著者
舘脇 洋 三好 永作
出版者
名古屋市立大学
巻号頁・発行日
2008

本研究では4成分相対論を使用して4f電子を含む原子や分子の電子状態を明らかにすること、大きな系を解くには計算の簡略化が必要となるが、信頼に足る4f電子系model core potential (MCP)法の開発である。4成分相対論では変分崩壊、そして大成分偏重に基づくエラーが問題となる。当研究で変分崩壊の無い基底関数が全原子に対して開発され、さらに十分の精度を持つが実用に足る大きさの基底関数も開発された。またHeと等電子系の重イオンの電子相関エネルギーが計算され、非相対論のそれとは異なること、負のエネルギーをもつ状態からの寄与が無視できないことが示された。全一フッ化ランタノイドLaF~LuFの基底状態がDirac-Fock-Roothaan法で求められ、基底状態のf電子配置が明らかにされた。CASCI法、MCQDPT2法等を使用しLaF、CeF、GdF等の分光定数、励起状態の帰属もなされた。4成分相対論における電子遷移能率を世界に先駆け開発し、GdFの励起状態の正確な帰属に成功した。4f電子系に対しての相対論MCP法をGamess等のよく使われているプログラムに組み込み、3フッ化ランタニド分子の系統的研究を行ったが、核間距離の定量的計算には動的電子相関を取り入れることが重要であることが示された。さらに実験(築部)グループにより創製された機能分子トライポードとランタニドイオンの相互作用に関する理論研究では、開発された相対論MCP法を使用し、実測データを説明する結果を得た。
著者
長谷部 光泰 倉谷 滋 嶋田 透 藤原 晴彦 川口 正代司 深津 武馬 西山 智明 岡田 典弘 阿形 清和 河田 雅圭 郷 通子 豊田 敦 藤山 秋佐夫 望月 敦史 矢原 徹一
出版者
基礎生物学研究所
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2010-04-01

本領域の目的である、多様な研究から「複合適応形質進化の共通メカニズム」を推定するという総合的研究を展開する、進化生物学とゲノム生物学を融合させる、を実現するため総括班を有機的に組織し、下記の活動を行い、効率的に連携できた。(1)領域会議を年2回、インフォマティクス情報交換会を5年で18回、ニュースレターを5年で63号発行し、領域内での情報共有、共通意識形成を行った。(2)ゲノム支援活動として実験方法のアドバイス、ゲノム配列決定支援、外部委託についてのアドバイス、各班のインフォマティクス担当者などに指導を行った。(3)形質転換実験技術支援を行った。(4)国内、国際シンポジウムをほぼ毎年開催した。
著者
三辺 義雄 棟居 俊夫 菊知 充 中谷 英夫
出版者
金沢大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

(1)CD38のSNPを有する自閉症スペクトラム障害とそれを有さない者との間の臨床精神医学的、神経生理学的観点から検討した。(2)患者への治療の事前調査として、健常者20人でオキシトシンの影響について生理食塩水をコントロールとするクロスオーバー盲検試験を行った。その結果、表情認知の傾向や、葛藤課題に対する反応速度に対する影響は、個人の素質によって異なることを確かめた。今回有害な副作用が生じなかった。(3)自主的にオキシトシン点鼻薬を輸入し治療を開始しはじめた例から病状改善が顕著であるケースの特徴を検討した。
著者
小田 利通 田村 知巳 垣花 泰之 田村 知己
出版者
鹿児島大学
雑誌
試験研究(B)
巻号頁・発行日
1993

