著者
三島 出
出版者
駒澤大学
雑誌
北海道駒澤大學研究紀要 (ISSN:02866978)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.A91-A105, 1975-01
著者
中川 成美 西 成彦 木村 一信 フォックス チャールズ 富田 美香 ベルント ジャクリーヌ
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

<平成16年度研究概要>日本文学・文化研究の国際的ネットワーク・データ・ベースの基礎構築として平成16年度には以下の研究を促進した。1 基礎データベースの作成に関する打ち合わせ(平成16年7月)2 欧米・アジア・オセアニア圏において日本文学・文化に関する講座を設置する大学、研究機関の調査3 欧米・アジア・オセアニア圏において日本文学・文化を研究する研究者の調査4 欧米・アジア・オセアニア圏において日本文学・文化に関する講座・講義・シンポジウム・学会などの調査(2から4までを夏休み休暇中に調査終了)5 調査で得た情報をもとにデータベースを入力(平成16年9月から平成16年12月)6 5の基礎データをもとにより精査して、ファイリング・テクストに変換して参照・使用に供するようなデータベースの作成(平成17年1月から3月)7 日本文学・文化研究国際ネットワークの仮称のもとにデータ交換を主要拠点大学を中心に広報した。(平成17年3月)<平成17年度研究概要>日本文学・文化に関する研究者、研究機関、大学等における講座、研究機関の国際的なデータベースの第一次基礎データベースを作成した。ここでは文学・文化と視覚性の問題に関与すると思われる要項を抽出しておこなった。包括するのは北米、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアであり、主にアメリカ合衆国、オーストラリア、韓国、中国、イギリス、フランス、ドイツに関しての約1000件のデータが収集された。これを検索サーチ用にファイル化したが、今後はこの基礎データをもとにより詳しいデータを加えていけるための形式を完成した。今回の科研にて焦点化した文学・文化と視覚性の基礎理論構築に関しては、2006年2月に視覚理論に関するシンポジウム「映画・女性・権力-ジェンダーと視覚性-」をおこなった。
著者
藤森 実
出版者
東京医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

抗癌剤の全身投与は重得な副作用を有しており、腫瘍選択的治療法の開発が急務である。われわれは固形癌の腫瘍内が正常組織に比べて嫌気的環境であることに着目し、乳酸菌の1種であるラクトバチルス・カゼイを用いて固形腫瘍への集積性と増殖抑制効果を検討した。その結果、偏性嫌気性菌であるKJ686菌は固形腫瘍に特異的に集積し正常組織では排除されていた。KJ686菌は腫瘍選択的デリバリーシステムとして有用であり高い治療効果が期待できる。
著者
藤森 祥一
出版者
岡山大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

ワイエルストラス型表現公式をもつ曲面の性質を調べた. 3次元ユークリッド空間の極小曲面と3次元双曲空間の平均曲率1曲面について今まで知られていなかった高種数の例を構成した. また, 3次元ミンコフスキー空間の空間的極大曲面と3次元ド・ジッター空間の空間的平均曲率1曲面についてある種の特異点を許容し, その特異点や無限遠方における挙動を解析した。さらに3次元ミンコフスキー空間の平均曲率0曲面の性質を調べ, 特異点を持たない非自明な埋め込みを構成した.
著者
藤森 伸一
出版者
独立行政法人日本原子力研究開発機構
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究課題では、ウランを構成元素として含む化合物において観測されている磁性状態、および物性物理学における25年来の謎であるUru_2Si_2における「隠れた秩序状態」の機構を明らかにするため、物質の電子状態を明らかにすることができる角度分解光電子分光を用いてその電子状態を解明した。その結果、「隠れた秩序状態」を担っている「5f電子」は結晶内を自由に動き回ることができる「遍歴状態」にあることが明らかとなった。これは「隠れた秩序状態」を解明する上において最も基礎的な情報であり、その解明に向けて大きく前進することができた。
著者
藤森 厚裕
出版者
埼玉大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2011-04-01

