著者
高田祐吉著
出版者
名古屋城振興協会
巻号頁・発行日
1999
著者
平澤 匡介 齊田 光 高田 哲哉 石田 樹
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.73, no.5, pp.I_981-I_992, 2017 (Released:2017-12-27)
参考文献数
14

我が国の高規格幹線道路は限られた期間や費用で整備を進めるために,交通量が少ない区間は4車線のうち,2車線のみを暫定的に供用する方法を採用した.暫定2車線区間は大半がラバーポールと縁石による簡易分離であり,正面衝突事故が起きた場合は重大事故に至りやすい.寒地土木研究所では,2車線道路の正面衝突事故を防ぐために,支柱が細く,設置幅が少ない緩衝型のワイヤロープ式防護柵を開発した.本稿は,高規格幹線道路暫定2車線区間の中央帯にワイヤロープ式防護柵の導入を検討するため,暫定2車線区間の道路構造を試験道路で再現し,大型車のすれ違い走行試験や試験参加者の主観評価を行い,さらに,車両衝突時のはみ出し量を低減させるロープ連結材の開発について報告するものである.
著者
松岡 知子 宇佐美 英績 吉村 知哲 高田 裕子 安田 忠司
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.8, pp.487-493, 2011 (Released:2012-08-30)
参考文献数
13
被引用文献数
2 3

Liposomal-Amphotericin B (L-AMB) may cause hypokalemia. This study was carried out to examine the occurrence of hypokalemia and its primary causes in 74 patients who were administered L-AMB. They were divided into 2 groups regarding the severity of hypokalemia that occurred: Grade 0-2 group: 35 patients (47.3%), and Grade 3-4 group: 39 patients (52.7%). The results of a comparison of the Grade 0-2 group and Grade 3-4 group showed that causes for the Grade 3-4 group were significantly different from those in the Grade 0-2 group, which were a serum albumin level of more than 2.82 mg/dL at the start of the L-AMB administration (p=0.004, OR: 8.711, 95%CI: 2.273-45.823), and a history of hypokalemia before L-AMB administration (p=0.009, OR: 7.859, 95%CI: 1.844-44.109) in the Grade 3-4 group.While combination with trimethoprim-sulfamethoxazole resulted in significant avoidance of Grade 3-4 hypokalemia (p=0.019, OR: 0.233, 95%CI: 0.063-0.750), administration of potassium for preventive or maintenance purposes did not affect the occurrence of hypokalemia (p=0.137, p=0.198). However, for 20 patients with an abnormal serum potassium level (Grade 1 and more) at the start of L-AMB administration, our findings suggested that the preventive/maintenance administration of potassium was indeed effective (p=0.011).It has been proven that L-AMB causes hypokalemia frequently and the primary causes have been clarified. In this regard, it is important to regularly monitor serum potassium levels and adjust them depending on the situation of patients with hypokalemia.
著者
麦谷 達郎 谷口 弘穀 高田 敦 増山 守 田中 宏樹 小山 拡史 保島 匡和 高橋 俊雄
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科医学会雑誌 (ISSN:03869776)
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.1295-1301, 1996-06-25 (Released:2009-02-10)
参考文献数
21

肝切除術71例を対象に自己血輸血法の有用性を検討した.貯血式自己血輸血を44例に施行した.術前貯血量は, rh-エリスロポェチン併用群で550g(平均値)とrh-エリスロポエチン非併用群より有意(p<0.05)に多く,採血後のHct値の低下はrh-エリスロポエチン非併用群と同程度に留まった.術中輸血法に関しrh-エリスロポエチン非併用自己血, rh-エリスロポエチン併用自己血,同種血,無輸血に分類し,術後の変化を検討した.術後Hct値は,同種輸血群で回復遅延を認め,第14病日に29.4%と他の3群より低値であった.術後総ビリルビン値,血中肝逸脱酵素は,同種輸血群で第1病日に他の3群に比し有意な上昇を認めた.自己血輸血の2群は無輸血群と同様の経過を示し,総ビリルビン値の上昇も1.20と軽度で,肝切除術には同種輸血は避け,自己血輪血が望ましいと考えられた.また,術前貧血の無い場合,術前貯血量800g, 術中出血量1,500g以下が同種輸血なしに自己血輪血のみで行える指標になると考えられた.
著者
高田 健二 川村 大伸
出版者
公益社団法人 日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会論文誌 (ISSN:13422618)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.47-60, 2018-07-15 (Released:2018-08-15)
参考文献数
40

