著者
中山 大介 大塚 泰介 瀬戸 浩二
出版者
島根大学
雑誌
Laguna : 汽水域研究 (ISSN:13403834)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.71-76, 2000-03
被引用文献数
1

Vertical profiles of chlorophyll concentration, salinity, water temperature, illuminance and phytoplankton species composition in Lake Shinji were surveyed in November 11 1999. The chlorophyll concentration determined by spectral absorption method was the highest at surface. Determined by in vivo method, in contrast, the concentration at the surface was less than that in the lower water column. Probably in vivo method was not able to detect the high concentration of Microcystis sp. at the thin surface layer. Relatively high chlorophyll concentration determined by in vivo method in the lower water column was possibly caused by low phytoplankton activity.13;
著者
田中 勝久 児玉 真史 熊谷 香 藤本 尚仲
出版者
日本海洋学会
雑誌
海の研究 (ISSN:09168362)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.163-172, 2004-03-05
被引用文献数
10

筑後川河口域において濁度とクロロフィル蛍光の連続観測をノリ施業期の2002年9月から2003年4月初旬まで約半年間にわたって実施し,潮汐変動との関連を調査研究した。クロロフィル蛍光強度は高濁度の大潮干潮時に増大し,濁度と対応した大きな短期的増減を示した。しかし,濁度の低下する満潮時のデータで比較するとクロロフィル蛍光強度から推定される植物プランクトン現存量は,日射量が極端に低下した2002年12月後半および小潮時に塩分が低下した2003年2月を除くと,小潮時から中潮にかけて増大するが大潮時以降には安定または減少する傾向が認められた.小潮時には,表層塩分の低下(弱混合化・成層化)が進み,表層へ高栄養塩濃度の河川水が影響するとともに透明度の上昇による光条件の好転などにより表層での植物プランクトンの増殖が促進されたものと考えられる。一方,強混合となる大潮時は淫祀の巻き上がりにより透明度が低下し,植物プランクトンは光量不足や物理的分散作用(鉛直混合および沖合水との混合),さらに淫祀による凝集作用により現存量の増大が抑えられると考えられる。
著者
松山 昌司
出版者
神戸大学
雑誌
六甲台論集 (ISSN:02866404)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.36-49, 1962-10
著者
平岡 淳 道堯 浩二郎 重松 秀一郎 眞柴 寿枝 熊木 天児 徳本 良雄 長谷部 昌 日浅 陽一 堀池 典生 恩地 森一
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 = ACTA HEPATOLOGICA JAPONICA (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.45, no.11, pp.609-613, 2004-11-25
被引用文献数
5 5

症例は56歳男性. アルコール性肝硬変. 平成15年8月より全身倦怠感を自覚. 同年10月より体重増加. 11月8日より39度台の発熱が出現し, 近医入院. 同14日当科入院. WBC 7700/μ<i>l</i>, Hb 8.8g/d<i>l</i>, Plt 5.2万/μ<i>l</i>, PT 46.1%, T-Bil 4.8mg/d<i>l</i>, AST 129IU/<i>l</i>, ALT 59IU/<i>l</i>, γ;-GTP 27IU/<i>l</i>, Alb 2.5g/d<i>l</i>, 入院当初より左腰背部痛を軽度自覚. 入院後, 肝不全に対して保存的に加療を行ったが, 貧血が進行した. 下血はなく, 上部消化管内視鏡では明らかな出血はなかった. 第6病日, 腹部造影CTにて左腸腰筋の軽度腫大が描出された. 再検前にショックに陥り第7病日死亡. 剖検にて左腸腰筋血腫と診断された. 肝硬変に合併した特発性腸腰筋血腫は稀であるが, 貧血が進行する肝硬変患者における鑑別として重要である.
著者
田中 正義 藤原 守 郡 英輝 高松 邦彦
出版者
神戸常盤大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

