著者
小久保 博崇 満保 雅浩 岡本 栄司
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2011 論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.3, pp.272-276, 2011-10-12

近年,マルウェアの増加率が過去最大になっており,未知のマルウェアが頻出している.そのため,未知のマルウェアの侵入や活動を検出し,被害を防ぐ必要がある.本研究ではCCC DATAset2011の攻撃通信データを利用し,通信プロトコルヘッダの特徴を,性質の異なる複数の機械学習手法で学習することで未知攻撃を含む攻撃通信の持続的な検知を試みた.
著者
山村 頼子 久保 孝富 山川 俊貴 池田 和司
雑誌
研究報告バイオ情報学(BIO)
巻号頁・発行日
vol.2013-BIO-34, no.23, pp.1-6, 2013-06-20

局所脳冷却には,てんかん発作を抑制する効果があることが知られている.このことから,局所脳冷却の埋め込み型てんかん抑制装置への応用が期待されている.しかし,局所脳冷却がてんかん発作を抑制するメカニズムは未だ明らかになっていない.本研究では,温度依存的に反応速度が変化する Hodgkin-HuxIey 型イオンチャネルモデルを用いて新皮質の神経ネットワークのシミュレーションを構築し,冷却に伴うイオンチャネルの反応速度の低下がてんかん発作に与える影響を検討した.
著者
大北 志帆 久保 雅義
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
no.54, pp.264-265, 2007-06-20

Kyoumachiya which is "space for with historic property and a person to live" is demolished, and it is rebuilt to a parking lot and an apartment, an office, a modern house in a development project. Why must Kyoumachiya be demolished? In addition, about whether it is not regenerated to Kyoumachiya, I investigate consciousness investigation and a listening comprehension of a person living in actual survey investigation of Kyoumachiya, Kyoumachiya and consider an answer of the doubt. And will show a solution concretely in future whether Kyomachiya retains it as Kyoumachiya if there is any kind of action for Kyoumachiya of this study is aimed.
著者
松嶋 隆弘 工藤 聡一 大久保 拓也 鬼頭 俊泰
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究は、デット・エクイティ・スワップ(債務の株式化)及びデット・デット・スワップ(負債の劣後化)を中心とする不良債権処理スキーム、ないしは企業のリストラクチャリングのための法的手段につき、会社法、そして広く民事法的観点から考察を加え、その可能性と限界を明らかにしようとするものである。
著者
益田 裕充 鈴木 康浩 藤本 義博 片平 克弘 森本 信也 久保田 善彦
出版者
群馬大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究はPLCとDBSの理論に基づいて、教師の資質・能力形成のプロセスを明らかにし、理科授業を通して学び続ける新たな教師教育プログラムを開発することである。研究の成果として、理科授業の「問題解決の過程」をコアにした授業カンファレンス、リフレクションのプログラムが、「集団としての一般化」、「課題解決の連動性・適応性」を高めることが明らかとなった。
著者
安江 健 近藤 誠司 大久保 正彦 朝日田 康司
出版者
日本家畜管理学会
雑誌
日本家畜管理研究会誌 (ISSN:09166505)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.61-68, 1993-11-10
被引用文献数
4

