著者
西田 龍一 藁谷 至誠 関口 圭輔 木下 学 三宅 弘朗 植草 常雄
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成19年 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.1559-1562, 2007-08-24 (Released:2017-08-31)

With the current growth in ICT-related business, the machine rooms installed information and communication equipmentsis installed are rapidly increasing in temperature. Since high temperatures damage information and communication machinery, a stable air-conditioning system is indispensable to a stable information and communication service. Therefore,the reliability of an air-conditioning system must be precisely evaluated when planning a stable information and communication service.The reliability of air conditioning and indicators of reliable air-conditioning system design areexamined in actual situations.
著者
矢沢 肇 梅沢 英彦 倉益 茂実 宮嶋 正康
出版者
Japanese Association for Laboratory Animal Science
雑誌
Experimental Animals (ISSN:00075124)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.203-206, 1986-04-01 (Released:2010-08-25)
参考文献数
6

日本生物科学研究所付属実験動物研究所において全兄妹交配により, JWY-NIBS及びNWY-NIBSの2近交系が確立された。それらの起源, 確立過程, 成熟時月齢, 成熟時体重及び標識遺伝子は下記の如く要約される。1.JWY-NIBS: 起源: 東京都の高尾山付近で繁殖され, その後府中市の農家で維持されていたウサギを起源とする。近交開始年月: 1964年4月。近交系確立年月: 1981年6月。成熟時月齢: メス7カ月, オス7.5カ月。成熟時体重: メス2.8~3.0kg, オス2.7~2.9kg。生化学的標識遺伝子: ヘモペキシンHxs型, エステラーゼEst-1s型, α-プロテインはF型にそれぞれ固定していた。2.NWY-NIBS: 起源: 米国ジャクソン研究所より1967年に導入された系統III, ニュージーランドホワイト種を超源とする。近交開始年月: 1967年11月。近交系確立年月: 1982年7月。成熟時月齢: メス7.5カ月, オス8カ月。成熟時体重: メス2.8~3.0kg, オス2.9~3.1kg。生化学的標識遺伝子: ヘモペキシンHxF型。エステラーゼEst-1s型及びEst-2f型, α-プロテインはS型にそれぞれ固定していた。
著者
狩野 敦 内藤 雅拓
出版者
日本生物環境工学会
雑誌
植物工場学会誌 (ISSN:09186638)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.137-142, 2001-06-01 (Released:2011-03-02)
参考文献数
6

本研究において製作したチャンバを用いて光合成速度が小さいコチョウランのCO2吸収速度の日変化を明確に測定することができた.暗期の気温を25℃とし,明期の気温を20,25,30℃とした場合,明期の気温が低いほど明期のCO2,吸収速度は大きくなったが,暗期のCO2吸収速度に差はなかった.一方,明期の気温を25℃として暗期の気温を20,25,30℃とした時のコチョウランのCO2吸収速度は,明期においては暗期の気温に関わらず処理間に差は認められなかったが,暗期においては気温が低いほど大きく推移した.これらの結果の原因について生理学的な検討を試みた.CO2吸収速度が20℃で最大であったのに対して,成長速度が一般に,より高温域に適温を持つといわれていることについて考察を試みた.本研究によって,コチョウランのCO2吸収パターンに詳細な検討が可能になったと考えられるが,さらなる理解のためには考察中に述べたような生理プロセス方面からの研究も必要だと考える.
著者
池上 幸江
出版者
大妻女子大学人間生活文化研究所
雑誌
人間生活文化研究 (ISSN:21871930)
巻号頁・発行日
vol.2021, no.31, pp.647-655, 2021-01-01 (Released:2021-12-16)
参考文献数
14

粘性のある難消化性多糖類5種(ジェランガム、タマリンドガム、サイリウムシードガム、グアガム、キサンタンガム)についてラット消化器官に対する影響と粘性の関係について検討した。実験には4週齢のSprague Dawley 系雄性ラットを用い、難消化性多糖類5%を含む飼料とセルロース5%飼料をコントロールとして24日間投与した。 実験1では上記6種の難消化性多糖類飼料を投与し、飼料投与中止後5時間目に解剖し、消化管重量、内容物の重量と粘度、糞重量を測定した。小腸、盲腸の内容物の粘度はキサンタンガム群が最も高く、グアガム群がもっとも低く、難消化性多糖類そのものの粘度とは相関しなかった。また、消化管重量、消化管内容物重量、糞便量にも粘度との関連性は見られなかった。 実験2ではセルロース、ジェランガム、タマリンドガム、サイリウムシードガム、キサンタンガムを含む飼料で飼育し、5時間絶食後を0時間として、飼料5gを投与して2時間後に解剖した群を2時間とした。2時間後の胃固形物量は最も粘度の高いキサンタンガム群が他の4群に対し、有意に低かった。 実験3ではセルロース、サイリウムシードガム、グアガムを含む飼料で飼育し、絶食後を0時間として、飼料5gの投与2、5時間後に解剖した。2時間後の胃固形物量は粘度の高いグアガム群が他の2群に比べて有意に低かった。しかし、グアガム群の胃内容物の高粘度は、小腸と盲腸では顕著に低下した。他方、サイリウムシードガム群では胃内容物の粘度は低かったが、盲腸ではグアガム群より高くなった。 以上の結果より、難消化性多糖類を飼料として投与すると、飼料や消化管内容物の粘度は本来の粘度とは異なることがあり、飼料成分や消化管内での物理化学的影響によって変化することが示唆された。また、従来高粘度の難消化性多糖類は胃から小腸への食物の移動を低下させることによって、血糖値低下などの機能が示されると考えられてきたが、本研究は再考が必要であることを示した。
著者
有賀 妙子 吉田 智子 真下 武久
出版者
同志社女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2021-04-01

