著者
伊藤 邦彦
出版者
一般社団法人 日本結核病学会
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.88, no.9, pp.653-658, 2013 (Released:2016-09-16)
参考文献数
6

〔目的〕潜在性結核感染症(LTBI)治療終了後に現在行われている2年間の定期的経過観察の必要性を評価するため,LTBI治療終了後の結核発病率と発病時期を推定する。〔対象と方法〕結核サーベイランスデータを用いて2008-09年新登録LTBI治療対象者の2011年末までの発病状況を調査する。〔結果〕2008-09年新登録LTBI治療対象者(合計8951例)中,その後2011年末までに活動性結核を発病したと推定されるものが56例特定された。治療中断者まで含めたデータであっても,登録年次次年末までの発病率は全結核で0.57%(51/8951),塗抹陽性肺結核で0.10%(9/8951),全菌陽性肺結核で0.22%(20/8951)であった。治療終了時期の情報のある37例での検討では,治療終了後1年以内に12例,2年目に22例が発病していた。〔考察と結論〕LTBI治療終了後の発病率は低いが,LTBI治療終了後1年目から2年目にかけて発病率が低下する傾向はみとめられなかった。問題とするべきは,LTBI治療終了後管理健診の妥当な期間よりも,LTBI治療終了後の管理健診の必要性そのものである。
著者
伊藤 裕子
出版者
心理学評論刊行会
雑誌
心理学評論 (ISSN:03861058)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.91-94, 2017 (Released:2018-07-20)
参考文献数
19

The various underlying causes of both gender differences and gender inequality were investigated by analyzing previous studies on social perspectives, gender stereotypes, heterosexuality, and marital motives. To date, researchers have used different approaches for analysis of the public and private aspects of gender differences. For public aspects, they have investigated complaints about gender discrimination as a human rights issue in social settings. Private aspects have been related to the issue of forming male-female couples, i.e. heterosexual or marital motives. All of the above approaches are considered as the field of social psychology. This study attempted to approach these issues from the perspective of developmental psychology.
著者
山本 建太 伊藤 弘樹 菊池 司
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.211-213, 2014

現在では、大きな建物やライブの演出などにプロジェクションマッピングを用いているのが主流であるが、それをあえて小型化することによって、プロジェクションマッピングをより身近に体験できるツールとして、本研究では、プロジェクションマッピングとアミッドスクリーンの後ろが透けて見える特性を生かした、今までにない宣伝ツールを提案する
著者
伊藤 資浩 宮崎 由樹 河原 純一郎
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016

外見や社会的地位だけでなく名前そのものが対人評価に影響することがある。例えば,名前の魅力や流暢性の高さが付加価値となり,社会的な評価場面において好意的な印象が形成される。本研究では,名前の奇抜さが見た目の社会性,特にリーダーシップ性に及ぼす影響を検証した。具体的に,名前の奇抜さ(奇抜な名前・一般的な名前)と元々の見た目のリーダーシップ性の程度(低群・中群・高群)を実験要因として,被験者は呈示される若年者の顔画像と名前から見た目のリーダーシップ性の程度を評価した。その結果,元々の見た目のリーダーシップ性の程度に関わらず,一般的な名前に比べて奇抜な名前が呈示されたとき,リーダーシップ性は低く評価された。またこの効果は,高齢者の顔画像が呈示されたとき強く生じた。これらの結果は,近年のいわゆるキラキラネームは社会性評価において付加価値とならず,外見に関わらず非好意的な印象を生むことを反映している。
著者
高橋 良当 高山 真一郎 伊藤 威之 井上 幸子 大森 安恵
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.165-170, 1998-03-30 (Released:2011-03-02)
参考文献数
14
被引用文献数
3

