著者
茂木 正俊 高橋 理 塩原 研治
出版者
一般社団法人 日本時計学会
雑誌
マイクロメカトロニクス (ISSN:13438565)
巻号頁・発行日
vol.52, no.198, pp.13-22, 2008-06-10 (Released:2017-11-09)
参考文献数
2
被引用文献数
1

This paper describes an air-viscous slow governor used in Spring Drive Sonnerie. Spring Drive movement makes no noise during hand movement. This is an ideal condition for installing mechanism for striking a bell. Japanese Buddhists' prayer bell "orin" was chosen for the sound source. Our objective was to create a sonnerie that offered the resonance and the clear tone of an orin. The reverberation resonance of an orin is produced by a hammer that strikes the bell at approximately 3-second interval. Along with the smoothly flowing second hand, the sound imparts a sense of slow and tranquil flow of time. To achieve the ringing tone of an orin amid a tranquil stillness, we developed a non-contact slow governor that made virtually no noise. The key to the "silent" slow governor is the wings around the rotor that produce resistance caused by viscosity of the air. This rotor turns at a constant speed at which the reactive force of the main spring and the viscous resistance caused by the air are balanced.
著者
高橋 美帆
出版者
天理大学学術研究委員会
雑誌
天理大学学報 (ISSN:03874311)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.1-31, 2011-02

'Nun' is one of the most prevalent themes in the 19 th century,although it is not a conspicuous craze but a silent spread of popularity. Women poets, such as Hemans, Landon, Browning, and Rossetti, started making adaptations of the Portuguese literature and circulating the works through themselves. They influenced each other, linked their works together, by borrowing or quoting phrases or themes each other, and made a mutual collaboration. As a result, they produced a significant intertextuality at a large―scale, which could be called 'the Portuguese Boom.' This boom is considered to have created and cultivated the literary theme of nun at that time. Accordingly, in the middle of the century, 'nun' became one of the literary trends, and took part in a sort of 'mini'genre, 'nun literature'. This paper deals with the intertextuality of Browning and Rossetti, with a slight introduction of Hopkins, and casts a new light on a genealogy of nun literature in the century through their works.
著者
高橋 大介
出版者
筑波大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2002

本研究の目的は,PCクラスタにおける高速フーリエ変換(fast Fourier transform,以下FFT)の並列アルゴリズムの実現および評価が挙げられる。近年,PCクラスタの普及に伴い,並列FFTアルゴリズムが様々な研究者によって提案されており,ライブラリとなっているものも多い。ところが、これらの並列FFTアルゴリズムはデータ数がN=2^pのように,2のべき乗で表される場合についてのものが多い。そこで本研究では,PCクラスタにおいてデータ数がN=2^p3^q5^rの場合について多次元の並列FFTアルゴリズムの実現および評価を行った。PCクラスタでは,一つのノードがSMP構成になっている場合があり,この場合にはPCクラスタが共有メモリ型並列計算機と分散メモリ型並列計算機の両方のアーキテクチャの特性を兼ね備えたものになるが,それぞれのアーキテクチャにおいて最適な並列FFTアルゴリズムは異なるために,本研究では異なるアーキテクチャについてそれぞれ並列FFTアルゴリズムを実現し,評価を行った。そして,これらの並列FFTアルゴリズムを実際にPCクラスタ上に実現し,今までの逐次FFTアルゴリズムに対する性能向上率を評価した。さらに,並列FFTアルゴリズムでは,各プロセッサ内におけるFFTの計算量をできるだけ削減する必要があるが,より演算量の少ないFFTアルゴリズムについても研究を行った。また,平成15年度に行った研究成果を,国際会議等で発表すると共に,それらの内容をまとめて学術雑誌等で論文を発表した。
著者
高薮 出 花崎 直太 塩竈 秀夫 石川 洋一 江守 正多 嶋田 知英 杉崎 宏哉 高橋 潔 仲江川 敏之 中北 英一 西森 基貴 橋爪 真弘 初鹿 宏壮 松井 哲哉 山野 博哉 横木 裕宗 渡部 雅浩
出版者
水文・水資源学会
雑誌
水文・水資源学会誌 (ISSN:09151389)
巻号頁・発行日
vol.34, no.6, pp.377-385, 2021-11-05 (Released:2021-11-20)
参考文献数
11
被引用文献数
3

過去20余年にわたり,気候変動とその社会への影響に関する膨大な予測情報や知見が創出されてきた.しかし,これらの予測情報や知見が国・地方公共団体や事業者などに広く利活用されるようになるまでにはまだ様々な課題が残っている.そこで,気候予測と影響評価に関する研究に長く携わってきた著者らが現在見られる各種の障害や,解決の糸口について議論した.その結果,気候予測・影響評価・利用者のコミュニティーにはそれぞれ業務の前提と他コミュニティーへの期待があり,それらの間にずれが生じていることが浮かび上がった.解決のためには,気候予測・影響評価・利用者のコミュニティー間の協働が重要である.具体的には,予測情報や知見が創出される前の段階での相互の情報交換やすり合わせによるギャップの解消や,その実現のための制度や設備の整備が必要であることが示された.

