著者
田中 宏衞 光野 正孝 山村 光弘 良本 政章 福井 伸哉 辻家 紀子 梶山 哲也 宮本 裕治
出版者
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
雑誌
日本血管外科学会雑誌 (ISSN:09186778)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.77-84, 2013-04-19 (Released:2013-04-25)
参考文献数
29

要 旨:遠位弓部大動脈瘤において遠位側吻合部が深い場合,および急性解離(AAD)に対する全弓部置換手術(TAR)の際には,elephant trunk(ET)を用いてきた.今回,その手術成績と対麻痺の発生,およびET周囲の血栓化からその有用性を検討した.【方法】2004~2012年に行ったTAR 122例のうち,ETを併用した40例.原因疾患は遠位弓部大動脈瘤27例,AAD 13例.2007年以降遠位弓部大動脈瘤全例(n=15)で術前CTにてAdamkiewicz動脈(AKA)を同定.【結果】全体の手術死亡1例(2.5%).ET長は平均11.4(7–22)cm.ET長と対麻痺の関連を検討したところ,15 cm以上の15例中4例(27%)に対麻痺を認め,12 cm以下の25例では対麻痺はなかった(p<0.01).AKAを同定温存した14例で対麻痺はなかった.遠位弓部大動脈瘤でET周囲の血栓化により一期的根治を期待した21例中16例(76.2%)で瘤は血栓化し縮小.AADではET長は7–10 cmで対麻痺はなく,13例中2例で完全に解離腔が消失,8例で平均T8まで血栓化.【結論】TAR+ETの手術成績は良好であった.遠位弓部大動脈瘤ではETにより瘤の血栓化が得られるが,その長さが15 cm以上で対麻痺の危険が高く,ET長の決定には充分な注意が必要である.よって,現在ではETによる瘤の血栓化を期待するのではなく計画的二期手術(hybrid手術)を基本方針としている.またAADではET長が7–10 cmで良好な血栓化が得られ,対麻痺もなかったことから妥当な長さであると考える.
著者
四辻 彰 伊東 優子 保田 隆 才川 勇 大角 誠治 矢野 三郎 上田 泰
出版者
公益社団法人 日本化学療法学会
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.294-303, 1988

Compromised host の対象として高齢者を取り上げ, その血清中での β-lactam 系抗生剤の sub-minimum inhibitory concentration (sub-MIC) シこおける抗菌作用を調べた。各血清60μl に薬液10μl を加え, それに菌懸濁液10μl を接種し 37℃ 4時間培養後, 生菌数の増減を測定した。高齢者の血清殺菌力は健常者に比べ <I>Escherichia coli</I> および <I>Klebsiella pneumoniae</I> に対しては弱まっている例が多かった。<I>Proteus</I> <I>mirabilis</I> T-277 株に対しては約半数例で高齢者の血清殺菌力は強まっていたが, T-250株 に対しては強まっている例はなかった。また<I>Proteus vulgaris</I>。<I>Pseudomonasaeruginosa</I> および<I>Staphylococcus aureus</I> に対しては健常者と同等の殺菌力であった。この殺菌因子として非働化で弱められる易熱性物質やペントナイト処理で除かれるリゾチームの関与が推定された。次に高齢者血清中での beta-lactam 系抗生剤の sub-MIC での殺菌作用をみると, pipera-cillin, cefoperazone および cefbuperazone は nutrient bmth (NB) 中でも高齢者血清中でも殺菌的または静菌的に作用した。一方 carbenicillin, cefazolin および cefmetazole は NB 中では菌の増殖を阻止したが高齢者血清中ではほとんど抗菌作用を示さなかった。

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著者
山肩 洋子 舩冨 卓哉 上田 博唯 辻 秀典 美濃 導彦 中内 靖 宮脇 健三郎 中村 裕一 椎尾 一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 = The journal of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.93, no.1, pp.39-47, 2010-01-01
参考文献数
16
被引用文献数
7

食材を用意して調理を始めてから,調理を終えて盛り付け作業に移る前までの一連の作業を支援するため,様々な研究がなされている.本稿では,調理の手順について情報提示を行うことで調理者を支援するシステムや,調理技術の伝達をねらいとした人と人のコミュニケーションを支援するシステムに関する研究を紹介する.
著者
川手 友貴 山本 景子 倉本 到 辻野 嘉宏
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:21888760)
巻号頁・発行日
vol.2017-HCI-172, no.14, pp.1-8, 2017-02-27

