著者
松宮 広和
出版者
群馬大学社会情報学部
雑誌
群馬大学社会情報学部研究論集 (ISSN:13468812)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.71-108, 2008
被引用文献数
1

On October 27, 2005, DOJ approved the SBC/AT&T and Verizon/MCI mergers. On October31, 2005, FCC authorized them. In these consent degrees, DOJ conditioned the divestiture ofsome special access connections to some buildings in these RBOCs'in-religion territories. Inaddition, FCC accepted voluntary, enforceable commitments made by the applicants as mergerconditions. These decisions altered the competitive framework of the U.S. telecommunicationsindustry since 1984, when former AT&T Corporation was divested. The TelecommunicationsAct of 1996 succeeded to the framework, and hypothesized that the PSTN continues to be theunrivaled infrastructure for the industry. Nevertheless, the rise of the IP-based networks hasoutdated it. FCC tried to modify the framework to accommodate to the Internet age.However, these adjustments also caused asymmetric regulations, which have caused a greatnumber of lawsuits since the AT&T Corp. v. City of Portland, 43 F. Supp. 2d 1146.Comprehensive legislation by the Congress based on the layers model is indispensable for thefuture.
著者
梅澤 啓一
出版者
立正大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

世界80数カ国の6歳前後から15歳までの子ども達の絵5万点余りを年齢に沿って分析していったところ、絵に表されている子どもたちがとらえる現実形態の様相とその形態に込められている感性の質は、基本的に共通であり、従って、表現と感性の発達過程とそのメカニズムには普遍性があると認められた。そして、このことをいくつかの典型作品を例にしてその発達過程とメカニズムを辿ることを通じて跡づけた。
著者
茂呂 信高 長塚 正晃 藤原 紹生 白土 なほ子 小塚 和人 奥山 大輔 千葉 博 齋藤 裕 矢内原 巧
出版者
社団法人日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.333-339, 1998-06-01
被引用文献数
1

近年, 退行性骨粗鬆症を予防するには性成熟期における骨量をより高めることが重要と考えられている.今回, 超音波骨密度測定装置を用いて思春期女子の踵骨骨密度を測定し, さらに骨代謝パラメーターとして血中Intact Osteocalcin(OC)値, 尿中, Deoxypyridinoline(DPYR)値および初経発来との関係について検討した.[方法]対象は健康な6歳から15歳の女子295名である.骨密度測定は, 超音波伝播速度(S0S), 超音波減衰係数(BUA), Stiffness(ST)を測定した.血中OC値はオステオカルシンキット(ヤマサ), 尿中DPYR値はPYRILINKS-D Assay(METRA Biosystems Inc.)を用いて測定した.[成績]1)SOS値は6歳よりその変動は軽微であるが初経発来後は有意な上昇がみられた.BUA値は9歳より漸増, 初経発来後13歳までその上昇は顕著であり, 初経発来群は未発来群に比し有意に上昇した.ST値はほぼBUA値と同様の傾向を示した.また初経発来後のSOS, BUA, ST値の変化についてはその後3年後に変化が顕著であった.2)血中OC値は6歳から11歳にかけてやや上昇するもその後下降する一方, 尿中DPYR値は11歳より13歳にかけて著減しBUA値と有意な負の相関を示した.OC/DPYR比の推移をみると初経発来により明らかな高値を示した.[結論]BUA値は主に骨の緻密度を, SOS値は骨の硬度を表わすとされている.今回初経発来前後の思春期女子の骨密度の推移を超音波により検討したところ, SOS, BUA値は異なった推移を示したことから, 思春期には骨質の変化が生じており, これらは初経発来によりさらに大きく変化することが示された.またOC/DPYR比は初経発来以後明らかな高値を示しており, 思春期の骨密度の増加と初経発来が関連することが示唆された.
著者
杉野 緑 川上 昌子 朝比奈 朋子
出版者
岐阜県立看護大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究は1990年代後半から急増した日本のワーキングプア(不規則・不安定雇用労働者、低賃金労働者)の社会的性格を実証的に明らかにし、その性格に即した地域での自立条件を提示するための基礎的研究である。一工業都市を対象として不安定労働市場、生活保護、居住条件の側面からワーキングプアの生活実態を検討した。不安定労働就業者の労働市場は縮小しており、ワーキングプアが就労できる雇用の社会的創出とワーキングプアを包摂する失業時所得保障と住宅保障を中軸とする社会保障制度の構築こそが必要である。
著者
勝西 良典 中谷 常二
出版者
上智大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