山地傾斜地における放牧地の地形が牛群の食草および休息時の牧区内分布に及ぼす影響を検討する目的で, 夏季放牧期間中(7月-9月)、5頭のホルスタイン種育成牛と32頭のヘレフォード種育成牛からなる牛群を、標高差が約60m(標高150-214m)で面積9.8haの牧区に放牧し、24時間の行動観察を計6回行った。牧区内各標高別区域および樹林地、谷、平坦部や斜面の方角に基づき分類した6つの小区画における食草および休息時間を、各行動の総時間に対する割合として算出し、面積比に基づく期待値との差をそれぞれX^2検定により検定した。この時、牛群の食草、休息行動の日内変化に基づき、1日を昼間(8-16 : 00)と夜間(20-4 : 00)および朝夕(4-8 : 00、16-20 : 00)の3つに分類し、解析を行った。得られた結果は次の通りである。1)標高ごとの各行動時間では、昼間の食草時間の63.5%、休息時間の79.4%が牧区内低標高区域(160-170m)で観察され、夜間の食草時間の67.9%、休息時間の75.9%が牧区内高標高区域(190-210m)で観察された。1日全体での食草時間は特定の標高別区域に偏ることはなかった。2)小区画ごとの各行動時間では、昼間の休息時間は南向き斜面(38.8%)と平坦部(51.0%)に有意(P<0.01)に偏った。昼間の食草時間の割合は南向き斜面、東向き斜面および平坦部で47.9、21.3、22.9%であり、南向き斜面の47.9%は期待値よりも有意(P<0.01)に高かった。1日全体での食草時間は、いずれの時間帯にも食草行動が行われなかった樹林地を除き、特定の小区画に偏ることはなかった。3)各小区画における総食草時間と積算放牧地草現存量から、全観察を通しての放牧地草現存量1kgDM当たりの食草時間を小区画ごとに算出した結果、現存量1kgDM当たりの食草時間は平坦部が他の小区画よりもやや低い傾向にあったが、期待値と比べて有意な偏りではなかった。日本家畜管理研究会誌、29(2) : 61-68.1993.1993年6月24日受理
著者
金 元淑 後藤 基寛 入江 満美 山口 武則 牛久保 明邦
出版者
システム農学会
雑誌
システム農学 (ISSN:09137548)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.175-182, 2008-07-10
参考文献数
16
被引用文献数
1

近年、中国経済の発展による都市規模の拡大や農村地域の都市化への加速に伴う人口密度の集中および生活水準の向上につれて、都市ごみ中の食品廃棄物の含有量が増加しつつある。このことは、都市ごみの無害化処理率が低く、野積みのごみに包まれ、環境汚染問題が顕在化している中国の都市ごみ処理に一層困難をもたらしている。食品廃棄物のコンポスト(堆肥)化は中国現状に適した有効な処理方法の一つである。しかし、食品廃棄物には油分や塩分が含まれており、これらの濃度も異なることから、食品廃棄物のコンポスト化過程にも影響を与えることやコンポストを土壌施用した際に植物障害を生じる可能性が考えられる。本研究では、食品廃棄物中の油分および塩分がコンポスト化過程に及ぼす影響ならびにコンポスト中の油分および塩分がコマツナの生育に及ぼす影響について、原材料にそれぞれ油分・塩分を添加してコンポスト化させ、その製造コンポストを用いて、化学分析・発芽試験並びに簡易幼植物栽培試験を用いて検討した。本研究により、食品廃棄物コンポストの原料に油分を36%まで含有してもコンポスト化が可能であり、作成したコンポストもコマツナへの生育抑制は見られず、コンポストとして使用可能であることが判明した。また、食品廃棄物コンポストの原料に塩分を8%まで含有してもコンポスト化は可能であり、作成したコンポストを用い、施用量を10a あたりに1tと仮定すると、コンポスト中の塩分含有量は乾物あたり8%以下であればコマツナの生育に影響はないことが判明された。
著者
久保 徹
出版者
京都大学
雑誌
古代哲学研究室紀要 : hypothesis : the proceedings of the Department of Ancient Philosophy at Kyoto University (ISSN:0918161X)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.53-113, 1997-12-06

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。
著者
齊田 綾子 飯田 苗恵 鈴木 美雪 大澤 幸枝 牛久保 美津子
出版者
北関東医学会
雑誌
北関東医学 (ISSN:13432826)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.109-117, 2013-05-01 (Released:2013-06-13)
参考文献数
15
被引用文献数
1 2