近赤外分光法による非侵襲的かつ連続的な心筋内酸素・代謝モニタリングの可能性を確かめるため、次の3項目の検討を行った。(1)心筋内ヘモグロビン(Hb)、ミオグロビン(Mb)、チトクロムオキシダーゼ(Cyt.aa3)解析法の検討。(2)ラット拍動心での測定の検討。(3)ブタ心筋での測定、特に経食道的測定法の検討。方法および結果(1)解析法の検討:ラット潅流心に赤血球やMb溶液を潅流させ、Beer-Lambert則よりHb、Mb、Cyt.aa3を求める演算式を検討した。その結果、血液量や心筋内酸素化状態の変化を行ったところ、Hb、Mb、Cyt.aa3の変化を分離測定するが可能で、解析に要する演算式を確定した。(2)ラット拍動心での測定。(a)直接測定法:人工呼吸下に開胸し近赤外分光装置のプローブを心筋表面に直接装着した後、FlO2を変化させ心筋内酸素化状態を検出した。(b)間接測定法:人工呼吸下に胸壁上に近赤外分光装置のプローブを装着した後、FlO2を変化させ心筋内の変化を検出した。結果:HbはFlO2の低下とともに脱酸素化を受けたが、Mbは12%、Cyt.aa3は8%以下で脱酸素化または還元がはじまり、直接法および間接法ともに心筋内酸素化状態の変化を検出できた。(3)ブタ心筋での測定、特に経食道的測定法の検討。(a)直接測定法:人工呼吸下に開胸し近赤外分光装置のプローブを心筋表面に装着した後、FlO2の変化や冠動脈閉塞時の心筋内酸素化状態を検出した。(b)間接測定法:人工呼吸下に経口的に経食道用プローブを挿入し、FlO2変化時の心筋内の変化を検出した。結果:直接法および間接法ともに心筋内酸素化状態の変化を検出できたが、食道の筋肉からのシグナルの影響を取り除くことが今後の課題であると考えられた。以上の結果より、近赤外分光法により非侵襲的な心筋内酸素化状態モニタリングは可能であると結論できた。また経食道的測定も可能であると思われ、臨床的な応用への展開が期待できると考えられた。
著者
星 勝広
出版者
新潟大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2008

ホログラム技術は、立体像の記録技術として広く知られているが、視覚を介して強いインパクトを与えることができるため、光技術の教育素材として大変魅力的である。しかし、ホログラム記録用銀塩乾板の入手が困難になったため、代替品として高感度・高解像度フォトポリマー薄膜を開発し、光技術教育への利用可能性について考察を行うこととした。記録材としては、回折効率・解像度に優れたアクリルアミド系フォトポリマー(ポリビニルアルコール[以下、PVA]、アクリルアミド[AA]、トリエタノールアミン[TEA]、メチレンブルー[MB]の混合液)を研究対象とし、各薬品の添加量を変えた混合液を板ガラスに塗布し乾板を作製した。記録方法は、レーザビーム(He-Neレーザ:出力10mW)をハーフミラーで2本に分け乾板面のある一点で干渉させ位相型ホログラム記録した。測定は、シャッターをコンピュータ制御し、露光開始から5s毎に干渉部からの回折光強度を測定し300sまで行った。また、レーザ光の強度・乾板面に対するレーザ光の入射角(対乾板面法線)等を変え同様の測定を行った。結果、薬剤分量として重量比10%のPVA水溶液100mlに対しAA(7.11g)、TEA(14.92g)、MB(9mg)で最大回折効率80%以上を達成した。また、露光条件としてレーザ光強度15mWで露光時間5s、光の入射角10~30°で露光時間が短く高回折効率が得られた。これらの結果を元に、過去に行っていたホログラム記録用光学系を用い物体の記録を行った結果、観察可能な再生像が得られ、光技術教育への利用可能性が確認できた。また、記録像の観察時、乾板がほぼ透明で膜表面が滑らかなこともあり乾板表面の反射光や乾板背後からの背景光が意外と気になり、再生像が観察しづらいことも分かった。
著者
五百旗頭 真 久米 郁男 細谷 正宏 増田 弘 五十嵐 武士 天川 晃
出版者
神戸大学
雑誌
総合研究(B)
巻号頁・発行日
1989

本研究の目的は、占領期日本に関する資料状況・研究状況を全般的に検討し、それにもとづいて、政治・外交をはじめ、経済・社会・文化の諸領域にまたがる占領期日本の変動を総合的に研究するための組織を企画し準備することにあった。その目的は十分に達成されたと考える。たび重なる研究・打合せ会議を、神戸・東京などで行い、活発な意見交換を通して、平成3年度の重点領域研究を申請することを決定し、11の班と70名余の研究者によって構成される研究グル-プを作りあげることができた。諸分野の専門家から成る学際的研究である点は当初の予定通りであるが、研究テ-マと問題関心については、討議を通して大きな拡がりを持つに至った。すなわち、研究対象をたんに「占領期日本」に局限するのではなく、占領期を中心に高度成長が構造化するまでの「戦後日本の形成」を総合的に検討し、戦後日本の全体像を提示することを目的とすることになった。現在の日本が「戦後日本」をあとに、歴史の新しい局面に進もうとしていることは、「戦後日本とは何か」に答えることを急務としているのみならず、資料状況・研究状況も本格的な研究を可能にしていると判断されるからである。国際的に理解可能な総合的研究とするため、多様な分析視角を導入することとした。戦後日本の国際的要因と国内的要因、戦後社会の国際比較、戦前・戦後の連続と非連続、戦後の外交・政治・社会文化の継承と変容などを主要な共通的問題関心とし、占領改革、1950年代の戦後体制の形成を通しての高度成長への帰結を、各レベル・各分野で分析しつつ、全体像の解明を試みる。以上のような重点領域研究「戦後日本の形成の総合的研究」(代表者・渡辺昭夫東京大学教授)を申請するという目的を達成したことを御報告申しあげたい。終りに、この企画につき相談に乗っていただいた故砂子田忠孝氏の御冥福を祈りたい。
著者
形山 優子 山本 満寿美 千田 好子 狩山 玲子
出版者
Japanese Society for Infection Prevention and Control
雑誌
日本環境感染学会誌 = Japanese journal of environmental infections (ISSN:1882532X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.97-103, 2008-05-23
被引用文献数
3 4 1

