著者
阿部興人著
出版者
博聞社
巻号頁・発行日
1891
著者
阿部 東 寺山 博
出版者
一般社団法人 日本昆虫学会
雑誌
昆蟲.ニューシリーズ (ISSN:13438794)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.93-103, 2009-09-25 (Released:2018-09-21)

日本産のクワガタムシ科7種の染色体を調査した.ツヤハダクワガタCeruchus ignariusは再調査に当たるが,精原細胞と減数第2分裂における染色体について,Gバンド染色,Cバンド染色,NOR染色による結果を新しく付け加え,核型構成はn=10,メタ8,サブメタ1,アクロのXY;ルイスツノヒョウタンクワガタNigiidius lewisiの染色体構成は,n=16,メタ15,サブメタX,点状Y,XYp;ルリクワガタPlatycerus delicatulusは雌の核型構成n=10,メタ8,アクロ1,アクロのX,精母細胞における染色体および性染色体の対合様式XYpなどを新しく付け加えた.ネブトクワガタAegus laevicollisはn=13,染色体構成はメタまたはサブメタ3,サブメタ6,サブメタまたはアクロが1,アクロ2,アクロのX,点状のXYp;キンオニクワガタPrismognathus dauricus n=13,サブメタ1,メタまたはサブメタ9,アクロ2,アクロX,点状Y,XYp;ヒラタクワガタの未調査の2亜種(ツシャヒラタクワガタDorcus titanus castanicola,イキヒラタクワガタD.t.tatsutai)n=6,メタ3,サブメタ2,サブメタX,点状Y,XYp;マグソクワガタNicagus japonicus n=10,メタ6,サブメタ3,メタのX,点状Y,XYpを明らかにすることができた.
著者
髙山 哲志 迫 秀則 安部 由理子 阿部 貴文 森田 雅人 田中 秀幸
出版者
特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
雑誌
日本心臓血管外科学会雑誌 (ISSN:02851474)
巻号頁・発行日
vol.48, no.5, pp.320-323, 2019-09-15 (Released:2019-10-02)
参考文献数
15

症例は73歳女性.主訴は心窩部不快感とふらつき.前医循環器科にて,重度の大動脈弁閉鎖不全症と僧帽弁閉鎖不全症によるうっ血性心不全と診断され,入院となった.薬物療法に抵抗性で内科的治療では心不全コントロールが困難であり,外科的治療目的で当院紹介入院となった.当院入院後も心不全増悪傾向を示し,緊急で手術を行った.術中所見では大動脈基部-上行大動脈瘤と,右冠尖と無冠尖の間の交連部に離開を認めた.上行大動脈置換術と,Florida sleeve法に準じた大動脈基部置換術および二弁置換術を行い良好な結果を得た.離開部の病理組織検査では粘液腫様変性を認め,交連部離開の原因となった可能性が示唆された.
著者
生田 拓也 野口 和洋 工藤 悠貴 阿部 徹太郎
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.140-142, 2019-03-25 (Released:2019-05-16)
参考文献数
12

大腿四頭筋皮下断裂は比較的稀な外傷である.その症例2例を経験したので報告した.症例1は50歳男性で,トラックとプラットホームの間に挟まれて受傷した.症例2は57歳男性で,ジョギング中に段差に躓き受傷した.いずれも膝蓋腱上部の陥凹を認め,MRIにて確診した.合併損傷はなく,手術にて膝蓋腱をpull out法にて修復した.術後は3週間シリンダーキャスト固定の後,可動域訓練を開始した.2例とも膝関節屈曲可動域の獲得に時間を要したが術後3ヶ月時にはほぼ正座も可能となった.最終観察時,伸展筋力の低下はなくADLに支障はない.本症例はまれな外傷であるが,治療に関しては修復術が基本であると思われる.術後療法は遅らさざるを得なかったが結果は良好であった.
著者
寺島 凌 阿部 由吾
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2022-MUS-134, no.44, pp.1-8, 2022-06-10