【目 的】 標準的な二次医療圏の回復期病院における急性期病院からの転入患者の特性と退院先を明確にし, 地域完結型医療を推進するための示唆を得る. 【対象と方法】 2007年度の転入患者265人の診療記録の遡及調査を行い, 記述統計および退院先により比較検討した. 【結 果】 対象者は平均76.5歳, 脳血管疾患47.1%で, 41.6%が入院後に介護保険を申請, 91.3%に退院調整がされた. 退院先は40.0%が施設, うち18.9%は介護老人保健施設であった. 退院先施設が居住地の二次医療圏内である者は77.4%で, 介護老人福祉施設では50.0%であった. 退院先が自宅か否かの比較では, 回復期病棟への入院, 紹介元病院での入院期間, 入院期間, 医療処置の有無, ADL, 認知機能, 家族員数に有意差が見られた. 【結 語】 加療に加え, ADL改善, 認知症進行防止, 介護保険の申請支援, 退院調整の情報共有等とともに在宅・生活重視型施設の医療体制整備の必要性が示唆された.
著者
大竹 宏之 久保田 一弘 直井 英雄
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.76, no.659, pp.35-41, 2011-01-30 (Released:2011-03-07)
参考文献数
12

In architectural planning, room space areas are mainly decided according to physical spaces such as human body sizes, occupant crowd densities, and the sizes of furnitures necessary for the room. However, human beings are also psychological entities and naturally require psychological spaces1), 2) as well. In former papers8) 12), we proposed a planning method of capacity and sizes of room under consideration to keep personal occupied areas. In this paper, we report the experimentally grasped distribution of allotted personal areas of occupant crowd to be used in the method, and the result of examination that the distribution can be approximated as Poisson distribution.
著者
齋藤 真木子 久保田 雅也 岩森 正男 榊原 洋一 市堰 浩 柳澤 正義
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

Zellweger症候群(ZS)をはじめとするペルオキシゾーム病ではペルオキシゾームが形成されないために様々な生化学的異常を呈するが、病態との関連は未だ解明されていない。病因遺伝子としてペルオキシゾーム形成に関わるPex遣伝子群が少なくとも13種同定されており、同じ遺伝子群の変異でも重症度の異なる病型-Infantile Refsum Disease(IRD), neonatal adrenoleukodystrophy(NALD)-が混在する。今回Pex2群に変異を有するZS, IRD患者由来線維芽細胞について脂質を抽出し正常対照線維芽細胞と組成を比較検討した。患者由来線維芽細胞ではa系列のガングリオシドの増加が著明であり、ガングリオシドGM3の増加や正常細胞に含まれないGM1やGDlaが免疫染色TLCによって検出された。また、モノクローナル抗体によるGM3組織免疫染色では患者由来細胞で細胞膜や細胞内に顆粒状にガングリオシドGM3が発現していた。これらの結果とこれまでPex2欠損CHO変異株Z65で解析した結果から、ペルオキシゾーム欠損が糖脂質代謝に影響を及ぼすことが明らかとなった。近年、糖脂質は細胞間情報伝達や細胞の増殖・分化誘導に関与することが知られており、ペルオキシゾーム欠損による糖脂質代謝変化と各臓器の形成障害との関連を明らかにすることが今後の課題である。
著者
大久保 麗 河野 太郎 権 成基 野﨑 幹弘
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.65, no.6, pp.462-462, 1995-06-25

第303回東京女子医科大学学会例会 平成7年6月8日(木) 臨床講堂I
著者
久保田 尚浩 小合 龍夫 宇都宮 直樹
出版者
日本熱帯農業学会
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.99-110, 1992-06-01
被引用文献数
1

東南アジア, 特にインドネシアの農村に広く分布するホームガーデンの構造及びそこでの植物利用の実態を明らかにするため, 雨季にジャワ島各地で11のホームガーデンについてその面積, 標高及び用途別の有用植物の種類数を調査した.ホームガーデンの面積及び植物の種類数は各々500〜3200m^2,24〜76種と園によって大きく異なったが, これらに地域間での大きな差は認められなかった.園が大きいほど植物の種類数もやや多い傾向があった.各園とも, 果樹を始めとして野菜, デンプン作物, 観賞植物など用途の異なる種々の植物が存在したが, 果樹と観賞植物の占める割合が著しく高かった.用途別の植物の種類数は果樹36,野菜25,デンプン作物12,香辛料植物13,薬用植物14,工芸作物8,観賞植物79及びこれら以外のその他の植物(建築用や燃料用の樹木などを含む)31の合計218であった.このうち, 果樹, 野菜, デンプン作物などは多くの園にみられたが, 工芸作物, 薬用植物, 観賞植物及びその他の植物は調査した園のうち1園だけにしかみられないものが半数以上を占めた.以上のように, ジャワ島には植物の種類数が少ないものから多いものまで, 種々の様式のホームガーデンが存在したが, その地域性を明らかにすることはできなかった.
著者
久保 達也 木原 武士 平林 利郎
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.71, no.3, pp.305-310, 2002-05-15
参考文献数
23
被引用文献数
11