近年外国人労働者や留学生は増加傾向にあり,多くの企業で外国人労働者の雇用ニーズが高まっている.本稿では,離職意思,役割ストレッサー,および組織的支援の構造化を目的として,日本国籍と中国国籍の大学生アルバイト従業員を対象に2母集団分析を行った.役割ストレッサーの構成概念である「仕事の量的負担」と「役割葛藤」が,職務満足の構成概念である「全般的満足感」に負の影響を与えること,「役割葛藤」と「全般的満足感」の影響間に「知覚された組織的支援」の負のモデレータ効果があることを示した.2国籍間に大きな違いは見られず,大学生アルバイト従業員の過剰な仕事量や職務の矛盾を調整することで,国籍を問わず離職意思を低減できることが新たな知見として得られた.
著者
高田 昭彦
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.55-66, 1986 (Released:2022-07-14)

今やネットワークを論ずることはブームであり,産業組織の新しい形態としても,市民運動の新たな戦略としても大きな期待が寄せられている.では,「組織」万能の現代になぜ「ネットワーク」が注目されるのか.この本質的問題は,従来の社会的ネットワーク論や組織関連分析では捉えられない.本稿では,草の根運動における連合形成に焦点を合わせて,ネットワークとは,理念的にも組織的にも既存の産業社会に対するオルターナティヴであることを明らかにしていく.
著者
横山 理英 林 聡 岩田 知之 高橋 智紀 高田 潤
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物学会研究発表会講演論文集 第18回廃棄物学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.128, 2007 (Released:2007-11-23)

ヒノキチップをCa溶液に浸漬したのち炭化、酸処理すると硝酸性窒素及びフッ素イオンを吸着する炭素材料を作ることができる。本研究では原料として各種植物系廃棄物を用い、同様な手法で炭化物を作成し硝酸性窒素吸着能を調べた。その結果いずれの原料でも吸着能は発現することがわかり、特にコーヒーかすを原料とした場合、木質原料よりもさらに高い吸着能があることがわかった。吸着は塩化物イオンとのイオン交換であり、リン酸イオン、硫酸イオンはほとんど吸着せず、硝酸性窒素とフッ素イオンに対して吸着選択性を有する。金魚水槽を用いた簡易な水質浄化試験では硝酸性窒素を吸着してアオコの発生を抑制することがわかった。そのため、水質浄化材料として利用できることが示唆された。
著者
磯部 友彦 中田 典秀 間藤 ゆき枝 西山 肇 熊田 英峰 高田 秀重
出版者
Japan Society for Environmental Chemistry
雑誌
環境化学 (ISSN:09172408)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.621-625, 2002-09-26 (Released:2010-05-31)
参考文献数
13
被引用文献数
7 7

プラスチック製の食器等について, 油脂性食品疑似溶媒であるn-ヘプタンを用いた溶出試験を行なった。50種の製品の分析から, 16試料で有意にノニルフェノールが溶出し, そのうち5試料で特に高濃度 (21~2485ng/cm2) で検出された。ポリスチレンおよびポリプロピレン製品からの溶出が最も大きかったものの, 検出量には大きな変動が認められ, その変動には明確な傾向は認められなかった。今後さらに密で広範囲な調査を行ない, プラスチック製食器に起因する内分泌撹乱化学物質の人体への曝露量を評価すると共に, リスクを軽減するための施策を講じる必要があると思われる。
著者
粕谷 大智 沢田 哲治 磯部 秀之 赤尾 清剛 吉川 信 高田 久実子 山口 智 小俣 浩 山本 一彦
出版者
一般社団法人 日本温泉気候物理医学会
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.193-202, 2005 (Released:2010-04-30)
参考文献数
8
被引用文献数
2