高度な痛みやしびれを伴った治療後有痛性神経障害 (PPN) 86例の病態を報告する. 平均年齢46歳 (19~78歳), 男55名, 女31名.糖尿病罹病期間は推定7.7年 (0~27年) であるが, 平均5年の放置期間が含まれる. 糖尿病治療開始時のHbA1cは平均14%で, 治療後平均2カ月 (2週~5カ月) で8.8%に改善するも, この間に不眠や苦痛を伴った疼痛が下肢-腰背部に突然出現した. メキシレチン, 抗うつ剤, フルフェナジンなどの治療により平均1年で疼痛は軽減し, BMIは18.7から20.7に改善したが, 網膜症は67%が悪化し, 30%は不変であった. PPNの発症機序は不明であるが, 臨床的にきわめて特徴ある病態を呈し, 予後は良好であった. 長期間高血糖状態が続き, 神経障害を有する患者の血糖コントロールは慎重に行うべきである.
著者
伊藤 博
出版者
大手前大学
雑誌
大手前大学論集 (ISSN:1882644X)
巻号頁・発行日
no.12, pp.17-32, 2011

明治維新前後において、福沢諭吉ら洋学者達が近代科学を子どもにまで広めようとした。なかでも江戸末期の1868年(明治元年)に福沢諭吉が発行した『訓蒙窮理圖解 初編 上(中・下)』(上巻は表裏表紙含め全52葉)は、すべての漢字にルビを付し、所々にその頁の内容に沿った図などを挿入するなどはじめて子どもを対象とした科学読み物であったと考えられる。その後、この書物に触発されて明治五年から明治七年にかけて「窮理熱」と呼ばれる科学読み物がさかんに出版されるようになり、科学入門書の一大ブームが起きた。これは科学入門書が一般庶民の読み物として広がりつつあった事を裏付けるものである。こういった科学書が一般庶民の読み物として成立するためには、読者層において高いレベルの識字率が必要とされるのが前提である。さらに、各種の研究から明治維新前後の一般庶民の識字率は相当に高かったことが知られている。そこで本稿では、一般庶民にまで教育が施されるのはいつのことからであり、その教授法はどのようなものであったのかについて明治維新前後の当時の資料をもとにして考察していきたい。
著者
伊藤 真梨子
雑誌
人文 (ISSN:18817920)
巻号頁・発行日
no.17, pp.115-152, 2019-03

本稿では一見近代化との関係が強いようには見えない漢字語基の中にも、日本の近代化に伴いその使用が増大し定着していったものがあることを提示した。具体的には、「特」を含む二字漢語について初出年代を調査し、「特」語彙が大きく増加した時期が幕末から明治10 年(1854~1877)の間であることを示し、この時期が初出である27 語のうち半数以上が現在もよく通用するものとして残っていることを明らかにした。また、「特」が後項にくる二字漢語は7 語と少なく、大正時代以降が初出のものはないことも確認した。次に、「特」語彙が持つ意味を、「(1)雄牛。(2)つれがない。ひとり。(3)すぐれている。(4)他とは異なる。」に分け、「特」が元々持っていた(1)の意味の二字漢語は日本では使用されず、(2)~(4)の意味はいずれも近世以前から見られることを示し、(4)の意味を持つ語が全体の7 割以上を占めどの時期でも多いこと、(2)の意味を持つ語は少なく、第二次大戦後が初出のものはないこと、(3)の意味を持つ語は幕末から第二次大戦まではある程度の数が見られたものの、初出例が戦後の語は1 語のみであることを確認した。| This paper offers that one type of base which does not seem to have a close relationship with modernization came to be used more and to take root in the society along with the modernization of Japan. In other words, it examines the year in which Sino-Japanese vocabulary made from two Chinese characters with "toku"(特)(hereinafter called "toku vocabulary")appeared for the first time, indicates that toku vocabulary increased greatly from 1854 to 1877, and clarifies that more than half of all 27 words which appeared in this period are still used now. Moreover, it confirms that there are only 7 words in which 特 is the last character, and that there were no new words introduced after the Taisho period. Next, this paper classifies the meaning of toku vocabulary into(i)bull(ii)alone(iii)superior(iv)different from others. This indicates that toku vocabulary in(i)is the oldest meaning and is not used in Japan, and that (ii)┉(iv)have been in use since the pre-modern period. In addition, it is confirmed that the words in(iv) account for more than 70% of words in all times, words in(ii)are few and there have been no new words since the end of World War II, and while some words in(iii)have been seen from the end of the Edo period to World War II, there is only one word that first appeared after the war.
著者
伊藤 由紀子
出版者
最高裁判所
雑誌
家庭裁判月報 (ISSN:04515234)
巻号頁・発行日
vol.65, no.7, pp.1-98, 2014-01
著者
藤原 祥裕 伊藤 洋 神立 延久 小松 徹
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.171-176, 2009-01-15 (Released:2009-04-11)
参考文献数
9