3年間の研究のなかで、ビジネス倫理の教科書を出版し、アメリカの主要な研究書を翻訳し、カントの実践哲学のもつ形式主義がかえってビジネスと倫理の関係にかんする多様なモデルを提供することが示された。また、経営学者と哲学・倫理学者と実務家の交流、および日米独の研究者の交流が確立された。その理論的成果の一端は2010年8月出版予定の書物で公表される。また、実際的活動としては、経営倫理実践研究センターにおいてホールディングス形式の企業形態における共通の規範の醸成法等の各論において継続される。
著者
鈴木 孝太 山縣 然太朗 田中 太一郎 安藤 大輔
出版者
山梨大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

近年、妊娠中の喫煙が、出生した子どもの肥満と関連していることが示唆され、さらに、この関連には性差があることも推測されていたが、実際に検討されたことはほとんどなかった。本研究では、日本の一地域において、約20年にわたって妊娠中から子どもの発育を追跡してきたデータを用いて解析を行った結果、妊娠中の喫煙が小学生の肥満と関連していることを明らかにした。さらに、これらの関連には性差が存在することを示した。
著者
矢内 俊裕 久保 雅子
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.62-69, 1998
被引用文献数
1

Peutz-Jeghers症候群の兄弟例を呈示し, 小腸ポリープに対する手術を中心に報告する.症例1は8歳の男児(弟)で, 1歳時に直腸ポリープ切除, 5歳時に小腸ポリープによる腸重積症のため小腸部分切除の既往がある.嘔吐・腹痛を主訴に来院, 腹部超音波検査にて小腸ポリープによる腸重積像を認め, 観血的整復・空腸部分切除を施行した.先進部にはφ7mm∿2cm大のポリープが6個集蔟しており, 組織学的には過形成であった.症例2は15歳の男児(兄)で, 13歳時より大腸・胃の内視鏡的ポリペクトミーの既往がある.小腸造影にてφ3cmと4cm大の空腸ポリープを2個認め, 開腹ポリープ切除を施行した.組織学的には過形成であった.術中全小腸内視鏡検査では回腸に小ポリープが散在していた.本症の予後因子は腸重積と悪性腫瘍であり, 再手術回避のためにも, 小腸ポリープで開腹の際には他の部位の小腸ポリープに対する術中内視鏡検査とその切除も考慮すべきである.
著者
崗本 建澤 河原 茂
出版者
大阪歯科学会
雑誌
歯科医学
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.507-524, 1992
被引用文献数
1

Jarabak分析法の特徴は, 分析項目を骨格系と歯牙系に大別し, 骨格系において成長方向を詳しく解析している点である. この分析法では, 頭蓋顎顔面に関する計測項目を数多く設けているため, 頭蓋顎顔面全体の成長に伴う形態変化を把握できるという長所を有している. <br> そのため, 小児歯科臨床において頭部エックス線規格写真を用いて小児の顎顔面系の成長変化を追跡する分析法としては最適のものと考えられる. そこで, このJarabak分析法における各計測項目の経年的なデータを求めると同時に, この分析の骨格系の計測項目を経年的に分析することにより, 小児から成人へと成長する際の頭蓋顎顔面の変化について調査した. その結果, <br> 1) 10歳から15歳までの日本人のJarabak分析各計測項目における平均値および年間成長量を求めることができた. <br> 2) 本研究により得られた日本人の資料による顔面の成長パターンは, 前下方への成長を示すJarabakのいうstraight downward typeではなく, わずかではあるがcounterclockwise growth typeの成長パターンを示す傾向があることがわかった. <br> これらのデータは, 小児歯科臨床において頭蓋顎顔面の成長を考慮した咬合誘導を行う際に, 重要な参考資料になると考える.
著者
横井 公良 恩田 昌彦 山下 精彦 森山 雄吉 田中 宣威 古川 清憲 京野 昭二 高崎 秀明 瀬谷 知子 横山 滋彦
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.27, no.8, pp.1940-1948, 1994-08-01
被引用文献数
30

過去19年間に当教室で経験した成人(15歳以上)の腸重積症は11例あり,著者らは発生部位別に小腸型(4例),回盲部型(4例),大腸型(3例)の3つに分類し,さらに回盲部型を小腸由来の回腸結腸型(1例),大腸由来の盲腸結腸型(3例)に亜分類し,臨床病理学的検討を行った.小腸型,回盲部型,大腸型の平均年齢は31.0歳,46.6歳,69.3歳,平均病悩期間は59.3週,33.3週,1.1週,診断率は25%,50%,100%,原因疾患が悪性腫瘍であった頻度は0%,50%,100%であった.小腸由来か大腸曲来かの観点から悪性腫瘍の頻度をみると,小腸由来は0%(0/5),大腸由来は83%(5/6)であった.それぞれの部位に臨床病理学的特徴があり,この分類方法は有用と思われた.また術前,術中の愛護的な整復を試みて腸重積が環納されれば,発生部位の同定が可能となり,より的確な術式が選択できるものと考えられた.
著者
柴田 浩平 前田 豊樹 三森 功士
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

