出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1344, pp.66-71, 2006-06-05

この春、ドラッグストアやスーパーの日用品売り場の一角が真っ赤に染まった。3月末、資生堂が満を持して発売したシャンプーの新製品「TSUBAKI(ツバキ)」。その艶やかな赤の容器が、多くの人の目を引きつけた。 「アジアンビューティー」をうたった花王の「アジエンス」が大ヒット商品となったのに対抗し、資生堂はツバキで「日本女性の美」を前面に打ち出した。
著者
徳田 完二
出版者
日本心理臨床学会 誠信書房(発売)
雑誌
心理臨床学研究 (ISSN:02891921)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.377-388, 1998-10
被引用文献数
2
著者
細馬 宏通
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.4-7, 2017-12-15

いまやSNSは多くの人にとって身近なネットワークになっている.その中で,Twitterは,タイムラインに短い文章を埋め込むことができ,不特定多数に開かれており,各参加者が自他の発言を独自のタイムライン上に表示し,書いたり読んだりすることができる点で独自の読み書き環境である.そこで起こる「攻撃的な発言」や「嫌がらせ」に対して運営側は近年,対処を迫られている.多様な発言を分類する明快な倫理的基準を作るのは難しい.重要なことはTwitter Japanの措置がどのように行われ,どのような倫理的判断がそこで行われたかを明快にすること,また,基本的にアカウントの凍結は永久凍結ではなく,一時凍結を原則とし,倫理的基準に関する議論の推移によってアカウントを再び復活できるようにしておくことである.SNSという特定の会社が運営する発言環境や執筆環境が,驚くほど多くの人々によって利用されている現在,そこで行使される倫理的基準は,単なる一会社の判断基準であるにとどまらず,多くのユーザの記憶のあり方に関わっている.
著者
宮崎 昭 丹治 藤治
出版者
養賢堂
雑誌
畜産の研究 (ISSN:00093874)
巻号頁・発行日
vol.69, no.4, pp.323-327, 2015-04

昭和32年に国の天然記念物に指定された「奈良のシカ」は春日大社の神鹿として,1,200年以上もの長い歴史を生きぬいて今日にいたっている。しかし,シカをとりまく環境はいつの時代にも安泰というわけではなかった。古くは社寺境内ということで聖域とみなされて,殺傷禁断の安住の地であったため,戦前900頭前後で落ち着いていた生息頭数も,戦中・戦後の社会混乱期には激減して,昭和20年には推定頭数がわずか79頭になってしまった。そのような状況の中で奈良の鹿愛護会はシカの保護育成に努力した。頭数は昭和28年には254頭に回復し,さらに食糧事情が好転し経済成長が著しい時代を経ると39年には1,058頭に達した。しかしその後10年間ほどは頭数が逆にいくぶん減少した。
著者
安達 寛
出版者
駒澤大学
雑誌
駒澤地理 (ISSN:0454241X)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.61-72, 1974-03
被引用文献数
3
著者
菅 浩伸 木村 颯 堀 信行 浦田 健作 市原 季彦 鈴木 淳 藤田 喜久 中島 洋典 片桐 千亜紀 中西 裕見子
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集 2020年度日本地理学会春季学術大会
巻号頁・発行日
pp.114, 2020 (Released:2020-03-30)

