著者
伊藤 勲 沖 由香 黒田 英一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.351-357, 1996-03-20
参考文献数
13
被引用文献数
1

携帯電話, PHS等の普及により屋外で電話機を使用する機会が増え, 高騒音下における通話品質の改善や, ハンズフリー機能の実現が望まれている.上記解決手段のひとつとして, 周囲騒音を検出しにくく, 両手が自由に使える骨伝導マイクイヤホンが考えられる.本稿では, 通信端末用骨伝導マイクイヤホンの技術内容について解説する.
著者
藤縄 武士 伊藤 暢人
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.385, pp.48-50, 2016-10

贈答品など向けに国内で圧倒的な知名度を誇る洋菓子「ヨックモック」。2015年11月、23年ぶりに創業家出身者がトップに就いた。ロングセラー商品を生み出すことができる秘訣を新社長に聞いた。
著者
飯田 晋也 葛 晰遥 三角 春樹 伊藤 直也 山川 正尚
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.444-449, 2021

ガソリンHCCIエンジンの過渡制御MBDのため,MILSプラントモデルに適用するHCCI燃焼モデルを開発した.単気筒エンジン実験と数値解析から,HCCIの燃焼期間が筒内の温度差に由来する着火遅れ差で説明できることを明らかにし,壁面低温部の温度履歴から燃焼終了を特定するため3領域モデルの構成とした.
著者
加藤 敏英 矢田谷 健 石崎 孝久 伊藤 貢 小田 憲司 平山 紀夫
出版者
日本獸医師会
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.127-130, 2008 (Released:2011-01-19)

トルアジン誘導体であるトルトラズリルの牛コクシジウム病発症予防効果および安全性を調べることを目的に、168頭の子牛を用いて投与試験を実施した。その結果、有効性試験(n=134)では薬剤投与群(n=67)の発症率(0%)が無投与対照群(n=67)のそれ(38.8%)に比べ有意に低かった(P<0.01)。また、薬剤投与群のオーシスト排泄率およびOPG値は投与後4週までは無投与対照群に比べ有意に低く(P<0.01)、便性状や下痢便排泄率でも顕著な差が認められた。いっぽう、安全性試験(n=168)では薬剤投与群(n=84)と無投与対照群(n=84)でそれぞれ19.0%、26.2%の個体に呼吸器症状がみられたが、薬剤投与に起因する有害事象はみられなかった。以上のことから、トルトラズリル5%経口液は牛コクシジウム病発症を抑え、臨床的に有用性が高い薬剤であることがわかった。
著者
伊藤 隆子
出版者
千葉看護学会
雑誌
千葉看護学会会誌 (ISSN:13448846)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.56-64, 2004-12-30
被引用文献数
1

本研究の目的は,要介護者が病院から在宅療養へ移行する際,在宅での生活を選択し準備し開始し継続していくためのケアマネジメント過程において,在宅介護支援センター所属の看護職ケアマネジャーは,その行動の背景にどのような認識をもつのかを明らかにすることである。データ収集は,看護職ケアマネジャーが過去に担当した事例を想起してもらい,退院前から関わり在宅療養が開始されるまでのケアマネジメント過程に対して半構成的インタビューを実施した。看護職ケアマネジャーの選定は,介護保険制度以前からケアマネジメント業務に専念していた在宅介護支援センターに所属する看護職ケアマネジャーへ依頼した。インタビュー内容は逐語録に起こしデータとし,質的内容分析を行なった。抽出された認識カテゴリーは,1.入院中の療養者の病状・ADL・精神心理状態の査定,2.外部支援導入の可能性を含めた在宅での介護力の査定,3.在宅療養に関して起こりうる問題の予測,4.看護専門職の判断への追認と留保,5.能動的態度による在宅介護実現の可能性の模索,6.在宅生活継続のための生命維持に必要な条件の判断,7.療養者(あるいは家族介護者)の望む生活への共感,8.外部支援サービスの調整と拡大のための工夫,であった。今回分析の対象となった看護職ケアマネジャーが語ってくれた6事例共に一貫して現れていた認識は,自分自身が決して感じたことのない他人の感情の只中へ,自己を投入する能力であるともいえる「能動的な態度で在宅介護実現の可能性を模索する」という認識であった。看護職ケアマネジャーは,看護専門職として査定した医療的ニーズを優先しようとする自分と,療養者の望む生活へ共感し,その
著者
西條 泰明 中木 良彦 川西 康之 吉岡 英冶 伊藤 俊弘 吉田 貴彦
出版者
厚生労働統計協会
雑誌
厚生の指標 (ISSN:04526104)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.1-6, 2015-05