疎水性高分子を希薄溶液から,気/水界面に展開するだけで,1桁ナノメーターサイズで極めて高さの揃ったナノ微粒子が形成される.このナノ微粒子を同一面内に二次元集積させた単粒子膜を固体基板上に一層づつ移し取って積層させた,ナノコロイド結晶ライクな,「ポリマーナノスフィア積層粒子層状組織体」を新規に創製した.本課題においては,領域趣旨に従い,このソフトマテリアルが界面にて形成する構造体の形成過程と最終構造の精密分子配列解析を実行した.まず形成物質としては,系統的に側鎖長を変えて新規に合成(直接重合法)した,含長鎖アルキル芳香族ポリアミドを用い,加えて「疎水性」「機能性(発光特性)」という観点から,N-ビニルカルバゾールを含む三元櫛形共重合体をも新規合成し,使用した.これらの固体構造を広角X線回折,小角X線散乱,示差走査熱量測定により評価した.更に水面上におけるin situ測定として,化合物群の表面圧-面積曲線による評価を行い,ナノ粒子形成機構を検討した.更に固体基板上に,Langmuiur-Blodgett(LB)法を用いて一層一層積み重ね,out-of-plane X線回折,in-plane X線回折の測定を行い,特に一層膜については,原子間力顕微鏡(AFM)測定を行った.特に,可視光領域の厚みまで階段状に積み重ねた累積膜に関しては,構造色による発色を確認した.回折方向の異なる2種のX線回折法による解析から,高さ方向に分子鎖が折り畳まれて積み重なった構造を形成していることが判明した.更に紫外-可視分光法,蛍光分光法によって,粒子内でπ共役系部位がスタックした蛍光発光能の増強が確認された.また,気-水界面における"繰り返し圧縮緩和法"により,粒子配列と粒子充填構造が発達した高密度集積化構造が達成されている様子をAFMによって確認し,新規のナノコロイド結晶としての可能性が示された.
著者
重田 勝介
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究は、初中等・高等教育初任者教員の不安・孤独感やバーンアウトの緩和を目指すハイブリッド型対話支援システムを開発し評価するものである。そのために、初任者教員が日頃の教育研究の活動状況をオンラインで共有するSNSを活用し、オフラインでも情報交換や交流を行った。初中等教育初任者教員に対して、聞き取り調査やワークショップを実施し、教員用SNSの導入を行った。高等教育初任者教員について、平成21年度に実施した実践の評価を継続して行い、成果をまとめた論文が論文誌に掲載された。
著者
中島 千恵子 青柳 龍也 有山 正孝
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.55-56, 1994-09-20

教育における経験的知識および技術を獲得するには、従来多くの年月を費やした。本研究では、多くの教育事例についてビデオ画像を見て、経験教師のコメントを読むことにより、知識および技術を短期間に学習することが出来る教育支援システムを搆築することを試みた。今回は、幼稚園の初任教師を対象としたシステムを開発している。ビデオ画像は、実際に幼稚園の教育現場において、3歳児クラスの遊びの場面を撮影した。特に初任教師には対処に困ると考えられる場面を中心に取り上げた。又、各場面において経験教師のコメントをテキスト情報として収録した。現在は、ビデオ画像の編集およびビデオ画像の検索情報の整理が完了しており、プログラム設計を行っている最中である。
著者
久保 喜延 木村 吉郎 加藤 九州男
出版者
九州工業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

社会インフラとしての橋梁等の構造物は、耐用年数が長いため、耐久性に富んだ構造物とするには、フェアリング等の耐風安定化部材を使用せず、耐久性の高い構造物とすることが必要である。橋梁断面に発生する風による振動は、流れの剥離によって生じる。剥離を剥離で制御する方法が、剥離干渉法という研究代表者が開発した方法である。これを用いれば、耐風性の良好な橋梁断面を開発できるという成果を得た。
著者
丸山 敬
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

竜巻内の気流性状、および、建物に加わる空力特性を明らかにすることを目的に、竜巻状の回転流を作りだす数値トルネードシミュレーターを開発した。これにより、いくつかの形態を持った竜巻状の回転流を作り出し、渦内の気流性状を明らかにし、また、建物周りの気流・風圧性状を検討した。さらに、竜巻時の建物被害の主な原因である飛来物の飛散特性を明らかにするために、渦内に放出された物体の飛散運動を追跡する方法の検討も行った。
著者
宮西 洋太郎 高橋 修
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.58, pp.87-91, 2005-06-03
参考文献数
9

