著者
藤田 直也 山田 拓司 野村 孝泰 牧野 泰子 村田 水紀 竹中 学 村田 浩章 竹内 幸 長崎 理香 金子 幸栄 伊藤 剛 柴田 麻千子 小山 典久 鈴木 賀巳
出版者
一般社団法人 日本小児腎臓病学会
雑誌
日本小児腎臓病学会雑誌 (ISSN:09152245)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.27-31, 2004 (Released:2006-12-15)
参考文献数
12

新生児の急性腎不全に対する腹膜透析 (PD) ではしばしば除水が困難である。我々は過去に, 腹腔内に少量の腹膜灌流液を貯留した状態を維持しつつ持続的に注排液を行う手法で, 新生児の急性腎不全例を良好に管理できる可能性があることを報告してきた。しかし注液側も排液側も流量を機械的に調節する手法では, 腹腔内に常時適当な量の腹膜灌流液を貯留しておくことが困難であった。今回は新たな試みとして, 排液側の回路をやや挙上することによって腹腔内に常時一定量の腹膜灌流液を貯留した状態を維持しつつ, 持続的に灌流する方法でPDを施行した。すべて既存の物品を用いて実施が可能であり, より簡便に一定の貯留液量を保ちながら持続灌流が可能で, しかも大量の透析液を灌流しても, 全く問題なく治療が可能であった。新生児のPDは, その手法にまだ改善の余地があり, 改良することで, より良好な治療ができる可能性があるものと考えられた。
著者
鈴木 彬
出版者
公益社団法人日本数学教育学会
雑誌
日本数学教育学会誌 (ISSN:0021471X)
巻号頁・発行日
vol.85, no.1, 2003-01-01

この基調発表は,日本数学教育学会の研究活動の1つとして,本学会の前年度までの全国大会での研究発表や協議内容を中心にして,数学教育研究の基調となる課題や指針について研究部中学校部会で考察検討したものです.項目・内容は,各分科会の研究発表・協議の課題を明確にするという立場で,1. 本分科会の位置(性格) 2. これまでの研究経過 3. 問題点と今後の課題として述べてあります.大会の分科会構成はその都度便宜的に区分けするもので,この基調発表の領域とは必ずしも一致していない場合もあり,研究の内容等はいくつかの領域に関連共通したり重複したりしているものもあります.新学習指導要領での教育課程がはじまり,各学校現場で創意工夫と自主的で意欲的な実践活動が一層期待されます.特に,「数学的活動を楽しむ.」という目標を踏まえて,これまで以上に生徒が自ら学び,自ら考える力を育てることが期待されています.さらに,21世紀に向って,これまでの数学教育をどう改善していけばよいか,問題提起や提案が活発になり,一層研究が深まることが期待されます.新学習指導要領の特徴は,授業内容,授業時数の削減,総合的な学習の時間や選択教科の時間の設置,絶対評価の導入など承知のことですが,さらに,学習指導要領の枠組の基準は最低とされ,選択の内容を現場に委ね,内容の上限撤廃なども挙げられ,新しい教育改革が進んでいます.そして,選択の内容が現場に委ねられたということから,選択でどのような数学の内容を取り扱うのがより効果的であるかの研究も大いに期待されます.評価については,絶対評価の実施により評価規準をどう作っていくか.毎日直面することに対しての評価規準の研究も,より一層取り組んでいくことが期待されます.国際交流も年々盛んになる昨今,数学の学力や学び方など数学教育について国際的視野に立った研究も望まれます.本学会が,日本の数学教育研究の根幹をなす学会であり,研究大会はその成果や進むべき方向を確認し,数学教育の在り方を追求していくものです.この基調発表は,学会誌「数学教育」(原則として毎年毎卷の第1号)と全国大会総会特集号に掲載します.日頃の研究活動や全国大会の分科会で,ここに示した当面する課題を十分に念頭に入れて,先行研究や研究の積み上げに留意して,広くかつ継続的な視点を失わないよう実践的な追求をしていくように期待するものです.
著者
村本 慶博 朝倉 英行 鈴木 仁美
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌(化学と工業化学) (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1991, no.4, pp.312-315, 1991-04-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
25

