著者
池田 晋平 西村 恭介 鈴木 武志 佐藤 美喜 野尻 裕一 芳賀 博
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.195-203, 2021-04-15 (Released:2021-04-15)
参考文献数
27

地域在住高齢者の余暇的生活行為と社会関係の関連を明らかにすることを目的に,神奈川県綾瀬市在住の高齢者に質問紙調査を実施した.回答の不備を除いた1,587名の分析から,結束型ソーシャル・キャピタルは鑑賞活動,音楽活動,観光活動の実施ならびに娯楽活動の非実施に,橋渡し型ソーシャル・キャピタルは文化的活動,観光活動の非実施に関連があり,近隣住民との交流頻度はスポーツ活動,文化的活動,自然と触れ合う活動の実施に関連していた.以上の結果から,社会関係と余暇的生活行為の関係性は異なる様相を呈しており,作業療法士が地域在住高齢者の余暇的生活行為を促進するためには,対象地域での高齢者の社会関係の特徴に着目する必要がある.
著者
橘野 実子 大久保 真道 陶山 恵 松中 義大 大島 武 鈴木 万里
出版者
東京工芸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2019-04-01

大学の英語教育においては、コミュニケーション能力を伸ばすためプレゼンテーション演習など多様な活動が取り入れられる傾向にある。しかしメディア芸術作品の英語によるプレゼンテーションについては、指導方法が確立されていない。本研究では、望ましいプレゼンテーションの要素に関するデータを収集分析し、メディア芸術分野のプレゼンテーション技術向上のための指導方法の開発を目指す。研究方法としては、メディア芸術各分野で求められる語彙・言語表現の調査、発表スタイル調査、海外での実態調査を実施し、指導プログラムを作成する。その案に基づきプレゼンテーション技能向上指導を実施し、その効果を測定し、さらに改善を図る。
著者
相羽 大輔 奈良 里紗 増田 雄亮 鈴木 祥隆
出版者
障害科学学会
雑誌
障害科学研究 (ISSN:18815812)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.47-58, 2019

<p>本研究は、弱視学生が見えにくさを補う手段(弱視レンズ条件・接近視条件・タブレット条件)を使いながら学習・生活する様子を画像で提示した場合に、それらが健常学生の態度に及ぼす効果の違いを検討した。382名の健常学生に対し、弱視学生の画像付き説明文に基づく3条件を無作為にひとつ提示し、障害者イメージ尺度(不便さ尺度・尊敬尺度)、弱視学生支援サービス尺度(授業支援尺度・成績評価尺度・組織支援尺度)への回答を求めた。その結果、タブレット条件と接近視条件のときの方が不便なイメージになったものの、弱視学生支援に関するすべての下位尺度でタブレット条件のときの方が他の条件よりも消極的な評価になった。また、健常学生は女子の方が男子よりも肯定的なイメージを持ち、弱視学生支援に対する態度もすべての下位尺度で肯定的であった。これらの結果が弱視学生の障害開示や援助要請を補助する手立ての手がかりになるものと示唆された。</p>
著者
伊藤 孝紀 豊福 拓歩 鈴木 篤也 吉田 夏稀 西田 智裕
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.86, no.790, pp.2632-2642, 2021-12-01 (Released:2021-12-01)
参考文献数
18
被引用文献数
1

In recent years, further improvement in intellectual productivity has been demanded due to the progress of the knowledge society. Along with this, the way of working places has been reviewed, such as increasing the degree of freedom of working hours and places, improving productivity, and improving the working environment to facilitate communication. Meanwhile, it is said that activation of communication is indispensable for knowledge creation in the field of cognitive science, and it is important to focus on gestures and utterances in order to understand the characteristics of knowledge creation. In addition, the idea of “Activity Based Working (ABW)” has emerged as a work style that allows workers to choose the environment according to the diversified work content, increasing the opportunity to take various postures in various spaces. Base on above, the objective of this study is to clarify effects of postures focus on gestures and utterances. This study is comprised of Task selection experiment, Speaking tendency grasping experiment, utterances and gestures, text mining of utterance content. The results are as follows. Table 5 show results of Task selection experiment. Theme A. B. C. G was selected in this survey. Fig. 5 and Table 13 show results of Speaking tendency grasping experiment. Points of motivation was highest in standing. Points of ideas was highest in low sitting. Table 15 and Fig. 6 show results of utterances and gestures. This survey clarified that posture has little effect on speaking time and number of utterances, number of turn-taking, gesture time, and gesture occurrence frequency. Table 17 and Fig. 8 show results of text mining of utterance content. Number of networks was least in standing and most in low sitting.
著者
竹田 晋也 鈴木 玲治
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.126, 2015