深層学習技術の発展により,機械によって自動生成される音楽の品質は日々向上している.特にシンボリック音楽生成の領域では,Transformer を活用することで長期の依存関係を考慮したメロディの生成が可能になっている.一方で,これらの音楽生成モデルを現実の用途や創作に活用するためには,生成される音楽の操作可能性と多様性が両立される必要がある.本研究では,指定されたコード進行に沿ったメロディを生成できる深層学習モデルを提案する.具体的には,Transformer を利用したメロディの自己回帰タスクにおいて,コード進行の情報を条件づけるような定式化を行う.加えて,生成結果の多様性を向上させるために VAE を導入し,潜在空間での操作を行う.実験では,指定されたコード進行と生成されたメロディの親和度を評価する.
著者
小林 孝 阿部 栄二 阿部 利樹 菊池 一馬 木下 隼人 木村 竜太 村井 肇 小西 奈津雄 岡本 健人 井野 剛志 大屋 敬太 福井 伸
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.26-30, 2019 (Released:2019-07-20)
参考文献数
5

増え続ける高齢者肺炎の過重な負担で疲弊していく呼吸器内科医師の負担を減らすため,当院では2010年2月より高齢者肺炎症例を全科で分担して診療している。今回,このような状況で整形外科医が行なった肺炎治療の成績を他科での治療成績と比較し,当院のシステムの検証を行なった。2017年11月1日から2018年10月30日までに当院に肺炎のため入院した70歳以上の症例を対象とした。データベースから肺炎の患者を抽出し,これらの症例の転帰,入院日数を科別に比較・検討した。上記期間内に当院に入院した372例を対象とした。年齢は平均85.6歳(70歳~100歳),男214人,女158人,平均在院日数は20.7日(1~107日),288例が軽快して退院したが,84例(29.2%)が死亡退院していた。CAPは143人,NHCAPは229人で診療科間で差はなく(ピアソンカイ二乗検定,p=0.19),A-DROPで評価した重症度にも診療科間で有意差は認めなかった(ピアソンカイ二乗検定,p=0.25)。整形外科入院患者数は30人,年齢は平均86.1歳(71歳~99歳),在院日数は平均19.1日(1~107日)で,27人は軽快して退院したが3人(10.0%)が死亡退院していた。平均在院日数を診療科間で比較すると有意差を認め(ANOVA,p=0.0001),t‒テストを用いたペアワイズ比較では,循環器内科と外科(p=0.03),腎臟内科と脳神経外科(p=0.01),腎臟内科と外科(p=0.0005)の間で有意差を認めた。転帰を診療科間で比較したが有意差を認めなかった(ピアソンカイ二乗検定,p=0.15)。医師の偏在と医師不足の状況下で増え続ける高齢者肺炎に立ち向かうため,専門外の全科が連携して肺炎治療にあたることが重要である。
著者
土井 隆一郎 阿部 由督 伊藤 孝 中村 直人 松林 潤 余語 覚匡 鬼頭 祥悟 浦 克明 豊田 英治 平良 薫 大江 秀明 川島 和彦 石上 俊一
出版者
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会
雑誌
日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 (ISSN:21869545)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.256-261, 2013 (Released:2014-01-31)
参考文献数
9
被引用文献数
1

膵神経内分泌腫瘍(pNET)は神経内分泌組織にある腸クロム親和性細胞由来の腫瘍であるとされる。実際に遭遇する腫瘍の種類は多く,腫瘍ごとに症状が異なるため診断方法もさまざまである。しかしながらpNETと診断された場合はすべて外科切除の適応と考えるべきである。インスリノーマ以外の腫瘍は転移・再発のリスクが極めて高く,リンパ節郭清が必要である。肝転移を伴っている場合は予後不良であるが,一方,切除によるメリットがあると判断される場合は肝切除の適応がある。外科切除のみで根治できない症例が多く,集学的治療を考慮しなければならない。pNETに対する分子標的治療薬を組み込んだ治療体系の整理が必要である。
著者
堤 親範 阿部 俊也 岡山 卓史 空閑 啓高 下川 雄三 植田 圭二郎 西原 一善 中野 徹
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.82, no.6, pp.1063-1069, 2021 (Released:2021-12-30)
参考文献数
27
被引用文献数
1

