著者
李 玲
出版者
広島市立大学国際学部
雑誌
広島国際研究 = Hiroshima journal of international studies (ISSN:13413546)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.61-71, 2016

This study focuses on the concept of "face," which is regarded as an important concept that shapes Chinese behavior in daily life, and clarifies the relationship between face and consumer behavior in the Chinese market. Based on various discussions in the literature, the framework of face, as it relates to consumer behavior, is defined as the psychological satisfaction obtained from the results of an individual's image management. The purpose of image management is to extract a desired response or evaluation from others, and can be achieved through consumption. Chinese people tend to have strong face consciousness. Based on the framework of face's influence mechanism discussed in his study, the amount of face perception as a positive impact on purchase intention.
著者
半坂 征則 御船 直人
出版者
社団法人 日本騒音制御工学会
雑誌
騒音制御
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.189-197, 1997

近年, 鉄道において列車走行の高速化や環境基準適用の広範化, 厳格化に伴い騒音制御の必要性が増大している。鉄道騒音低減に寄与する高性能吸音材としてケイ砂等の無機質粒子を少量のエポキシ樹脂で結合した無機質粒子吸音材 (オトメイト) を開発した。無機質粒子吸音材の吸音メカニズムを詳細に検討するため, 粒子の形状因子と吸音特性の関係を評価した。その結果, 粒子結合型吸音材の吸音性能は大きな粒径依存性を有するがそれは主に流れ抵抗の粒径依存性に起因すること, 最大の吸音性能を与える最適粒径分布は約0.5mm~0.9mmの範囲にあること, 小さな粒径範囲において粒子形状の影響が顕著になる等の知見が得られた。

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著者
平凡社
出版者
平凡社
巻号頁・発行日
vol.13(1), no.140, 1975-01
著者
土田 邦博 下田 直之 山本 由弦 佐藤 隆一 辻 喜弘 ビラロン ロドリゴ マルドナド トバル エンリケ レジェス セスペデス エクトル ロペス ゴンサレス ホセ ビセンテ オルテガ ボルボラ ヘラルド バスルト
出版者
The Japanese Association for Petroleum Technology
雑誌
石油技術協会誌 (ISSN:03709868)
巻号頁・発行日
vol.76, no.1, pp.70-76, 2011

Deepwater area in the Southern Gulf of Mexico is one of the most attractive areas for future petroleum exploration. JOGMEC carried out a petroleum system evaluation study jointly with PEMEX-E&P in this region using existing wells and seismic data acquired by PEMEX-E&P. The study consists of 1) 1D thermal modeling at the well locations to obtain heat flow variation, 2) map-based modeling to identify effective kitchen areas and migration paths for the hydrocarbon generated in the source rocks, 3) tectonic restoration on the 2D seismic sections along the migration paths, and 4) 2D petroleum system modeling to understand hydrocarbon charge history in the study area. Due to complicated geology with salt intrusions and thrusts, conventional modeling workflow is not valid to fully reveal the hydrocarbon charge processes in the study area. In this paper, authors briefly introduce a suitable modeling workflow and the methodologies which we applied to the study.
著者
高岡 哲子 小塀 ゆかり 川端 愛子 片倉 裕子
出版者
北海道文教大学
雑誌
北海道文教大学研究紀要 = Bulletin of Hokkaido Bunkyo University (ISSN:13493841)
巻号頁・発行日
no.43, pp.79-87, 2019-03-20

目的:本研究の目的は,わが国の看護学領域におけるクリッカーに関する文献検討を行い,研究の動向と研究成果を明らかにし,看護教育実践に活用することである.方法:看護学領域におけるARS 機器に関する文献検索を行った結果,合計34 件が抽出され,重複した文献13 件を除外した21 件を対象文献とした.得られた文献をマトリックス方式で整理したのち原著論文のみを抽出して「使用教材」,「研究目的」などの視点で整理した.これらの結果をもとに,今後の課題の視点で検討した.結果:我が国の看護学領域におけるクリッカーに関する文献検討を行った結果,演習や実習においてはPF-NOTE,講義ではクリッカーが主に活用されていた.また,クリッカーやPF-NOTE を使用することで,授業に対して楽しく積極的に参加できること,気づきや動機づけになっていたことなどが報告されていた.考察:看護学における演習で自身の判断に自信が持てず,発言を躊躇する傾向にある者にとって,匿名性と自らの判断を客観視できるPF-NOTE やクリッカーの使用は有効であると考える.また,今後の課題として受講者の段階的な教育方法の工夫と適切な評価方法の検討の必要性が示唆された.
著者
平 明徳 三宅 裕士 亀田 卓 末松 憲治 高木 直 坪内 和夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.194, pp.51-56, 2013-08-29

日本の天頂付近に8時間程度留まることが可能な準天頂衛星(QZS)を活用し,高精度な位置情報とポケベル程度の簡単なデータ/メッセージを双方向通信できる準天頂衛星システム(QZSS)の開発が進められている.本稿では,長拡散符号を用いたスペクトラム拡散(SS)を用いて,高い拡散利得の確保と数100万に及ぶ多数のユーザ収容を目指すSS-CDMA方式におけるタイミングジッタの影響について検討を行った.限られた送信電力で,端末とQZS間で直接通信を行うためにSSは非常に有効であるが,多重ユーザ数が大きくなることからユーザ間の符号直交を確保することが重要となる.本稿では全端末がQZSSの測位信号により時間・周波数領域で同期する送信タイミング制御方式を提案し,各ユーザに巡回シフトした直交M系列を割当てた場合の伝送特性について,計算機シミュレーションによる評価を行った.その結果,1チップシフトの符号をユーザに割り当てるフルロードに近い条件(1024拡散,1000ユーザ多重)において,タイミングジッタ量を1/8チップ以下に抑えれば,特性劣化を0.5dB以下とできることを明らかにした.
著者
孫 連明 三宅 泰弘 大森 浩充 佐野 昭
出版者
The Society of Instrument and Control Engineers
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.348-355, 2000-04-30 (Released:2009-03-27)
参考文献数
16
被引用文献数
2 2