HPLCの標品を得るためにエチルベソゼン-3-スルホン酸8をつぎの方法で調製した。2-アミノエチルベンゼン9から,アセチル化,ニトロ化,加水分解,脱アミノ化および還元を経て,3-アミノエチルベンゼン14を得た。ジアゾ化後 SO2 と銅で処理してスルフィン酸15に導き,壇素でスルポニルクロリド16に変換し,さらに加水分解して8を得た。エチルベソゼンスルホン酸の 2-2,4-3 および3-異性体8は,0.1M KH2PO4-MeOH系のHPLCでこの順序で溶出した。エチルベンゼン1を98%硫酸を用いて20~120℃のいくつかの温度でスルホン化し,得られるスルホン酸混合物をHPLCで分析した。その結果,生成物2と3のほか,0.3~3.8%の8とジスルホン酸の存在を認めた。
著者
鈴木 徳行
出版者
The Sedimentological Society of Japan
雑誌
堆積学研究 (ISSN:1342310X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.44, pp.75-78, 1997-01-20 (Released:2010-05-27)
参考文献数
9
著者
鈴木 茂
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
no.81, pp.131-139, 1999-03

神奈川県鎌倉市においては,12世紀末の鎌倉幕府開府以来,それまでの農村的イメージから軍事都市へと急変した。この鎌倉の発展にともなって行われた大規模な土地開発と木材利用により鎌倉周辺の森林は多大な影響をうけたことが花粉分析から明らかとなってきた。以下に,(1)永福寺跡,(2)北条高時邸跡の花粉分析結果を示し,鎌倉における鎌倉時代の森林破壊について述べる。 (1)永福寺跡 13世紀初めから前半頃まではスギ,コナラ属アカガシ亜属,シイノキ属―マテバシイ属が優勢であった(花粉化石群集帯Y-Ⅰ)。13世紀中頃から後半の期間はスギが衰退し,マツ属複維管束亜属とコナラ属コナラ亜属が増加した(Y-Ⅱ)。13世紀後半以降ではアカガシ亜属やシイノキ属―マテバシイ属も衰退し,マツ属複維管束亜属が優占するようになった(Y-Ⅲ)。 (2)北条高時邸跡 13世紀前半まではスギ,アカガシ亜属,シイノキ属―マテバシイ属が優勢であった(花粉化石群集帯H-Ⅰ)。13世紀後半~14世紀?の期間はスギ,アカガシ亜属,シイノキ属―マテバシイ属が衰退し,ニレ属―ケヤキ属,エノキ属―ムクノキ属が優勢となり,マツ属複維管束亜属も増加した(H-Ⅱ)。15世紀以降ではニレ属―ケヤキ属,エノキ属―ムクノキ属も衰退し,マツ属複維管束亜属が優勢となった(H-Ⅲ)。このように,13世紀の前半から後半にかけて鎌倉の森林植生が大きく変わることが明らかとなってきた。この期間の鎌倉は大きく発展し,都市整備が盛んに行われた。また,鎌倉の発展にともない木材利用も増大した。以上のように,開府後しばらくした13世紀前半から後半にかけて鎌倉では都市整備・木材利用などにより植生破壊が進み,スギ,アカガシ亜属,シイノキ属―マテバシイ属からマツ属複維管束亜属へと植生の交代がみられた。
著者
西村 凌 中山 愛也 坂内 遼太郎 田坂 陽 藤田 敬悟 鈴木 大志 関谷 翠帰 袖 美樹子
雑誌
第83回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2021, no.1, pp.559-560, 2021-03-04