ヒ酸鉛処理がナツダイダイ(Citrus natsudaidai Hayata)砂じょうのクエン酸シンターゼ(CS), NAD依存性イソクエン酸デヒドロゲナーゼ(NAD-IDH)およびホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼ(PEPC)活性に及ぼす影響について調査した.6月4日および7月2日の2回, 樹全体にヒ酸鉛処理を行うことによって, 9月上旬から1月にかけて明らかに砂じょうにおけるクエン酸蓄積が抑制された.ヒ酸鉛処理によって, CS活性は7月下旬から11月にかけて増大し, またNAD-IDH活性は8月上旬以降増大した.しかしヒ酸鉛はPEPC活性には影響しなかった.これらのことから, ヒ酸鉛処理によってTCAサイクルの回転は促進されるが, TCAサイクルへの基質補充量は変化しないために.結果としてミトコンドリアから液胞へのクエン酸輸送量が低下し, クエン酸蓄積が抑制されると考えられた.
著者
吉田 侑矢 辻 琢己 細田 敦規 河野 武幸 久保 貞也 佐竹 正人 難波 洋 瀬野 智美 前田 定秋
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.288-298, 2012-05-10 (Released:2013-05-10)
参考文献数
3
被引用文献数
2 1

In the future, over-the-counter (OTC) drugs for chronic diseases, such as diabetes mellitus, hypertension and hyperlipidemia, may partly replace prescription drugs, and pharmacists will be required to advise patients on the proper use of these drugs. At present, the curriculum unit “Learn over the counter” is a part of the model core curriculum of the pharmacy practice externship. However, there is a gap between the general instructional objective (GIO) of this unit and the occupational ability of current pharmacists. To fill the gap, it is necessary to create a new instructional program on campus as a part of the 6-year pharmacy education program. We have developed a new approach that includes specific behavioral objectives (SBOs) for OTC, supplements and health consultation. The effectiveness of this approach was evaluated by means of a questionnaire survey and a text-mining approach based on free description. The results indicated that pharmacy students realized the importance of self-medication. In addition, they understood the responsibility of pharmacists in relation to the prevention of disease onset, the provision of advice on appropriate OTC drugs, interaction with the patient and provision of drug information. We consider that our approach will be helpful to educate pharmacists about the need to promote effective self-medication.
著者
久保田 武美 石 和久 鈴木 正明 宇津野 栄 猪狩 淳
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.73, no.3, pp.233-238, 1999-03-20 (Released:2011-02-07)
参考文献数
10
被引用文献数
3 4

この研究の目的は子宮頸部のneoplasiaと最も関連深い高度・中等度risk typesのHPVによる感染の蔓延状況を知ることである.対象はSTDclinic受診例236例とcontrol群 (通常の婦人科外来受診者) 95例である.両群ともに, 子宮頸部擦過物を採取し, DNA診断法であるhybrid capture法を利用して, HPVの6, 11, 42, 43, 44型 (HPVA), 16, 18, 31, 33, 35, 39, 45, 51, 52, 56, 58, 59, 68型 (HPVB) およびC.trahomatis, N.gonorrhoeaeの検出を試みた.分析にはFisherの直接法を用いた.HPVBの陽性率はSTD clinic受診群, コントロール群いずれの群においても最も高率であった.STD clinic受診群とcontrol群でのHPVBの検出率はそれぞれ47.5%, 5.3%であり有意差を認めた (p<0.00001).STD clinic受診者においては, 子宮頸部悪性病変のリスクを知るためにHPVの検査を施行する意義のあることが示唆された.