雑誌掲載版目的 北海道内の居住地域から,脳梗塞アルテプラーゼ静注療法の実施できる脳卒中急性期医療拠点病院への自動車アクセス時間について地理情報システム(GIS)ソフトウエアを用いて推定し,またアクセス時間を短縮することで改善するための拠点病院配置案を示すことを目的とした。方法 北海道医療計画に掲載されている61医療機関を脳卒中急性期医療拠点病院とし,平成22年国勢調査における町丁字別人口に1人以上の居住者が存在する地区ごとに,直近の拠点病院への自動車アクセス時間を推定した。二次医療圏・市町村ごとのアクセス時間は町丁字別人口居住者数の重み付けをした平均値として算出した。またアクセス時間を改善するための拠点病院配置案については,二次医療圏ごとにアクセス時間上位の二次医療圏へ,7医療機関を新たに割り当てたアクセス時間改善案の検討も行った。結果 61拠点病院へのアクセス時間について,平均60分以上となる二次医療圏が6医療圏存在し,うち90分以上は5医療圏であった。アクセス時間を改善するための拠点病院追加案については,(1)二次医療圏でアクセス時間が平均60分以上であり,医療圏内に拠点病院が設定されていない6医療圏,(2)アクセス時間60分以上に該当する人数が,約7万4千人と医療圏では2番目に多い1医療圏に1拠点病院を追加したと仮定した。以上,計68拠点病院とした場合の二次医療圏ごとのアクセス時間を計算すると,平均60分以上は1医療圏のみとなった。結論 本研究では,GISソフトウエアを用いて,特に二次医療圏ごとの拠点病院への平均アクセス時間を示した上で,北海道の現状を考えた脳卒中急性期医療拠点病院の例を示した。脳梗塞急性期治療については,二次医療圏や自治体ごとのアクセス状況を検討し,地域の現状を考えて改善案を考えていく必要があると考える。
著者
伊藤 高史 Takashi Ito
出版者
同志社大学社会学会
雑誌
評論・社会科学 = Hyoron Shakaikagaku (Social Science Review) (ISSN:02862840)
巻号頁・発行日
no.137, pp.65-84, 2021-05-31

本稿は,ジャン・ボードリヤールが「シミュラークル」や「ハイパーリアル」といった概念を使って展開した社会分析を,メディア文化を分析するために筆者が提示した社会システム論的分析枠組みから捉え直し,同分析枠組みの有効性を示すことを試みる。ボードリヤールが描いた社会は,メディアの表象が「現実の表象」ではなく「現実」そのものとなるような社会である。このため,メディア文化に理論的にアプローチするときには,重要な示唆を与えてくれるものだ。ボードリヤールの議論は管理社会への警鐘として理解できるが,シミュラークルとしての「記号」「言語」の在り方を問い直すことで,人々が主体性を回復する可能性をも示唆している。メディア文化の社会システム論的分析枠組みから解釈すれば,管理社会論が指摘した側面は,経済的利益を制御メディアとする文化産業システムが創作システムと消費システムを浸食するものと理解できる。メディア文化の創造的側面に関しては,文化産業システムが本来的に差異を生み出すことで作動を継続するものであることに加えて,文化産業システムと創作システム,消費システムが相互に観察し合い,また自己を反省的に観察し,自己の作動を更新していく点に創造の契機が含まれていることを確認できる。
著者
伊藤 由起 団田 芳子
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.10, no.7, pp.50-55, 2011-04-19