アマチュア漫画家は自分のスケジュールをうまく管理できず,締め切りに間に合わなくなることがある.これを回避するには,現在の漫画制作の進捗を推定し,それをスケジュール通りに漫画制作を行った場合の進捗と合わせて漫画家に提示することで,遅れを具体的に把握させるという方法がある.本研究ではこれを実現するために,漫画家の下書きとペン入れの段階に着目し,それらの描画ピクセル数の関係性を用いて,ペン入れの進捗状況を推定する手法を提案する.まず下書きとペン入れの関係性を調べるために,制作された漫画における下書きとペン入れの描画ピクセル数を調べた結果,それらには相関があることが確認できた.これに基づき,過去の漫画から算出される相関を用いて現在の漫画制作の進捗を推定する式を定め,その精度を評価した.その結果,一人の漫画家の制作した異なる作品においては下書きとペン入れの比率は一定でなかったため,推定精度は低くなった.しかし,同一作品内での比率はほぼ一定であるということがわかった.そこで,制作途中の漫画を推定に使うよう式を改善することで,精度が向上することがわかった.
著者
泉 清高 厳 鋼 辻村 健
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp._2P1-O03_1-_2P1-O03_2, 2012

This paper discussed the input interface of aerial hand written characters using Kinect which is the sensor device for Xbox 360. The proposed recognition algorithm of hiragana is based on simplified glyph data composed of a stroke count and a series of writing direction. The effectiveness of our approach is demonstrated by some experiments.
著者
辻本 達寛 藤井 久男 福井 博
出版者
奈良医学会
雑誌
Journal of Nara Medical Association (ISSN:13450069)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.91-100, 2010-08-31

ダブルバルーン内視鏡による小腸の内視鏡診断と治療の現況について,自験例を含めながら概説した.最近まで「暗黒大陸」,「未知の臓器」などと言われていた小腸は,カプセル内視鏡とダブルバルーン内視鏡の登場を契機に,内視鏡診断や内視鏡治療が可能となり,小腸疾患の診療体系が大きく変化してきている.当院では2008年5月よりダブルバルーン内視鏡,2009年4月よりカプセル内視鏡を導入し小腸疾患の診療を行っている.それに伴い新たな問題点も出現してきた.今後さらなる症例の集積と機器の改良に伴い,より効率的な診断と治療が可能になると思われる.ダブルバルーン内視鏡検査は安全性についても十分な配慮が必要でありその標準化が望まれる.
著者
木暮 槇太 中島 誠 高橋 幸吉 稲神 馨 須藤 芳三 待田 行雄 林 禎二郎 平尾 常男 五十嵐 三郎 仲野 良男 竹林 克明 吉田 徳太郎 宮内 潔 江口 正治 林 幸之 佐々木 周郁 渡辺 忠雄 近藤 義和 渋谷 勲 須貝 悦治 田中 茂光 小山 長雄 田中 一行 竹田 寛 竹鼻 孝夫 室賀 明義 蒲生 俊興 高橋 保雄 西村 浩 長谷川 金作 森 幸之 永友 雄 梅谷 与七郎 中村 晃三 松本 介 宮沢 正明 加藤 康雄 土橋 俊人 高木 直温 柳沼 泰衛 小野 四郎 村山 隆之 近森 俊哉 辻 辰四郎 小川 敬之 小松 四郎 大岡 忠三 妹尾 計一 森本 宏 梶浦 みち子 萩原 清治 瓶子 まち子 中条 紀三 高木 春郎 飯島 荘資 横内 和多良 清水 滋 堀内 彬明 堀内 ちよし 原田 忠次 木村 敬助 青木 秀夫 後藤 四男 小林 恵之助 皆川 基 皆川 豊作 岡村 源一 小河原 貞二 村山 穰助
出版者
社団法人 日本蚕糸学会
雑誌
日本蚕糸学雑誌 (ISSN:00372455)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.244-255, 1956-06-28 (Released:2010-11-29)