(はじめに) 我々は関節リウマチに対する鍼灸治療の有効性と有用性および安全性を、外来にて薬物療法を行っている群を対照とした多施設ランダム化比較試験により検討した。(方法) 鍼灸臨床研究において重要な endpoint (評価項目) は、1. ACRコアセット (アメリカリウマチ学会提唱の活動性指標) による改善基準と、2. RAのQOL評価法であるAIMS-2日本語版を用い、介入 (治療法) については、関節リウマチの病期別に患者の活動性や機能障害を考慮しながら局所と全身の治療を行えるように病期別治療法チャートを作成し、患者の病態に応じて統一した治療法にした。(結果)1. 症例の収集についてはA群 (薬物療法群) 80例 (女性80例、男性2例、うち2例脱落)、B群 (鍼灸治療併用群) 90例 (女性90例、男性6例、うち6例脱落) の計170例が解析の対象となった。2. ACRコアセット改善基準を満たしている症例 (改善例) は、A群80例中8例、B群90例中20例で、2×2カイ二乗検定よりP=0.04で両群間において有意差を認め、鍼灸併用群の方が有意に改善を示した。3. AIMS-2質問紙によるQ0L変化: 12ケ月時点で両群間でP=0.001と有意差を認め、鍼灸併用群の方が有意に改善を認めた。4. AIMS-2質問紙の各項目の変化: 両群間で有意に鍼灸併用群に改善を認めた項目は歩行能、手指機能、家事、社交、痛み、気分、自覚改善度であった。(結語) 今回、多施設ランダム化比較試験において鍼灸併用群で上述の項目において有意に改善を認めたことは、従来の治療に鍼灸治療を併用することで身体機能低下を予防し、血行改善や精神的安定も得られ、関節リウマチ患者のQOL向上に寄与することが示唆された。
著者
廣瀬 覚 高田 祐一
出版者
独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所
雑誌
奈良文化財研究所学報 : 日韓文化財論集4
巻号頁・発行日
no.100, pp.1-43, 2021-03-31

本稿では、古代国家成立期の日韓の石工技術を比較し、その共通性と差異を確認する作業を通じて、古代日韓の石工技術の発展過程とその歴史的意義を追究した。古代日韓における石工技術の最大の相違は、矢穴技法による石材切断工程の有無にある。朝鮮半島では、三国時代には初源的な矢穴技法が出現するものの、その本格的な導入は7世紀中頃以降であり、統一新羅時代には特徴的な縦断面三角形の矢穴が登場する。高麗時代以降は再び方形矢穴に回帰することからも、三角形矢穴の展開は新羅の盛衰とほぼ軌を同じくしており、その背景には国家的造営事業を通じて専業化を遂げた石工集団の存在を推測することができる。また、新羅の矢穴技法は石材の成形を主目的とするものであり、採石自体は自然の節理や転石に大きく依拠するものであった。飛鳥時代初期に朝鮮半島から伝来した硬質石材の加工技術は、半島でも矢穴技法が未成熟の段階のもので、自然の転石・塊石をノミによる敲打で表面処理するだけの相対的に簡易なものであったとみられる。結果的に、7世紀中頃以降の石材加工の複雑化や消費の拡大に対して、半島では矢穴技法を用いて硬質石材を成形していくのに対し、同技法を欠く日本では軟質の凝灰岩を中心的素材とすることで、これに対処せざるを得なかったものと考えられる。そうした技術的相違が存在する一方で、日本、朝鮮半島ともに、国家の宗教的・政治的施設の造営事業を通じて7世紀後半に石工技術が急速に発達を遂げていく点では一致をみている。その背景には、強大な唐の圧力に対峙すべく、政治・文化諸制度を急ぎ整備していこうとする日韓に共通した国家的課題の存在を見て取ることができる。
著者
高田 朝子
出版者
経営行動科学学会
雑誌
経営行動科学 (ISSN:09145206)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1-2, pp.39-61, 2021 (Released:2022-03-26)
参考文献数
65

The daughter successors of family business have not been common in Japanese Business. The research focused the succession process of daughter-father relationship. Based on 27 in depth interviews with daughter successors this study identifies three themes that contribute to a high quality predecessor– successor relationship in father–daughter successions and its structuring two dimensions. Japanese culture strongly supports primogeniture. Hence the daughters used to be treated as a second choice. I examine contextual factors that influence the selection and self-selection of successors in family businesses. Japanese gender norms, which are automatically activated, blind daughters to possibilities of succession. We found the two-step model of daughter father succession model in Japan. The first step stats when she joins her family business. The second step starts as soon as her father declares her inheritance.
著者
阿部 直之 平野 充 高田 直行 小林 巌
雑誌
旭川赤十字病院医学雑誌 (ISSN:09134417)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.39-42, 2018-03

