著者
鈴木 宏昭 福田 玄明 鈴木 聡 田中 克明 山田 歩
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

人間の行う様々な知的活動は感情,動機によって支えられている.近年,これらは意識できないレベルの周辺情報によって大きく影響を受けることが明らかになってきた.本報告では,これらについての認知科学,実験社会心理学の知見を紹介し,AI研究の方法論と組み合わせて,オフィスワーカのモチベーションを向上させるための方策を探究する.
著者
佐口 隆之 細野 篤 蠣崎 昭太 田部井 勇助 安達 忍 伊地 俊介 鈴木 一郎
出版者
特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会
雑誌
Journal of Neuroendovascular Therapy (ISSN:18824072)
巻号頁・発行日
vol.9, no.5, pp.284-288, 2015 (Released:2015-11-30)
参考文献数
9
被引用文献数
2

要旨: 【目的】破裂脳動脈瘤コイル塞栓術後にdelayed distal coil migration を生じた1 例を報告する.【症例】68 歳男性.突然の意識障害を発症し当院へ救急搬送された.CT 及びDSA で前交通動脈瘤破裂によるクモ膜下出血と診断しコイル塞栓術を施行した.第16 病日に心筋梗塞を合併し治療を要した.第38 病日に施行した画像診断で前大脳動脈遠位部血管へのdelayed distal coil migration と診断されたが,無症候性のため保存的に経過観察した.【結論】脳動脈瘤塞栓術後にdelayed distal coil migration を生じたがX 線検査が診断に有用であった.
著者
秋下 雅弘 荒井 啓行 荒井 秀典 稲松 孝思 葛谷 雅文 鈴木 裕介 寺本 信嗣 水上 勝義 森本 茂人 鳥羽 研二
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.271-274, 2009 (Released:2009-06-10)
参考文献数
9

目的:日本老年医学会では,2005年に「高齢者に対して特に慎重な投与を要する薬物のリスト」を含む「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン」を発表した.このような薬物有害反応(ADR)を減らす取り組みにはマスコミも関心を持ち,今般,同ガイドライン作成ワーキンググループとNHKは共同で,老年病専門医に対してADR経験と処方の実態を問うアンケート調査を行った.方法:2008年9月,学会ホームページに掲載された全ての老年病専門医(1,492名)の掲載住所宛にアンケートを郵送した.質問項目は,1)この1年間に経験した高齢者ADRの有無(他機関の処方含む),2)上記リスト薬からベンズアミド系抗精神病薬,ベンゾジアゼピン系睡眠薬,ジゴキシン(≥0.15 mg/日),ビタミンD(アルファカルシドール≥1.0 μg/日)および自由追加薬について,過去のADR経験頻度,3)ADR予防目的による薬剤の減量·中止の有無,4)課題と取り組みについての自由意見,とした.結果:回答数425件(29%).1)1年間のADR;72%.2)過去のADR;ベンズアミド79%(稀に54%,よく25%,以下同),ベンゾジアゼピン86%(62%,24%),ジゴキシン70%(61%,9%),ビタミンD 37%(33%,4%).自由回答では,非ステロイド性消炎鎮痛薬が最も多く,降圧薬,抗血小板薬,抗不整脈薬,血糖降下薬,抗うつ薬が次いだ.3)ADR予防目的の減量·中止93%.4)自由意見;ADRに関する医師·患者の啓発活動,老年病専門医の養成,多剤処方回避の指針作りやシステムの確立を挙げる意見が多かった.結語:老年病専門医はADRをよく経験する一方,多くは予防的対策を講じている.今回の意見を,新しい指針作りや啓発活動に生かすべきである.
著者
米丸 健太 鈴木 壯
出版者
日本スポーツ心理学会
雑誌
スポーツ心理学研究 (ISSN:03887014)
巻号頁・発行日
2016
被引用文献数
1

The psychological growth process in becoming an independent athlete, and how others influence this process through psychological counseling was investigated. Counseling was conducted for an athlete that had difficulties in enhancing her performance and complained, "I'm not sure what I am." The counseling continued for three years through 101 interviews. During counseling, she discussed issues related to her performance and how she reconsidered herself. As a result, she became able to take initiatives during competitions and with other people, and grew up to become an independent athlete. Moreover, her performance was enhanced. Analyzing the process of counseling indicated the following. (1) An athlete progresses and becomes independent in the process of attempting to solve performance issues. (2) An athlete that is dependent on the instructions of significant others become a separate individual during the counseling process and grow up to be an independent athlete: namely, the athlete experiences an internal death is reborn as an independent person by overcoming difficulties through trial and error. (3) Listening and understanding an athlete's mind-body experiences can support efforts, lead to new discoveries and to new insights. Ultimately, the athlete accomplishes changes in performance, as well as in personal relationships. These findings suggest that dialogues during counseling are significant for the psychological development and performance enhancements of athletes. These perspectives would help us to understand the process of psychological development in athletes and would be useful for providing future psychological support for athletes.
著者
樋渡 達也 鈴木 優 水口 充
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2012-HCI-146, no.2, pp.1-7, 2012-01-12