新型コロナウイルスの流行により、国内での人の移動が萎縮した。この状況下で、人々が石川県に旅行するだろうか。そこで私たちは、アニメーションの経済効果に着眼し、愛好者が訪れたいと思うようなコンテンツ作成を試みた。先行事例として、コミック原作のテレビアニメ「ゴールデンカムイ」の舞台を巡る、デジタルスタンプラリーが北海道で実施されていた。これは期間を開け、3度実施するほどの盛況ぶりである。そこで、本研究はアニメーション愛好家が石川県に観光する動機付けとして、キャラクターと写真を撮影することができるAR機能を搭載したiOSネイティブアプリケーションの開発をしており、プロトタイプを作成した。
著者
鈴木 政浩
出版者
映画英語教育学会
雑誌
映画英語教育研究 : 紀要 (ISSN:13429914)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.47-57, 1998

In this paper, I explain the educational value of movies as teaching material especially for writing activities done after viewing impressive movies which include social messages. Fluency of production skills in language learning are promoted as well as the motivation of the students. Furthermore, I propose that using this method works well in the areas of developing fluency, self-esteem, cooperation and interaction oriented courses. Using this supposition, I gave an intensive course for two weeks. I took up four movies entitled "Ghost", "Stella", "Sarafina" and "Dead Man Walking". After each movie the students had discussions, first in English, then in Japanese in different groups according to my questions about the message the movie had. After that, each student wrote their own opinions in English. Before this two week course, each student had written an essay. I compared that with the end composition and examined how the last one had improved. According to my analysis, the compositions were much improved in many aspects. The writing improved in the aspect of the number of words and vocabulary used, as well as in the aspect of the complexity of the sentence structures.

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著者
鈴木靖民編
出版者
有精堂出版
巻号頁・発行日
1973
著者
川村 晴美 鈴木 英子 中澤 沙織 田辺 幸子
出版者
日本健康医学会
雑誌
日本健康医学会雑誌 (ISSN:13430025)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.351-360, 2021-10-08 (Released:2022-01-31)
参考文献数
49

急性期病院で認知症高齢者をケアする看護師の困難感とバーンアウトとの関連を明らかにすることを目的として,全国14カ所の国公立系急性期病院の認知症高齢者が入院している病棟に勤務する看護師2032名を対象とした自記式質問紙調査を実施した。質問項目は,日本版Maslach Burnout Inventory- Human Services Survey(MBI-HSS)に準じたバーンアウトに関する22項目,急性期病院で認知症高齢者をケアする看護師の困難感に関する16項目,ワークライフバランスに関する24項目,個人要因18項目,職場環境要因10項目とした。有効回答数は1235名(60.8%)であった。MBI-HSSによるバーンアウト総合得点の平均値は12.6点であり,病院間に有意差は見られなかった。バーンアウト総合得点を目的変数とする重回帰分析の結果,バーンアウトに関連する要因は,標準化偏回帰係数が大きい順に,困難感の総合得点,ワークライフバランスの総合得点,自分の健康を維持する能力,職場に対する満足感であった。認知症看護の困難さを感じている看護師はバーンアウトしやすいことから,このような看護師を対象としたバーンアウトを予防するためのサポートプログラムを構築する必要があると考えられる。
著者
都筑 和泰 笠井 滋 守屋 公三明 鈴木 成光 新井 健司
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.229-233, 2009 (Released:2019-06-17)

2006年の総合エネルギー調査会電気事業分科会原子力部会報告(原子力立国計画)などにおいて,2030年以降に発生すると予想される代替需要に備えるため,「次世代軽水炉を開発すべきである」ということが指摘されてきた。これを踏まえ,2006~2007年度にはフィージビリティスタディ(FS)を実施し,2008年4月には,(財)エネルギー総合工学研究所を中核機関として実際の開発に着手した。現在,「世界最高水準の安全性と経済性を有し,社会に受け入れられやすく,現場に優しい,国際標準プラント」の実現に向け,技術開発を推進している。
著者
梅田 靖之 石田 藤麿 辻 正範 古川 和博 佐野 貴則 当麻 直樹 阪井田 博司 霜坂 辰一 鈴木 秀謙
出版者
特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会
雑誌
Journal of Neuroendovascular Therapy (ISSN:18824072)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.69-77, 2015 (Released:2015-05-31)
参考文献数
21
被引用文献数
7 10

