著者
伊藤 伸子
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

強力な白血球活性化作用を持つロイコトリエンB4(LTB4)とその受容体BLT1の急性痛への関与について、BLT1遺伝子欠損マウスを用いて研究を行った。ホルマリン足底注入による急性痛モデルでの疼痛行動は、BLT1遺伝子欠損マウスで有意に減弱していた。脊髄での痛覚感作に関わる急性活性化因子CREBの活性化がBLT1欠損マウスで減弱し、またホルマリン注入局所の炎症所見が低下していた。さらにBLT1拮抗薬投与にても疼痛行動の減弱が認められた。急性痛病態形成においてLTB4-BLT1シグナルが局所の炎症反応とそれに続く脊髄での痛覚感作両方に関与している可能性と、BLT1拮抗薬の有効性が示唆された。
著者
小松 雄一郎
出版者
東京経済大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は矢作(2007)が提示した小売国際化プロセスの現地化段階での戦略の4類型の1つである、新規業態開発志向戦略の先駆的事例であるウォルマートのメキシコ進出事例を検討することによって、進出時の環境適応に加えて、進出後の創造的連続適応を経て新規業態を開発する「創造的な連続適応型新規業態開発志向戦略」という新たな戦略パターンを追加した上で、新たに提示された戦略パターンによって確立された新興市場向け小売業態がブラジル、アルゼンチン、中米地峡諸国へ移転されるプロセスを現地調査に基づいて明らかにした。
著者
近藤 昌夫
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

1860年代に発表されたドストエフスキーのペテルブルグ小説のうち、『地下室の手記』、『罪と罰』および『白痴』における物語と都市空間の関係を分析した。その結果この時代のロシアが、原古のロシアでも揺籃期のヨーロッパでもないあらたな理想郷を、ペテルブルクではなくモスクワに象徴される全ロシアに求めはじめたことが明らかになった。ペテルブルクは、転換期と言われる60年代後半にヨーロッパを自覚し、「ヨーロッパへの窓」の役目を終えたのである。このことは建築様式におけるネオ・ロシア様式の模索とも一致する。
著者
斉藤 享治
出版者
埼玉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

コスタリカの扇状地の地形計測および現地調査により,ヘネラルバレーの扇状地において相対的に扇面面積の大きい理由がKesel(1985)の計測ミスであることを明らかにした。このことにより,相対的に扇面面積の大きい大規模「扇状地」(巨大扇状地)と沖積扇状地とは,集水域面積と扇面面積の関係式によってほぼ区分でき,「湿潤地域の河成扇状地も沖積扇状地である」ことを主張できるようになった。
著者
黛 秋津
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

日本における近代黒海地域史研究の確立を目的とし、本研究は18・19世紀における黒海地域の国際化の過程を、オスマン、ロシア、西欧の三つのそれぞれの一次史料に基づき検討した。特に、ワラキアとモルドヴァをめぐる国際関係を従来のバルカン史ではなく黒海地域史の枠組みの中でとらえ直し、さらに18世紀のオスマン政府によるクリム・ハーン国支配を考察した。その結果、黒海周辺のオスマン帝国の付庸国支配の変容が、黒海の国際化を考える上で重要であることが明らかとなった。
著者
真田 桂子 岩本 和子
出版者
阪南大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