カレンダーや写真アルバムなどの各種情報を手軽に共有できる Web サービスが多く存在しているが,それぞれが個別のコミュニケーションチャンネルとなっている,利用するためのユーザインタフェースがサービスや端末ごとに異なる,という問題がある.そこで,Twitter をユーザインタフェースとして Web サービスを統合することによって,コミュニケーションチャンネルを一元化する手法を提案する.具体的には,ユーザはエージェントとなる Twitter アカウントに対してコマンド形式のツイートを送ることで各種 Web サービスを利用することができる.また,エージェントアカウントは適宜フィードバックとなるツイートを行う.このようにして Web サービスの利用状況をグループメンバ間で共有できるので,コミュニケーションの活性化を図ることができる.
著者
大沼 学 鈴木 正嗣 大泰司 紀之
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.293-297, 2001-03-25
被引用文献数
3 17

マレイシア国サラワク州に位置するセメンゴ野生動物リハビリテーションセンターにおいて, 単独飼育されていたマレーグマ(Helarctos malayanus)雌2頭の泌乳が観察された.これらのマレーグマは受入後1年以上経過しており, その間1度も雄と同居させたことはなかった.そのため, マレーグマにおいて偽妊娠が起こる可能性が示唆され, 卵巣周期の観察が必要であると考えられた.そこで, 広く応用されるようになった糞中プロジェステロンの定量を継続的に1年間, 単独飼育の雌3頭を対象にして実施した.その結果プロジェステロン値の動態は3頭の雌で差がなく, 本調査地で雨季にあたる時期にプロジェステロン値のピークが観察された.また, 泌乳の有無を不動化後に確認した結果3頭すべてで泌乳が確認された.以上の結果からサラワク州内に分布するマレーグマは, 雨季に同調した繁殖期がある可能性が示唆された.また, 単独飼育状態でプロジェステロン値が上昇し, 泌乳が見られたことから, マレーグマは自然排卵動物で偽妊娠が起こることが確認された.
著者
荒木 啓司 日比野 有 鈴木 実
出版者
一般社団法人 日本風工学会
雑誌
日本風工学会誌 (ISSN:09121935)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.10-16, 2015-01-31 (Released:2015-05-22)
参考文献数
44
被引用文献数
1 1
著者
豊岡 示朗 足立 哲司 宮原 清彰 松生 香里 福嶋 利浩 鈴木 従道
出版者
大阪体育大学
雑誌
大阪体育大学紀要 (ISSN:02891190)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.27-38, 2000-07-01
被引用文献数
1

The physiological factors that relate to marathon running performance were studied in 24 marathoners of three different categories (Elite Runners, Good Runners and Slow Runners). Oxygen uptake at average marathon speed (AMS) was significantly correlated (r = 0.93) to performance in the marathoners. This showed a significant difference in the three categories. Also, this data indicate that marathon performance of sub 2: 30 (ER) and sub 3 : 00 (GR) need respectively above 54 ml/kg/min and 45 ml/kg/min during the race. It was suggested that these differences at AMS were dependent on the difference VO_2/kg at 2.5 mM and 3.0 mM (r^2 = 82〜84%) in three categories. The two factors that contribute to VO_2/kg at 2.5 mM and 3.0 mM are: VO_2 max/kg (r = 0.83〜0.88) and average weekly distance (r = 0.64〜0.66). VO2/kg at fixed blood lactate concentration of 2.5 mM, 3.0 mM and 4.0 mM were significantly correlated to AMS (r=0.80〜0.82). There were no differences in the three categories in delta speed and V0_2/kg while increasing from 2.5 mM to 4.0 mM, which means the aerobic-anaerobic transition. The delta values were 20.8〜24.6 m/min in speed and 4.7〜5.6 ml/kg/min in V0_2. From these results, it is indicated that marathon running performance correlates closely to V0_2/ kg at AMS and velocity and V0_2/kg at fixed blood lactate concentration of 2.5 mM, 3.0 mM and 4.0 mM, which shows a significant difference in ER, GR and SR.
著者
鈴木 加余子 松永 佳世子 上田 宏
出版者
Meeting of Osaka Dermatological Association
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.130-135, 1999 (Released:2010-08-25)
参考文献数
14
被引用文献数
2 2

