下,aniongapの増加を認め,乳酸性アシドーシスを合併した衝心脚気と診断された.乳酸の蓄積は偏食,摂取エネルギーの不足,ビタミンB1不足によるmetabolicblock,およびショックによる組織の低酸素症により発生したと推定される.晦行力学的には高心拍出量性心不全,末梢血管抵抗の低下およびUCGより右室拡大が著明で,心室中隔が左室側へ圧排された結果,左室拡張障害が招来され,肺動脈模入圧の上昇の一原因となった逆バーンハイム効果を認めた.本例のように乳酸性アシドーシスを合併した衝心脚気は,現在までに7例の報告をみるのみで,30~40歳台の男性に好発し,特徴的なことは,炎症が存在しないにもかかわらず白血球数が増加することであった.
著者
西川 和樹 Kazuki Nishikawa
出版者
同志社大学
巻号頁・発行日
2022

source:https://doors.doshisha.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BB13194889/?lang=0