自己免疫性膵炎(AIP)は限局性病変を形成し,膵癌と鑑別困難な症例が存在する.本検討は当院で経験したAIP 34例を対象とし,その臨床学的因子,手術症例の周術期因子を解析した.AIPの5例(14.7%)で膵癌を疑い,手術を施行した.AIPにおいて,多変量解析でCA19-9高値(>37U/mL)(P=0.01),膵外病変なし(P=0.01),EUS-FNA未施行(P<0.01)が手術施行に関わる独立した因子であった.また,単変量解析で 血管浸潤所見(P=0.03)を認めるAIPで有意に手術が施行され,限局性膵腫大(P=0.06)を認めるAIPで手術が施行される傾向にあった.AIPと膵癌の特徴を同時に認める症例ではそれらの鑑別が困難になりやすく,AIPに対する手術を回避するためにはAIPに特徴的な所見を含め,EUS-FNA/FNBの重要性を再認識する必要があると考えられた.
著者
金子 直矢 李 忠翰 阿部 博 岡田 和也
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2023-IOT-60, no.18, pp.1-8, 2023-03-08

移動体通信機能を備えたコネクティッドカーが普及しつつあり,将来的に通信機能を活用した様々なサービスの登場が期待される.その 1 つとして挙げられる自動車の遠隔運転では,従来運転者が車内で知覚していた視聴覚情報を,遠隔地にいるオペレータへ低遅延かつ安定的に伝送しなければならず,特に視覚情報である映像は,オペレータが主として運転操作に用いるため欠かせない.しかし,移動体通信は自動車の走行位置および時間によって信頼性,可用帯域,遅延が動的に変化するため,通信品質が保たれず遠隔運転の中断に繋がる可能性がある.遠隔運転の中断を抑制するために,通信品質の劣化を早期に検知または推測し,品質劣化エリアの回避,映像品質の制御を通した要求帯域の低減や,他の通信手段への切り替え等の手法が必要である.既存研究では移動体通信回線情報を用いて,可用帯域の予測および予測結果に基づく映像品質制御手法を提案している.本報告では,公道を走行中の自動車から移動体通信回線を用いて遠隔地へ映像を伝送する環境で,通信品質,映像品質および移動体通信回線情報の採取を行い,自動車走行環境における通信・映像品質劣化の推測可能性を検討する.
著者
阿部 和多加
出版者
日本高圧力学会
雑誌
高圧力の科学と技術 (ISSN:0917639X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.281-290, 2018 (Released:2018-12-28)
参考文献数
56

The idea of looking for metallic states in hydrides rather than in pure hydrogen has remarkably increased the options for attaining the high-temperature superconductivity predicted by Ashcroft in 1968. This article presents a few viewpoints which might serve as a practical guide to searching new metallic hydrides which possess high superconducting transition temperatures. According to the Goldhammer-Herzfeld criterion, it is important to pay attention to unstable compounds at one atmospheric pressure because they can be good metals at high pressures. It is also helpful to make use of possible structural similarities of hydrides between the diagonally adjacent elements in the periodic table in order to control insulator-to-metal transition. The effects of anharmonic proton zero-point energy on stable structures are also discussed by applying the self-consistent harmonic approximation to solid hydrogen.
著者
松原 直義 宮元 敬範 丹野 史朗 宮川 淳 阿部 祐也 横尾 望 金子 和樹 高橋 大志 中田 浩一
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.100-105, 2023 (Released:2023-01-25)
参考文献数
12

カーボンニュートラル社会の実現に向けて様々な産業の脱炭素化に資する水素が注目されており,運輸部門においてはFCEVに加えて水素エンジンの検討がなされている.水素はガソリンと比較して着火しやすいという特性があるため異常燃焼が生じやすい.本論文では,水素特有の異常燃焼の発生メカニズムの解析を実施した.
著者
渡邉 研人 阿部 祥子 後藤 隼人 石丸 裕美 加藤 彩夏 鈴木 篤 薄井 宙男 惠木 康壮 高澤 賢次
出版者
一般社団法人日本医療機器学会
雑誌
医療機器学 (ISSN:18824978)
巻号頁・発行日
vol.88, no.6, pp.589-596, 2018 (Released:2019-01-25)
参考文献数
8