大腸癌における発癌または癌進展における新規non-coding RNAが注目されてきた。われわれは大腸発癌および癌進展において重要な役割を担う因子について解析を行った既存のデータベース(aCGH, Gene Expression, SNP アレイ)があり、これらをin silico に解析するなどしてlong nc RNAおよびmicroRNAについて解析を進めた。その結果、1)mTOR経路を標的とするmiR144が大腸癌の予後と関連すること。2) 大腸癌のゲノムクラスター上変異と発現変異とが相関する領域としてmiR17-92aが重要であることを改めて明らかにした。さらに3)大腸発癌関連遺伝子多型として8q24 (rs6983267)が知られるが、同多型直上において存在するlincRNA を同定し、同ncRNAの発現がMYCを介した大腸癌進展に寄与することを明らかにした。本助成により、臨床的に有用なマーカー候補であるnon coding RMAを同定し、また基礎的にも新たな発癌機構を明らかにしえた。
著者
岩沢篤郎
雑誌
臨床と微生物
巻号頁・発行日
vol.20, pp.231-236, 1993
被引用文献数
51
著者
柴田 早苗
出版者
岐阜大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2010

イヌのアトピー性皮膚炎の免疫病態には、ケモカインであるCCL17/TARCが重要な役割を果たしていると考えられている。イヌケラチノサイトにおいて、CCL17 mRNA転写は主にTNF-αによって誘導されることが明らかになっている。しかしながら,その制御メカニズムは明らかにされていなかった。そこで、イヌADに対するケモカインを標的とした治療法の開発に向けて、ケラチノサイトにおけるTNF-α誘導性CCL17mRNA転写の制御メカニズムを明らかにすることを目的に研究をおこなってきた。その結果、イヌケラチノサイト細胞株であるCPEKにおけるTNF-α誘導性CCL17 mRNA転写は、p38によって正に、ERKによって負に調節されていることが示唆された。このことから、研究代表者はERKがイヌAD治療の標的分子として有用となりうると考えた。そこで、本研究では、ADにおいて特異的に発現増加あるいは低下しているERK関連分子をAD新規治療法の候補分子とするために、ADと診断されたイヌの皮膚病変部・非病変部および健常皮膚におけるp38、ERKの活性化およびERKの活性化に関与する分子群の発現を比較検討することとした。当該年度においては、EGFファミリーおよびEGFR mRNA転写量について、リアルタイムRT-PCRを用いて検証するために、EGFファミリーおよびEGFRに対する特異的プライマーを設計した。これら特異的プライマーを用いて、各分子のmRNAを定量することに成功した。また、EGFRに対する特異的抗体を用いたウエスタンブロッティングにも成功した。これらにより、今後はアトピー性皮膚炎病変皮膚を用いた解析が可能となった。
著者
阪路 裕
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.52-55, 1983

ガリレオの「新科学対話」の中に,落下運動や放物運動についての研究成果が詳しく書きしるされている.そこにみられるガリレオの考え方や研究のすすめ方は,これから物理を学ぼうとする生徒に物理の考え方や物理の方法を教えるのによい手本になる.「新科学対話」を教材にして授業をおこない,ガリレオの探究のあとをたどらせてみたら多くの生徒が興味をもって参加し,物理学習への導入として効果があった.
著者
縣 秀彦 宇山 陽子 CHABAY Ilan DOUGHERTY James 篠原 秀雄 奥野 光 大朝 摂子 郷 智子 中川 律子 高田 裕行 室井 恭子 藤田 登起子 野口 さゆみ 青木 真紀子 鴈野 重之 臼田 功美子 (佐藤 功美子)
出版者
国立天文台
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

従来の博物館、科学館等における様々な科学コミュニケーション・シーンにおいての「物語る」ことの役割を分析し、科学ナラトロジー(物語り学)について考察した。主な成果として、国立天文台構内に三鷹市「星と森と絵本の家」を平成21年7月開館予定。絵本の家での有効なラナティブの活用として「星の語り部」の活動を提案した。また、市民に科学を物語る場として、平成20年11月より三鷹駅前に「星と風のサロン」を開設し定点観察を継続している。
著者
河合 伸昭
出版者
岡山市立岡山後楽館高等学校
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2007