麻酔は手術などによる痛みから人類を救い, いわば人道主義のシンボルとして人類に大きく貢献したと評価されている. 近年, 有効かつ安全な鎮痛法として超音波ガイド下神経ブロックが大きな注目を集めているが, このような技術は, 従来の鎮痛法に比べ, 救急・集中治療領域でも応用可能であると考えられる. 今後世界的に, 正当な理由なく十分な鎮痛を施さないのは基本的人権の侵害であるとみなされる可能性がある. 麻酔科医は患者の痛みを取り除くため, 臨床・研究を通じて最大限の努力をする責務を負っているのみでなく, 他の専門分野の医療従事者にも有効な鎮痛手段について紹介していく必要がある.
著者
伊藤 典彦 山木 邦比古
出版者
横浜市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

1.実験的イヌ原田病モデルの解析初年度イヌを用いてヒト原田病原因抗原の一つであるTyrosinase related proteins 1を免疫、発症に成功した症例の更なる解析を組織化学的に行った。脈絡膜には多数の炎症細胞の浸潤が見られ、激しい炎症に続いたと考えられる瘢痕形成が見られた。炎症所見は特に脈絡膜のメラノサイト周辺に多く見られた。皮下では皮膚の基底膜および血管周囲にも炎症細胞の浸潤が見られ、特にメラノサイト周囲に多数の炎症細胞の浸潤が見られた。以上の結果から実験的に発症したのはメラノサイトが攻撃を受ける自己免疫疾患であると判定された。2.実験的サル原田病モデルの作成 その2前年度のカニクイザル2頭を用いた実験につづけて取り扱いが容易なマーモセット6頭に同様な免疫を行った。免疫6週後に、6頭のうち4頭の両眼に以下の所見が観察された、前房内細胞、硝子体混濁、視神経乳頭浮腫・充血。カニクイザルで見られた角膜後面沈着物、虹彩後癒着、網膜血管蛇行は見られなかった。さらに、蛍光眼底造影では視神経乳頭部の過蛍光および硝子体腔内への色素の漏出が見られた。眼症状は免疫後7週目を極期とし、その後改善、11週目には硝子体に症状を残すだけであった。マーモセット原田病モデルはカニクイザルに比べて早期に発症、軽症であった。
著者
中山 康之 伊藤 真
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.38, no.10, pp.787-793, 1983-10-05 (Released:2008-04-14)

原子を形づくる原子核と電子の間の空間には何が存在するだろうか. そこにはもはや他の分子や原子が入り込めないことを我々はよく知っている. そこにはどんな物も存在し得ない, まさしく虚とか空とか言えそうな場所である. 我我の物理学ではその空間は負のエネルギーをもった電子で満たされていると解釈し, それを真空と呼ぶ. この真空は外からエネルギーを与えれば簡単に確認出来るが, 原子番号が173をこえるような超重原子では外からエネルギーを与えなくても, 真空から自発的に電子-陽電子対が発生して真空が崩壊する. これは真空中に実在の電子が出来ることを意味し, 真空の全く新しい側面である. こんな理論的予測を実証しようとする実験が永い間続けられている.
著者
小林 知子 伊藤 友章 三浦 太郎 河島 尚志 坪井 良治 大久保 ゆかり 三島 史朗 織田 順
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.525-529, 2020-08-31 (Released:2020-08-31)
参考文献数
6