アトピー性皮膚炎 (AD) 患者皮膚への洗濯用合成洗剤の刺激性を検討するために, AD患者10例を対象に, 主な界面活性剤成分であるアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム (LAS) の衣類残留濃度を測定した。その結果をふまえて, 別のAD患者20例にLASをパッチテストした結果, LAS1000ppmにわずかな紅斑を認めたのは1例であり, 洗濯施行後の衣類に残留している濃度でのLASのAD患者皮膚への刺激性は低いと推測した。一方, 最初の残留濃度測定試験で1300ppmであった患者がすすぎ方法を変更したところ, その濃度が53ppmに低下したことから, 洗濯施行時のすすぎ方法は洗剤の残留濃度を低くする点において重要と考えた。
著者
鈴木 栄樹
出版者
史学研究会
雑誌
史林 (ISSN:03869369)
巻号頁・発行日
vol.73, no.4, pp.p591-611, 1990-07
著者
鈴木 啓太
巻号頁・発行日
2001-06-29

iii, 173, iip.
著者
浅川 直之 大塚 純 角 将一 水谷 立美 吉澤 和彦 古田 富雄 松本 常男 栗田 晃伸 鈴木 勝也 鈴木 倫 小林 稔秀 金子 公幸 船橋 英行 兼田 憲昌 加藤 幾雄 内田 和美
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本トキシコロジー学会学術年会 第37回日本トキシコロジー学会学術年会
巻号頁・発行日
pp.260, 2010 (Released:2010-08-18)

【目的】ペントバルビタール(PB)ナトリウム製剤は実験動物の全身麻酔薬として広く使用されている。我々はヒト・動物用医薬品であ るネンブタール注射液(NT)を繁用していたが,近年,販売中止となったことから,動物用医薬品であるソムノペンチル(SP)を使用す ることとした。しかし,NTとSPでは成分含量や添加物が異なること,これまでNTを用いたマウスの麻酔において,成書で謳われて いる至適投与用量(saline希釈,50 mg/kg,腹腔内投与)を投与しても十分な麻酔効果が得られない個体が出現することから,SPの使 用に先立ち,マウスにおけるSPの最適な麻酔法を確立するため,まず麻酔用量の検討を行った。さらに,マウスでは製剤を希釈して 投与する必要があることから,希釈溶媒をsalineからNTおよびSPの添加物であるEtOH(10%)に変更して比較検討を行った。また, 上記検討において得られた最適な麻酔用量を用いて,希釈溶媒による麻酔効果の差を体内動態の面から解析した。 【方法】10%EtOHまたはsalineで希釈した各用量(50.5,64.8および84.3 mg/kg)のSPを8週齢のCrlj:CD1(ICR)マウスに腹腔内投与 し,麻酔深度の判定基準に従って麻酔効果を比較した。また,最適な麻酔用量(salineまたは10%EtOH希釈)での血漿中および脳中PB 濃度をHPLCを用いて測定し,薬物動態学的解析を行った。 【結果および考察】10%EtOHで希釈したSP 64.8 mg/kgを腹腔内投与する麻酔条件がその効果の確実性,持続性の面から最適であっ た。また,64.8 mg/kgでは,脳のT1/2(消失半減期),AUC(濃度-時間曲線下面積)およびMRT(平均滞留時間)はsaline希釈と比べて 10%EtOH希釈で高値傾向を示したが,血漿中濃度推移は顕著な差が認められなかった。このことから,マウスでのSP投与では,希 釈溶媒がPBの脳移行性に影響を与え,10%EtOHはsalineよりもSPの麻酔効果を増強させることが明らかとなった。
著者
寺田 久屋 鈴木 晃世 田中 治夫 山本 勝彦
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.347-354_1, 1992-08-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
12
被引用文献数
6 6 7

セミミクロHPLCを用いカテキン5種類 (エピガロカテキン, エピガロカテキンガレート, エピカテキン, エピカテキンガレート, カテキン) とメチルキサンチン3種類 (テオフィリン, テオブロミン, カフェイン) の同時定量法を検討した. 試料からの抽出溶媒として40%エタノールを用い, 精製に Sep pak C18を利用し, HPLCには内径2.1mmの Inertsil ODS-2カラムを使い, 検出はUV 207nmで行った. 茶浸出液, 抹茶アイスクリーム, 抹茶煎餅, 抹茶ゼリー及びウーロン茶抽出物入りキャンディーについて行った添加回収実験の結果, カテキン類では, 回収率が83.2~120.4% (変動係数0.4~9.4%), メチルキサンチン類では, 回収率が53.0~106.4% (変動係数0.8~11.0%) であった. 定量限界は, 高感度分析が要求される加工食品において, いずれの物質とも0.1μg/gであった.