著者
辻原 万規彦 久保田 徹 細井 昭憲 安浪 夕佳
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.13, no.26, pp.647-651, 2007-12-20
被引用文献数
1

This paper reports the results of a field survey on the indoor thermal environment in two terraced houses in Johor Bahru city, Malaysia. The survey was carried out in a single-story house and a two-story house. The results show that opening windows not only affects ventilation but also controls the influence of the outside thermal environment. Moreover, on the double-story house, the upper floor has the function of thermal insulation for the ground floor.
著者
大久保高城 編著
出版者
藤村文治
巻号頁・発行日
1914
著者
八久保 晶弘 海原 拓哉 伊藤 陽一
出版者
北海道大学
雑誌
低温科学. 物理篇. 資料集 (ISSN:03853683)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.1-8, 1998-03
被引用文献数
2

1996-97年冬期の北海道大学低温科学研究所の裏庭でなされた積雪断面観測の結果を示した。毎月5,15,25日に積雪断面を用いた観測で, 1963-64年冬期以来続けられてる。観測項目は成層構造・雪質・密度・硬度・雪温・含水率・全水量・ラム硬度である。今冬の最大積雪深は2月22日に記録された83cmであり, 平年並みだった。その後は順調に融雪が進行し, 4月3日に消雪した。
著者
久保村 千明 亀田 弘之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.86, no.3, pp.418-428, 2003-03-01
被引用文献数
5

高度な情報検索システムは,文字表記の揺れ(異表記)に対応する能力を備えもつことが必要である.例えばキーワード「バイオリン」を検索した場合,情報検索システムはキーワードの異表記である「ヴァイオリン」をも検索できなければならない.しかしながら現在利用されている情報検索システムは,入力されたキーワードに対する異表記を十分に処理することは不可能である.また,1999年情報検索システムの評価プロジェクトの一環であるNTCIRワークショップにおいて,日本語検索における片仮名異表記の処理の必要性が指摘されている.このような状況にかんがみ,片仮名異表記処理能力を備えもつ情報検索システムを構築した.本論文では片仮名異表記処理能力を備えもつ情報検索システムに関して,片仮名異表記の分類・書換え規則,情報検索モデルとそれに基づく片仮名異表記処理能力を備えもつ情報検索システムの概要,システムの処理手順,最後にシステムの評価とその考察について述べる.
著者
山本 雅史 久保 達也 冨永 茂人
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.75, no.5, pp.372-378, 2006 (Released:2006-09-25)
参考文献数
32
被引用文献数
14 52

カンキツにおける自家不和合性は結実不良の原因となることもあるが,単為結果性が備わった場合には無核果の生産につながる重要な形質である.そのため,本研究では主としてわが国原産のカンキツ類65種・品種(以下,品種と略)を供試して,その自家不和合性について解明するとともに,血縁関係のある自家不和合性品種間の交雑不和合性についても検定した.なお,不和合性は花柱内の花粉管伸長によって検定した.レモンは自家和合性であった.ブンタンでは 6 品種すべて,ブンタン類縁種では11品種中 7 品種,ダイダイおよびその類縁種では 6 品種中 2 品種,スイートオレンジおよびその類縁種では 5 品種中‘ありあけ’のみの 1 品種,ユズおよびその類縁種では 5 品種中ヒュウガナツのみの 1 品種,マンダリンおよびその類縁種では28品種中14品種が自家不和合性であった.キンカン類縁のシキキツおよび分類上の位置が不詳の辺塚ダイダイは自家和合性であった.すなわち,本研究で供試したカンキツ全65品種中31品種が自家不和合性であった.交雑不和合性はクレメンティンとその後代である‘ありあけ’との正逆交雑でのみ認められ,両者の不和合性に関する遺伝子型が一致していると推定できた.
著者
久保 徹
出版者
筑波大学
雑誌
筑波フォーラム (ISSN:03851850)
巻号頁・発行日
no.71, 2005-11

大学時代、一人の友人がいた。無器用にぎこちなく世界と向き合っていた。何事にも打算なく真っ正直に向かってゆく奴だった。まだ学生運動の燻りが残るなか、学業と活動のはざまで為すすべもなくもまれていった。文学部の学生の心情は破天荒だと信じていた私は、痛々しいほどに潔癖なその人柄に共感していた。よくそいつの下宿で酒を飲んだ。 ...
著者
井口 正彦 大久保 ゆり
出版者
嘉悦大学
雑誌
嘉悦大学研究論集 (ISSN:02883376)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.39-55, 2012-10-26

本稿は2011年12月に南アフリカのダーバンで開催された第17回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP17)における会議プロセスに注目する。京都議定書によって義務づけられている削減目標の期間は2012年で終了するため、COP17では2013年以降の国際的な温暖化対策への一刻も早い合意が期待されていたという意味で重要な会議であった。このような背景に対し、本稿では締約国が自主的にボトムアップ式で目標や対策を決めるという流れと、締約国が法的拘束力のもとに一定のトップダウンで目標や対策を定めていくという、二つの流れに着目しながらCOP17における交渉プロセスを詳細に分析する。この結果、COP17では法的拘束力を持たず、あくまで自主的にボトムアップ方式で温暖化対策を目指したコペンハーゲン合意から、法的拘束力のある次期枠組みへの交渉に向けて舵を切った会議であったことが分かった。つまり、COP17ではすべての国が法的拘束力のある枠組みの中で科学的知見に沿った削減目標を掲げるという機会を提供したといえる。このような結果を踏まえ、今後においてはトップダウンとボトムアップの両者のバランスを考慮した「衡平性」の議論が交渉の中で重要な論点になることを提起する。