2012年8月より4年間の当院における転落・墜落外傷178例について検討した。その結果、37例(21%)が雪下ろし作業関連の転落であった。転落外傷全体の年齢構成は60歳代が最も多く、次いで70歳代と高齢者に転落が多かった。ISSと転落の高さには相関がみられなかった。雪下ろし群と非雪下ろし群で比較すると、年齢、男女比、業務中かの比率で有意差を認め、雪下ろし群では高齢の男性が自宅での作業中に多く転落していた。また、雪下ろし群は非雪下ろし群と比べ、肋骨や腰部に骨折が多く、頭部、下肢で少ない傾向にあった。
著者
魚本 健人 高田 良章
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1992, no.451, pp.119-128, 1992-08-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
41
被引用文献数
31 22

本研究は, 炭酸ガス濃度がコンクリートの中性化の進行に及ぼす影響について実験的に明らかにし, 既往の促進中性化試験結果と比較検証したものである. その結果, 炭酸ガス濃度以外の温度, 水セメント比の影響をも含めた中性化速度式を提案した. これより, 促進中性化と屋内自然環境下における中性化の進行との相関がある程度まで説明できることを示したものである.
著者
北村 佳久 高田 和幸 谷口 隆之
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.124, no.6, pp.407-413, 2004 (Released:2004-11-26)
参考文献数
27
被引用文献数
1 1

小胞体はタンパク質の品質管理を行う細胞内小器官であり,その機能不全によって折り畳み構造の異常なタンパク質が増加・蓄積する.異常タンパク質の蓄積が基盤となり発症する疾患はコンフォメーション病と呼ばれ,アルツハイマー病(AD)などの神経変性疾患がその疾患の一つとして考えられている.AD脳では,細胞外におけるアミロイドβタンパク質(Aβ)の蓄積により形成される老人斑や,神経細胞内で異常リン酸化タウタンパク質の蓄積により形成される神経原線維変化が観察されるが,現在では,脳内Aβの蓄積がAD発症メカニズムの上流に位置すると考えられている.細胞外でのAβ蓄積に対するストレス応答反応として,ミクログリアが老人斑に集積するが,その役割は不明である.近年,我々は,ラット培養ミクログリアがAβ1-42(Aβ42)を貪食し分解すること,その貪食には低分子量Gタンパク質のRac1やその下流で働くWiskott-Aldrich syndrome protein family verprolin-homologous protein(WAVE)により制御されるアクチン線維の再構築が関与することを明らかにした.さらに,ミクログリアによるAβ42貪食は,ストレスタンパク質であるHeat shock proteins(Hsp)により増強され,反対に,核内タンパク質として知られるHigh mobility group box protein-1(HMGB1)により阻害されることがわかった.このような,ミクログリアによるAβ42貪食メカニズムの解明や調節に関する研究を基盤として,新規AD治療法の開発が期待される.
著者
庄司 吏香 山中 克己 早瀬 須美子 河合 光久 瀬戸山 裕美 高田 敏彦 久代 明 藤木 理代
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.141-145, 2018 (Released:2019-02-01)
参考文献数
25

This study aimed to clarify the influence of dietary habits and daily intake of fermented milk containing Lactobacillus casei strain Shirota, 1.5×1010 cfu/65 mL/day, on bowel habits in elderly nursing home residents. A total of 20 elderly nursing home residents (2 men, 18 women, age 88.1±6.7 years) participated in this study. We recorded the amount of food intake and bowel habits (defecation frequency and laxative administration) of residents during a designated non-intake period (6 months) and an intake period (6 months). During the intake period, defecation frequency increased from 36.5±13.7 to 41.0±14.4% (p<0.05). Frequency of laxative administration decreased slightly from 26.6±13.0 to 24.9±14.2% (there is no significant difference). Among participants who had improved defecation frequency, the amount of food intake (individual eating rate) was slightly larger than that in those that did not improve defecation frequency (94.0±5.1% vs. 89.1±13.6%). These findings suggest that daily intake of fermented milk containing Lactobacillus casei strain Shirota might provide benefits including improved bowel habits in elderly nursing home residents.