昭和30〜40年代に「憧れの的」だった食堂車。そのノスタルジックな空間を再現したお店が、JR東京駅の飲食街「グランスタダイニング」にある。モーニングセットのメインは、ガレット仕立てのオムレツに"洋食店の命"デミグラスソースがたっぷり。温めてサーブされるバターの香り高いデニッシュをつけてもおいしい。出張の朝、こんな朝食で優雅な時間を過ごせたら最高だ。
著者
伊藤 淳史
出版者
日本村落研究学会
雑誌
村落社会研究 (ISSN:13408240)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.25-36, 2006 (Released:2013-11-29)
参考文献数
33

The purpose of this paper is to examine the process of the settlement in “Shirakawa Houtoku” from the viewpoint of how settlers reacted to their leader. The Leader KATO Kanji, who was one of influential advocators of Manchuria emigration project in prewar Japan, settled in Shirakawa Heights in Fukushima prefecture with other settlers, who were his followers, soon after the end of the war. They started farming in October 1945. Based on his own thought he instructed them a collective farming for their self-sufficiency. But as the crop was further worse than expected, it caused a mass leaving of the settlers from “Shirakawa” . As the number of leaving reached the peak in 1952, KATO Kanji was forced to retire from the head of cooperative association and he also soon left there. KATO Yasuhiko, a new leader, changed former farming policy dramatically. He introduced dairy farming based on individual management. This new farming, having brought about a rapid development of “Shirakawa Houtoku Reclamation Agricultural Co-op”, made the life of settlers become stable. However, this means that the KATO’s initial farming thought was, even if not entirely denied, really eviscerated. Therefore we cannot regard the development of “Shirakawa Houtoku Reclamation Agricultural Co-op” as a successful example of postwar Japanese agriculture policy. But we must pay attention that there are many settlers who have evaluated Kato Kanji very high, even if not as their leader, as superior educator for peasants. They have found his idea an important factor which enabled to continue their settlement, although facing the serious crisises repeatedly. In contrast to former studies on postwar agricultural settlement from the viewpoint of either agriculture or social policy, we emphasize that it had simultaneously an educational function.
著者
伊藤 隼
雑誌
奥羽大学歯学誌 (ISSN:09162313)
巻号頁・発行日
vol.42巻, no.4号, pp.125-132, 2016-03
著者
伊藤 貴雄 大橋 容一郎 福谷 茂 加藤 泰史 松井 慎一郎 芝崎 厚士 川口 雄一
出版者
創価大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

19世紀後半から20世紀初頭にかけて世界的に影響力のあった新カント派の哲学は、日本において大正から昭和初期にかけて大きく受容され、その影響は狭義の哲学にとどまらず、広く文化評論から経済学・政治学・法律学・教育学など社会科学分野の思想家にも及んだ。新カント派哲学への理解なしに近代日本思想史を正確に理解することはおよそ不可能と言える。にもかかわらず今日、日本の学界では同学派への関心は極めて希薄なものにとどまっている。本研究は、近代日本思想史において新カント派哲学が社会科学と接点をもった意義を学際的に明らかにし、新カント派の継受をめぐる国際比較研究を可能とする研究基盤を構築するものである。
著者
林 隆二 伊藤 琴音 南 太貴 乙倉 孝臣 山内 尚子
出版者
京都産業大学
雑誌
高等教育フォーラム (ISSN:21862907)
巻号頁・発行日
no.3, pp.59-64, 2013-03-31

2012年6月29日に、ハーバード大学マイケル・サンデルの教授法を題材に、燦結成1周年記念イベント「京都産業大学にとって白熱教室とは?」を、学生FDスタッフ「燦(SAN)」の企画運営により実施した。質の高い学士課程教育が求められる中で、学生の主体的な学びをどう促すか、マイケル・サンデルのような大人数による双方向型授業を導入することにより、教員は教授法をどのように工夫しなければならないのか、履修する学生の姿勢はどう変わらなければならないのか、参加した学生・教員・職員はどう変わろうと思ったのか。本稿では、燦の企画から終了後の振り返りまでの活動記録と、今後の課題と展望について報告する。