平成29年度(2017年)の主要な研究成果としては、研究代表者である真田は、2017年9月に京都で開催された世界フランス語教授連盟(FIPF)アジア太平洋部会(CAP)と日本フランス語教育学会(SJDF)共同開催による国際学会において "Transformations d'esthetiques: echanges interculturels entre oeuvres litteraires japonaises et francophones" と題された研究発表を行った。その中で、20世紀初頭の日本にフランス近代詩を初めて本格的に翻訳し、日本語に大きな変容をもたらした堀口大學の訳業と、20世紀ケベックを代表する詩人の一人であるジャック・ブロー(Jacques Brault)の作品が日本の芭蕉や西行などの詩歌に大きな影響を受け、そのフランス語表現文学の芸術性に大きな変容がもたらされたことを検証した。この研究発表では、ケベックを始めとするフランス語圏の文学と日本の文学が互いに影響をもたらし合い、そのトランスナショナルな変容を通して新たな文学的価値と創造性が生み出されたことを明らかにした。なお研究分担者の岩本は、2017年9月の同国際学会にて、シンポジウムにおける招待講演として"Qu'est-ce que la litterature belge ?" と題された研究発表を行い、ベルギーの仏語圏文学における脱周縁的でトランスナショナルな動向をしめす作家や文学概念に注目し、実際のテクスト分析や作家研究を通して、国家/地域/都市レベル、仏・蘭・独の言語横断性、ラテン/ゲルマンを横断する精神性など、ベルギーの<多層的ナショナリズム>の諸相が顕著となっていることを明らかにした。
著者
渡邊 伸
出版者
京都府立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究は、ドイツ宗教改革期の宗派対立にも関わらず、平和と帝国組織が回復・維持された要因を検討した。新旧両派が公会議開催を求めた政治的意義と、各帝国議会議決の法的意義を検討することで、対立において帝国議会議決が参照されたことにより、帝国法としての効力が具体化し、宗派対立にも関わらず、新旧両派とも帝国法の下で平和を維持する体制を既成事実化した経過が明らかとなった。
著者
日高 艶子 宮林 郁子 金山 萬紀子 中村 真紀 吉村 綾子 中島 峰子 戸島 早織 松尾 佐知子 林 由香 小浜 さつき
出版者
聖マリア学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究の目的は、高次脳機能障害者のセルフケアの再構築を促す看護 介入モデルの試案を検証することにある。本モデルは、注意障害、観念失行、半側空間無視、 自発性の低下に対する介入の順序性と、環境調整と主意的役割の活用という二つの介入方法を 提示し、期待できる効果の程度について示したものである。本研究においては、複数の高次脳 機能障害を呈した 8 名の患者に対して検討した。その結果、介入の順序性においては、まず注 意の集中を維持することで、患者の行動が安定し、それに伴い抑制障害や半側空間無視の改善 を認めた。介入方法においては、視覚・聴覚刺激を減少した個室環境が注意機能の持続や配分 に有効であった。主意的役割を用いた介入は、自発性の低下をきたした 3 事例において有効で あった。さらに、注意障害、半側空間無視、記憶障害の介入としても効果が期待された。今回 は得られたデータに限りがあるため、今後もモデルの検証に向けて研究を継続する必要がある。
著者
合谷 祥一 脇坂 聡
出版者
香川大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

ポリグリセリン脂肪酸エステルとポリグリセリン縮合リシノール酸エステルの混合系を乳化剤とし、水、乳化剤、食用油の状態図を作成して、混合状態と滴下法による省エネルギーな乳化法によって作成したエマルションの粒径の関係を調べた。ポリグリセリン脂肪酸エステルとにポリグリセリン縮合リシノール酸エステルを混合することにより、ポリグリセリン脂肪酸エステル単独の場合よりも、水と乳化剤と油が均一に混合した状態(L3)が大きく広がることが分かった。L3あるいはこれに液晶が混合した状態から乳化すると、平均粒径が50nm以下の、微細な、O/Wナノエマルションが調製されることが明らかとなった。
著者
三浦 知之
出版者
宮崎大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

平成14年度は従来の研究を文献的に整理し、潜水探査機を用いた生物採集を実際に行うと共に、研究材料となる標本の収集を行った。特に、インド洋ロドリゲス三重合点に関しては、本申請と同時に別途共同調査を申請していた潜航調査に、平成14年1〜3月に申請者も参加できた。平成15年度は1989年に新科として発表したヤドリゴカイ科Nautiliniellidaeに関連して、日本海溝に生息するNautiliniella calyptogenicolaとよく似た、大西洋産種が新種であることがわかり、米国の雑誌に発表した。平成16年7月5日から9日にかけてスペインマドリッドで開催された第8回国際多毛類研究者会議において、シボグリヌム科多毛類すなわちハオリムシ類の生態について発表し、その体系分類のあり方についても外国人研究者との共同研究を発表し、ほかの研究者との情報交換を行った。これまでさまざまな深海調査により、採集してきた資料には、相模湾初島沖1170mで得られた、Nereis surugaense, Euclymene uncinata, Maldane cristata, Lumbrineris japonica, Eunice mucronata, Paraonides nipponicaなど既知種も多数含まれていたが、沖縄トラフ南奄西海丘で採集されたイソメ科多毛類は未記載種であることがわかり、新種として記載することとした。また、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の調査船「よこすか」および「しんかい6500」による南西太平洋熱水生態系の全貌解明に向けた調査が、2004年9月23日から11月24日に実施され、その採集正物の中にハオリムシ類の未記載種が含まれていることがわかり、急遽記載の準備を進めている。採集されたハオリムシ類の一つは、Brothers Caldera (34°51.652'S,179°03.536'E;水深1604m;Oct.26,2004;Shinkai 6500 Dive 851)で得られ、今1種もBrothers Caldera (34°51.671'S,179°03.463'E;水深1598m;Oct27,2004;Shinkai 6500 Dive 852)でえられたものである。年度末ぎりぎりでの入手でもあり、最終報告には間に合わないが、米国の追随調査も予定されており、新年度には入り次第成果の発表に向かいたいと考えている。
著者
本多 照幸 持木 幸一 岩月 輝希 水野 崇
出版者
東京都市大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