急性期病院に治療目的で入院した誤嚥性肺炎患者9名の口腔内の状態と口腔ケアおよび口腔と吸引痰からの検出菌に関する実態調査を行った.患者の平均年齢は77歳で,7名に誤嚥性肺炎の既往歴があった.患者の口腔内の状態は,入院時約半数に舌苔や口腔内乾燥がみられたが,退院時は改善傾向にあった.しかし,入院後の口腔ケアは,大半の患者に1日1回実施しているのが実状であり,十分な口腔内清浄度が保たれていなかった.入院時,入院後3~5日目,退院時の3回,日和見感染菌検査用キット(BML社)を使用し,口腔と吸引痰から検体を採取した.口腔または吸引痰からの検出菌(患者数)は,入院時:<i>Candida</i> sp. (4名),MRSA, <i>Serratia marcescens</i> (各3名),<i>Pseudomonas aeruginosa</i>, <i>Klebsiella pneumoniae</i> (各2名),入院後3~5日目:MRSA (5名),<i>Candida</i> sp. (2名),<i>P. aeruginosa</i>, <i>K. pneumoniae</i>, <i>S. marcescens</i> (各1名),退院時:MRSA (4名),<i>P. aeruginosa</i>, <i>K. pneumoniae</i>, <i>Candida</i> sp. (各2名),MSSA (1名)であった.本研究において,MRSAが最も多く検出され,入院時の3名に比して,入院後3~5日目には5名,退院時4名と増加しており,院内感染が疑われた.退院時に定着菌あるいは残存菌が検出された6名の患者は,再度誤嚥性肺炎に罹患する可能性が高いことから,口腔ケアへの積極的介入が必要とされた.また,耐性菌蔓延防止のためには,医療施設内のみならず地域医療連携による感染対策を行うことが重要である.<br>
著者
藤井 孝一
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
Dental Materials Journal (ISSN:02874547)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.243-259, 288, 1989-12-25
被引用文献数
6 28

義歯床用材料(PMMA)に関して,曲げ疲労試験及び引張疲労試験を行った。さらに引張疲労試験に伴う粘弾性と引張特性の変化を調べた。 その結果,疲労試験後の破面の比較では,曲げ疲労による破面は,引張側の表面からクラックが開始し,その後のクラックの進行を表わすstriationが観察され,破壊にいたるという様相を示す。一方,引張疲労の場合にも類似の傾向が認められる。 疲労に伴う粘弾性の変化については,疲労が進むと貯蔵弾性率(E')は,測定されたすべての温度領域で低下する。一方,損失弾性率(E''),損失正接(tanδ)はわずかづつ増加する傾向を示した。また,弾性率,引張強さ,靭性などは,10^4回の繰り返し数で,すでに低下を示していた。これらの結果は,疲労に伴うクラックの発生が材料の劣化を招いたものと考えられる。 義歯床用材料として使用されている4種類の市販品の疲労特性を調べた。流し込み型レジンの疲れ強さは加熱重合型より小さく,材料間で大きくことなる。このばらつきの一因として,材料組成の違い,未反応物質の量の違いなどが考えられる。
著者
寺田 裕樹 水戸部 一孝 吉村 昇
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.87, no.2, pp.296-302, 2004-02-01
参考文献数
14
被引用文献数
6

本研究は,高齢者が歩行時に自主的に事故を防止できる交通環境の設計指針を構築することを最終的な目的としている.高齢歩行者は,接近車両の間隔と接近速度の目測の誤りによる交通事故,つまり視界にあるはずの車両による被害も多い.この現象は加齢による感覚機能の低下により接近車両の速度を誤って認知して起こる可能性がある.そこで,本論文ではその基礎研究として,接近速度感覚に着目し,車両に見立てた光点(以下ターゲット)を実空間に呈示させ,接近速度弁別能力を検査するシステムを間発した.このシステムを用いて接近してくるターゲットの弁別を行わせることでその能力を成人健常者(以下成人)と高齢健常者(以下高齢者)で調べ,性と加齢による比較を行った.その結果,成人は女性よりも男性の方が空間内の位置,奥行情報から接近速度を弁別する能力が優れていた.また,成人に比べ高齢者はその能力の低下が見られたが,統計的な差は認められなかった.これは,高齢者の中には成人やそれ以上に接近速度を弁別できる高齢者もいたことから,個人差が顕著ですべての高齢者に先の知見を当てはめることはできない.