男女ともに同様な関心と意欲をもってプログラミング学習に取り組める、インクルーシブ教材を開発する。それをWeb上で公開し、高等学校の情報、大学の一般情報教育のプログラミング教育において、たとえ教員がプログラミングに詳しくなくても、学生・生徒が性別に関係なくワクワクするクラスの教材として活用できる、活用しやすい環境を整えることを目指す。教材や実施成果を公開し、教育内容の普及を図る。教材の題材として、ジェスチャや表情、音声によるインタラクションを使ったメディアコンテンツあるいはインスタレーション作品を制作するプロジェクトを中心に据えた教育プログラムを開発する。
著者
西城戸 誠 角 一典
出版者
北海道社会学会
雑誌
現代社会学研究 (ISSN:09151214)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.21-40, 2006-06-10 (Released:2009-11-16)
参考文献数
14
被引用文献数
1

本稿の自的は,生活クラブ生協北海道の現状を確認し,生活クラブ生協で構築された理念と現実のギャップがどのようなものであるのかという点を,2002年に生活クラブ生協で実施された組合員調査と,インタビュー調査によって明らかにすることである。これまでの生活クラブ生協研究の多くは,生活クラブ生協自体が活発であった時代を対象としていた。本稿の研究は転換期を迎えた生活クラブ生協を対象とし,なぜ生活クラブ生協が「停滞」「沈滞」しているのかという問いに答えようと試みた。分析の結果,生活クラブ生協北海道が抱える理念と現実とのギャップを,消費材を通した「食の生協」としての生活クラブ生協を位置づけ,「生活クラブ生協らしさ」を体現していたさまざまな社会運動や班活動からは距離をおく組合員や,消費材を単なる一商品として認識してしまう組合員から見いだすことができた。そして,このギャップの拡大が生活クラブ生協の「停滞」「沈滞」をもたらしていることを示した。さらに,この組合員の意識・行動の差は,50代以上の組合員と40代の組合員の間にある可能性を示唆した。
著者
José Granja Renan Rocha Ribeiro Thomas Russo Rodrigo Lameiras Miguel Azenha
出版者
Japan Concrete Institute
雑誌
Journal of Advanced Concrete Technology (ISSN:13473913)
巻号頁・発行日
vol.21, no.10, pp.803-820, 2023-10-26 (Released:2023-10-26)
参考文献数
59
被引用文献数
1

The influence of temperature on the hydration of cementitious materials has been traditionally modelled using the maturity concept and Arrhenius law. This approach yields a single material property, called apparent activation energy (Ea), that describes the whole temperature dependence. Determining Ea experimentally has sparked controversy, such as whether the different properties (e.g., compressive strength, tensile strength, E-modulus) exhibit different Ea, whether a single Ea value exists for the entire hydration process, or whether cement paste and concrete possess the same Ea. Furthermore, studies measuring Ea from elastic modulus measurements are truly scarce, likely due to experimental challenges with measuring this property at early-ages. This work investigated the influence of temperature on the elastic modulus evolution of cement paste and concrete. A single mix for each material was tested with the EMM-ARM (Elasticity Modulus Measurement through Ambient Response Method) methodology under three different isothermal conditions. The resulting elastic modulus evolution curves were used to derive Ea evolution curves from two traditional computation methods: the ‘speed’ method and the ‘derivative of speed’ method. Results showed that the elastic modulus evolution of both materials initially presented a constant Ea, independent of temperature and hydration development as preconized by the classical Arrhenius law. However, as hydration progressed to later stages, the activation energy exhibited evident dependencies on both temperature and hydration levels. Cement paste and concrete consistently exhibited different Ea values throughout hydration, with concrete having higher values. The use of the Ea curves to superimpose the different experimental elastic modulus evolution curves by means of the equivalent age concept led to near-perfect superpositions, strengthening the validity of this concept when applied to elastic modulus evolution.
著者
村上 康明
出版者
日本菌学会
雑誌
日本菌学会会報 (ISSN:00290289)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.jjom.H21-11, 2010-11-01 (Released:2018-03-30)
参考文献数
5