目的:東京医科大学病院救命救急センターへ搬送された,アナフィラキシー患者を調べ,特徴を検討した。方法:2011年1月〜2017年3月まで,当院救命救急センターへ搬送された192例を対象とした。発生場所,重症度,治療,原因抗原を調べた。結果:アナフィラキシーの搬送数は,全搬送数の1.69%で年々増加している。自宅外での発症が58%を占め,重症度は中等症が76例(39%),重症が103例(54%)であった。被疑物質は,食物アレルギーが74.5%を占めた。皮膚科で原因抗原が確定した25例では抗原として小麦が一番多く,次にアニサキスアレルギー,甲殻類の順であった。考察:本検討では,アナフィラキシー患者は初発例が多い。再発防止のため,原因抗原の同定と指導が大切である。アナフィラキシーに対する他科との連携が大切である。結論:都心部におけるアナフィラキシー発症動向を検討し,食物アレルギーが多いことがわかった。
著者
中込 さと子 堀内 成子 伊藤 和弘
出版者
一般社団法人 日本助産学会
雑誌
日本助産学会誌 (ISSN:09176357)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.44-62, 2004

目的<BR>本研究は, 遺伝的特質を親から子へ引き継ぐことの意味を探ることを中心に据えて, 遺伝性疾患をもつ女性Fさんにとって子どもを産み育む体験を記述することを目的とした。<BR>対象および方法<BR>1) 協同研究者: 軟骨無形成症をもち, 既婚で, すでに1人以上の子どもを得ており, 現在妊娠していない女性Fさんである。<BR>2) 研究方法: 研究デザインは質的帰納的記述研究とした。研究方法は, Giorgi, A.の提唱した現象学的アプローチとし, Heidegger, M.の存在論を前提立場とした。分析は, 第1に協同研究者の語りから生きられた体験 (lived experience) を統合的に記述し, 第2に記述された体験をHeidegger, M。の存在論に基づき研究者が解釈を加えた。データ収集は, 非構成的面接を2002年8月~11月に行った。<BR>結果<BR>Fさんは新生突然変異で出生し, 他の家族に同じ特質の人がいない環境で育った。Fさんは,「障害」と認めたくない母親から, 何事も同級生たちと同じように取り組むことを期待され努力し続けた。しかし高校卒業時より, 社会での自立に向かう過程でさまざまな障壁があり屈辱的な思いもした。しかし, 身障者の人びととの出会いや身障手帳を取得した以降, 社会的に「正当に」評価されたと感じ精神的に安定した。娘が同じ病気だと知って, 娘に対して, Fさん自身が親から育てられた方針とは逆の,「頑張らなくてよい」というこの身体的特質に対する正当な考え方を教えた。そして娘の身体だけでなく, その時々で感じる辛さも理解し, それに対応できるよう先々に準備をした。<BR>またFさんは, 親の会活動に参加し親や当事者たちを支えた。Fさんは「軟骨無形成症」をもった当事者の声を発信する活動と, 当事者としての自分自身の「個人史」を書き始めた。この活動を通して「骨無形成症者」が社会に広く理解されることを願っている。<BR>Fさんの体験の中心的な意味は,「自分の人生をかけて, 娘とすべての当事者を慈しむ」として理解された。中心的意味を形成する事柄として, 1) 他者評価を超えて, 自己を正当に評価する, 2) 生きてきた体験をもとに, 子どもの人生に関与する, 3) 子育てを通じて, 自己の存在の意味が明確になっていく, 4) ありのままの自分たちを受け入れ, 形のないものを志向する, が確認できた。<BR>結論<BR>子どもに遺伝的特質を引き継いだ体験は, 病の体験を引き継ぐ辛さではあったが, 自分の体験をもとに子どもの人生に関与し, わが子の存在によって自己の存在の意味を明確になっていった。またこの遺伝子がこれからも引き継がれるという観点から, 自分たち親子だけにとどまらず, 地域社会の未来の平和に対する志向の拡がりが確認できた。
著者
嵯峨山 茂樹 川本 真一 下平 博 新田 恒雄 西本 卓也 中村 哲 伊藤 克亘 森島 繁生 四倉 達夫 甲斐 充彦 李晃伸 山下 洋一 小林 隆夫 徳田 恵一 広瀬 啓吉 峯松 信明 山田 篤 伝 康晴 宇津呂 武仁
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.14, pp.57-64, 2003-02-07
参考文献数
24
被引用文献数
42