1. はじめに 「海底では陸上のように風化侵食が進まないため,地形はその形成過程をそのまま反映していることが多い」(『海洋底科学の基礎』 共立出版 p.10)。しかし遠洋深海域と異なり、沿岸浅海域では波浪や流れにともなう海底砂州の変化や海底の侵食が発生する。日本の海底地形研究は1950年代以降に格段に進歩した。地理学者であった茂木昭夫は広く日本沿岸や北西太平洋の海底地形研究を行い、浅海域における現在の侵食・堆積作用についても多くの記述を残している1)。また、豊島吉則は波食棚や海食洞・波食台について、素潜りの潜水調査によって詳しい記載を残した2)。しかし1980年代以降、日本および世界の海洋研究は遠洋深海を舞台にした調査と資源探査に力が注がれていき、浅海底の地形研究は中断期を迎える。40年の時を経た今、浅海底の地形・地理学研究を再び前へ進める一歩を踏み出したい。2.研究方法 琉球列島・与那国島において、2017年12月に南岸域、2018年7月に北岸域を対象として、ワイドバンドマルチビーム測深機(R2 Sonic 2022)を用いた測深調査を行い、島の全周にわたる海底地形測量を行った。また、2013年および2016年以降にSCUBAを用いた潜水調査を行い、海底地形や堆積物などの観察を行った。2. 与那国島の海底地形 与那国島では主に北西−南東、北東−南西、東−西の3方向で正断層が発達しており、北側の地塊がそれぞれ南へ傾動しながら沈む傾向にある3)。海底地形にも北西−南東、北東−南西、東−西の3方向で大小多くの崖や溝地形が認められる。 与那国島西端の西崎および東海岸(東崎〜新川鼻)は中新統八重山層群の砂岩泥岩互層が海岸を構成する。これらの海岸の沖では頂部が平坦で側面が崖や溝で区切られた台状の地形が多く認められる。また、海底では現成の侵食作用が顕著に認められる。水中にて、岩盤の剥離、削磨作用、円礫の生成などの侵食過程や、様々な形状・大きさのポットホールなどの侵食地形がみられた。観察した中で最大のポットホールは水深16mを底とし、径20m 深さ12mのもので、径2〜3mの円礫が十数個入る。南東岸では水深31mで径50cm〜1mの円礫が堆積し、新しい人工物上に径50cmの円礫が載る場面も観察された。海底の堆積物移動と削磨・侵食作用が深くまで及んでいることが推定できる。 南岸の石灰岩地域の沖でも海岸に接した水深10〜15mに現成の海食洞がみられる。また、水深26mにも海食洞様の地形が認められ、底部の円礫は時折移動し壁面を研磨しているようであることが付着物の状況から推定できる。 南岸ではこのような大規模な侵食地形(海底・海岸)とともに,サンゴ礁地形においても他島ではあまりみられない地形(リーフトンネル群や縁溝陸側端部のポットホールなど)があるなど,強波浪環境下でつくられる地形が顕著にみられる沿岸域といえよう。 北岸沖(中干瀬沖,ウマバナ沖)にも、水深20m以深の海底に崖地形が発達するなど、侵食地形がみられる。一方、北岸の沿岸域には比較的穏やかな海域でみられるタイプのサンゴ礁地形が発達する。島の北岸・南岸ともサンゴ礁域における造礁サンゴやソフトコーラル・有孔虫などの生育状況はきわめてよい。謝辞:本研究は科研費 基盤研究(S) 16H06309(H28〜R2年度, 代表者:菅 浩伸)および与那国町—九州大学浅海底フロンティア研究センター間の受託研究(H29〜31年度)の成果の一部です。引用文献: 1) 茂木昭夫 (1958) 地理学評論, 31(1), 15-23.など 2) 豊島吉則 (1965) 鳥取大学学芸学部研究報告, 16, 1-14.など 3) Kuramoto, S., Konishi, K. (1989) Techtonophysics, 163, 75-91.
著者
戸次 加奈江 稲葉 洋平 欅田 尚樹
出版者
一般社団法人日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.24-32, 2015
被引用文献数
2