日本新産種Cystoderma tricholomoidesについて報告した.本種は外見的には,大型であること,膜質のつばを有する点などにより,オオシワカラカサタケCystoderma japonicum Thoen & Hongoに似るが,傘の色が濃色であること,つばが,つぼと見間違うほど柄の下部に位置することにより区別される.さらに顕微鏡的にはクランプコネクションを有しない点が顕著に異なる.
著者
徳永 雅明
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3-4, pp.159-162, 1954-12-30 (Released:2016-09-03)
著者
瓜谷 郁三 竹内 若子
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.306-310, 1990-04-15 (Released:2009-04-21)
参考文献数
4
被引用文献数
1 2

石川早生の子いもには時折いわゆる水晶芋が見いだされ,親いもとの接触部位(下部)が半透明の状態を示す.その部位の細胞は高張溶液下で原形質分離を誘起し,上部の細胞と同様に生きているが,デンプン粒を持たず,反対に水分を多量に含み,そのため半透明に見えることを知った.蒸煮後には下部は上部にくらべ余りにも軟らかくなり,水晶芋は栄養・食品上,品質が落ちることがわかった.水晶芋では,デンプン粒の有無から下部と上部の比重差を生じ,水に浸漬すると下部を上にして垂直の姿勢をとるが,健全芋は水中で水平の姿勢をとることを見いだし,これを基にして組織を破壊することなく水晶芋と健全芋を識別する簡便法を提示した.サトイモ畑での生育状況とそこから収穫した子いもの観察から,地上部の生育のわるい畑からの子いもに水晶芋が多く発生することを知った.
著者
柳澤 修 金岡 恒治 松永 直人 安達 玄 押川 智貴
出版者
公益財団法人 石本記念デサントスポーツ科学振興財団
雑誌
デサントスポーツ科学 (ISSN:02855739)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.113-121, 2022-06-20 (Released:2023-04-09)
参考文献数
37

研究は,MRIを用いて高負荷スクワット運動が腰椎椎間板に与える力学的ストレスを評価するとともに,そのストレスの程度が個人の腰椎前弯角,体幹筋の横断面積および下肢柔軟性と関連を示すのかを検証することを目的とした.男女13名を対象に,スクワット (最大挙上重量の80%の重り,8回5セット) 前後で,腰椎のMRI拡散強調像を取得し,各椎間板のapparent diffusion coefficient値 (ADC;髄核内の水の動きを評価) を算出した.加えて,MRIを用いて腰椎前弯角と体幹筋の横断面積を算出するとともに,股関節屈曲と足関節背屈の関節可動域を計測した.スクワット運動後にL4/5ならびにL5/S1の椎間板は有意なADC値の低下を示したが,それらの変化は腰椎前弯角,体幹筋の横断面積および下肢柔軟性と有意な相関を示さなかった.高負荷スクワット運動は下位の腰椎椎間板に力学的なストレスを与えやすいが,そのストレスは個人の腰椎前弯角,体幹筋の横断面積および下肢柔軟性と関連性をもたなかった.
著者
軸屋 泰隆 山田 仁一郎
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
pp.0221203a, (Released:2023-09-27)
参考文献数
78

「アントレプレナーのストーリーテリング」の研究は、今世紀に入ってから注目され始めた比較的新しい研究分野である。「アントレプレナーのストーリーテリング」の研究は、テーマや手法、研究が実施された地域に多様性があり、それ故、研究者が立脚している研究パラダイムも多様である。本稿は、「アントレプレナーのストーリーテリング」の先行研究をシステマティックレビューの方法論的アプローチによって概観し、これまでの研究潮流と今後の研究の方向性を探るものである。
著者
阿部 詠子
出版者
日本生理人類学会
雑誌
日本生理人類学会誌 (ISSN:13423215)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.97-102, 2022-08-25 (Released:2022-08-25)
参考文献数
31

There is a decrease in the water content in cells, amount of fluid circulation, amount of bone, and function of internal organs at an older age. These factors tend to cause frailty. The amount of water in the body in older people is also greatly affected by the degree of individual mental and physical disorders, such as chronic illness, visceral function, decreased swallowing function, loss of appetite, dementia, and depression. These factors are rarely measured in older people in welfare facilities and in comprehensive community care. Recent studies have shown urinary disorders due to excessive salt intake and water intake, which are discussed in this article.
著者
園田 潤
出版者
仙台高等専門学校
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

落雷により生じる電磁界の伝搬を,高速かつ実際の地形や構造物を考慮した高精度モデルで解析するために,本研究では電磁界解析で広く使用されているFDTD法を拡張したWM-FDTD法の3次元かつCPUやGPUで並列計算するプログラムを開発した。実際に地形モデルだけではなく,ビルや住宅等の構造物をモデル化した実際の問題に近いモデルの解析として,仙台市のモデルを考え,山間部で生じた落雷による電磁界が都市部の都市構造で大きく変化することを解析で明らかにし,実際の問題により近い問題で雷放電電磁界を解析できることを示した。