ミャンマーのバゴー山地では英領時代よりカレン領域が設定され、ごく最近まで政府からの規制をほとんど受けない焼畑が営まれてきた。このカレン領域であるバゴー管区トングー県オクトウィン郡S村では、各世帯は毎年焼畑を開いて自給用陸稲に加えて換金用のゴマ、トウガラシ、ワタなどを栽培してきた。同村では2010年ごろから小規模ながらも谷地田造成による水田水稲作がはじまった。谷地田周囲の斜面にはバナナ、マンゴーなどの果樹とともにチーク(<i>Tectona grandis</i>)やピンカドー(<i>Xylia xylocarpa</i>)が植えられ、現地では「水田アグロフォレストリー」と呼ばれている。2012年に成立した農地法では、水田と常畑を対象に土地利用証明書の発行を通じた小農土地保有の合法化が想定されているが、焼畑はその対象外である。S村にも、最近の土地政策変化の情報が断片的に伝わりつつあり、各世帯は将来の土地所有権確保を期待して「水田アグロフォレストリー」をすすめている。19世紀末のカレン領域制定から焼畑耕作が続くS村では、自給用陸稲生産という基本的な性格は変わらないが、道路通信事情が改善され、学校教育が普及する中で、市場経済との接合が少しずつ進行している。
著者
田城 翼 浦辺 幸夫 鈴木 雄太 酒井 章吾 小宮 諒 笹代 純平 前田 慶明
出版者
公益社団法人 広島県理学療法士会
雑誌
理学療法の臨床と研究 (ISSN:1880070X)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.83-87, 2020-03-31 (Released:2020-08-21)

目的:足関節捻挫を受傷した選手は、医療機関で受療せずに競技復帰する場合が多く、「たかが捻挫」と足関節捻挫を軽視している可能性がある。本研究では選手が足関節捻挫受傷後の治療の重要性をどのように捉えているかを調査した。 方法:大学男子サッカー選手235名を対象として、インターネットによるアンケート調査を実施した。 結果:90名(38%)の有効回答のうち、70名(78%)が足関節捻挫を経験していた。受傷後、医療機関を受診した者は37名(53%)で、そのうち28名(76%)は継続的に通院し、治療を受けていた。医療機関を受診しなかった、または通院を中止した理由は、「治療しなくても治ると思ったから」という回答がそれぞれ最多であった。 結論:治療しなくても治ると思っていた選手は、足関節捻挫受傷後の治療の重要性を認識できていない可能性がある。このような選手に対して、足関節捻挫の治療の啓蒙が不可欠である。
著者
吉田 司 芝 修一 小山 義明 新井 義昭 鈴木 輝明
出版者
日本水産工学会
雑誌
水産工学 (ISSN:09167617)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.205-210, 2004-02-27
参考文献数
9
被引用文献数
2

Seasonal changes of Zostera marina L and physical environment factors (underwater irradiance, Sandybottom quality etc.) were examined off Miya in the Mikawa Bay, Aichi Prefecture, from 2000 to 2001 Japan.Z. marina forming seagrass beds grew densely from February to June, and declined from July to October.While a large number of juveniles geiminated from their seed started to appear toward the middle ofOctober, and Z. marina grew densely again in the following spring. Most of the Z. marina off Miya was annual.Vertical distribution range of Z. marina beds were from D.L. +0.5m to -1.6m depth. From the site irradianceconditions in the seagrass bed, the deepest bottom of Z. marina possible growth was estimated to beD.L.-1.8m. The high temperature in the summer was the important cause that the Z. marina beds weredecreased. Surface layer of the bottom was reductive conditions enough to germinate. These observationssuggest that Z. marina of annual plant requires calm environmental conditions as one of the required suitableconditions for successful seagrass bed formation.
著者
伴野 太平 小森 ゆみ子 鈴木 聡美 田辺 可奈 笠岡 誠一 辨野 義己
出版者
日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.69, no.5, pp.229-235, 2016
被引用文献数
1

<p>さつまいもの一種である紅天使を健康な女子大学生22人に摂取させた。加熱後皮をむいた紅天使の食物繊維は2.9 g/100 gだった。摂取開始前1週間を対照期とし, その後1週間単位で紅天使を1日300 g, 0 g, 100 gとそれぞれ摂取させた。排便のたびに手元にある直方体の木片 (37 cm<sup>3</sup>) と糞便を見比べ便量を目測した。その結果, 対照期には1.8±0.2 (個分/1日平均) だった排便量が, 300 gの紅天使摂取により約1.6倍に, 100 g摂取により約1.5倍に増加した。排便回数も紅天使摂取量の増加に伴い増加した。300 g摂取でお腹の調子は良くなり便が柔らかくなったと評価されたが, 膨満感に有意な変化はなかった。各期の最終日には便の一部を採取し, 腸内常在菌構成を16S rRNA遺伝子を用いたT-RFLP法により解析した結果, 紅天使摂取により酪酸産生菌として知られる<i>Faecalibacterium</i>属を含む分類単位の占有率が有意に増加した。</p>
著者
水戸部 祐子 鈴木 映一 L.A. GUZMAN 清水 健司
出版者
日本海水学会
雑誌
日本海水学会誌 (ISSN:03694550)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.306-310, 2006 (Released:2013-02-19)
参考文献数
3