1 0 0 0 旅行時代

著者
旅行時代社 [編]
出版者
誠光堂 (發賣)
巻号頁・発行日
1930
著者
山本 直人 小田 寛貴
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.13, pp.167-169, 2002-03
被引用文献数
1

これまで5年間にわたって,土器型式が明確な縄文土器に付着した炭化物を試料に,タンデトロン加速器質量分析計による炭素14年代測定をおこなってきている(山本1997;1998;1999,山本・小田2000;2001)。これまでの研究を継続して今年度(2001年度)も測定を実施してきており,その結果を報告するものである。今年度に測定したのは2遺跡9点で,採取した試料の詳細は表1に,測定の結果は表2にしめすとおりである。今年度の測定にあたりましては,野々市町教育委員会の吉田淳氏,國學院大學栃木短期大学の小林青樹氏にお世話になりました。明記して謝意を表する次第です。
著者
山本 直人 小田 寛貴
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.12, pp.215-219, 2001-03
被引用文献数
2

これまで4年間にわたって,石川県内の縄文時代の遺跡を対象にして,土器型式が明確な縄文土器に付着した炭化物を試料に,タンデトロン加速器質量分析計で放射性炭素年代測定をおこなってきている(山本1997;1998;1999,山本・小田2000)。今年度(2000年度)もこれまでの研究を継続して測定を実施してきており,その結果を報告するものである。今年度に測定したのは2遺跡11点で,珠洲市野々江(NNE)遺跡については遺漏があったので,ここで報告するものである。採取した試料の詳細は表1に,測定の結果は表2にしめすとおりである。今年度の測定にあたりましては,珠洲市教育委員会の平田天秋氏,野々市町教育委員会の吉田淳氏と布尾和史氏にお世話になりました。明記して謝意を表する次第です。また,これまでに測定をおこなってきたなかで,信頼性の高い測定値をぬきだして作製したのが,表3と表4である。なお,表4も表2同様,括弧内の数値はAMS^<14>C年代の平均値を較正した値であり,括弧外の数値は較正後の誤差範囲をしめている。井口II式の後半と八日市新保式の古いところは時間的にかさなって,並存するのではないかと一部では考えられてきたが,測定値はその可能性を示唆しており,今後類例を増加させて考察していきたい。
著者
宮澤 安範 上西 克二 山口 正洋 安藤 仁司
出版者
公益社団法人日本磁気学会
雑誌
日本応用磁気学会誌 (ISSN:18804004)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, 2004-03-01
参考文献数
12
被引用文献数
1

IT社会の進展に伴い,GHz帯で良好な特性を持つ軟磁性薄膜への要求が高まっています.例えばRF集積化インダクタ等のように,高透磁率で低損失のもの,あるいは,電磁雑音対策用として高損失な材料です.いずれの場合も,材料特性の評価基準となる超高周波帯域での複素透磁率の測定が必須です.当社ではこれらの要求に応える9GHzまでの透磁率測定を可能な装置を製品化しました.PMM-9G1は幅広い分野の磁性材料開発に活用して頂けます.
著者
近藤 幸一 千葉 龍矢 小野 裕司 吉田 栄吉 松下 伸広 阿部 正紀
出版者
公益社団法人日本磁気学会
雑誌
日本応用磁気学会誌 (ISSN:18804004)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, 2004-04-01
被引用文献数
2

携帯電子機器の急速な高速度化・小型化とそれに伴う電子回路の高集積化により,半導体部品等から発生する高周波伝導ノイズを,ノイズ発生源である半導体素子内部あるいはその近傍で抑制する技術が望まれています.我々はフェライトめっき法により得られるNiZnフェライト薄膜を用いたGHz伝導ノイズ抑制体(バスタフェリックス_[○!R])を開発しました.Fig.1に示すように,従来の金属粉とポリマーからなる複合磁性シート(厚さ50μm)に比べ約1/15の厚さ(31μm)で同等以上の性能を発揮するので,携帯電話,ノートパソコン、デジタルカメラのようなデジタル電子機器の輻射ノイズ対策、及び内部干渉・誤動作の防止に最適です.
著者
佐藤 邦明 菊池 巌 林 歳彦
出版者
公益社団法人地盤工学会
雑誌
土と基礎 (ISSN:00413798)
巻号頁・発行日
vol.33, no.6, pp.43-48, 1985-06-25

rights: 社団法人地盤工学会rights: 本文データは学協会の許諾に基づきCiNiiから複製したものであるrelation: IsVersionOf: http://ci.nii.ac.jp/naid/110003970376/
著者
佐藤 克行
出版者
駒沢女子大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2009