1 0 0 0 OA 照明と心理

著者
高橋 春藏
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会雑誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.23-34, 1938 (Released:2011-02-09)
参考文献数
9
著者
寺島 秀夫 斎藤 昌宏 高橋 さつき 平山 克
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.35, no.12, pp.1848-1851, 2002
被引用文献数
2

まれな大網原発類上皮血管内皮腫の1例を報告する. 症例は58歳の女性で, 臍周囲の不快感を主訴に来院した. 約5cmの弾性軟な腫瘤が臍周囲で腹壁に近く触知された. 精査により原発性腹膜腫瘍が疑われたが, 呼吸性移動を示すことから特に大網由来の可能性が考えられた. 1999年11月22日に手術が施行された. 腫瘍は明らかに大網内に存在し, 胃壁と固着しており, 胃壁を部分切除し腫瘍の完全摘出を施行した. 光顕像では, 腫瘍は類上皮血管内皮腫に一致する特徴を有し胃筋層へ浸潤していた. 免疫組織化学染色では, 血管内皮系マーカー (CD34, F-VIII) が一部陽性を示した. 以上より, 大網から原発した類上皮血管内皮腫と診断された. 術後経過は順調で, 30か月後も再発を認めていない.<BR>大網原発類上皮血管内皮腫に関して英語文献検索を行ったところ, 過去の報告は1例のみであり, 極めてまれである.
著者
福島 一嘉 高橋 誠 長野 裕友 小山内 州一 吉川 貞雄
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌(化学と工業化学) (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1988, no.4, pp.585-590, 1988-04-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
11
被引用文献数
7

各種N-アルキル置換アルキレンジアミンを合成し,それらを配位子とするビス(ジアミン)ニッケル錯体を用いて,D-グルコース,D-マンノースのC-2エピマー間において,それぞれのC-2エピマー化反応を行なった。その結果,N,N'-ジアルキルエチレンジアミンを配位子とした場合によくC-2エピマー化反応が起こり,平衡まで達することがわかった。さらに,置換基と,して長鎖アルキル基を導入すると,アルキル鎖長が長いほど平衡点がグルコース側に偏り,エピマー間に優位差が生じることがわかった。これは遷移中間体である含糖錯体の,糖とジアミンの結合部分の立体化学によると考えられる。また,糖のエピマー化反応において,ジアミンニッケル錯体は触媒として働き,糖の1/10程度の濃度でも活性が落ちないことがわかった。さらに,カルシウムとモノアミンを用いた系でC-2エピマー化を検討した。この場合,エピマー化と同時にエンジオール転移によると考えられるフルクトースの生成も見られた。
著者
高橋 順子
出版者
田園調布学園大学
雑誌
紀要 (ISSN:02875268)
巻号頁・発行日
no.33, pp.39-46, 2001
著者
北嶋 英彦 高橋 俊章 堂下 豊史 毛海 敬
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌(化学と工業化学) (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1988, no.2, pp.239-242, 1988-02-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
12
被引用文献数
1

The palladium-catalyzed alkynylation of 4, 6-disubstituted 2-iodo-1, 3, 5-triazines [1] (substituent a, NMe2; b, Ph; c, OMe) with monosubstituted acetylenes [2] (substituent a, Ph; b, COOMe; c, CMe2OH) afforded the corresponding cross-coupling products [3] in moderate yields except for the case of [2 c]. The cross-product [3 ac] reacted with [1 a] to give bis [4, 6-bis(dimethylamino)-1, 3, 5-triazin-2-yl]acetylene.
著者
卯西 昭信 高橋 裕宣 下村 与治
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化学会誌(化学と工業化学) (ISSN:03694577)
巻号頁・発行日
vol.1988, no.2, pp.236-238, 1988-02-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
5
被引用文献数
4

2-Chloro-4-(2-chloroethyl amino)-6-alkoxy-1, 3, 5-triazine reacted with p-toluidine at 120-130°C to give 4-(p-toluidino)-2, 6, 7, 8-tetrahydroimidazo[1, 2-a][1, 3, 5]triazin-2-one [5] in a good yield. But when the reaction was carried out at 80°C, the product was 2-(p-toluidino)4-(2-chloroethyl amino)-6-alkoxy-1, 3, 5-triazine [4]. Reaction of [4] with p-toluidine at 120-130°C did not give [5].