研究のねらい現在の高校生に対し、数学の学力養成は重要な課題である。ここでは、特に生徒が理解に困難を感じるベクトルについて幾何ソフトを用いた教材の開発を試みた。研究方法概念の発達をたどり、自然にベクトルを理解できるようにベクトル・微分的考えが自然的な現象の解明に鮮やかに用いられた歴史的なニュートンの「プリンキピア」、そしてそれを初等的な幾何を用いて解説したファインマンの「Lost Lecture」をもとに、幾何ソフトを活用した教材を作成した。それを、本校の数学倶楽部、市民講座の受講生の方に講義し、内容を改善を図った。研究の内容・成果まず、ベクトルの合成・分解、運動の記述の前提である慣性の法則の直感的理解のため、ガリレイの放物運動の研究を出発点とした。ガリレイは、慣性の法則をはっきりとうち立て、速度がベクトルとして合成・分解できるということを示した。これを幾何ソフトで視覚的に示した。ここから、ケプラーの三法則から万有引力め法則・惑星の運行の解明の過程をたどり、ベクトル的考え方・運動の解析における微分的考え方の有用性が実感できるよう構成を考えた。「面積速度一定の法則」は慣性の法則と三角形の等積変形・「運動の第二法則」とベクトルの合成から導ける。ベクトルや力学は高校生にとって理解するのが難しいのであるがこ幾何ソフトを用いることで、理解が容易になったようである。さらに、速度の変化をベクトルの差で表し、「ケプラーの第三法則」から引力が距離の二乗に反比例すること(万有引力の性質)も示すことができ、これもまたベクトル概念・微分的な考え方の正当性の「demonstration」となっており、生徒の理解を強力に後押ししたようである。最後の、万有引力による惑星の軌道が太陽を焦点とする楕円軌道を描くことは、まだ生徒に授業実践できていないが、日本数学教育学会全国大会では、発表予定である。
著者
山田 達郎 木綿 隆弘 平居 聖朗
出版者
一般社団法人 日本風工学会
雑誌
日本風工学会年次研究発表会・梗概集 平成21年度日本風工学会年次研究発表会
巻号頁・発行日
pp.80, 2009 (Released:2009-07-07)

本研究では,開発した可変ピッチ式H型ダリウス風車が風向に対して指向性を持つ特性を強風時の過回転を防止するヨー制御に利用することを目的として,メイン尾翼とサブ尾翼で構成される新型尾翼を考案した.本尾翼のヨーイング角速度,定常状態時の風向との角度(偏心角)を数値解析及び風洞実験により調べ,サブ尾翼のシャフトを長くすることで最大ヨーイング角速度を低下させることができる.また,定常時の偏心角が60°になるためのメイン尾翼とサブ尾翼のシャフト長さの比と面積の比の関係を明らかにした.
著者
本多 昇 岡崎 光良
出版者
岡山大学農学部
雑誌
岡山大学農学部学術報告 (ISSN:04740254)
巻号頁・発行日
no.5, pp.10-19, 1954-09

1,栗を含む14種果樹の葉汁のPH及び緩衝能を測定し植物生理上二三の考察を行つた. 2, initial PHが5.2~6.2の間にあつて最も普通の酸度を示すもの8種, PH6.54~7.13のものは菓子胡桃,ペカン,無花果の3種,PH3.21~3.69のものは欧州葡萄,間生葡萄,梅の3種である. 3,果樹は作物に比し緩衝能が極めて大である.PH4.6~4.8とPH6.4~6.6に於けるBuffer-indexと反応抵抗性との相関は認められない. 4, initial PHを中心として酸性側に於て日本栗が14種果樹中最も緩衝力が弱いが initial PHから0.2PH単位の巾の酸性側の Buffer-index(A)に対するアルカリ性側の同様なBuffer-index(B)の比較(B/A×100)は最も大である. 5,14種の果樹を Buffer-index curveにより酸性側の緩衝能の最も強い第Iグループ(L型カーブ)に属する夏橙,温州及び梅,第IIグループ(ほぼL型カーブ)に属する欧州葡萄,枇杷,桃,無花果,間生種萄葡及びオリーブと酸側緩衝能は最も弱いがアルカリ側の緩衝能が大で-U型カーブを示す第IIIグループに属する果樹即ちペカン,菓子胡桃,日本栗,柿,支那栗とに大別出来る. 6,日本栗と支那栗,間生種葡萄と欧州葡萄,温州と夏橙に於ける如くPH3.5~4.0と3.0~3.5に於けるカーブの型により各種間に大差が見られる. 7,アルカリ側に於ても日本栗と支那栗の Buffer-indexに大差がある.又日本栗がPH7.0~7.5にて14種果樹中最大の緩衝能をもち,且つPH6.83及び7.46に於てTitration curve上特異な変曲点をもつ.8,以上の諸事実は種によるメタボリズムの特性を示唆するものである。