Background: Remote monitoring of Cardiac implantable electronic devices (CIEDs) improves patient safety. However, operating such remote monitoring systems (RMS) has increased workload of medical staffs. Biotronik EHR DataSync® software supports medical staffs by integrating CIEDs information and data using international standards. The software has a potential to enhance clinical usefulness, reduce errors and lighten the workload. The aim of this study was to develop the automatic electronic medical record (EMR) system for CIEDs and to assess its effectiveness.Methods: We self-built the EMR system that automatically stores varied numericals and data from the RMS and its programmer. We examined accuracy of the automatic EMR system and reduction of the workload.Results: A total of 3,011 data was successfully collected and integrated, and the success rates of data collection were 99.8%. Moreover, the automatic EMR reduced 3 hours and 55 minutes per year of the workload for dealing CIEDs.Conclusion: The self-built automatic EMR system could integrate CIEDs data successfully. This could help to reduce the workload of medical staffs..
著者
首藤 一幸 阿部 洋丈 亀井 聡 塩澤 一洋 高木 浩光
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.3_1-3_7, 2005 (Released:2005-09-30)

2004年9月14日(火),ソフトウェア科学会第21回大会の併設企画として,チュートリアル「P2Pコンピューティング―基盤技術と社会的側面―」が開催された.チュートリアル最後のパネルディスカッションでは,技術者として,今後P2Pソフトウェアを構築するにあたって,何を踏まえ,どのように取り組んだらよいのかを議論した.本稿ではその議論を報告する.
著者
田妻 卓 杉本 太路 阿部 貴文 大野 成美 儀賀 麻由実 内藤 裕之 河野 智之 野村 栄一 山脇 健盛
出版者
一般社団法人 日本頭痛学会
雑誌
日本頭痛学会誌 (ISSN:13456547)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.193-197, 2021 (Released:2021-09-01)
参考文献数
15

症例は16歳男性.10歳時より視野の左側に出現する点状の模様に続いて後頭部痛があり,その頻度が増加し,全身強直間代性痙攣を生じて入院した.MRIで両側後頭葉に瘢痕脳回を認めた.視覚症状は後頭葉てんかん発作としての要素性幻視と考えられた.レベチラセタム投与により幻視および頭痛は消失し,痙攣の再発なく経過した.要素性幻視は,片頭痛ではジグザグした模様が視野の末梢へ緩徐に動くが,後頭葉てんかんでは円状または点状で視野の中心や出現部位と対側へ速く動くことから,病歴聴取が鑑別に有用であった.前兆のある片頭痛と後頭葉てんかんの鑑別には,視覚症状の詳細な病歴聴取と頭部MRI画像が有用と考えられた.
著者
ロンポパック テラヌード シリパニ ジンタ 上田 悦範 阿部 一博
出版者
Japan Association of Food Preservation Scientists
雑誌
日本食品保蔵科学会誌 (ISSN:13441213)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.3-8, 2005-01-31 (Released:2011-05-20)
参考文献数
10

バナナ (Sucrier) における棚持ち期間の延長を目指して, 低酸素処理の方法を検討した。追熟処理の後, 果色が緑色に黄色を帯びた段階 (ステージ3) で低酸素処理を行った。5%酸素の調整ガス下および48時間窒素ガス処理では, 3-4日の棚持ち期間を有する空気下に比べて1-2日その期間が延びたに過ぎなかった。ポリエチレン袋 (厚さ0.03mm) を使い24, 48時間窒素ガス封入したところ5-6日まで棚持ち期間を延長できた。内容成分である糖の増加は外観にかかわりなく, 順調に増加した。24時間ポリエチレン袋に窒素ガス封入の後, さらにポリビニールクロライドフィルムでラップするとさらに棚持ち期間を9-11日まで延ばすことができた。