リモコン型アンケートシステム、通称クリッカーを利用した中学2年生35名の理科授業実践報告をします。この研究目的は、「中学受験時、理科の勉強をしたか」などの前知識を問うことと、「示相化石のアサリがある場所はどんな所か」など、確認テストとして利用し、生徒の理解度にどれ程影響があるか確認しました。方法・結果ついて、次に示します。(1)授業前・教員が、予め授業の前知識の調査と確認テストを作成する。(2)授業開始・教員は、問題を掲示し、前知識の調査を行う。・生徒は、生徒用リモコンを用いて、回答をする。・教員は、クリッカーによる回答結果を、ボタン1つで示し、授業の重点項目を確認し、授業を進める。(3)授業終了・教員は、本日の小テストを掲示する。・生徒の理解度データから、授業の組み立てを検討する。メリットと感じた部分は、大きく3点ありました。1点目は、自分の授業の振り返りがしやすい。生徒のわからなかったポイントが、数字としてでるので、どこがいけなかったのか、判断しやすく、次回の授業組み立ての参考になりました。2点目は、生徒の小テストとしてのデータは、自動的にcsvで保存されているので、採点、成績処理をする必要がありません。3点目は、生徒全員が意思表示・参加できるシステムであることです。教員が当てなければ発言しない生徒が、自ら正解を出したいという意欲がわき、授業へ参加する姿勢に大きな変化が見られました。最後に、実験・実習の授業でもクリッカーを、使用しました。実験のある段階が完了した時点で、クリックし、知らせるという使い方をしたところ、実験のスピードが向上、集中度も増したという半面、内容はよくわからないといった結果になりました。実験時の使用方法については、引き続き検討していきます。
著者
瀬崎 圭二
出版者
広島大学大学院文学研究科
雑誌
広島大学大学院文学研究科論集 (ISSN:13477013)
巻号頁・発行日
vol.70, pp.49-75, 2010-12

The Japanese seaside in the Taisho era becomes leisure and the place of sports. By the Saneatsu Mushanokōji Yūjō (Friendship) that made such situation a background, the representation that the youth who idealized a Western body are conscious of each other's bodies is seen. It is the time when a concept called "the physical beauty" of the woman spread out, and, for Taisho era, the seaside comes to have the image as the place to expose the "physical beauty" to. The fi lms of Taisho era has a meaning as the medium which does representation of the body, and the representation that made the body of the woman of the seaside a problem is seen in the films Amateur Club where Jun'ichirō Tanizaki participated in. The novel Chijin no Ai (Naomi) that absorbed cinematographic representation abundantly is similar. In the seaside done representation of by the films Amateur Club, there is in particular points to absorb an American beach image "signifi cance" of the cultural history in various meanings.
著者
境田 慎一 鹿喰 善明 田中 豊 湯山 一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.81, no.2, pp.311-322, 1998-02-25
参考文献数
18
被引用文献数
31

画像のオブジェクトベース符号化を行うためには, 前処理として領域分割が必要である.本論文では領域の統合処理を伴う実用的な手法を提案する.画像の領域分割法として広く利用されているK平均アルゴリズムによるクラスタリングは, 画像を小さな領域に過分括する傾向がある.また, 最初に与えるクラスタの形状に影響され本来の領域の境界以外の部分で分割される, あるいは初期クラスタ数の増加に応じて得られる領域の数が増大するという初期値依存性を有する.これらの問題点に対処するために, 本論文ではK平均アルゴリズムをベースとして, 多数決フィルタリング, ラベリングによる統合, 複数の分割結果の統合の3段階の処理手法を導入する.この手法を数種類の自然画像に適用し, 同一の領域分割処理のパラメータを用いても, 異なる画像中の物体の輪郭を抽出できることを確認した.また, 初期に与えるクラスタの数を変化させても領域を同様に抽出できることも確認した.更に複数の画像を用いたシミュレーション実験によりその有効性を検証した.本手法は少ない演算量で良好な領域分割結果が得られるだけでなく, 初期クラスタや画像に影響されないロバストな処理であるため, オブジェクトベース符号化の要素技術として有効である.