【目的】瘤内コイル塞栓術を仮想した多孔質媒体モデルを用いた数値流体力学(computational fluid dynamics: CFD)解析をおこない,術後閉塞状態の予測に有用な血行力学的パラメータを開発する.【方法】コイル塞栓術を施行した未破裂脳動脈瘤20 例を対象とした.瘤内残存血流体積(residual flow volume,RFV)という血行力学的パラメータを考案し,術後閉塞状態の予測に有用か後方視的に検討した.【結果】術後6~12 カ月の脳血管撮影で完全閉塞は11 例,不完全閉塞は9 例であった.仮想コイル塞栓術後CFD 解析では,RFV は不完全閉塞群で有意に大きかった.RFV はreceiver operating characteristic(ROC)解析において,コイル充填率よりもROC 曲線下面積が大きく,RFV の閾値血流速度を1.0 cm/sec 以上とする設定が最も診断精度が高かった.【結語】多孔質媒体モデルを用いたCFD 解析により,術前算出可能なRFV が術後塞栓状態を予測する有用な血行力学的パラメータであることが明らかとなり,治療戦略への応用が期待できる.
著者
江川 雅之 並木 幹夫 横山 修 鈴木 孝治 布施 秀樹 三崎 俊光
出版者
医学図書出版
雑誌
泌尿器外科 = Japanese journal of urological surgery (ISSN:09146180)
巻号頁・発行日
vol.17, no.8, pp.943-946, 2004-08-01

1987年から1996年に, 北陸地区で治療された457例の臨床病期B前立腺癌について調査し, 特に内分泌療法(248例)と前立腺全摘除術(199例)を比較した. この2群間では, 全生存率, 疾患特異的生存率ともに差はなく手術の優位性は示されなかった. 組織型別では, 内分泌療法が施行された高分化癌(56例)で癌死症例は認められなかったが, 低分化癌(49例)の予後は不良であり全摘群との間に有意な差が認められた. 臨床病期B前立腺癌に対する標準治療法として, 米国ではNCI-PDQが, ヨーロッパではEAU Guidelinesなどに代表される, エビデンスに基づくガイドラインが示されている. NCI-PDQでは, リンパ節郭清を伴う前立腺全摘除術や外照射療法に加え, careful observationなどが推奨されている. 内分泌療法は, neoadjuvant hormone therapy(NHT)がclinical trialとして施行可能である. 一方ヨーロッパでは, 期待余命10年以下の高および中分化癌でwatchful waiting, 低分化癌で放射線療法が推奨されている.
著者
鈴木 健介 中山 雅雄 浅井 武
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.265_2-265_2, 2016

<p> 現在のサッカーは、プレーするのに十分な時間とスペースが確保されていた1970年頃のサッカーから変化し「Less Time、Less Space」と形容されるような、相手チームに時間とスペースを与えないコンパクトな守備組織の形成が主流となっている。試合に勝利するためにはこのようなハイプレッシャーの中でも正確で早い判断と技術を発揮しゴールに向かい、得点をあげる必要がある。特にディフェンスとミッドフィルダーとの間のエリアを指す「バイタルエリア」における技術発揮は多くの指導書等で重要視されている。しかし、バイタルエリアにおいてどのようなプレーが行われているかという分析・研究は報告されていない。そこで本研究は2014W杯優勝チームであるドイツ代表の選手が最も多く所属するドイツのトップリーグであるブンデスリーガと、日本のトップリーグであるJリーグのバイタルエリアでの攻撃プレーを対象に、記述的ゲームパフォーマンス分析を行うことで、バイタルエリアにおけるプレーの特徴及び、それぞれのリーグにおける同エリアでのプレーの特徴や違いを明らかにすることを目的とした。</p>