超偏極^3Heガスを造影剤とした^3He-MRI(磁気共鳴イメージング)を目指して、極低温と、強磁場による強制偏極法(BFM : Brute Force Method)による超偏極^3Heガス生成法の開発を行った。今回BFMを用いたのは、従来のレーザー光ポンピング法では超偏極^3Heガスの収率が高々1〓/日程度しか期待できないが、BFMではその千倍の収率が期待できるからである。極低温(~10mK)を実現するのに、オランダ・ライデンクライオジェニクスから導入した^3He/^4He希釈冷凍機(DRS2500)を用い、17 Tの強磁場発生には超電導ソレノイドコイルを用いた。本研究では、BFMで生成された超偏極固体^3He生成用のポメランチュクセル、減偏極が起こらないように短時間で気化させる急速融解法を開発し、予備実験を行っている。
著者
高木 智彦 古川 善吾
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.23, pp.79-86, 2002-03-07
被引用文献数
1

ソフトウェアの信頼性や開発時の生産性が低下する原因として,テスト工程と仕様化工程が十分に連携していないことが挙げられる.そこで本報告では,仕様化工程で作成されるUML状態図上のパス(初期状態から終了状態に至る状態の列)を用いて統計的テストのためのテストケースを作成する方法を確立する.すなわち,ユーザの使用状況を遷移確率付き状態図(利用モデル)として記述する.そして利用モデル上の遷移確率を満たすパスをテストケースとして作成する.また,本手法に基づいてテストケースを作成するシステムを試作した.利用モデルの作成は,統計的テストのためのテストケース作成だけでなく,開発計画の判断材料としての可能性がある.Weak relationships between specifications and testing causes lower reliability of software and lower productivity in software development. This paper proposes a testcase generation method for statistical testing using a UML state diagram, which specifies usage of software and is added probability of transition by the users as usage for it. The testcases are sequences of states in the diagram from a beginning one to an end one according to probability of transition from a state. The prototype system of testcases generation is constructed.
著者
清水 英弘 太原 育夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.76, no.3, pp.615-623, 1993-03-25

ラティス構造は,概念や属性あるいは条件や事実などの組合せ的関係構造を表現する方法として知識表現や探索空間の表現によく用いられており,このようなラティス構造を用いた情報処理においては,ラティス構造内の特定の元や領域を求めることがしばしば必要となる.本論文では,ラティス構造内の領域についてその有効な表現形式と演算規則を定めることにより,集合族間の計算がその元である集合間の計算に還元できることを示し,それに基づいたラティス構造内の領域探索法を提案している.そしてその特別な場合として,ラティス構造によって表現された制約充足問題の解法について述べている.提案したいくつかの方法は,全体集合の要素数に束縛されないような探索法であり,また探索の順序に依存しないので探索の確実性が保証されるという利点ももっている.
著者
土屋 礼子
出版者
日本マス・コミュニケーション学会
雑誌
新聞学評論 (ISSN:04886550)
巻号頁・発行日
no.41, pp.184-199, 317-316, 1992-05-20

Following the publication of major newspapers addressed to the intelligentsia, there emerged a number of popular papers which were mainly directed toward the general public by the extensive use of furikana on the Chinese characters. These popular papers were relatively cheap and widely read, added an entertainment aspect to other papers, and functioned as a means of developing a new style of written Japanese. The ultimate objective of the present study is to clarify the development process of the new style of the language adopted by three representative popular papers, Yomiuri Shinbun, Tokyo Eiri Shinbun and Kanayomi Shinbun, during the period from 1875 to 1880. For this purpose, this study attempts to identify the nature and characteristics of regular readers by analyzing 8,352 letters from approximately 3,700 readers. Major findings of the present study are as follows: (1) Nearly half the letters were in fact contributed from regular readers, who accounted for a small proportion of the public. However, more than 70 percent of the contributors were residents of Tokyo, especially from the downtown sections of Asakusa, Nihonbashi, Fukagawa, and Shitaya. Of the 59 contributors for whom details could be ascertained, 57 were male and about half were merchants while the other half were of samurai origin and now professionally engaged in journalism or public service. (2) Regular contributors formed an informal support group for these papers and often gathered at the publisher in order to have direct communication. Their letters functioned as a source of news for other readers. More importantly, the conversation within the group was often directly written up as letters, thus preparing the way for the formation of a new style of written Japanese language.
著者
松田 博貴 井龍 康文 中森 亨 佐藤 時幸 杉原 薫 佐々木 圭一
出版者
熊本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