本研究では, 蒸発法を用いた海水からの製塩方法について検討し, 装置設計および操作条件の確立を目的として, 塩の組成と形状の制御方法を捉えることを試みた. 用いた海水は, 野田沖海水 (岩手県野田村沖1km, 水深30m) と三睦沖海洋深層水 (岩手県宮古市トドヶ崎東方31km, 水深680m) で, 2種類の海水の違いについて報告する.本論文で用いた海水では, 沈殿結晶の形状に違いがみられたが, 採取塩では, 結晶形状および組成の変化はほとんどみられなかった.蒸発量の違いにおいて沈殿結晶と採取塩の形状の変化および組成の定量的変化を明らかにできた. また, 蒸発濃縮の初期過程における硫酸カルシウムの析出過程を明確にした.
著者
鈴木 渉 大廣 義幸 塚越 博之 木村 博一
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.89, no.2, pp.230-236, 2015-03-20 (Released:2017-07-28)
参考文献数
19
被引用文献数
6 6

わが国では,大量調理施設において,食品従事者由来ノロウイルス(NoV)の食品への二次汚染が原因と推定される大規模食中毒事例が多数発生している.したがって,このような事例を減らすため,調理従事者からNoV を迅速かつ高感度に検出し,対策を講じることは重要であると思われる.現在,NoV 検査法は,主に逆転写リアルタイムPCR(rRT-PCR)法を主体とした遺伝子検査法が使われているが,高感度であるもののコストが高く煩雑なため多検体測定は困難である.遺伝子検査法以外には一般的に簡易で経済的な酵素免疫測定法(ELISA 法)やイムノクロマト法(IC 法)があるものの,感度が十分とはいえない.われわれはこれらの問題を解決すべく,生物発光酵素免疫測定法(BLEIA 法)による全自動NoV 検出システムを新たに開発した.群馬県で発生した感染性胃腸炎事例および健常者ボランティアの糞便計232 検体による評価を,既報のrRT-PCR 法を基準として,BLEIA 法と市販遺伝子検出キットであるloop-mediated isothermal amplification 法(LAMP 法)で実施した.結果,BLEIA 法とrRT-PCR 法の感度,特異度および一致率は,それぞれ93.1%(135/145),100%(87/87)および95.7%(222/232),LAMP 法とrRT-PCR 法ではそれぞれ91.0%(132/145),98.9%(86/87)および94.0%(218/232)となった.BLEIA 法の測定値(COI)とrRTPCR 法より求めたウイルス量とは良好な相関性(r=0.72)があり,またその回帰式とBLEIA 法のカットオフ(COI=1)との交点より検出限界は105 から106 コピー/g 糞便と推測された.類縁ウイルスなどの感染性胃腸炎ウイルスと反応はみられず,交差反応は認められなかった.以上のことから,BLEIA 法は既報のrRT-PCR 法やLAMP 法と同等の感度を有し,ハイスループットなNoV 検査システムであることが示唆された.また,今後の日常的な多数の検便検査,すなわち大量調理従事者などのNoV 検査に応用可能であることも示された.
著者
鈴木 啓三 谷口 吉弘
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.23, no.6, pp.431-434,444, 1974-06-01 (Released:2011-09-21)
参考文献数
21

常圧下では,タンパク分解酵素はタンパク質を分解させる方向に作用する.もし分解反応が可逆的であり,体積の増加をもたらす過程であるならば,圧力をかければタンパク合成側に反応は逆行するはずである.二十年前,ソビエトの科学者は数千気圧の圧力によりタンパク質の再合成が実現したと報告し,フランスの科学者は不可能であったと反論した.その後は誰もとりあげていない. 10,000m の深海に生きる生物群は, 1000 気圧の水圧のもとで高分子合成を営んでいる.そこには,細胞レベルと酵素レベルの両面から明らかにされなければならない多くの未知の世界がある.生体高分子の生合成に対する圧力の影響は最近盛んに研究されているが,まだ酵素レベルでの仕事はない.酵素反応に対する圧力効果の速度論的研究も,今後の課題である.
著者
鈴木 賢一郎 坂野 鋭 大塚 作一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.742, pp.7-10, 2005-03-11
参考文献数
10

本報告において, 我々は日本語テロップの縁取りに着目した文字認識手法を提案する.日本語テロップには可読性の向上のために黒い縁取りがなされている.この縁取りと文字領域の輝度勾配は比較的安定していると考えられることから, このエッジをSobelフィルタで検出し, 加重方向ヒストグラム特徴と同様の方法でヒストグラム化する特徴抽出系を設計した.認識実験の結果, 位置, サイズが完全に正規化された人工データでは100%, また, 評価用映像データベースに現れるテロップでは約70%の認識率が得られ, 提案手法の有効性を確認した.