Closed-loop identification is essentially needed in control of an unstable plant stabilized by a feedback controller. A new direct closed-loop identification approach is proposed based on an output inter-sampling scheme, in which by taking faster sampling of the output than the input of the system the restrictive identifiability condition is removed. In a case of unstable system, since the noise model becomes non-minimum phase system, the prediction error method is not available. In order to solve these problems we clarify that the output inter-sampling gives the SIMO structure of the plant model and give a new identification method in which the denominator polynomial can be identified in an open-loop manner and the numerator polynomial can also be obtained by a modified instrumental variable method. The proposed algorithm is validated in an experimental study using a magnetic suspension system.
著者
橋本 衛 池田 学
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.427-432, 2015-04-01

びまん性白質病変の精神症状を考察するうえで,皮質病変の影響を除外することは重要な問題である。特に高齢者ではアルツハイマー病(AD)を高頻度に合併するため,皮質下虚血性病変による症候と捉えていたものの中に皮質症状が混じっている可能性が十分ある。しかし,両者を厳密に分離することは困難であるので,本稿ではADと皮質下虚血性病変との相互作用,ADに皮質下病変を合併した際の臨床症候について考察する。虚血性白質病変やラクナ梗塞などの皮質下の小血管病変は,前頭葉を中心とした神経ネットワーク(前頭葉基底核視床回路)を障害し,高齢者においては認知機能低下,特に遂行機能障害を引き起こすことが報告されている。また,これらの病変がうつのリスクであることは繰り返し指摘されてきた。さらにこれらの皮質下虚血性病変がAD患者の妄想やせん妄などさまざまな精神症状のリスクとなる可能性も指摘されているが,研究は少なくそのメカニズムもいまだ不明な点が多い。
著者
猪俣 美知子 河村 フジ子
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
調理科学 (ISSN:09105360)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.100-103, 1982-06-20 (Released:2013-04-26)
参考文献数
4
被引用文献数
1

透明度の高いスープを得る手法として,卵白とひき肉を併用することの効果とその要領について検討した結果を要約すると次のようになる.1)30℃ の原液に,卵白とひき肉を混合し,70℃まで撹伴しつつ温度を上げ,以後そのまま加熱し,94±1.Cで10分以上保つと透明なスープが得られる.2)卵白量が1%でも,ひき肉を併用すると顕著に透明度は高くなる.しかし,ひき肉量に対して卵白量が多すぎると,pHが上昇し,スープの透明度は低下する.3)脂肪の多いひき肉や多量の脂肪がエマルジョン状となって分散している原液の場合も,卵白とひき肉の併用効果は顕著である.ただし,この場合は,脂肪の一部が油滴となって表面に浮上してくる.
著者
マツモト デビット・ 金野 潤 ハタ ステファニー・ 武内 政幸
出版者
武道学研究
雑誌
武道学研究 (ISSN:02879700)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.1-7, 2007

柔道は名実共に世界の柔道に発展した。しかし,この柔道の国際化は競技における体重制の導入,さらにその細分化を進め,試合のルールにしても次第に微細な制約を設け,勝負の基準ブレークダウンした柔道のスポーツ化,競技化の傾向に拍車がかかり,今日では柔道の哲学や価値観モラル等の伝統的な考え方と相反することにもなっていると危惧を抱く議論も多い。中でも特に論議を呼んだのがカラー柔道着問題であった。<br>国際柔道連盟は試合をする選手の一方にブルーの柔道着を着用させることによって,審判や観客などが試合中の選手の動きや技の効果をより鮮明に見分けることが出来るように,国際大会においてブルー柔道着の導入を提案し,種々論議の結果,1997年に議決し,1998年 1月より実施した。<br>我々は10年近く前のこの議論のなかで,レトリックや討論に頼るのではなく,科学的にこの問題を分析することが重要と考え「柔道におけるリーダーシップと科学の重要性― カラー柔道衣問題― 」題し,本誌に発表した。<br>本研究は,国際大会においてブルー柔道着の導入後,柔道着の色によって試合の結果にバイアスがあるかどうかを社会心理学的に検討すべく,2001年,2003年,2005年の柔道世界選手権,そして,2004年アテネオリンピックという4つの大きな国際試合において,ブルーの柔道着を着ている選手の試合の勝率を分析した。<br>その結果,ブルーの柔道着を着ている男子の選手には勝率の高いバイアスが統計的に有意を得たが,女子にはなかった。さらに,このバイアスは試合の一回線から最後まで,そして2001年から2005年まで高くなった。
著者
田村 慎司 田村 由美子 鈴岡 宣孝 大岡 恵 長谷川 孝寿 内田 和幸 渡邊 洋平 朝長 啓造
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.49-52, 2006 (Released:2007-11-14)
参考文献数
14

急性の脳幹・辺縁系症状を呈した猫が,各種検査で広範な脳炎と診断された。安楽死後,通常の病理組織学的検査により,MRIで炎症像が認められた部位に一致したクリプトコッカス脳炎と診断された。血清中の抗ボルナ病ウイルス(BDV)抗体が陽性だったため,脳組織を免疫染色したところ,MRIおよびH&E染色による病理組織学的検査でともに異常が認められなかった小脳・橋・延髄の神経細胞内に免疫染色でBDV抗原が検出され,BDV感染が確認された。