筆者らが開発した擬人化音声対話エージェントのツールキット``Galatea''についてその概要を述べる。主要な機能は音声認識、音声合成、顔画像合成であり、これらの機能を統合して、対話制御の下で動作させるものである。研究のプラットフォームとして利用されることを想定してカスタマイズ可能性を重視した結果、顔画像が容易に交換可能で、音声合成が話者適応可能で、対話制御の記述変更が容易で、更にこれらの機能モジュール自体を別のモジュールに差し替えることが容易であり、かつ処理ハードウェアの個数に柔軟に対処できるなどの特徴を持つシステムとなった。この成果はソース公開し、一般に無償使用許諾する予定である。This paper describes the outline of "Galatea," a software toolkit of anthropomorphic spoken dialog agent developed by the authors. Major functions such as speech recognition, speech synthesis and face animation generation are integrated and controlled under a dialog control. To emphasize customizability as the dialog research platform, this system features easily replaceable face, speaker-adaptive speech synthesis, easily modification of dialog control script, exchangeable function modules, and multi-processor capability. This toolkit is to be released shortly to prospective users with an open-source and license-free policy.
著者
縣 公一郎 牧原 出 出雲 明子 松田 憲忠 大山 耕輔 伊藤 正次 山谷 清志 大西 裕 稲継 裕昭 渡辺 有希乃
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究の成果は、大別して2つとなる。まず、国内行政学先達10名の方々による行政学説オーラルヒストリー集成である。16年度から18年度に行ったヒヤリングの結果、10本の原稿が結稿し、特定出版社との公刊内諾を得、19年度中にその出版実現の予定である。加えて、英国特定出版社からの勧誘を受け、既にオーラルヒストリーとして結稿している韓豪独英四国に関する行政学説史四稿に加え、現在執筆中である個別論文数本を、むしろ当初から英文として執筆して、二部構成の書籍として出版してはどうか、との構想が進んでいる。その前段階として、2019年6月21日に、国際行政学会(IIAS)年次大会にて、3本の英語報告を実施する。
著者
伊藤 裕久 西尾 和哉
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.67, no.552, pp.287-294, 2002-02-28 (Released:2017-02-04)
参考文献数
20

This paper seeks to clarify the spatial composition of Onshi-yashiki (dwelling place of the exorcist of Ise shrine) in Uji Religious town around Naiku of Ise shrine during the early modem period through an analysis of surviving archival material, especially "Ujigo-no-zu" drawn in 1861. In result the spatial composition of Onshi-yashiki was classified into 3 types. First type was the upper class Onshi-yashiki which had been established in the late medieval period and had the large dwelling place with an approach. So it was located separating from the main street and generally holded several frontage buildings for subordinate habitants (Maeyashiki). Second and third types had Tanzaku (like a strip of paper) type dwelling places which were aligned with the main street and increased during the early modern period. Second type was also the upper class Onshi-yashiki which had the large frontage with a gate. 0n the other hand, third type was the common Onshi-yashiki with the narrow frontage like a Machiya.
著者
マイケル トマセロ 伊藤 忠夫
出版者
中京大学
雑誌
中京大学教養論叢 (ISSN:02867982)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.79-129, 2005-07-20
著者
伊藤 正範 Masanori Ito
雑誌
商学論究 (ISSN:02872552)
巻号頁・発行日
vol.63, no.4, pp.95-113, 2016-03-10