高レベル放射性廃棄物(HLW)処分に係わる様々な岩相を分析した結果、多くの変質帯において、天然類似元素の濃集を示した。天然類似元素は、地層中に存在するランタノイド(Ln)及びウラン、トリウムであり、HLW中の放射性物質と化学的性質が近似である。地下水等に伴いHLWから人工バリアを経て移行した放射性物質が天然の地層中に拡散するが、このような変質帯との相互作用によって、変質帯中に取り込まれ、地層中に保持され、生活環境へ到達するまでの遅延効果が期待できるものと思われる。
著者
佐々木 聡
出版者
静岡県立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1996

本研究では,三菱重工名古屋航空機製作所で生産された100式司令部偵察機の生産システムの全体像と,そのシステム設計の構想過程,およびシステムの戦後への連続的側面の可能性を明らかにすることが目的であった。この目的を達成するために,旧三菱名古屋航空機製作所のOBや関係者へのヒヤリング調査と所蔵資料の調査を実施するとともに,名古屋・東京の三菱重工での調査,国会図書館・日本経営史研究所・東京商工会議所図書館で,所蔵文献・資料の調査を実施した。調査と分析の結果,明らかにされた主な成果の概要は,次の通りである。まず生産システムの全体像についてみると,とくに内製部品工程と組立部品工程との連動について,当時,かなりの創意と工夫が施された経過が明らかにされた。いわゆるカンバン方式への方向性をもったシステム観があったことが確認できた。次に,そのシステムの構想と具体化の過程においては,当時の日本能率協会を中心とする科学的管理の運動とのつながりや,技術者と職人的技能者との連携があったことも,部分的ながら知ることができた。いわゆるJモード型の情報交換システムの潮流を確認できたといえる。第3に,戦後との連続・非連続との面については,具体的な方法論での連続面を析出するにはいたらなかったが,戦後の自動車生産などへ人材面での連続性があったことも部分的ながら確認できた。今後の成果発表については,以上の成果をとりまとめて,さらに追跡調査をもって補い,学会誌などへの投稿を考えている。
著者
重川 純子 中川 英子
出版者
埼玉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究では長期記帳家計簿を資料に家計動態と生活変容の分析を行った。ライフサイクル上のイベントや石油危機等の経済環境の変化に継続的積極的な貯蓄で対応していた。臨時費は消費支出中の大きな割合を占め、費目別月別消費額の変動は大きいが、消費支出額の変動係数は安定的であり、記帳による可視化が消費の平準化に資することが示唆される。循環性の観点による食生活、衣生活の生活変容について、社会的には変化が大きい中、個別世帯の中では変化が小さいことが示された。
著者
木戸 雅子 木戸 修
出版者
共立女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

①アテネ高等美術学校彫刻科の教授3名とアテネ工科大学建築科1名の彫刻家を対象に、それぞれの制作活動とその作品研究及び教育理念についての考えを調査することができた。それぞれの個人アトリエでの調査を通じて相互理解が深まり今後相互協力の基盤を作ることができた。②2004年のアテネオリンピックを機に建設整備されたアテネの地下鉄のアート・ワーク調査によって、現代ギリシャ作家にとってギリシャの過去の記憶こそ創造の源であるということを明らかにすることができた。それは古代風というような伝統的形態の借用ではなく、彼らの造形の本質が過去の記憶の中から抽出されているということである。
著者
村田 俊也 橋爪 和夫
出版者
金沢工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究の目的は、優れた剣道技能を有する高齢者の動きと心理特性を解明することであった。剣道7段の被験者が8段(上位者)、7段(同等)、4段・3段(下位者)の相手に対する剣道技性を解析した。8段の上位者に対する時は、打撃動作前の動きを自己制御することができず、4段以下の下位者に対しては完全に自己制御できた。同等の7段に対する時は、自分の心理を制御することで身体を制御するという方向性を自覚できた。剣道では、打撃前の自分の心理の制御が重要であることが解明できた。
著者
田辺 誠
出版者
神奈川工科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