地震などの大規模災害発生時には,通常の固定電話などにおいて非被災地から被災地へのトラフィックが急増し,交換機の輻輳状態を最悪状態から保護するため,通信規制が行われる.またさらに大規模災害の場合には,電話局の崩壊や停電のために,通常の通信手段がすべて遮断される可能性も予想される.そのような場合にも,衛星回線やアマチュア無線をはじめ各種無線通信手段が残存していることが想定される.身近なところでは,各個人が所持している携帯電話それ自体単体としては正常であることが想定される.本稿では,そのような状況において,携帯電話を用いて,特に高速道路や一般国道上を走行または停止している自動車に乗車する人の所持する携帯電話を用いて,非常時の通信手段を確保することの実現可能性や解決すべき問題点などについて検討する.When a huge disaster such as a huge earthquake happens, normal communication methods can not be available because of communication traffic congestions or facility corruptions. And it will happen that there are no communications between the stricken area and other areas. However the highway could be assumed as communication channels if we could utilize the mobile nodes in cars running on highways. We propose such an idea and consider the problems that should be solved.
著者
元満 民生 山根 宏 服部 光男 徳田 正満
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B-II, 通信II-無線通信・無線応用 (ISSN:09151885)
巻号頁・発行日
vol.78, no.6, pp.461-470, 1995-06-25
参考文献数
6

雷サージが原因で生じる符号誤りには,通信装置に設置されている避雷器の動作によって引き起こされる符号誤りと回線の不平衡によって心線間に現われる雷サージが伝送信号に重畳されることによって引き起こされる符号誤りがある.本論文では,この二つの符号誤りを考慮し,シミュレーションで符号誤りを推定・評価する方法を提案した.そして,本提案法を用いてAMI符号ディジタル伝送方式の加入者端末装置における雷サージによる1雷雨当りの平均符号誤りを求めた.その結果,避雷器動作が原因で発生する符号誤りは避雷器の動作電圧の-1.8乗に,心線間雷サージによって引き起こされる符号誤りはしきい値レベルの-1.8乗にそれぞれ比例することがわかった.そして,雷発現時の符号誤りは,ディジタル伝送システム固有の符号誤りに比べてかなり大きくなる可能性があることを明らかにした.更に,シミュレーションに用いるサンプル数と推定誤差の関係についても検討を行い,妥当なサンプル(標本)数は50〜100個であることを明らかにした.
著者
木村 富士男 甲斐 憲次
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1996

雷雨がどこでいつ発生するか正確に予報することは,数値予報をもってしても難しい.気象レーダは現状をとらえる有効な手段であるが,雨粒からのエコーをとらえているため,降水が発生してからでないと観測できない.雲や降水になる前の水蒸気の動態をとらえることが,雷雨をはじめとするメソ擾乱のメカニズム解明と予報のための重要な鍵の一つになっている.本報告では山岳や海陸のコントラストによる熱的局地循環による水蒸気輸送と降水頻度の関係を,野外観測,既存データの解析,数値モデルにより解明しようとしたものである.この研究がスタートした時期にGPSによる可降水量の観測が気象学的解析に耐えうる十分な精度を持っていることが明らかになり,本研究でもこれらのデータを積極的に活用した.この結果,関東地域における夏の一般場が弱く,総観規模の擾乱が弱いときの局所的な降水には以下の特徴があることが示された.1. 内陸では午後から夜に降水頻度が最大となるような日変化を持っている.2. 降水頻度の分布は地形とよい対応が見られる.3. 特に起伏との対応が良く,海陸のコントラストの影響を上回る.4. 山岳地では午後になると降水頻度が高まり,その後次第に平野部に降水頻度の大きな領域が広がる.これらの結果から,夏の関東周辺の山岳地に発生する対流性降水と局地循環による水蒸気輸送は極めて深い関係があることが明確となり,局地循環の活動とそれによる水蒸気輸送を的確に把握することが夏の雷雨を予報する上で重要であることが明らかになった.今後,陸上ではGPS,海上ではSSM/1による可降水量の常時監視ができるようになると,局地循環による水蒸気輸送ばかりでなく,降水に関する短時間予報の精度が大幅に向上する可能性がある.