本企画調査は,「気候・海洋環境変動に伴いサンゴ礁分布域の北限・南限(「サンゴ礁前線」)は移動する」というモデルに立脚し,琉球列島を調査対象域として,1)「サンゴ礁前線」の移動に基づくサンゴ礁形成の規制環境要因の解明および気候・海洋環境変動の復元,2)種々の時間スケールでの環境変動に対するサンゴ礁生態系の応答,ならびに3)全球的炭素循環におけるサンゴ礁の機能と影響,を解明するための科学提案「第四紀気候変動に対するサンゴ礁の応答」の実現を目的として実施された.企画調査では,国内外関連研究者13名により,現在のサンゴ礁北限近傍に位置する喜界島でのワークショップ(2003年8月),ならびに東京での公開シンポジウム"氷期にサンゴ礁の北限はどこだったのか??-I0DP/ICDP掘削プロジェクト「サンゴ礁前線の移動に基づく氷期・間氷期の環境変動解析」の実現に向けて-"(2004年1月)を通じて,1)様々な生物指標・化学プロキシーからの気候・海洋情報の抽出・解析法の総括,2)仮説検証に最大効率を生みだす最適掘削地点の選定,3)コア試料を補完する検層の選定と検層計画の最適化,4)サンゴ礁性堆積物における掘削ツールと掘削計画の最適化,について,炭酸塩堆積物,造礁生物,地球化学,年代決定などの観点から,多角的に検討を加えてきた.今後は,これらの討議により明らかにされた問題点や技術的課題について検討していくとともに,データ蓄積の乏しい北限域のサンゴ礁ならびに礁性堆積物の調査を継続し,早期の科学掘削の実現を図る.なお本企画調査の成果については,特集号として出版する予定である.
著者
山崎 陽一 戸田 尚宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.479, pp.101-106, 2009-03-04

Dual-Energy X線CT(DECT)は,既存の単色X線CTよりも,物質に関する特徴的な情報を得ることができる.しかし,単色X線CTと同程度の照射線量の場合,DE X線CTで得られる再構成画像には多くの雑音が含まれるという問題がある.そこで,再構成画像上の雑音を除去または低減する技術がKalender等により提案された.しかし,そこでの結果は通常用いられる数十倍の照射線量におけるものであり,通常の照射線量における検討がなされていない.本報告では,数値実験によりこの点について解析を行い,照射線量の低下に伴い直線状アーチファクトが生じ,この影響からKalenderの方法が正しく機能しなくなることを確認する.さらにこの問題を解決する新たな手法を提案する.
著者
宮坂 靖子 藤田 道代 落合 恵美子 山根 真理 橋本 泰子 上野 加代子 大和 礼子
出版者
奈良女子大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2001

女性労働力率のパターンに着目すると、本調査の対象地域は、「逆U字(台形)型」の中国・タイ、30歳代から次第に低下する「キリン型」のシンガポール・台湾「M字型」の日本・韓国の3類型に分けられる。つまり日本・韓国以外の地域においては、出産・育児後も共働きが一般的であった。中国、タイ、シンガポールの共働きを支えてきたのは、親族(特に親)による育児支援と、必要な場合の家事使用人の雇用(家事・育児の市場化)であった。しかしより詳細に見ると、特にその後の展開においては各国で差違が見出された。現在の中国(南部)では、親族(特に祖父母)による援助と父親による育児・家事参加により、出産・育児期の女性の就労が可能になっている。タイ(都市中間層)の場合は、同居の親(一般的には妻方)からの援助と住み込みのメイドであったものが、近年インフォーマルな民間の託児所(保育ママさんによる保育)と家事の市場化に依存する形に変化してきている。都市中間層では専業主婦も誕生してきており、1998・1999年にはバンコクの女性労働力率にはM字の落ち込みが初めて出現した。シンガポールでは、親族、有料の養親、住み込みのメイドが主流である(養親とは、保育園に入れる2、3歳までの間有料で子どもを預かってもらうもの)が、最大の特徴は、住込みのメイドによる家事・育児の市場化である(特に家事に関しては、妻夫双方とも行わない)。最後に日本と韓国というM字型社会においても、女性の就業率は上昇している。それを支えている共通点は、妻型の親の育児援助と保育園の利用、および父親の育児参加である。ただし韓国では日本以上に緊密な親族ネットワークや他の多様なネットワーク(近隣、友人など)が存在しており、母親の育児の孤立化は生じていない。育児不安はアジア社会において日本固有の特徴であると言える。