蚕卵発育中に於けるPhasphataseの組織化学的所見2雄核の接合に関する細胞学的観察カイコガのモザイク複眼の構造とできかた家蚕蛹の頭部が産卵に及ぼす影響家蚕の血組織に関する生理学的研究 (II) 蛹の発育に伴う囲心細胞及び周気管細胞中の遊離アミノ酸の消長家蚕その他数種絹糸虫における誘引物質の共通性と類縁関係に関する研究蚕種の冷蔵障害と水銀塩による沈澱物前胸腺移植後の結紮と絹糸腺の成長家蚕のフラビン化合物に関する研究 (V) 蛹の器官特に中腸におけるフラビン化合物について (予報)家蚕の計量的形質と脳-食道下神経節連合体の機能追加7.白殫病菌の蚕卵への接種試験繭・繊維の部熱風乾燥に関する研究 (II)繭解じよの向上についての研究 (IV) 病蚕成立繭特に硬化病, 軟化病, 膿繭蚕繭の性状繭及び生糸の繊度変異に関する研究 (9) 定粒生糸と定繊度生糸の性能比較について生糸の摩擦係数に関する研究 (7) 精練度と摩擦係数について糸条斑と繰糸管理について生糸の練減率測定に関する2, 3の知見絹の膨潤現象から見た中心層発現の-所見チオ尿素樹脂の還元性について繭層セリシン溶液の粘度吐糸営繭に伴なう繭形の変化 (続)営繭条件と分離細繊維との関係フイブロインの糸条形成について (VIII) フイブロインの溶液中における分散状態について絹糸構造の研究 (I)酵素製糸の研究 (II)酵素精練の研究 (II)追加8. 落緒に関する研究 (II) 落緒形態の出現率とその分布
著者
辻 高広
出版者
桃山学院大学総合研究所
雑誌
桃山学院大学総合研究所紀要 = ST. ANDREW'S UNIVERSITY BULLETIN OF THE RESEARCH INSTITUTE (ISSN:1346048X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.75-93, 2019-03-14

This paper examines differences between how the Kangxi Emperor and Verbiest perceivedearthquakes to investigate the acceptance of Western scientific knowledge in Ming and QingChina. Verbiest and other Jesuit missionaries, together with the Kangxi Emperor, explained thecauses as well as regional differences in magnitude and frequency of earthquakes with referenceto the concept of qi and its effect on soil. Past research has interpreted this in the context of theintroduction of advanced Western science and technology to Ming and Qing China, where scienceand technology had stagnated. By contrast, this paper presents a new perspective on the receptionof Western scientific knowledge in the early Qing period based on a detailed comparativeanalysis of both parties’ theories. The findings of my analysis are detailed as follows.In the work Kunyu tu shuo, Verbiest used the concept of qi as the Chinese translation of“pneuma” as discussed in Aristotelianism. Moreover, unlike his Jesuit predecessors, he did notwrite Kunyu tu shuo simply as a means of science-based proselytization, but rather organized anddeveloped earlier findings on the basis of his own scientific ideas, eliminating the missionary elementsseen in earlier works, and thereby produced Kunyu tu shuo as a purely scientific text.On the other hand, the Kangxi Emperor consistently explained the concept of qi from thestandpoint of the dual li-qi theory of Zhu Xi Neo-Confucianism; thus, while the term qi is similarlyused, it is not necessarily possible to place the two in a direct relationship of scholarly lineage.While Zhu Xi understood qi as what makes up the ground, the Kangxi Emperor convertedthe qi concept to mean what exists underground and shakes the ground. This scholarly understandingwent beyond the confines of traditional Chinese science, suggesting the influence ofWestern science on the Kangxi Emperor and especially that of Verbiest, his academic teacher.The Kangxi Emperor further pointed out the propagation of seismic waves toward the periphery,which is never referenced in even any of Verbiest’s works. This shows that the Kangxi Emperoracquired his own scientific attitude based on Western empiricism, which he applied and developed,resulting in the creation of his own unique seismology.
著者
平野 太一 辻 隆宏 山崎 浩 津田 弘之
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.356-359, 2014 (Released:2014-03-29)
参考文献数
7

症例は36歳の女性。発熱,全身倦怠感と肝機能障害の精査で当院紹介受診となった。入院時末梢血で異型リンパ球の出現を認め,血清サイトメガロウイルス(CMV)特異的IgM陽性,CMVpp65抗原陽性であったことから,サイトメガロウイルス性単核球症と診断した。また,入院時に右の末梢性顔面神経麻痺を呈していたが,髄液所見は正常であり,他の神経学的異常を認めなかった。末梢性顔面神経麻痺に対し,短期間のステロイドの内服を行い,徐々に顔面神経麻痺の改善を認めた。1ヶ月後には末梢性顔面神経麻痺は軽快し,血清中CMV-DNAは検出感度以下となり,CMV-IgG陽性化を確認した。EBウイルスによる伝染性単核症と顔面神経麻痺合併例の報告は散見されるが,サイトメガロウイルスによる合併例は極めて稀であり,ここに報告する。
著者
辻 稜三
出版者
The Human Geographical Society of Japan
雑誌
人文地理 (ISSN:00187216)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.178-191, 1993-04-28 (Released:2009-04-28)
参考文献数
57
被引用文献数
4 3
著者
赤尾 綾子 郡山 暢之 安楽 千鶴 三反 陽子 尾辻 真由美 前田 円佳 森 加弥 渡辺 あつ子 河本 美津紀 深川 俊子
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.11, pp.1025-1030, 2008 (Released:2009-05-20)
参考文献数
17

