- 著者
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鈴木 正彦
- 出版者
- The Society of Physical Therapy Science
- 雑誌
- 理学療法科学 (ISSN:13411667)
- 巻号頁・発行日
- vol.12, no.2, pp.101-106, 1997 (Released:2007-03-29)
- 参考文献数
- 9
薬物療法下の患者に理学療法を行うことも多いが,両療法は独立して作用するのではなく相互に影響しあう。本講座の2回目として,心臓血管系作用薬を取り上げた。運動療法によって心臓血管系の生理機能は変化するが,心臓血管系に作用する多くの薬物があり,狭心症,高血圧症,不整脈,心不全などの疾患の治療に使用されている。これら薬物の適用下では運動療法による心臓血管系機能の変化が種々の影響を受ける。今回は,特にβ遮断薬,亜硝酸化合物,カルシウム拮抗薬,アンジオテンシン変換酵素阻害薬,α1遮断薬,α2作用薬および強心配糖体の薬理作用とそれらの運動療法に対する影響を概説した。