The World Health Organization (WHO) Framework Convention on Tobacco Control (FCTC) requires member countries to implement measures aimed at reducing the demand for tobacco products. FCTC article 11 describes the important forms of health communication and packaging regulations. And this article recommends on large pictorial health warnings and encourages more effective forms of disclosure on constituents and emissions. Furthermore, article 11 recognizes the importance of the package as a promotional vehicle for tobacco companies and requires the removal of potentially misleading packaging information, including the terms "light" and "mild." The Conference of the Parties (COP) adopted guidelines for implementation of article 11 on "Packaging and labelling of Tobacco Products". Some countries, such as Canada, the U.S.A., Australia, EU countries etc. positively promoted tobacco control by implementing countermeasures such as the graphic health warning labels and plain packages. These countermeasures showed the significant effects of decreasing smoking rate and preventing smoking initiation in young people. Furthermore, these warning labels were effective for the literally challenged. However, the Japanese government has not implemented these countermeasures, and only limited texts are shown on Japanese tobacco packaging. Therefore, Japan should emulate approaches taken by other countries, and promote the tobacco control policy in accordance with FCTC.
著者
朝山 光太郎 井上 義朗 雨宮 伸 大山 建司 加藤 精彦
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.51-57, 1983

肥満児において, 赤盈球インスリン受容体結合 (IB) とヘパリン負荷後血中リボ蛋白リパーゼ (LPL) および肝性トリグリセライドリパービ (HTGL) 活性を測定し, 高TG血症との関連性を解析した.IBはGambhirらの方法に準拠して測定し, LDLおよびHTGL活性の測定は免疫化学的測定法によった.ヘパリン負荷量は10単位/kg体重と, Allenらの循環血液量算出法に基づく補正投与量を用いた.5~16歳の顕性糖尿病を認めない肥満児35名を対象とした.<BR>肥満児には高TG血症を高頻度 (20/35) に認めたが, 著明な高コレステロール (chol.) 血症, 低HDLchol.血症はなかった.IBは肥満児では低値であり, 空腹時インスリン値 (n=18), OGTT時のインスリン面積 (n=18), 血清TG値 (n=20) のそれぞれの対数値と負相関を示した.LPL値は10単位/kg負荷時 (n=13), 補正投与量負荷時 (n=12) のいずれも小児正常値と差がなかった.血清TG値は空腹時インスリン値 (n=29) およびインスリン面積 (n=20) と正相関した.相対体重はIB, 血清脂質とは相関せず, 空腹時インスリン値 (n=29) およびインスリン面積 (n=20) と相関した.<BR>肥満児においては, 肥満度に依存しないインスリン感受性低下とそれにともなう高インスリン血症が高TG血症の成立に関与しており, TG処理障害の明らかな関与は認めなかった.
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.413, pp.10-11, 2006-12-08

中日本高速道路(株)は2006年11月3日,名古屋市内の同社会議室で「新聞紙で作る高速道路(橋)コンテスト」を開いた。 同社の稲葉英憲中部地区支配人は「市民に高速道路を身近に感じてもらうことを目的に開いた」とあいさつした。審査員は名城大学人間学部の水尾衣里助教授と中日新聞社の真能秀久社会部長,中日本高速道路の風間匡副支配人。
著者
野地 秩嘉
出版者
日経BP社 ; 2002-
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.84-87, 2013-01

競争激しいビジネスホテル、その差は「施設ではなく人」と言い切る腕利きの支配人は、客のことを考え抜いた準備に妥協なく取り組む。スタッフへの指導が厳しすぎたら、副支配人の妻がフォロー。今回は、独立を目指し、経験と資金を手に入れるために頑張る夫婦のお話。
著者
角 忍
出版者
高知大学
雑誌
高知大学学術研究報告 人文科学編 (ISSN:03890457)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.305-316, 1989-12
著者
藤本 昭
出版者
近畿産科婦人科学会
雑誌
産婦人科の進歩 (ISSN:03708446)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.307-310, 1968-07-01 (Released:2011-10-11)
参考文献数
31

人魚体とは, 下肢が癒合して単脚となつた下肢癒着奇形を云い, 本邦では極めて稀な奇形とされている.私は偶々妊娠8ヵ月で自然早産した児に本症の一例を経験し, 外観上, レ線写真所見により, FörsterのいわゆるSympus Monopusに属するものと思われる.