外来通院中の2型糖尿病患者257名に対し,睡眠障害(SD), 排尿障害(MD)および末梢神経障害(PN)を示唆する症状の有無についてのアンケート調査を実施した.SD, MDおよびPN症状を有する患者は,各々53%, 27%および44%であった.SDとMDは,年齢と正の関係を有し,特に高齢者において注意を要するものと考えられた.65歳以上のSD, MD, PN群と65歳未満のMD群でHbA1cが有意に高値を示し,65歳未満のSD, PN群でもHbA1cは高い傾向を示した.さらに,SD, MDおよびPNは,相互に関連することが推察された.SDでは中途覚醒の頻度が高く,65歳以上の女性では,SDのパターンがバリエーションに富んでいた.これらの障害を抽出するための問診やアンケートは,早期のアセスメントと対処を可能にし,患者QOLの改善,ひいては血糖コントロールの改善にも影響する可能性が示唆された.
著者
辻 あゆみ 高山 佳子
出版者
一般社団法人 日本発達心理学会
雑誌
発達心理学研究 (ISSN:09159029)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.335-344, 2004-12-20 (Released:2017-07-24)

幼児期の自閉症児とその母親とのシャボン玉遊び場面を観察し,対象児が「自分-もの-母親」との間で三項関係を成立させる過程を分析した。シャボン玉遊びの中で,対象児は,三項関係を成立させ,母親の吹く行動を真似るに至るまでに,物ならびに母親に対して39項目の行動を表出させた。初回のやりとりにおいて,対象児は物に働きかけることが多く,母親に対して働きかけることは少なかった。また,対象児が母親に対して働きかけた場合においても,母親を見ることはなかった。最終回のやりとりにおいて,対象児は,母親を見ながら母親に働きかけることが多くなり,物と母親との間で視線を移動させるようになった。対象児は,シャボン玉遊びを介したやりとりを通して,物を操作している母親を理解するようになり,その結果,母親の行動を真似ることが可能になったと考えられた。他者と相互主体的なやりとりを展開することが困難な幼児期の自閉症児に対して,他者を意識できるような遊びを展開できるように支援することが,必要であると考えられた。
著者
辻本 法子
出版者
桃山学院大学総合研究所
雑誌
桃山学院大学総合研究所紀要 = ST. ANDREW'S UNIVERSITY BULLETIN OF THE RESEARCH INSTITUTE (ISSN:1346048X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.41-55, 2018-07-30

Japan has seen an increase in the number of foreign tourists over the years ; the number stoodat 24 million in 2016. In fiscal 2016, the number of inbound tourists increased by 71.5% on ayear-on-year basis. The travel consumption was valued at JPY3.75 trillion, which is primarilyattributable to tourists from China.This study proposes a new viewpoint on the travel souvenir-related purchasing behavior ofChinese tourists in Japan. The purchase of a travel souvenir is typically a one-time purchase bya tourist during a visit to a location. To increase the sales of travel souvenirs, it is important topromote repeat purchases. To ensure repeat purchases, it is necessary to create brandawareness and increase brand accessibility, so that the tourist can easily recall the brand nameand place a repeat order even from his or her native place. This study focuses on the changes inChinese tourists’ purchasing behavior and brand awareness, and makes a comparison betweenthe periods 2016 and 2013/2014.The study noted the following.(1) Visits by Chinese middle-class tourists increased in 2016.(2) The number of first-time visitors to Japan increased, and these visitors visited less placescompared to those who are visiting again.(3) As for the person with multiple visit-to-Japan experiences, brand awareness may increase.
著者
辻阪 誠 高野 祥太朗 平田 岳史 申 基澈 村山 雅史 宗林 由樹
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集 2017年度日本地球化学会第64回年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.45, 2017 (Released:2017-11-09)

海底堆積物中の元素濃度や同位体比は,堆積物が堆積した時代の海洋組成を反映するため,古海洋復元の重要なプロクシとなる.本研究では,北海道岩内町沖で航洋丸にて1998年11月に採取された日本海中層海底堆積物IWANAI No.3(43°22’36.0N