地震時の脱線後の鉄道走行車両と線路構造間の連成振動・衝撃現象を表わす効果的な力学モデルと数値計算法を明らかにし、地震時の編成車両の脱線後までの一貫した線路構造上の高速走行のシミュレーションが可能となった。また、地震時の脱線後の車両と線路構造間の激しい連成振動・衝撃現象を数値的に解明し、脱線しても軌道内を逸脱しないで走行する逸脱防止機能を有する新しい軌道構造の検討に役立てることができた。
著者
西條 美佐 菅波 孝祥
出版者
東京医科歯科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

Glycosylation-inhibiting factor (GIF)はCD4T細胞内で活性化・分泌され、CD4細胞がサイトカインIL-4を分泌するTh2細胞への分化を阻止する分子であることを明らかにしてきた。アレルギーにおいて重要な杯中心(germinal center)においてGIFが濾胞性ヘルパーT細胞への分化・産生とIL-4の分泌を制御し、T細胞依存性抗体IgEの産生を抑制することを明らかにした。GIFのレセプターの候補遺伝子を同定した。我々はさらにGIFにagonisticな抗体を作製し、IL-4の分泌とIgE抗体の産生を阻止するアレルギーの創薬に発展する予定である。
著者
富山 潔 寺中 敏夫 向井 義晴
出版者
神奈川歯科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

マイクロコスムバイオフィルムを用いたin vitroモデルが,口腔内を模した,表層下脱灰病巣を誘発できることを確認・報告した.本モデルを用いて作成したバイオフィルムにSPRGフィラー含有歯磨材による処理を行なうことにより,顕著に脱灰を抑制することを報告した.また,渋柿由来の縮合型タンニンを含有させた食品・化粧品等の原料(PancilⓇ PS-M:リリース科学工業株式会社)が,濃度依存的にガラス上で形成したバイオフィルムの生菌数を抑制することを報告した.
著者
小林 典子
出版者
大阪大谷大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

3カ年を通し、毎夏季海外調査を実施し、仏・英・独・米国等の14機関に厳重所蔵される聖母戴冠の画家系譜に関連する重要オリジナル全作品(13写本4板絵)の調査をほぼ完成することができた。その結果、この時期パリ写本彩飾挿絵工房において聖母戴冠の画家からブシコーの画家へと継承される系譜のうちに、油彩画完成を導く、彩色技法と顔料の抜本的革新が進行してきていることを明らかにした。その成果については、論文誌上や学会において発表を行った。
著者
石黒 京子 奥 尚枝 扉間 晶規
出版者
武庫川女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1995

アレルギー反応を阻害する新規物質を天然資源から探索するため、これまでにアナフィラキシ-を短期間に誘発するマウスモデルを作製し、このアナフィラキシ-によるマウスの死亡率、さらにアナフィラキシ-に基づく血圧降下をを指標とした新規アッセイ法を確立してきた。この研究期間では上記のアナフィラキシ-アッセイ系が独創的に多方面にわたって有用に活用出来ることを以下の実験において証明した。1、上記のアナフィラキシ-発現にかかわるケミカルメディエーターの血圧に与える影響を先のアッセイ系を用いて検討した。その結果ヒスタミンがアナフィラキシ-の血圧低下のイニシエーターとして作用し、PAFおよびセロトニンがアナフィラキシ-症状の持続に関与するが、ブラジキニンは関与しないことを明らかにした。また感作により外因性のヒスタミン感受性が増加することも判明した。2、上記血圧低下および先の感作マウスのヒスタミン感受性増加に、NOが関与することを証明し、本法が天然資源より抗アレルギー薬としてのNO合成酵素阻害物質の探索に応用できることを示した。3、我々が開発したアッセイ法を用いて天然から見い出したホウセンカ(Impatiens balasamina L)の白色花弁の35%エタノールエキスの活性成分を単離し、構成決定を行い、アンフィラキシ-活性本体がフラボノ-ると1、4-ナフトキノ誘導体であることを確認した。またそれらの抗体産生前後やメディエーター遊離段階におけるアナフィラキシ-抑制作用メカニズムを明らかにした。現在も細胞レベル、分子レベルでのメカニズム解明に取り組んでいる。4、これらの実験を進めるに当たって、さらに多数の検体に対応できるように、上記血圧法の血圧変動のパターンを解析し、新たな測定法を作成した。